長い期間、同じ職場で仕事をしていると、同じ作業を繰り返し行なうことが億劫になるときがあります。
その一方で同じ職場で長年勤めていると、責任ある役職に就くことになり、そこからストレスを感じることもあるでしょう。
そういった様々な負担から仕事が楽しくないように感じ始め、今の仕事を続けるかを迷っている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
仕事が楽しくないと感じている方が、「今の仕事を続けるべきか、辞めるべきか」という悩みをお持ちでしたら、この記事が参考になるはずです。
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なぜ仕事が楽しくないと感じるのか
仕事が楽しくないと感じる理由は個々によってさまざまですが、一般には以下のような理由があげられます。
自分がやりたい仕事ではない
今の会社に勤める前は「自分はこの会社でこんなことをしたい」という展望をもって就職したはずです。
しかしその展望を実現させてもらえない業務ばかりを任されていると、会社で働く意味がなく、仕事が楽しくないと感じるものです。
それと同時に、やりたい仕事をさせてもらえないと、上司や会社に対しての不信感も募ってしまうことも多々あります。
人間は、無意識のうちにどこかで自分の成長を望んでいる生物です。
やりたくない仕事をやって自分のスキルを生かすことができない状態が続いていると、より仕事が楽しくないと感じてしまいます。
誰でもできる単純作業の仕事であっても、やりたい仕事でなければやりがいも感じません。
このようにやりたくない仕事をやっていると、仕事が楽しくないと思うのです。
労働環境が悪い
政府は「働き方改革」を進めていますが、労働現場では恵まれた労働環境のところは多くありません。
残業代が未払いであったり、残業時間が長くプライベートの時間がとれない会社もたくさんあります。
また給与が低いためプライベートの時間があったとしても、お金のことを常に気にしなければいけないという方もいます。
労働環境が悪いと心のゆとりをもつことができず、仕事を楽しいと感じることができないのです。
仕事のハードルが高すぎる
人間には個々の能力やスキルがあり、自分のスキルを超えた質や量の仕事を振られると対応できなくなってしまいます。
そのような仕事をこなそうとするだけで精一杯になってしまい、仕事が楽しいと感じることはできません。
楽しくない仕事をやり続けるとどうなるのか
仕事を楽しいと感じられないままやり続けると、自分を責めてしまったり同僚とのコミュニケーションに支障をきたす場合があります。
すると、さらに職場での居心地が悪くなってしまうので、楽しくない仕事を続けるとどうなるのかを今のうちに把握しておきましょう。
自分で自分を責める・追い詰める
楽しくない仕事をしている方は「なぜ自分は楽しくない仕事をしているのだろう」という思いから、のちに「楽しくない仕事をやっている私は意味のある人間なのだろうか」という考えが生まれてきます。
そこからどんどん自己否定や自己嫌悪が激しくなっていくのです。
精神的に病んでしまうと、これまで自分ができていたこともできなくなってしまい、そこからさらに自分を追い込んでしまうという悪循環に陥る可能性があります。
最悪の場合、会社に行くことができなくなったり、精神が原因となった病気に発展してしまうこともあるのです。
会社の同僚との距離ができる
仕事が楽しくないとき、会社の同僚が話の聞き役になり、そこから心の負担が軽くなることがあります。
しかし自分が仕事を楽しくないと感じているとき、自分だけが仕事を楽しく感じていないという先入観から、会社の同僚と距離をおいて孤立してしまいます。
同僚や仲間との距離が生まれると、些細なことも相談しづらい環境になってしまい、やはり心の負担が重くなってしまいます。
すると、結局行動すらできなくなり、さらなる悪循環が生まれてしまうのです。
【選択肢1】転職をせず今の仕事を楽しむ
楽しくない仕事でも、これからも続けていこうとお考えの場合は、仕事を楽しく感じる方法もありますので、以下を参考にしてみてください。
仕事の何が楽しくないのかを明確にする
