私はなんだか、周りの人にあてにされてない。
仕事を頑張っているのにあてにされないと、なんだかとてもさみしい気持ちになると思います。
しかし、それにはきっと理由がありますので、なぜあてにされてないのかを考えてみましょう。
その上で、どうすれば周囲の人に頼ってもらえるのか、仕事のやり方を見直してみます。
実は、あてにされるのと信頼されるのは、似ているようで少し違う点があるのです。
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どうして私は周囲にあてにされてないのか?
もっと人にあてにされたいのに、あてにされないのには、このような理由があります。
自分自身のことは気づきにくいことが多いので、もしかしたらこんなことをしていないだろうか?と振り返ってみてください。
悪気はないが知らず知らずのうちに迷惑をかけている
自分ではそんなつもりはないのだけれど、周囲に迷惑をかけてしまう人がいます。
例えば、頼まれた仕事はなんとか一人でやり遂げないと!という気持ちが強すぎて、わからないこと、困ったことがあっても、周囲に相談をしない人です。
その結果、結局一人ではできなくなって、納期間際になってから「できない」とSOSを出す。
相談するのが遅いのです。
もっと早く相談していれば、そんなに大変なことにはならなかったのに、と周囲の人も呆れてしまうでしょう。
頑張るのはいいことなのですが、それも時によりけり。
一人で抱え込むことがどれほど周囲に迷惑をかけるのかがわかっていないと、誰もあなたをあてにしなくなります。
約束事を守らないから
仕事の上で、時間や納期など、約束事を守るのは非常に大切なことです。
会議の時間に遅れてくるとか、打ち合わせの約束を忘れているとか、基本的なことが当たり前にできない人は、あてにされません。
人によって態度が違う
人と話していて、あの人にはこういったのに、この人には違ったことを言っている。
そんな風に思われていると、あてにされなくなります。
本人には悪気がないことが多く、いわゆる八方美人的な性格なので、誰に対しても「良い顔」をしてしまうのです。
密にコミュニケーションが取れない
例えば仕事を頼まれた時に、進捗状況を逐一報告しておくと、相手は安心するものです。
コミュニケーションをしっかりとっていれば、万が一方向性を間違えている時でも、早く気づいてもらえるというメリットも。
しかし、そのコミュニケーションを怠り、報告しないで仕事を進めていると、どこまで進んでいるのかわからず、相手は不安になるのです。
「こないだ頼んだあれ、どうなってるの?」と聞かれるまで報告しないような仕事ぶりでは、誰もあなたをあてにしなくなるでしょう。
安心して仕事を任せることができないので、当たり障りのない仕事しか頼まれなくなる可能性もあります。
不平不満ばかり言っている
仕事について文句ばかり言っている人も、あまりあてにしたくない人です。
仕事は楽しいことばかりではありませんが、だからと言ってグチばかりこぼしていたり、否定的な発言ばかりしているような人とは、仕事をしたくなくなるでしょう。
会話の中で、
- でも
- だって
- だけど
というような、否定的な接続詞を使っていないでしょうか?
ついネガティブな発言をしていないか、一度振り返ってみてください。
何か頼まれた時にすぐに断る
誰かに頼み事をされた時、忙しいな、面倒だなと思って断ることが多くないでしょうか?
- 今ちょっと忙しくてできない。
- それは難しくてできない。
- やろうと思えばできるかもしれないけど、どうかな。
あてにされたいと思いながら、バサッと断っていたら、誰もあなたをあてにしなくなるでしょう。
あてにされる人より、信頼される人になった方がいい
あなたが、あてにされてないことを寂しいと感じるのは、もっと自分を信用してほしい、頼ってほしいという気持ちがあるからではないでしょうか?
それならば、あてにされる人よりも、信頼される人を目指しませんか?
