人間関係で悩んでいる人は少なくありません。
特に、会社での人間関係が良くないと、大きなストレスになります。
改善される見込みもない場合、ストレスが大きな不安となって、会社に行くのも嫌になってしまうでしょう。
そのような時はどうすればいいのでしょうか?
会社を辞めるしかない、転職しかないと思い詰めてしまうこともあると思いますが、辞める以外にもまだ方法はあります。
今回は、人間関係の不安を解消して、気持ちを楽にするにはどうすればいいかということについてお話しします。
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人間関係に不安を持ってしまうのはなぜ?
人間関係で、ストレスを全く感じない人はいないでしょう。
しかし、それが不安だと感じるまでに大きくなってしまうのは何故なのでしょうか?
これまでにうまくいかなかった経験を引きずっている
以前いた会社、もしくは以前いた部署で、人間関係で嫌な思いをしたことがあるのではないでしょうか?
仕事のやり方について、上司と意見が合わず険悪な雰囲気になってしまい、働きづらい思いをしたとか、同僚に嫌がらせをされたとか、引きずっている嫌な思い出はありませんか?
部署が変わったり、転職したりしても、また同じことの繰り替えになるのではないか?と思うと、不安になるでしょう。
かといって、何をどうすればいいかわからないので、不安ばかりが大きくなっていくのです。
雑談などの会話が苦手
例えば、空気を読むのが上手ではなくて、周りの人と会話がかみあわないとか、会話の糸口をつかむのが苦手、という人もいると思います。
仕事の話はできるけれど、雑談は苦手という人もいるでしょう。
仲間外れにされているわけではないけれど、「なんだかみんなに馴染めていない」と、不安な気持ちになってしまいます。
緊張してうまく話ができない
話すこと自体が苦手で、上司に資料の説明をするのも、しどろもどろ。
まとめて簡潔に話せなくて、何を言っているのか自分でもわからなくなってしまい、さらに緊張して話せなくなるという悪循環に陥ることがあります。
そうすると、人と話すのが怖くなってしまうため、不安な気持ちが大きくなります。
嫌われているのではないかと深読みしてしまう
他人のちょっとした言葉、行動に対して、「何か裏があるのではないか」と勝手に想像し、
- 私は嫌われているのではないか
- 何か悪く思われているのではないか
と、被害者意識を持ってしまう人がいます。
相手はそれほど他人のことを気にしてはいないのですが、自分で一度思い込んでしまうと、悪い方にしか考えられずに、どんどん不安が募っていきます。
不安を解消し、もっと人間関係を楽にするには?
人間関係というのは、自分と相手があって成り立つものです。
しかし、できることといえば、自分の行動を変えることだけです。
この点を忘れないでください。
人間関係の不安を取り除き、周囲の人と良い関係を作っていくには、まず自分から動いてみましょう。
まずは自分から気持ちよく挨拶をする
挨拶は人間関係の基本です。
不安があって、会話も苦手という人は、挨拶をすることだけをまずは考えてみてください。
- おはようございます。
- お先に失礼します。
- ありがとうございます。
など、当たり前のことなのですが、はっきりと大きな声で挨拶をしてみましょう。
笑顔でできると、なお良いです。
特に、「ありがとう」は大事な言葉。
つい、「すみません」と言ってないでしょうか?
すみませんより、ありがとうの方が、感謝の気持ちが伝わります。
自分を理解してもらい、相手を理解する努力をする
人間関係がこじれる時というのは、たわいもないことが原因であることが多いものです。
ちょっとした誤解から、大きな亀裂になってしまうこともあります。
良い人間関係を作るには、お互いのことを理解し合うということがとても大事です。
会社では仕事の話以外しない、プライベートの話はしたくないと思うかもしれませんが、自分の趣味や好きなこと、故郷の話など、ほんの少しだけでもいいので、雑談の折にでも話してみませんか?
