現代ではライフスタイルの変化もあり、働く女性が増えています。
どうせ働くならキャリアを磨き、出世できるところまでしたいと思う女性も多いでしょう。
一方で、現代の日本企業でトップ層にいるのは大半が男性であるのも事実です。
どんなことを心がければ女性はキャリアアップを実現できるのでしょうか。
Contents
1:管理職はおもしろい仕事と心得る
「中間管理職が一番辛い」などと嘆いている男性社員を見かけたことはありませんか?
また、「女性に管理職は無理」なんて考えている人も多いかもしれません。
でも、本当にそうなのでしょうか?長年企業のトップ層にいるとある女性管理職は「管理職は大変だけどやりがいがある、それに尽きる」と言います。
責任が重くなる分、大変であることは確かですが、現場にいた頃には経験できなかったことを、自分が率いるチームで経験できたこともあるようです。
まずは、管理職が素敵な職だと感じる心、そう思えないなら「自分で素敵な仕事に変えるんだ」という強い気持ちが必要です。
いつまでもステレオタイプに左右されるのはやめなければいけません。
2:女性こそ管理職になるべき
管理職にはリーダーシップが求められますが、同じくらい重視されるのはメンバーを細やかに気遣える優しさです。
ちから強くチームを引っ張っていくことが得意な男性管理職とは違い、「あの人、今日はしんどいのかな?」と小さな変化にも気がつけるのが女性の強みです。
フォロー型の管理職と言えるこのスタイルは、長時間労働の見直しや女性の働きやすさを軸とした「働き方改革」には最適な、これからの管理職像だと言えます。
この様に、男性が築いてきた管理職像を、女性の強みを生かしかつ自分なりの考えをプラスして、オリジナルに変えていくのも管理職の醍醐味です。
3:悩んでいるときこそ、目の前の仕事をコツコツとこなす
今の仕事に疲れたり人間関係に悩みを感じたら、全て投げ出して別の職場でまったく違うことをしている自分を想像することもあるかもしれません。
そんなときこそ、投げやりな態度になったりせずに目の前の仕事をいつも以上に丁寧に仕上げましょう。
そして、自分が進んできた道を徹底的に研究し直すのがおすすめです。
これから転職するなどして別の道を歩むことになるにせよ、自分の未来を支えてくれるのはこれまで積み重ねてきた経験しかないのです。
今の自分の仕事としっかりと向き合うことで、悩みを解決すると同時に、自分のこれからの未来への最良の道を考える良いきっかけとなることでしょう。
4:女性であることを武器にコミュニケーションする
どんな分野においても、男性同士の縦社会には典型的な“体育会系”の交流がつきもの。
社内の偉い人であればあるほど敬語は必須ですし、フランクな会話が許されないと感じている人も多いです。
しかし、自分が女性であることをうまく武器にできれば、男性の同僚にはできない独自のコミュニケーションを築けるはずです。
男性であれば恐れ多くて話しかけられないような重役にも、素直に話をしていましょう。
まだまだ「男性はいいよな」と思うシーンが多いのが企業人の世界ですが、女性だって考えの持ちよう次第で、男性から羨ましがられるような交流を持つことができます。
5:「転職」もキャリアアップには効果的
一昔前はキャリアアップと言えば、新卒で入社した会社でキャリアを重ね、管理職から重役へと上り詰めていくことを言いましたが、一つの会社に縛られる時代が終わりを告げたのと同時に、キャリアアップのスタイルも大きく変わりました。
転職を重ねて様々な会社の役員になる女性も徐々に増えていますし、企業で積み上げた経験をもとに自分の会社を作る女性もいます。
同じ様に思えるスキルや経験を積んだ男性がどんどんとキャリアをアップさせていくのに、自分は思う様に評価されない、と悩みを抱えていたら、気軽に転職コンサルタントに相談してみるのも方法です。
6:“手本”はいないと割り切る
価値観の多様化が進む現代の日本では、女性の管理職どころか男性の管理職にすらお手本を求めるのは難しくなっています。
誰とも同じような人生を歩むことはないと言えるでしょう。
現に家庭環境や職種、それに考え方は人それぞれです。
お手本がいないからといってキャリアアップを諦めるのではなく、尊敬できる様々な人の生き方を少しずつ参考にしてみるようにしましょう。
それは男性でも女性でも構いません。
また、社内に見本を求めているとどうしても世界が狭くなってしまいがちですが、社外や世界に視野を広げると多くの活躍する女性がいるものです。
インターネットや本の力を借りるのも方法です。
大きな視野でキャリアプランを立ててみましょう。
7:セルフコントロールに慣れる
一般的に、女性は男性よりも感情的になりやすい人が多いです。
感情表現が豊かなことは素敵なことですが、しばしば冷静な判断が求められるビジネスの世界さらには管理職ともなると、感情的であることは非効率です。
上司の機嫌を気にするあまりメンバーが自分へ仕事の相談ができなくなったり、後回しにされていては仕事はスムーズに進まないと言えます。
また、家庭内でも妻や母としてリーダーであることが多い女性は、プライベートで芽生えた感情がビジネスシーンでたびたび邪魔をすることもあります。
活躍する女性管理職の中には日頃から意識して感情的にならないことを徹底しているという人もいますし、家庭のことをビジネスへ、ビジネスのことは家庭へ一切持ち込まないと決めている人もいるようです。
8:時代の変化を上手に読み取る
ITテクノロジーの核心を背景に、時代の変化が加速しています。
旧態依然とした働き方ではもう、真の意味でのリーダーになることはできません。
管理職という立場は、今の社会が企業に求めていること、そして社員が会社に求めていることを敏感に察知し、適切な形で還元しなければならないのです。
時には求められていること以上に先を見据えて、変革を起こさなければならないシーンもあるかもしれません。
トレンドに敏感なことが多い女性は、管理職になってもその嗅覚を存分に発揮することができるでしょう。
時代の流れを上手に読み取って、自分を含めたチームメンバーが気持ちよく働ける環境作りを心がけたいものです。
9:専門性を高め続けることもキャリアアップ
ここまでは、管理職になることをメインにご紹介してきましたが、何もキャリアアップは管理職になることだけを指すのではありません。
専門性を高めて、その道のプロになることも非常に優れたキャリアアップと言えるでしょう。
役職がつかなかったとしても、社内で自分が携わる分野のプロになれば、一目置かれる存在になることは確かですし、その経験を生かして社外で活躍することもできます。
極めれば独立するなどして、自社の代表として活躍することも考えられます。
まとめ:女性こそキャリアアップを目指すべき
管理職や専門家など、これまでは男性だけだったキャリアアップの世界が、ようやく女性にも開かれようとしています。
ご紹介したように、様々な女性の強みを生かせる分野でもあります。
まずは、「自分には関係ない」という固定概念を捨てて、これまで積み重ねきたキャリアと今一度、真摯に向き合ってみはいかがでしょうか。
おのずとキャリアの道が開かれていくことでしょう。
一般社団法人 Mission Leaders Academy Japan 代表理事
堀内 博文
1990年、高知県生まれ。
若手起業家、または起業を目指す 20 代を中心に、ビジネスでの結果を約束する Result Business Producer として活躍していたが、『自分の命の使い道』を『人を目覚めさせ本来の在るべき真の姿に導くこと』と定め、現在は一般社団法人 Mission Leaders Academy Japan 代表理事としてさらに活動の場を大きくしている。