「仕事をするのが辛い」と感じながら仕事をしていると、やる気が起きず憂鬱な気持ちになり、仕事効率も落ちてしまい、場合によってはうつ状態になってしまうことも。
辛いと感じる原因は人それぞれ違うので、原因に合わせた対策をする必要があります。
そこで今回は、「仕事をするのが辛い」と感じる人のために、原因別で対策をご紹介します。
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「仕事をするのが辛い」と感じる人は多い
株式会社ビズヒッツが、仕事をしている1,000人を対象におこなったアンケートによると、働きたくないと思う理由トップ5は以下のような結果となりました。
- 人間関係が辛い…196人
- 疲れる・体が辛い…125人
- 休みがない・残業が多い…100人
- やりがいがない…58人
- 上司が嫌い…55人
多くの人が上記のどれかが原因で、「仕事をするのが辛い」と感じたことがあるのではないでしょうか。
このようなストレスをどのように解消すべきなのかを、原因別で見ていきましょう。
「仕事をするのが辛い」原因①人間関係が辛い
人間関係が原因で、仕事をするのが辛い場合の対策をご紹介します。
人間関係が辛い場合はどうすればいい?
人間関係に原因がある場合、職場全体の雰囲気なのか、個人的に苦手な人がいるのかのどちらかではないでしょうか。
人間関係に問題があると、仕事に行けば会ってしまうので「行きたくない」と感じてしまうでしょう。
人間関係が辛い場合の対策
人間関係が原因なら、まず相手との接し方や、相手を見る自分自身の考え方を変える必要があるでしょう。
職場内で人間関係を良好にしたいのであれば、自分の仕事に余裕があるときに、人の手助けを進んでおこなうようにしてみましょう。
手助けを積み重ねていくことで、相手との信頼関係が構築できます。
ただし、相手に見返りを求めると、押し付けがましくなってしまい逆効果となるので気をつけてください。
また、自分の仕事はきちんとこなした上で手伝いを申し出ましょう。
相手とやり取りをする際は、笑顔を忘れないようにし、「おはようございます」「お疲れ様です」などの挨拶は、返してくれなくてもはっきり顔を見て伝えましょう。
また、苦手な人に対しては、どうしても「苦手な部分」ばかりに意識が向きがち。
さらに苦手な部分ばかりに目を向けていると、「あれも嫌」「これも嫌」といったように、相手の粗探しをし始めてしまう人は少なくないと思います。
そうなると、相手の良い部分は霞んでしまいがちになるので、「嫌な部分」ではなく「良い部分」を見るように努力してみてください。
また、「良い部分」を見つけたら素直にそれを認めることが大切です。
「仕事をするのが辛い」原因②体が辛い・疲れる
疲れによって、仕事をするのが辛い場合の対策をご紹介します。
体が辛い場合はどうすればいい?
「疲れが溜まって抜けない」「体が辛い」という状態では、仕事をする以前に動くのも辛いでしょう。
そのような状態から抜け出すためにはどうしたら良いのでしょうか。
体が辛い場合の対策
体の疲れが抜けないのであれば、疲れが取れやすくなることを試してみましょう。
疲れやすい体は血液の循環が悪いことが多いため、血液循環を良くしてあげることが大切です。
仕事の合間に肩や腕を回したり、足首や手首をブラブラと動かすなどして血液の循環を促してあげたり、家や昼休みにストレッチをおこなうのもオススメです。
もちろん、ウォーキングや筋トレも効果的ですが、疲労が続くような運動を続けると、筋肉疲労が眠気を引き起こすので気をつけましょう。
また、良質な睡眠で疲れを取るためにも、寝る前のテレビやスマホなどはやめて、暗い部屋でしっかりと寝ることも大切です。
「仕事をするのが辛い」原因③休みがない・残業が多い
体を休める暇がなく、仕事をするのが辛い場合の対策をご紹介します。
休みがない・残業が多い場合はどうすればいい?
「休みがない」「残業が多い」場合、体の疲れはもちろんのこと、自分の時間が持てないことにストレスを感じる人もいます。
仕事の環境が変えられない場合は、たまの休みや少ない家での時間を効果的に使いましょう。
休みがない・残業が多い場合の対策
では、効果的な時間の使い方とはどのようにすればいいのでしょうか。
まず、あまり自分の時間がないのであれば、休息も不十分でしょう。
効果的に休息を取るためには、短時間でもスッキリとできる時間を狙った睡眠が大切。
睡眠のゴールデンタイムの話を知っている人も多いと思いますが、このゴールデンタイムに寝るようにすることで、疲労がかなり回復します。
時間は22時〜翌3時まで。
仕事から帰って、食事をして寝る用意をすると22時を過ぎてしまうという人もいるでしょう。
その場合は睡眠を優先し、3〜4時に起きてお風呂に入ったり家事をしてみてはいかがでしょうか。
もし、22時に就寝できないなら、24時までに就寝をするようにしましょう。
また、忙しいからといって食事を抜くのは良くありません。
食事のリズムを決めて、できるだけ同じ時間にバランスよく食事を摂りましょう。
また、自分の時間が確保できたら、ストレス発散に時間を使うようにするのがオススメ。
運動やストレッチをして体を動かしたり、カラオケに行ってみたり、読書に没頭するのもいいでしょう。
楽しいと思えることをやりましょう。
このようなことを試しても、休みが増えたり残業が減るわけではありません。
もしもあまりに辛いなら、転職も視野に入れてみましょう。
「仕事をするのが辛い」原因④やりがいがない
やりがいがないのが原因で、仕事をするのが辛い場合の対策をご紹介します。
やりがいがない場合はどうすればいい?
