仕事でストレスを感じ、吐くなどの体の症状に悩まされている人へ。
ストレスからくる嘔吐の原因や体調との向き合い方をご紹介します。
症状を緩和させて1日でも早く楽な日来るように、ぜひ参考にしてみてください。
Contents
仕事のストレスで吐くのは「心因性嘔吐症」かも?
背景にあるのはストレス社会
ストレス社会と言われて久しい現代の日本。
仕事や家庭における様々なストレスに限らず、異常な気象やいつ起こるかわからない災害にも不安を抱える日々が続きます。
特に仕事では、長時間労働が社会問題視されるなど国をあげて働き方を改革しなければならないほどストレスを抱える人が増えています。
こうした様々なストレスに対し適切な対処ができないと心身がストレスを溜め込み、病気となって発症することがあります。
そうした病気の1つに「心因性嘔吐」と呼ばれるものがあります。
「心因性嘔吐」とは?
「心因性嘔吐」は、嘔吐の原因が身体的な以上からではなく社会的なストレスが原因となっている点が大きな特徴です。
吐き気を催すのみで実際に吐くことはあまりないのも特徴の1つと言えるでしょう。
ストレスを認知するのは、脳の中でも「大脳」と呼ばれる部分の仕事ですが、大脳がストレスを適切に処理できない場合に嘔吐反応が起こります。
不安や恐怖、怒りという感情が延髄と呼ばれる部分にある嘔吐中枢を刺激することで吐き気が催されると言われています。
「心因性嘔吐」の治療
吐き気や嘔吐の症状が激しい場合には、薬物療法が施されます。
吐き気止めの点滴や抗不安薬などの薬の処方です。
症状が落ち着いている場合には、睡眠などの休息を取るよう生活の指導にとどまります。
病院によっては心理療法や訓練法が施されるケースもあるようです。
いずれの場合にも、吐き気の原因となっているストレスをはっきりとさせて専門医とともに治療を進めることが重要と言えるでしょう。
引用元:http://www.okinawa.med.or.jp/html/kouho/gusui/2018/0712.html
その他の吐き気の原因となる病気とは?
・逆流性食道炎
胃の中で胃液と混ざった食べ物もしくは胃液そのものが食道へ逆流する病気。
胃液は強い酸性であるため、食道へ流れると粘膜を刺激してただれたり潰瘍ができたりすることがあります。
原因は食道と胃のつなぎ目に当たる「下部食道括約筋」の筋力低下が挙げられます。
加齢によるものとストレスによるものとが考えられています。
高齢者の病気と考えられていましたが、今は若い人にも起こる症状となっています。
加齢がストレス以外にも、便秘によるお腹の張りや食生活の乱れが原因となるケースもあります。
引用元:https://www.sawai.co.jp/kenko-suishinka/illness/201410.html
・胃・十二指腸潰瘍
潰瘍とは、皮膚や粘膜の一部が傷つきえぐれてしまうことを指します。
症状が悪化すると組織や臓器に「穿孔」と呼ばれる穴が空く事もあります。
胃潰瘍は中高年に、十二指腸潰瘍は20〜30代に多い病気とされています。
ストレスや過労で臓器の働きが鈍ったり、胃酸が増えすぎる事で起こるとされていますが、潰瘍が体にできる詳しいメカニズムは解明されていないのが現状です。
引用元:http://www.minamitohoku.or.jp/up/news/minamitouhoku/topnews/200809/kaiyo.htm
・急性・慢性胃炎
飲酒やコーヒーなどのカフェイン摂取が原因で起こるのが急性胃炎です。
他にも特定の薬の副作用や喫煙、ストレス、生活の乱れも原因とされています。
胃のあたりに不快な痛みが起こったり嘔吐や食欲不振が症状として挙げられます。
このうち、不快感が急に起こり症状が一時的であるものを急性胃炎、常時痛みや不快感があるものを慢性胃炎と呼びます。
急性胃炎の場合は医療機関にかからずとも2〜3日間市販薬を服用する事で症状が治まりますが、慢性胃炎では、胃酸を抑える薬などを継続的に服用する必要があり、専門医による指導を受けなければならないのが特徴です。
引用元:http://www.eisai.jp/diseases-and-symptoms/detail/pbaid_3_nodeid_206_faqid_240_detail.html
・脳腫瘍
脳や脳周辺の組織に腫瘍ができる症状の総称です。
いくつかのタイプがありますが、患者数は10万人に10人程度とされており、ご紹介している病気の中では発生率はかなり低くなっています。
乳児期から高齢者までの幅広い世代の人に起こりうる病気である事も特徴の1つです。
原因は遺伝子の突然変異と考えられていますが、それ以上詳しいことは現在不明です。
