仕事が嫌と感じたことがある人は多いでしょう。
仕事を頑張りたいけど、どうしても気持ちが追いつかない時は誰にでもあるものです。
でも実は、仕事が嫌になる時期には特有の傾向があることをご存知ですか?
本記事では、仕事が嫌になる状態の特徴やそんな気持ちへの対策をご紹介します。
Contents
仕事が嫌になる時期とは?
まずは、仕事が嫌だと感じやすい時期を年次別と個々の出来事別で見てみましょう。
<入社年次別>
入社してすぐ
希望していた会社に入社できていてもいなくても、入社してすぐは多くの人が、仕事が嫌だと感じるものです。
まずは、希望していた会社に入社した人のケースをご説明します。
学生の頃は入社後の生活に大きな夢を抱くものです。
カッコよく仕事をしている自分やプライベートも仕事も満足に両立できている状態など、ドラマや映画のワンシーンを思い浮かべては自分もそうなることをイメージします。
入社希望の会社に入れるのですから、仕方がありません。
しかし、現実はそううまくは回らないもの。
思っていた内容とは違う仕事が続いたり、うまく仕事ができない自分にイライラしたり、慣れない環境へのストレスも相まって「仕事が嫌だ」と強く感じることでしょう。
希望していない会社へ入社した場合は、なおさらです。
やりたかった職種への思いが募るばかりで、今の自分を受け入れることができません。
「転職したいけどこんなにすぐ辞めてはどこの会社も受け入れてくれない」と言う思いばかりが募っていきます。
入社3年目
何事においても3年目は“魔の3年”とも呼ばれ、人の脳がマンネリを感じ出す頃。
仕事に限らず、恋愛においても交際3年を経てマンネリを感じ、別れてしまう人は多いです。
入社直後はあたふたしていた仕事にも3年の経験を積むと慣れており、毎日うまくこなせるようになります。
社会人としての生活に新鮮味も無くなったこの頃に「このまま毎日同じ生活を続けるのかな?」と、漠然とした思いを抱くようになる人が多いのです。
入社7〜8年目
新卒で入社した多くの人が30代に突入する入社7〜8年目頃は、仕事が嫌になる時期でもあります。
ただ目の前の仕事を頑張ればよかった20代が終わりを告げ、ベテランと呼ばれる30代に差し掛かるタイミングで自分の人生に思いをはせる人が増えます。
「今の仕事を続けている人生でいいのか?」と人生に悩むようになり、仕事のつまらなさやそれが続くこれからの人生を思うのです。
どれだけ仕事が順調に行っていても、同じように繰り返すと感じる毎日が死ぬまで続くと感じると、仕事が嫌になるものです。
「思い切って仕事を辞めて思い描いたままの新たな人生を歩もうか!」と考えてみては、現実問題に突きつけられると言う思考を繰り返すことでしょう。
実際に、こうした考えから会社を辞める人や転職者が急増する時期でもあります。
入社15年目あたり
30代後半になる15年目あたりにも、仕事が嫌だと感じるタイミングが訪れます。
多くの会社で昇進組とそうでない人たちが分かれる時期にあたり、思うように会社でのキャリアが積めない人は仕事が嫌になるからです。
また、転職が売り手市場で進められる30代のうちに今の仕事以上に好条件な職場へ転職をしようと言う人も増えてきます。
この年齢のビジネスマンにとっては、自然と今の仕事が嫌だと感じる条件が揃ってしまうとも言えるでしょう。
<個々の出来事別>
体調がすぐれない時
体調がすぐれない時は仕事が嫌になることが多いです。
全ての根源となる自分の体が不調をきたしているのだから仕方ないとも言えます。
特に女性特有のトラブルが原因のものであれば、男性上司に理解してもらえないなど周囲の理解獲得に苦しむ人も多いでしょう。
昼寝をしたり体を温めたりしながら、なんとか乗り越えることもできますが、どうしても体調不良が続く時は専門医にかかったり、長期休暇を申請したりし様子を見てみましょう。
大きな失敗をした時
仕事を続けていれば、誰しもが大きな失敗の一度や二度は経験するものです。
