会社の人間関係が嫌で、辛くて、辞めたいと思っている人は多いものです。
しかし、人間関係というのはどこへ行っても付きまとうものなので、人間関係を理由に辞めてもいいものか、悩むところではないでしょうか?
そこで今回は、人間関係を理由に辞めていい場合とそうでない場合についてお話しします。
すぐにでも辞めていい場合と、もう少し頑張ってみたほうがいい場合があるのです。
Contents
人間関係が辛い!会社を辞めたい理由
仕事が忙しくても、やりがいがあればやっていけるでしょう。
しかし、人間関係がうまくいかないと、会社に行くことも辛く、仕事を辞めたいと思ってしまいます。
上司からのパワハラ、理不尽な上司
自分のミスを部下に押し付けてきたり、小さなことでも必要以上に叱責してくるような、パワハラ上司は本当に困ります。
聞き流せる気持ちの強さがあればいいですが、そんな強い人ばかりではありません。
また、朝はこういったのに、急に違う指示をしてくるような、朝令暮改な上司も非常に迷惑です。
同僚からのいじめ、陰口など
上司との関係が良くても、同僚との人間関係がうまくいっていない場合には、仕事を辞めてしまいたいと思うでしょう。
同僚にいわれのない陰口を叩かれたり、仲間はずれにされるようないじめを受けている人もいます。
仕事にやりがいを感じていても、そのような辛い境遇にいると、仕事を辞めたいと思ってしまうでしょう。
あからさまなえこひいき
同じことをしていても、あの人は褒められて、自分は全く気にもされない。
もしくはその逆で、同じようなミスをして、自分は厳しく叱られたのに、あの人は叱られないなど、上司があからさまなえこひいきをしていると、仕事にも嫌気がさしてしまいます。
飲み会などの参加を強制される
ワークライフバランスが大事だと言われるようになってからは、飲み会への参加を強制するところは減ってきているように思われます。
それでもいまだに、参加することが暗黙の了解になってしまっているような会社もあるかもしれません。
すごくお酒が好きというならまだしも、そうでない場合に、仕事が終わった後まで付き合いを強制されるのは、苦痛でしかないでしょう。
苦手な上司の隣に座ってしまったら、帰りたくて仕方ないです。
人間関係が辛くて会社を辞めてもいい2つのポイント
どんな会社でも、人間関係のトラブルがゼロになることはありません。
幅広い年代、様々な考え方を持った人が集まっているのですから、どうしても意見が合わないことはありますし、性格的にもうまくやっていけない相手というのはいるものです。
しかし、それらを全て我慢しなくてはならないかというと、そんなことはありません。
- 体調不良が続いている
- 仕事を邪魔されて悪影響が出ている時
このような時には、仕事を辞める、もしくは転職する方向で考えましょう。
本当に体調不良になり、心を病んでしまうと、転職活動すらできなくなってしまいます。
そうなる前に、環境を変えて、仕事に打ち込めるようにしたほうがいいでしょう。
また、上司のパワハラなどでやりたいこともできない状況なら、今後のキャリアにも影響が出ます。
力を発揮できずに、無駄な時間を過ごすのはとてももったいないことですし、そのような会社にいてもスキルアップは見込めません。
人生はまだ長いので、自分の人生を守るためにも、あなたの能力を発揮できる会社を探したほうが良いでしょう。
人間関係で会社を辞めない方がいい場合は?
人間関係が良くなかったら辞めればいいのかというと、そうではない場合もあります。
自分が何をしたいのかがわかっていない状態で辞めても、きっとうまくいかないからです。
辞めることはいつでもできるので、その前に、今の環境を少しでも改善できないか?ということも考えてみて欲しいです。
自分のミスなどが原因だった場合
もし、自分がミスをしたことが原因で、周囲の人との関係が悪くなってしまったなら、率先して関係改善のために動かなくてはなりません。
真摯に謝ることはもちろんのこと、同じミスを繰り返さないように、改善策を講じます。
ここは自分のしたことと向き合って、挽回していくしかありません。
逃げたいですが、逃げてはいけないところです。
嫌いな人が取るに足りない相手の場合
陰口を叩くような人は、その程度の人だと思えばいいのです。
しょせん自分の相手ではないと割り切って、仕事に集中しましょう。
自分のために仕事をするのです。
成果を出していけば、それを認めてくれる人は必ずいます。
今の仕事が好きな場合
人間関係が良くなくても、今の仕事はとても気に入っていて、他の会社ではできない、という場合には、すぐに転職をしないで頑張ってみることをおすすめします。
もし、上司のパワハラなどで悩んでいる場合には、さらにその上の人に相談するなど、何かできることはないでしょうか?