年を重ねてからの脳腫瘍の原因には、高タンパク・高脂肪の食品を過剰摂取することやストレス、喫煙などが考えられています。
引用元:http://www.minamitohoku.or.jp/up/news/konnichiwa/200903/clinic.htm
・メニエール
耳の器官の1つである「内耳」にあるリンパ液が何らかの理由で増加し、むくみを起こした状態を指します。
現状ではむくみの原因はわかっていません。
症状はめまいや吐き気の他に、耳鳴りや難聴、耳の閉塞感などが挙げられます。
症状によってはめまいが数時間続く事もあり、再発や聴力の悪化なども懸念される病です。
原因がわからないため、薬による効果的な治療がなく治りづらいケースが多い事も特徴です。
引用元:https://www.sawai.co.jp/kenko-suishinka/illness/201812.html
・偏頭痛(片頭痛)
男性よりも女性に多く見られる病状です。
アルコールやカフェインの過剰摂取、睡眠不足や気圧の変化が原因だとされています。
他にもエストロゲンと呼ばれるホルモンが減少する事も最近では原因の1つに挙げられています。
エストロゲンは月経時や黄体期に低下するため、女性に多く見られる病とされています。
また、多くの女性が閉経を迎える時期に発病する更年期障害の際にも頻繁に見られる病状です。
一方で、ホルモンと偏頭痛の関係については、未だ不明な部分も多く治療による完治が難しい事も特徴です。
引用元:https://www.sawai.co.jp/kenko-suishinka/theme/201609.html
仕事がストレスになりやすい人はこんな人
仕事がストレスになりやすいタイプには、どんな性格の人が挙げられるのでしょうか?
専門医によると嘔吐などの体の症状が出る人には中高年よりも20代前半など若い世代の人が多いそうです。
他にも以下のような特徴を持つ人に多く症状が出ると言われています。
○自分に自信がない
○物事をネガティブ(否定的・悲観的)に捉える
○自意識が高い
○身体へのトラブルの感覚が敏感
治療には抗うつ剤や精神安定剤を用いる事もありますが、基本的には精神療法や環境調整などの治療法がメインになることが多いようです。
上記のような特徴が自分の性格として当てはまる人は、特に注意が必要な病状と言えるでしょう。
気になる症状がで始めたら、なるべく早く専門医へかかると同時に、次章ご紹介するような対処法にも取り組んでみましょう。
吐くほどのストレスになる仕事との向き合い方
会社へ理解を得る
仕事が原因となり嘔吐などの症状が見られる場合には、病院へかかったり安静にすることが必要です。
症状が急に現れる事もあるため、会社には自身の体調について理解を得る必要があるでしょう。
会社を休職する
長期にわたって治療に専念した方が良い場合には、会社を休職する事も検討しましょう。
会社とも相談が必要ですが、頻繁に休むよりも休職をしてでも完治させて仕事に専念できる方が、会社への貢献度も上がるでしょう。
会社を辞める
体調について理解が得られなかったり、病気による休暇が難しい場合には、会社を辞める事も視野に入れなければいけません。
無理をすると病状の悪化や深刻な二次症状出る場合もあります。
病状と向き合える働き方をする
短時間勤務や在宅ワークなど、体調に合わせて働く方法を検討するのも方法です。
IT技術の革新を背景に、様々な働き方を取り入れている企業が増えています。
視野を広く持ち、自分に合った働き方を模索しましょう。
自分なりの解消法を体得して、うまく症状と付き合おう
仕事が原因の嘔吐に悩まされると、短時間で完治することは難しいと言われています。
性格や考え方からくるものもあるため、自分なりの解消法を身につけることによりうまく病状と付き合いたいものです。
また、もし自分が本記事で紹介している賞状に近いかもと感じた場合は、躊躇わず病院に行って診てもらってください。
病院に行くことに抵抗を感じる人もいますが、大事なのは元気な自分を少しでも早く取り戻すことです。
この記事が、そのきっかけになれることを願っています。

一般社団法人 Mission Leaders Academy Japan 代表理事
堀内 博文
1990年、高知県生まれ。
若手起業家、または起業を目指す 20 代を中心に、ビジネスでの結果を約束する Result Business Producer として活躍していたが、『自分の命の使い道』を『人を目覚めさせ本来の在るべき真の姿に導くこと』と定め、現在は一般社団法人 Mission Leaders Academy Japan 代表理事としてさらに活動の場を大きくしている。