そうすると、意外な接点や共通の話題が見つかることもあり、人との距離がぐんと縮まることもあるのです。
同時に、相手のことを理解しようとする気持ちも大切です。
相手のことを知るには、プライベートなことを根掘り葉掘り聞くのではなく、
- 過去にどんな仕事をしてきたのか
- 仕事をする上で大事にしていることは何か
など、その人の経歴や仕事のやり方についての理解を深めるのです。
そうすると、こんな時はこんな風に対応すればいいかな?ということがだんだん見えてきます。
相手の人となりを理解できるようになると、苦手意識も薄れていきます。
自分でも歩み寄れる点を探す
相手のことを一度嫌だと思うと、何もかも嫌になってしまう人がいますが、それはもったいないです。
ほんのちょっとしたことがきっかけで、改善できる可能性があるのが人間関係。
自分でも何かできないか、考えてみてください。
例えば、何かと重箱の隅をつつくような指摘ばかりしてくる上司。
いちいち進捗報告を細かく求められ、「面倒だな。どうしてもっと信用してくれないのだろう?」と鬱陶しく思っていたとしましょう。
これは、上司の立場に立ってみるとわかります。
上司としては、部下の仕事に不備があれば、自分がフォローしなくてはならないのですから、あれこれ確認したくなるのは当然のこと。
しかし、部下が自分からなかなか報告してこないとなると、「あれはどうなってる?」と聞きたくもなるものです。
それならば、上司に安心してもらえるよう、聞かれる前に自分から報告するという癖をつけておけば、上司も細々と文句を言ってこなくなるでしょう。
良い人間関係を作るには、相手に信頼してもらうことがとても大事です。
相手を責めるだけでなく、自分からできることがきっとあるはずなので、どうすれば自分をもっと信頼してもらえるだろう?と考えてみてください。
他人はそれほど自分のことを気にしていないと思うこと
人にどう思われているのか、もしかして嫌われているのではないかと勘ぐり出すと、どんどん不安な気持ちが大きくなってしまいます。
そうすると、些細なことが気になって、人間関係がギクシャクしてしまいます。
しかし、自分で思っているよりも、人はあなたのことを気にしてはいません。
会社で仕事をしていれば、朝から晩まで、色々な人とやりとりをしますし、仕事に追われて他人のことを気にしている暇などないのではないでしょうか?
みんな、意外と自分のことで手一杯。
あまり、気にしなくても大丈夫です。
不安な気持ちとも上手に付き合っていくことが大事
とはいえ、今日から急に何もかもが好転するということはおそらくありません。
人間関係は相手がいることなので、いろいろと自分なりに努力をしても、思うようにいかないこともあるでしょう。
不安な気持ちがなかなか消えなくて、ストレスが溜まることもあると思います。
そんな時は、不安になっている自分も肯定して、しっかり受け止めることが大切です。
不安な自分は良くない、こんなことでストレスを感じるなんて…というように、自分を責めないでください。
今は不安なんだね、と自分をそのまま認めるのです。
不安なことがいけないことだと思うと、余計に自分を追い詰めてしまいます。
「大丈夫、この経験がいつか自分を成長させてくれる」というくらいに、前向きに考えてみてください。
不安な気持ちを消そうとするのではなく、上手に付き合うことです。
まとめ:人間関係の不安は解消できる!小さなことからコツコツと
人間関係は、相手がいることですので、自分一人でどうにかできないこともありますが、少なくとも自分の気持ちの持ち方や行動は、変えることができます。
相手を理解しようとする姿勢や自分から歩み寄る姿勢を見せることで、徐々に関係が改善していくでしょう。
短期間で劇的に改善するものではないですが、今自分ができることからコツコツとやっていくことで、少しずつ改善し、不安も解消されていくはずです。

一般社団法人 Mission Leaders Academy Japan 代表理事
堀内 博文
1990年、高知県生まれ。
若手起業家、または起業を目指す 20 代を中心に、ビジネスでの結果を約束する Result Business Producer として活躍していたが、『自分の命の使い道』を『人を目覚めさせ本来の在るべき真の姿に導くこと』と定め、現在は一般社団法人 Mission Leaders Academy Japan 代表理事としてさらに活動の場を大きくしている。