良好な人間関係を築くことができ、快適に毎日を過ごせている日々が続くのは気持ちがいいものです。
一方で、次から次への人間関係のトラブルに巻き込まれストレスが溜まる時があるのも事実。
「“負のスパイラル”に入ってしまった!」なんて感じた時に試していただきたい方法をご紹介します。
Contents
人間関係上の負のスパイラルとは?
「負のスパイラル」とは、自分にとって辛く悲しいネガティブなことが連鎖的に起こることを指します。
1つうまくいかなくなったら、これまでは順調だったその周りのことまでもが将棋倒しのように壊れてしまった経験をしたことはありませんか?
人間関係でもこうした負のスパイラルが起こることがあります。
むしろ、知り合い同士の繋がりが拡大しやすい人間関係では、他のトラブルよりも負の連鎖が起こりやすいとも言えるでしょう。
実際にあった人間関係の負のスパイラルとは?
仕事編
・20代女性:某英会話スクール講師
「担当していたのは、2歳から中学3年生までの子供達。教室運営兼、講師だった為、事務的作業が沢山ありました。
毎回のレッスンプランを立てるのですが、ゲームなど、子供が自然と英語に触れられるアイデアを考えるのに、ネタが尽きてしまって、レッスンプランを考えるのが苦痛になって来ました。
また、スクールや教材の販売促進などの営業もさせられました。
営業は大嫌いなのでやりたくなかったし、契約時に営業の話は一言も無く、契約書にも記載されていなかったので、不当に感じました。
一軒一軒電話をかけ、気づいたら、残業(残業代なし)の日々で、数を取らなければ上から怒られ、それと同時に普段の授業の準備で、自宅での仕事も増えました。
いつしか本気で辞めたいと思い始める様になりましたが、子供達は可愛かったので、出来るなら続けたいとの葛藤も。
しかし、モンスターペアレンツと呼ばれる酷い親もいて、スクール側と保護者の板ばさみでストレスが増え、毎日悪夢を見る様に。
最終的に体調を崩してしまい退職しましたが、退職してからも、時々夢に出てきてうなされる事があります。」
引用元:https://ブラック企業ハローワーク.com/matome/yametai/client.html
・30代女性:メーカー営業
「中途採用で中小企業のメーカー営業をやっていた時の話です。
知り合いからの誘いということもあり、気を許して入社した私も悪かったのですが、金銭面での取り決めが緩いことがことの発端で人間関係が悪化しました。
職業柄、ガソリン代がバカにならない仕事でした。
口頭では『ガソリン代は全額支給』と約束していたにもかかわらず、半年経っても全く支給はなし。
問い合わせてみると『給料に含んでいる』の一点張り。
半年で20万円近くになるのでかなりの痛手です。
『そんな話は聞いていないし、今からでも契約書をまいてほしい』と懇願しました。
そんなトラブルがあっていこう、これまで仲の良いムードが流れていた職場の雰囲気が一転、私VS会社で対立するように。
もちろん、数名いた私以外の社員は自然と会社の方を持っています。
お互いに粗探しが始まり、まともに働いていられない空気に。
会社のメンバーと顔をあわせることを考えると、朝起きるのが辛くなりトラブルから3ヶ月後に辞めました。」
恋愛編
・30代女性:マスコミ業
「前に付き合っていた彼との話。
同世代の職場の彼とは価値観や話が合い2人きりで仕事をすることも多かったので、自然と付き合うようになりました。
『職場恋愛は面倒かな』という思いはよぎりましたが、何より好きだったので。
社内の噂が広まるのは早いもので、3ヶ月もすると私たちは職場公認の仲に。
幸せな日々を送っていたのもつかの間、徐々に彼と険悪モードが続くように。
『よくあるマンネリか?』と感じていた頃衝撃の噂が。
『○○(彼の名前)が結婚するらしい』と。
『ん?結婚どころから別れそうだけど』と一瞬感じた私は超間抜け。
なんと彼は、別の女性と結婚するというのです。
二股をかけられていて、相手女性との間に子供ができたのだとか。
それからというもの、会社の人と仕事の話をしていても、『どうせ私を間抜けな女だと思っているんだろう』という被害妄想にかられるようになり、職場の人間関係も崩れました。
少し休んで冷静になりたいと思い、しばらくして会社は辞めました。
ひどい男のせいで仕事と恋愛を一気に失ったつらい過去です。」
・40代女性:秘書業務
「数年前に社内恋愛に巻き込まれたのですが、女性の嫉妬は怖いと痛感しました。
私の一番中がよかった男性社員は社内でかなりモテていたようで、モテるだけでなく数名の女性と関係があったとか。
恋愛関係ではなかったのに、私が彼とランチや飲みに行くたびに『付き合っている』とか『遊ばれている』といった噂が流れました。
噂だけなら無視すればいいのですが、ロッカーに入れていた化粧ポーチに嫌がらせの手紙が入っていたこともありました。
さすがにその件は会社へ相談して公に注意勧告を出してもらう始末に。他にも数名、仲の良かった女性社員を失ったりもしました。
モテる男性社員には恋愛エチケットを守ってもらいたいです。」
人間関係の負のスパイラルに巻き込まれない方法は?