今の仕事が好きで、続けたいなら、そのパワハラ上司さえなんとかなれば仕事を続けていけるのです。
自分が会社に残って、快適に仕事ができる方法はないか考えてみましょう。
待遇が良い場合
他社と比べて、待遇が良い、今後のキャリアアップも見込めるという場合には、すぐに辞めないほうが良いでしょう。
今の部署が嫌なら、異動を願い出るという方法もあります。
上司が変わる可能性もありますから、焦って転職する必要はありません。
良い人間関係を作るためにこれからできること
人間関係は、相手に改善を求めるのではなく、自分でできることをやっていくのが基本です。
他人を変えることはできませんが、自分の考え方や行動なら変えられるからです。
一度休んで心の体力をつける
人間関係で疲れてしまっていると、心の体力が弱っています。
そのままですと、冷静な考えもできないですし、なんでも悪い方へ捉えてしまいます。
気持ちを切り替えるためにも、休みを取って、エネルギーを蓄えましょう。
考えたり、行動するには、元気が必要です。
客観的な意見を聞いてみよう
人間関係が良くない原因は、相手にある場合もあれば、自分が原因のこともあります。
しかし、自分ではわかりにくいもの。
そこで、仕事のしがらみがない人に、客観的な意見を聞いてみると、自分のことも冷静に考えられるようになります。
仕事に全く関係のない友人に話を聞いてもらってもいいですし、カウンセリングやコーチングを受けてみるのもよいでしょう。
客観的な見方ができるようになると、自分にも改善点があるかもしれないことに気付けます。
自分から歩み寄れる部分はないか
人に相談したり、カウンセリングを受けたりする中で、人間関係を改善するために、自分にもできることがあるのでは?と思うこともでてくるでしょう。
人間関係は、どちらかが一方的に悪いということは少ないもので、自分にも歩み寄る余地がきっとあるはずです。
苦手な人と思い切って話し合ってみよう
一度「この人が苦手だ」と思うと、何をするにもその人の嫌な部分が目についてしまうことがあります。
でもそれは、とてももったいないことです。
お互いに助け合って仕事をしていくのですから、友達になる必要はありませんが、少しでも気持ちよく仕事ができるような環境づくりをしたいものです。
例えば、相手は全く悪気がなく、あなたを傷つけるようなことを言っていることもありますし、その逆もあります。
ちょっとした誤解から、あなたに対する態度が硬化している可能性もあります。
ここは、思い切って腹を割って話してみると、案外「なんだ、そんなことだったのか」と思うこともあります。
話してもダメな場合はありますが、仲良くなれる可能性もあるので、自分の気持ちを伝え、相手の考えを聞いてみるというのはいかがでしょうか?
異動できないか相談してみよう
会社を辞めるのは大きな決断がいると思いますが、異動の希望なら出せるのではないでしょうか?
部署を異動したら、心機一転、頑張ることができるかもしれません。
もし希望が出せるなら、出してみましょう。
まとめ:人間関係が嫌で辞めたいときは一度立ち止まって考えてみよう
体調不良が続いていたり、仕事に悪影響が出ているようなときは、違う環境を求めて今の会社を辞めるのはアリです。
しかし、自分の行動や考え方を変えることで、関係を改善できる余地があるのなら、少し頑張ってみても良いのではないでしょうか?
心が疲れているなと感じたら少し休み、エネルギーを蓄えて、信頼できる人に相談したり、自分から歩み寄るなどして、人間関係を良いものにしていきましょう。

一般社団法人 Mission Leaders Academy Japan 代表理事
堀内 博文
1990年、高知県生まれ。
若手起業家、または起業を目指す 20 代を中心に、ビジネスでの結果を約束する Result Business Producer として活躍していたが、『自分の命の使い道』を『人を目覚めさせ本来の在るべき真の姿に導くこと』と定め、現在は一般社団法人 Mission Leaders Academy Japan 代表理事としてさらに活動の場を大きくしている。