しかし、当の本人になってしまうと失敗が理由で仕事が嫌だと投げ出したくなるものです。
大きな案件や責任のあるプロジェクトなど、仕事内容次第ではさらに失敗した際の自責の念が強くなります。
プライベートが大変な時
仕事以外のプライベートが大変な時も、仕事が嫌になります。
親族の病気や死、離婚や借金など、悠長に仕事をしてはいられないほどのプライベートのトラブルは、仕事が嫌と感じる大きな理由となり得るのです。
プライベートへの対応と仕事とを無理に両立させると心身に士業を来たしかねません。
思い切って休暇を取る勇気を持ちましょう。
仕事が嫌だと感じたらやってみたい対策
では、仕事が嫌だと感じたらどんな風に対策を打てば良いのでしょうか?ここではいくつかの方法をご紹介します。
仕事を休む
誰しもが取れる対策ではありませんが、仕事が嫌だと感じたら思い切って仕事を休むのは手っ取り早く効果的な方法です。
仕事を嫌だと感じながらダラダラと続けていては、自分の気持ちに整理がつけられませんし、何よりそんな思いで続けている仕事では成果が出ないと言えるでしょう。
職場や同僚に迷惑をかけかねません。
なるべく早いうちに、そしてなるべく長く休暇を取って自分が仕事を嫌だと思う理由についてゆっくり分析を進めてみましょう。
異動を希望する
簡単に仕事が休めない人は、異動を会社へ希望してみましょう。
自分の興味がある部署や働きやすい部署がある場合は、会社へ正式に理由を伝えて希望すると可能性が上がります。
パワハラやセクハラなど、会社としても必ず対応しなければいけない事由がある場合はしっかり伝えることで異動の段取りを早く組んでもらえるケースもあります。
場合によっては、労働組合など第三者機関へ相談する方が効果が高いこともあります。
転職する
しっかりと仕事が嫌だと思う理由を分析でき、今の職場では改善できないと感じたら、なるべく早く転職活動を開始しましょう。
今の職場しか知らない人は特に、自分が活躍できるのは現職だけだと感じてしまいがちですが、世界に目を向ければ星の数ほど会社は存在します。
転職エージェンシーなどを使うことで、自分だけでは見つけられなかった適職に出会うことも多いため、思い切って新たなドアの扉を開ける勇気も必要です。
転職を成功させるためには、自己分析や自分のライフプランをしっかりと見つめ直す必要があります。
仕事やプライベートへかける時間を削って、なるべくキャリアプランニングに時間をさくようにするのが転職成功の秘訣と言えるでしょう。
プライベートを充実させる
どうしても今の仕事を続けないといけない時は、仕事以外のプライベートを充実させることで心のリフレッシュを図りましょう。
旅行や買い物、習い事に夢中になれる人はそうした時間を大事にするべきです。
仕事が苦しい時に仕事以外で夢中になれるのは心に大きな癒し効果がありますし、うまくいけばそんな時間がきっかけで新たな職の道が見えてくることもあるからです。
「デスクワークで体に不調をきたし始めたヨガにはまって、今ではヨガ講師として活躍している」などと言う話はよく聞かれる転職成功エピソードです。
誰にでも訪れる仕事が嫌になる時期
今回は仕事が嫌になる特有な時期をいくつか取り上げて説明しました。
仕事が嫌だと感じる時期は、働いていれば誰にでも訪れるものです。
どれだけ優秀な人でもそうした時期をうまく自分で乗り越えて、成功を勝ち取っています。
様々な方法を検討することで、悔いのないようキャリア人生のピンチを乗り越えましょう。
一般社団法人 Mission Leaders Academy Japan 代表理事
堀内 博文
1990年、高知県生まれ。
若手起業家、または起業を目指す 20 代を中心に、ビジネスでの結果を約束する Result Business Producer として活躍していたが、『自分の命の使い道』を『人を目覚めさせ本来の在るべき真の姿に導くこと』と定め、現在は一般社団法人 Mission Leaders Academy Japan 代表理事としてさらに活動の場を大きくしている。