あてにされるというのは、頼りにされているという面もありながら、実は相手の都合の良い時だけ、いいように使われているという側面もあるからです。
あてにされたいという思いは人の顔色を伺うことになる
あてにされたいと思っていると、「どんなことをすれば、あてにしてくれるだろうか?」と常に人の顔色を伺うことになりがちです。
自分の存在をもっと認識してほしい、私の価値を認めてほしい。
そんな思いが強くなっていくと、仕事をするのが辛くなってくるでしょう。
あてにされたいという思いが、自分よりも他人を優先させることになってはいけません。
それは、決してあなたのためにはならないですし、他者と良い関係を作っていくことは難しいです。
自分を信じると他人にも信頼されるようになる
他人にあてにされたいと思うなら、もっと自分の価値を信じましょう。
あてにされたいと思い続けているうちは、人に評価されないと自分の価値を感じることができません。
しかしそれでは、人の評価によって自分の価値が変わってしまいます。
あてにされたいという思いを、他人の評価ではなく、目の前の仕事に向けていきましょう。
今できることを精一杯頑張っていくようにすると、評価に一喜一憂することはなくなり、自分を信頼できるようになります。
人の評価にかかわらず、やるべきことを真摯にやっている人は、人にも信頼されるようになるのです。
もっと頼りにされる、信頼される人になるには
人から信頼される人間になるにはどのようなことに気をつけたら良いのでしょうか?
こんな人だったら、自分も信頼するだろうなと思うことを一つずつ丁寧にやっていきましょう。
約束はきっちり守ること
約束を守るのは、人として当たり前のことです。
これはある意味、仕事以前の問題なので、もし今まで軽い気持ちで約束事を破っていたならば、今この瞬間から改めましょう。
約束した時間、納期などはきっちり守るのです。
もし、どうしても守れない事情があるなら、早めに相手に相談し、誠意を見せることが大切です。
常に前向きでいること
ネガティブな発言ばかりしていると、人のやる気まで削いでしまうため、どんどん周囲から人が離れていきます。
人の発言に対しては、まず肯定する癖をつけることをおすすめします。
賛同できない意見だったとしても、「そうだね。そういう意見もあるね。」といったん受け止めます。
その上で、「私はこう思う。」と意見を付け加えれば、相手を頭から否定することにはならず、建設的な話し合いができるようになるでしょう。
小さなことでもコミュニケーションを大切にすること
誰とでも公平に付き合い、仕事の話は逐一報告することが大切です。
今ここまで進んでいる、ということを折に触れて会話に盛り込んでいくことで進捗状況がわかりますから、あなたに仕事を頼んだ相手は安心することができるでしょう。
できないことより、できることを伝える
例えば、仕事を頼まれた時に、他に優先すべきことがあって、今はできないということもあると思います。
そんな時でも、断り方に工夫をしてみます。
「今、急ぎの仕事がありますのですぐには着手できないのですが、期限を○日くらいにしていただけるなら対応できます。」というように、いつならできるのかを提案してみましょう。
また、自分ではスキル不足で十分な結果が出せないと判断した時には、「私には少し難しいのですが、○○さんでしたら詳しいと思います。聞いてみましょうか?」と代替案を出してみます。
このようにして、できないと思った時でも「できない」とストレートに伝えるのではなくて、どうすれば相手の要望を聞いてあげられるのか、という視点で答えてみてください。
まとめ:あてにされてない時はもっと自分を信頼して!
あてにするという言葉は、期待する、信頼するという意味もありますが、一方で、「自分の都合の良い時だけ期待する」というような、良くないニュアンスも含んだ言葉です。
また、あてにされたいと思っていると、人の顔色ばかり伺うようになってしまいますので、まずは自分自身をもっと信頼するようにしてみましょう。
自分を信じ、人との約束事はきちんと守り、丁寧なコミュニケーションを心がける。
一見、当たり前のようなことですが、このようなことを続けていけば、周囲からの信頼度もアップするでしょう。
あてにされるより、信頼される人を目指して、前向きな気持ちで仕事に取り組んでみてください。

一般社団法人 Mission Leaders Academy Japan 代表理事
堀内 博文
1990年、高知県生まれ。
若手起業家、または起業を目指す 20 代を中心に、ビジネスでの結果を約束する Result Business Producer として活躍していたが、『自分の命の使い道』を『人を目覚めさせ本来の在るべき真の姿に導くこと』と定め、現在は一般社団法人 Mission Leaders Academy Japan 代表理事としてさらに活動の場を大きくしている。