子供がいたら転職はできない?
そんなことはありません。
30代子持ち女性が転職を成功させた事例はたくさんあります。
成功者はどんなことに気をつけながら転職活動をおこなったのでしょうか?
今回は、30代子持ち女性が転職する際に覚えておきたい成功のためのポイントをご紹介します。
Contents
30代の子持ち女性が転職するためのポイント
30代に限らず、子供がいる女性に対して職場からの目は少し厳しいものがあると考えることはありませんか?
・小さい子供の場合、少しでも熱があると保育園に預けられないから休まなければいけない
・保育園から呼ばれたら早退して迎えに行かなければいけない
・社員旅行や研修に参加するのが難しい
このようなことは実際にあるので、会社からすると扱いにくいと感じられることを心配する女性もいます。
そのため、頑張り屋さんのママであればあるほど「子供がいたって、いない女性のようにバリバリ働きたい!」と息込んでしまうもの。
ですが、その思いのしわ寄せが子供や家族におよぶこともあります。
「子供が○歳になるまでは」と期限を決めて割り切る勇気も、長いキャリア人生には有益かもしれません。
仕事と家庭のバランスを取れるようにすることがポイントとなりますので、これからご紹介する成功例も踏まえ、考えてみてください。
こんなに違う!子供の有無からみる働き女性の1日
子供ができると働く女性の生活は一変しますが、実際にはどのくらい1日の生活が変わるのでしょうか?
ここではとあるキャリア女性の子供を産む前と後の平日の1日を見てみましょう。
子供を産む前
7:30 :起床 入浴・朝食
9:30 :出社
19:00 :お客様と食事
22:00 :再出社 残っている仕事を片付ける
24:00 :帰宅 洗濯後、睡眠
子供を産んだ後
5:00 :起床 洗濯・身支度・朝食準備
7:00 :子供起床 子供の身支度・朝食
8:30 :保育園に子供を送る
10:00 :出社
17:00 :帰社
18:00 :保育園に子供を迎えに行く
18:30 :帰宅 家事・夕食・入浴
21:00 :子供を寝かしつける
22:00 :就寝 残った家事・仕事があればする
お客様との食事を仕事とカウントするならば、子供がいない生活では睡眠と家にいる数時間以外の全ての時間を仕事に注ぐことができます。
14〜15時間に及ぶことも珍しくなく、まさしく思う存分仕事ができる日々と言えるでしょう。
一方で、子供を保育園に預けているうちは送迎の時間が決められているため、会社では7時間程度しか働けないというママが多いでしょう。
もちろん、パートナーや祖父母などのサポートがありもっと働けているというママも存在しますが、それでも起きている時間のほとんどを仕事だけに注げた子なし時代とは大きく仕事の時間が減ったという人がほとんどなのです。
政府が掲げる「働き方改革」の影響で、子育て中のママが働きやすい環境を作る企業は増えていますが、それでも子なし女性と比較すると労働時間が半減することもある点を覚えておく必要があるでしょう。
30代子持ち女性の転職成功事例!
ここでは、先述したような制約がありながらも、転職を成功させることができた子持ち女性たちの事例を見てみることにしましょう。
大手広告会社営業職から大手トイレタリーメーカー広報職へ
・プロフィール
新卒で入社した大手広告会社では、マーケティングと営業を経験。結婚を機に退職し、第一子を授かるまでは専業主婦を3年経験。子供が1歳になるのを待って転職活動を開始。働くママに理解のある内資系トイレタリーメーカーの広報職への転職を成功させる。
・広告会社での経験とママであることを武器に
百貨店バイヤー職から大手ネットショップのマーケティング職へ
・プロフィール
結婚に伴い引っ越しすることになり、新卒で10年近く勤めた百貨店を退職。子供が生まれるまでは専業主婦を続けていたが、保育園に入れたこともあり転職活動を開始。これまでの経験を生かし、アパレルを展開するIT企業のマーケティング職へ。
・働く場所を比較的選ばないネットショップを転職先に
アクセサリーの販売職から正看護師へ
・プロフィール
学生のことから続けていたアクセサリーショップの販売では、店長のポストにまで上り詰めましたが、「一生働ける仕事を」と考えた彼女は、看護学校への入学を決めます。学生生活を送りながら妊娠・出産・子育てを経験。子育てと学生生活の両立は並大抵のことではありませんでしたが、見事国家試験に合格し正看護師としての道を歩んでいます。
・ゼロからのスタートには資格取得という方法も
子持ち女性が転職する際に抑えておきたいポイント
最後に、子持ち女性が転職を成功させるために覚えておきたいポイントをいくつかご紹介します。
過去の自分は全て武器にする
新卒から社会人として働いているという人には、30代までに培ってきた武器が必ずあります。
時には、事例でご紹介した女性のように「ママであること」が武器になるような転職先も。
転職を決意したらまずは、固定概念に縛られずこれまでの自分の経験を洗いざらい書き出してみましょう。
思わぬ武器が隠れているかもしれません。
客観的な視点が欲しい時は、転職成功者や転職エージェントに自分の過去について聞いてもらうのも方法です。
自分の条件に合った職場を探す
転職活動の際には広報職やアパレル企業など、職種から企業を選択することも重要ですが、大手企業やベンチャーなど会社の規模でチェックすることも忘れずに。
子育てママに手厚いサポートをしている大手企業があるかと思えば、ベンチャーならではの柔軟な対応で、在宅勤務をOKしている企業もあります。
子供の送迎時間や住んでいる場所など、自分が譲れない条件を書き出してみて、無理なく働ける職場を探すようにしましょう。
ゼロからのスタートには資格取得も有効
成功事例でご紹介したように、全く別の分野で働きたい場合には資格取得も有効です。
そのためには、これまで続けてきたキャリア人生を一旦ストップさせなければならないケースもありますが、生涯使える資格であればその価値は十分にあるでしょう。
子育て中は資格の取得を目指す日々も一筋縄ではいきませんが、周囲のサポートをうまく利用しながら、ライフプランの実現に向けて一踏ん張りしたいものです。
子供が小さいうちは、子育てママのサポート制度を利用する
働くママを受け入れる体制は、企業だけでなく国としても整えられ始めています。
企業のサポートだけでは不足がある場合は、一度自治体が推奨するママサポート制度をチェックしてみましょう。
「ファミリーサポート」や「病児保育」など、一昔前には考えられなかったようなきめ細やかなサービスを展開している自治体も多いです。
働き方はライフステージに合わせて柔軟に変えるべし
頑張り屋さんのママであればあるほど、「子供がいたって、いない女性のようにバリバリ働きたい!」と息込んでしまうもの。
その思いのしわ寄せが子供や家族におよぶこともあります。
「子供が○歳になるまでは」と期限を決めて割り切る勇気も、長いキャリア人生には有益かもしれません。
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一般社団法人 Mission Leaders Academy Japan 代表理事
堀内 博文
1990年、高知県生まれ。
若手起業家、または起業を目指す 20 代を中心に、ビジネスでの結果を約束する Result Business Producer として活躍していたが、『自分の命の使い道』を『人を目覚めさせ本来の在るべき真の姿に導くこと』と定め、現在は一般社団法人 Mission Leaders Academy Japan 代表理事としてさらに活動の場を大きくしている。