仕事にやりがいがないと、
このように、我慢し続けることで自信を喪失してしまう可能性があります。
ではやりがいを見つけるためには、どうしたらいいのでしょうか。
やりがいがない場合の対策
やりがいがない場合、自分の仕事は無意味なことと思っている場合があるでしょう。
そう考えていると、「誰にでもできる」「私はいなくてもいい」とネガティブになってしまいませんか?
仕事としてやっていることに、無意味なことなんてありません。
あなたの仕事を誰もやらなかったら、誰かが困るはずです。
まず、仕事に責任を持って前向きに取り組んでみましょう。
そうすることで、できる業務が増えて仕事が楽しくなるかもしれません。
また、評価をされずに仕事へのやりがいを失ってしまうこともあります。
その場合は、自分の仕事に対しての感想を聞いてみたり、面談で成果に対する評価をしてもらいましょう。
思っているよりも自分は評価されていることに気が付ける可能性があります。
評価をされていると感じることができれば、仕事にもやりがいを感じられるでしょう。
「仕事をするのが辛い」原因⑤上司が嫌い
上司が原因で、仕事をするのが辛い場合の対策をご紹介します。
上司が嫌いな場合はどうすればいい?
上司が嫌いな理由はなんでしょうか。
- 人として苦手
- 高圧的でパワハラ気質
- セクハラをしてくる
このように、理由はさまざまでしょう。
もしもセクハラやパワハラであれば、内部通報する必要がありますが、「そこまでしたくない」「そういう理由ではない」と思う場合は、どうすればいいのでしょうか。
上司が嫌いな場合の対策
嫌いな人ほど、気がつけば動向を気にしてしまっていませんか。
これは、上司に対して「嫌い」という興味を持ってしまっており、「無関心」ではないからです。
SNSや芸能人のブログなどをわざわざ開いて叩く、いわゆるアンチと同じ心理と言えます。
「人間関係が辛い場合の対策」でもお伝えしましたが、嫌いという関心を持っているため、相手の存在を認識するたびに嫌な感情が先行して、相手の良い部分は見えなくなっているでしょう。
そんな時は、極力相手を視界に入れないようにしたり、コミュニケーションを最低限に減らすことで、相手への関心を減らすところから始めるといいでしょう。
次に、相手の良い部分を見るようにして、それを素直に伝えてみてください。
そうすることで、やたらと厳しい態度が軟化するなど、上手く付き合っていけるかもしれません。
私が学生時代、非常に厳しくとても嫌われている先生がいたのですが、その先生の授業はふざけるとすぐに叱られるのでとても静か。
しかし、私は授業中うるさいと疲れてしまうので、静かな授業は好きだなと思い、ある日それを先生に伝えてみました。
先生はとても喜んだようで、私に対して非常に態度が優しくなり、中学と高校で同様のことがあったので、非常に効果的だったと言えます。
自分の仕事や内側を褒められれば、誰しも嬉しくなります。
また、自分の良いところを見てくれる相手には優しくしたいと思う人は多いのではないでしょうか。
大切なのは、まず「嫌い」という関心を減らすことから始め、次に良いところを見つけること。
そして、それを相手に伝えることです。
上司が人として嫌いなのであれば、そのように工夫してみてはいかがでしょうか。
しかし、すぐに怒鳴るなど威圧的な場合、どこに相談しても改善されなければ、部署異動や転職を視野に入れた方がいいでしょう。
まとめ
今回は、「仕事をするのが辛い」と感じる人のために、原因別で対策をご紹介しました。
オススメする対策は以下の通りです。
- 人間関係が辛い…周囲の手助け、苦手な人の良いところを探す
- 疲れる・体が辛い…血液循環を良くする・暗い部屋で良質な睡眠をとる
- 休みがない・残業が多い…睡眠のゴールデンタイムに就寝、時間がとれたらストレス発散をする
- やりがいがない…自分の仕事に責任を持つ、仕事や成果に対して評価を確認してみる
- 上司が嫌い…嫌いという興味を持たない、良いところを探して褒める
まずは、これらを試してみてください。
高圧的な上司など、自分の努力ではどうにもならないこともあります。
そのような場合には、部署異動や転職を考えましょう。

一般社団法人 Mission Leaders Academy Japan 代表理事
堀内 博文
1990年、高知県生まれ。
若手起業家、または起業を目指す 20 代を中心に、ビジネスでの結果を約束する Result Business Producer として活躍していたが、『自分の命の使い道』を『人を目覚めさせ本来の在るべき真の姿に導くこと』と定め、現在は一般社団法人 Mission Leaders Academy Japan 代表理事としてさらに活動の場を大きくしている。