体験談を読むだけでも、ゾッとしたり自身の辛い過去を思い出したりする人もいるでしょう。
では、どうすれば辛い人間関係のトラブルに巻き込まれずにすむのでしょうか?
1:噂話や悪口を聞き流す
一番手軽で効果がある対処法がこれ。
同僚から流れてきた噂や悪口には乗らないようにしましょう。
「へー」と軽く受け流すのがコツです。
不用意に共感や深入りをすると、トラブルに引き込まれかねません。
2:派閥には属さずニュートラルな立場に立つ
人間が集団生活を送ると必ずグループや派閥が作られます。
しかし、それらには人間関係のトラブルが必ずついて回るもの。
「派閥には属さない」と決めニュートラルな立場に立つことで、無駄なトラブルを回避することができます。
万が一、派閥に属さなければいづらくなるような会社であれば、転職の道を考える必要があるかもしれません。
3:職場の習慣を事前に把握する
会社のメンバーとは適度な距離を保つのが秘訣とはいうものの、最低限のルールや慣習を把握しておく必要があります。
それは「会社のルール」と言われる公的なものではなく、暗黙のルールと呼ばれるもの。
ドライな人間関係の中で暗黙のルールに気づくのは至難の技ですが、アンテナを張って賢く情報収集することも、人間関係のトラブルを避けるコツと言えるでしょう。
4:プライベートとしっかり区別する
プライベートと仕事とが曖昧になると、人間関係のトラブルに巻き込まれるだけでなく、精神的に疲弊することが多いです。
「定時に帰る」「自宅に仕事を持ち込まない」「休日出勤は原則しない」など、自分でルールを決めておくことでトラブルを回避できます。
「社内恋愛をしない」というルールも、人間関係を良好にするためには必要かもしれません。
5:グチは家族や社外の人へ
働いている以上、少なからずグチりたくなるタイミングが訪れます。
そんな場合は、家族や社外の人へ相談するようにしましょう。
間違っても社内の人へ仕事のことをグチるのはNG。
“人の口に戸は立てられない”とはよく言ったもの。
気づけば、あなたのグチが社内を駆け巡っていたということになってもおかしくありません。
正しく一線を引いて、気持ちの良い人間関係を作る
時に仕事場では、同僚と正しく一定の距離を保つことが人間関係を良好に保つ秘訣と言えるでしょう。
仕事に邁進し、癒しはプライベートに持つことで健全なビジネスマンライフが送れるのです。
特に負のスパイラルに巻き込まれる原因として多いのは、噂話です。
不用意に共感などせず、受け流すくらいのスタンスで居ることが大事なので、本記事の内容を意識してくださいね。

一般社団法人 Mission Leaders Academy Japan 代表理事
堀内 博文
1990年、高知県生まれ。
若手起業家、または起業を目指す 20 代を中心に、ビジネスでの結果を約束する Result Business Producer として活躍していたが、『自分の命の使い道』を『人を目覚めさせ本来の在るべき真の姿に導くこと』と定め、現在は一般社団法人 Mission Leaders Academy Japan 代表理事としてさらに活動の場を大きくしている。