仕事が楽しくないと口にする方は多くいらっしゃいますが、実際に仕事の何が楽しくないかを明確にしてみましょう。
理由が明確になれば改善策を考えるのも1つの方法ですし、もしかするとその理由は自分の中で思っていたほど大きなことでないのかもしれません。
理由を明確するときは、口に出すより書き出してみて改善点を見い出すと効果的です。
例えば「仕事が淡々とした流れのもので楽しくない」と感じているとしましょう。
そのときは淡々と仕事をこなすのではなく、より要領の良い仕事のやり方を自分なりに見い出すなどすると仕事が楽しくなる可能性が大きいです。
自分なりのやり方が業務に良い影響を与えたのであれば、自分の成長につながるだけでなく、会社から評価されることで楽しい仕事に変わるときもあります。
良い人間関係をつくる
仕事が楽しくないと感じたとき、会社の同僚が話し相手になって自分の不満を聞いてくれれば、それだけで心の負担やストレスは軽減されるものです。
仕事が楽しくないと感じたときは、思い切って会社の同僚に話してみてはいかがでしょう。
会社内で話しをするだけでなく、仕事後に飲みいったりして話しをするだけでも気持ちが楽になります。
良い人間関係を作っておくと、会社の同僚がライバルになったときも人間関係がギクシャクしません。
会社では個々で仕事の成果を出さなければならず、会社の同僚と協力して成果をあげる場合もあれば、ときには同僚がライバルとなって競うときもあります。
良い人間関係を築くことで、お互いがライバルであってもいい刺激を与えあい、相乗効果を生むことができますので、同僚とコミュニケーションを図ることは大切です。
自分のスキルを活かせる部署への異動を相談する
基本的には部署は会社が決めるものですが、自分のスキルを活かすために希望の部署を会社に相談してみることも視野にいれるべきです。
会社は効率よく利益をあげることを求めていますので、自分のスキルが発揮できる部署があるのなら会社もそれを受け入れる可能性は十分にあるからです。
自分のスキルを活かす=会社に貢献するということですので、一度会社に相談してみてください。
【選択肢2】仕事の転職を考える
楽しくない仕事を楽しくするために対策しても仕事が楽しくないのであれば、思い切って仕事を辞めることも選択肢のひとつです。
「仕事が楽しくないなんて理由で辞めたり転職するなんて…」と思われるかもしれませんが、仕事を辞めることは恥ずかしいことではありません。
仕事が楽しくないと自分で判断して、次の仕事を探すという決断・行動ができたあなたはむしろとても前向きな考えの持ち主です。
仕事は会社のためにするのではありません。
人間が仕事をする大きな理由は収入を得るためですが、自分の仕事にやりがいを感じながらお客様のために貢献することが仕事本来の意義なのです。
お客様は、あなたのスキルが活かされたものを求めています。
自分のスキルが発揮できる会社に転職するのは、あなたにとってもお客様にとってもプラスになるのです。
今の時代は自分が仕事とどう向き合うべきか、どんな職種が存在するのかなど、たくさんの情報と選択肢が存在しますので、自分にあった仕事をあなたのペースで探してください。
まとめ
今回は、仕事が楽しくないと感じている人が、「今の仕事を続けるべきか、辞めるべきか」という悩みについて手助けになるよう解説しました。
仕事が楽しくないと感じる理由には人それぞれですが、仕事を楽しむために手段はいくつもありますし、その一つに「仕事を変える」というものだってあります。
今回の記事を参考に、仕事が楽しくないときは転職を考えるなど、あなたが気持ちよくスキルが発揮できる仕事を探してみてはいかがでしょうか。

一般社団法人 Mission Leaders Academy Japan 代表理事
堀内 博文
1990年、高知県生まれ。
若手起業家、または起業を目指す 20 代を中心に、ビジネスでの結果を約束する Result Business Producer として活躍していたが、『自分の命の使い道』を『人を目覚めさせ本来の在るべき真の姿に導くこと』と定め、現在は一般社団法人 Mission Leaders Academy Japan 代表理事としてさらに活動の場を大きくしている。