仕事をしていると、誰でも一度は人間関係のトラブルを経験したことがあるでしょう。
できればトラブルにならないようにして、気持ちよく仕事をしたいものです。
そこで、どうすれば人間関係のトラブルを回避できるのか、予防する方法についてお話しします。
トラブルを起こしがちな人には、行動に特徴がありますので、自分が当てはまっていないか、チェックしてみてください。
それでもトラブルになってしまった時の対処法についてもお話ししますので、早めに解決できるように行動しましょう!
Contents
なぜか人間関係でトラブルを起こしがちな人のやっていること
人間関係でトラブルが起きる一番の原因は、コミュニケーション不足です。
まず、自分がこのようなことをしていないか、考えてみてください。
自分の主張だけを相手にぶつける
- なんで言ったことを早くやってくれないんだろう?
- どうしてこの説明がわからないんだろう?
などと思いながら、人と話していませんか?
自分に余裕のないときに起こりがちですが、相手の立場や状況を思いやることができず、自分のやってほしいことだけをぶつけてしまう。
これでは、人間関係がうまくいくはずがありません。
自分が知っていることでも、相手が知っているとは限らないのに、配慮を忘れていると、言葉にトゲが混ざります。
相手の意見をすぐに否定してしまう
打ち合わせや会議の場で、
- それは無理だよね。
- ちょっと難しいんじゃない?
- できるわけないよ。
- でも、いや、えー、だけど
など、相手の意見を否定するような言葉を真っ先に言っていないでしょうか?
これは、反対意見を出してはいけないというのではなくて、反対の仕方に問題があるのです。
「だめ」というニュアンスの言葉から入ってしまうと、相手は「否定された!」という思いが強くなってしまうため、あなたに対してネガティブな感情を持ってしまい、良い人間関係を築きにくくなるのです。
すぐ人のせいにしてしまう
仕事でミスをしてしまった時、誰しも「自分は悪くない」という思いを持つことがあるでしょう。
- ○○さんが、〜〜してくれなかったから。
- ○○さんにだって非があるのに。
- 気づいたなら先に言ってくれればよかったのに。
など、誰かのせいにしたくなることもあると思いますし、実際に、誰かのせいでミスにつながったということもあると思います。
しかし、思うことと口に出すことは別で、「○○さんが」と口に出した時点で、あなたの評価はぐっと下がってしまいます。
人のせいにすることは、人間関係をこじらせることにつながりますので、気をつけたいところです。
人間関係のトラブルはどうすれば防げるのか
会社には色々な人がいるので、どうしても摩擦は起きます。
しかし、その摩擦を少なくする努力はできますので、以下のことに気をつけてみてください。
日頃から挨拶をしっかりしておく
挨拶は人間関係の基本です。
これは学校でも会社でも、ご近所さんとの関係でも一緒で、人と人が関わるところでは、まず挨拶をするというのが、良い人間関係を作るスタート地点です。
苦手な人と、無理に会話をする必要はなくて、
- おはようございます。
- ありがとうございます。
など、基本的な挨拶を、自分から、目を見てしっかりすることです。
これだけしておけばいいと思ったら、少し気が楽になりませんか?
挨拶に慣れてきたら、徐々に会話を増やしていけばいいのです。
そのための入り口として、挨拶は自分からきちんとするということを心がけてみてください。
クッション言葉を使ってみよう
クッション言葉とは、本題に入る前の一言。
言いたいことの衝撃を和らげるために使います。
例えば、急ぎの仕事をお願いしたいときに、「今週中にやってくれる?」だけでは、受ける方もなんだか嫌な気持ちになります。
そんなとき、
- 忙しいところ、本当に申し訳ないのだけど
- 面倒かけてすまないけど
- こちらの都合で申し訳ないのだけど
など、相手を思いやる言葉を一言プラスするのです。
これだけでも、相手を尊重したいという気持ちが伝わりますので、受ける側の気持ちが変わってきます。
イエスバット方式で会話してみよう
相手の意見を聞いて、「それは無理だよなあ」と思うことはあります。
しかしその際に、否定から入るのではなくて、肯定から入るのです。
これを、イエスバット法といいます。
たとえ、相手の意見が正論だったとしても、自分の意見を頭ごなしに否定されると、気分が悪くなるものです。
ですから、「確かにそうですね。わかります。ただ、こちらの方もちょっとみてください」というように、いったん相手の意見を受け止めてから、自分の意見を伝えるのです。
- そうですね
- 確かに
- なるほど
など、まず最初に同意を示す言葉を使う、という会話法を試してみてください。
共感力を高めよう!
イエスバット法と少し似ているのですが、会話をするときに、いったん相手に共感するということも大事です。
人間関係がこじれるのは、お互いの理解不足ですから、相手を理解するための大事な一歩として、まずは共感し、相手に心を開いてもらうのです。
共感するというのは、無駄に褒めたり、なんでも同意することではなくて、「あなたの気持ちがわかるよ」ということを態度や言葉で示すこと。
同意できないなと思ったら、「そうなんだね。」と相手の言葉を肯定するだけ良いのです。
相手を尊重する気持ちが大切です。
「お互い様」の意識を持つ
仕事にミスはつきもので、どんなに仕事ができる人でもミスをします。
しかも、自分に非がなかったと思うようなこともあって、なんだか割り切れないと感じることもあると思います。
しかし、仕事は人と一緒に作り上げるもので、ミスが起きた時も、誰かが100%悪いということは少ないものです。
関係する人たちが、それぞれ何かしら、ミスの原因に関わっていることが多いです。
ですから、何かが起きた時には、「お互い様」という意識を持ってみてください。
「あの人が悪い!」と思うことがあったとしても、実際に、大きな原因は他の人にあったとしても、自分にも原因の一端はなかったか?と冷静に考えて欲しいのです。
それでもトラブルになってしまった時の対処法
どんなに気をつけても、トラブルになってしまうことはあります。
そんなときには、早めの対処が大切です。
素直に非を認めて謝ろう
トラブルになってしまったら、謝った者勝ち!
どっちが悪いなどと、不毛な言い争いをしないで、自分の非を認め、素直に謝罪することです。
そして、自分は今後どうすればいいか、悪かった点は見直すなどして、未来志向になることが大事です。
意地を張って、「私は悪くない」ということばかり言っていると、あなたの評価が下がります。
それよりは、前向きな姿勢を示して関係改善に力を尽くした方が、自分にとってもプラスになりますし、いつまでも嫌な思いを引きずって仕事をしなくても済むようになります。
仕事で成果を上げることに集中してみる
こちらが謝っても、相手が歩み寄ってくれないこともあります。
いつまでも、あなたのことを嫌って、腹を立てたままかもしれません。
そんな時は、仕事に集中しましょう。
相手の気持ちを自分がコントロールすることはできないので、自分にできることをやったなら、あとは放っておくしかありません。
仕事を頑張っていることが示せれば、「好きじゃないけど、仕事はできる」と、相手も認めてくれる可能性があります。
もし認められなくても、仕事を一生懸命やっていて、あなたにマイナスになることは何一つありません。
周囲から見ても、きちんと歩み寄って、なおかつ仕事を頑張っているあなたと、いつまでもかたくなな態度を変えない相手とでは、当然あなたの方を評価すると思います。
今は、目の前にある仕事に集中しましょう。
まとめ:人間関係のトラブルはある程度予防できる
全くトラブルなしで仕事をしていくとはできないですが、ある程度のトラブルは予防できます。
それには、どんな時にトラブルになってしまうのかを知っておくこと。
人間関係を悪化させるようなことを、ついやってしまっていないか?と一度立ち止まって考えてみましょう。
少しずつ自分の行動を変えていけば、予防できるトラブルもあるのです。
それでもトラブルになってしまった時は、真摯に対応すること。
自分が悪かった点は素直に謝り、関係改善に努めましょう。
一般社団法人 Mission Leaders Academy Japan 代表理事
堀内 博文
1990年、高知県生まれ。
若手起業家、または起業を目指す 20 代を中心に、ビジネスでの結果を約束する Result Business Producer として活躍していたが、『自分の命の使い道』を『人を目覚めさせ本来の在るべき真の姿に導くこと』と定め、現在は一般社団法人 Mission Leaders Academy Japan 代表理事としてさらに活動の場を大きくしている。