転職をする人で不安を感じない人はいないと言い切れます。
どれだけスキルの高い人でも、現職を捨て新しい職場へ飛び込むためには、非常な勇気がいるものです。
今回は、転職の前後で感じやすい不安について、それぞれの解決策をご紹介します。
Contents
転職前の不安には、コレ!
まずは、不安を感じる人が多い転職前の払拭方法です。
慣れた職場から離れ、未知の世界に飛び込む前はどんな時も不安になるもの。
気持ちをうまく整理して、不安をパワーに変えましょう。
1:「自己分析を徹底する」
転職前に必ずおこなわないといけないのがこれまでの経験やそこから得たスキルの分析ですが、特に重要なのは「自己分析」。
自分はどんな人間で、どんなスキルを持ち、どんな風にそれを企業で活用できるのか?
まずは自分で知る必要があります。
自分がしたいことを明確にすると同時に、できることとできないことを明確化すると、「転職活動は成功するのか?」という漠然とした不安が自然と減少することが多いです。
希望する進路と自分のスキルとに開きがあるときは、転職活動の前にスキルアップのためのアクションが必要な場合もあります。
2:「転職の方法について研究する」
インターネット技術の革新を背景に、転職活動が多様になっています。
初めての転職活動ともなると、無数の転職方法の前に最適なやり方がわからなくなるのが当たり前です。
インターネット検索から転職サイトを使用するのも方法ですし、近隣で開催される転職イベントに参加するのも良いでしょう。
周囲に信頼できる転職成功者がいれば、やり方を教えてもらうこともできます。
ポイントは、様々なアプローチを試みてみること。
転職エージェンシーごとに専門分野が分かれている場合もあるので、自分にぴったりな方法に出会えるまで、転職方法を模索してみましょう。
3:「希望する転職先の業種や企業を研究する」
自己分析を進めると自分が希望する転職先の業種や、時には具体的な企業が明らかになります。
定まった時点で業界や企業を徹底研究してみましょう。
おおまかなことはネット検索で、より詳細な部分は文献や業界新聞などを利用すると有効です。
エージェンシーや知り合いのコネを使えば、実際に働く人に話を聞くこともできるかもしれません。
側から見ていてはわからないリアルな話や最新の動向を知ることで、本当に自分がイメージする職場なのかを把握しましょう。
知らない環境へ飛び込む不安が、少しずつ減っていくはずです。
4:「不合格が続いても折れない心を作る」
いざ転職活動が始まると、中には不合格の通知を連続して受け取る人もいるでしょう。
5社、10社と続くと自分に自信がなくなり辛くなるものです。
そんな場合に備えて、折れない心を作る必要がありますが、そのためには環境づくりと事前準備が必要です。
環境づくりとはズバリ、収入が絶えない状態にすること。
最も手っ取り早いのは、現職を続けながらの転職活動となります。
無収入の状態で転職活動をおこない不合格が続くと、精神的に追い詰められてしまいます。
転職活動を妥協する人も出てくるでしょう。
「転職できなければ、今の会社にいる運命だったんだ!」と思える覚悟が必要です。
また、不合格になるには理由がありますが、転職者が求めていることと転職先が望むことがマッチしていない場合には、どれだけ活動を続けても成果は出ません。
効率的に転職活動をするためには自己分析と企業・業界分析などの事前準備が大切になります。
5:「スキルアップには、土日を活用」
自分が望む転職先に自分のスキルが足りていない場合には、現職の休日となる土日(もしくは定められた定休日)を有効活用しましょう。
資格や語学力が有利に働くことが多い業界もあります。
現職と転職活動、それに勉強と3足のわらじを履く生活はハードになりますが、転職成功者の多くが実践している方法でもあります。
6:「現職との別れは、円満に」
転職が成功した暁には、現職に別れを告げなければいけません。
人間関係がうまくいっていてもそうでなくても、退社の意向を告げるのは不安に感じるものです。
プロジェクト半ばであったり自分に期待をかけてくれた職場であれば、なおさらでしょう。
ポイントは、転職先から内定をもらい現職を辞める気持ちが固まった段階で、なるべく早く伝えるのこと。
あなたを重要な戦力として動いている会社もあるので、早急に新たな人事を検討しなければならないからです。
「離れる職場のことはどうでもいい」と感じるのは厳禁。
これからどんな形で関わるかは誰にもわかりません。
よっぽどのことがない限り、円満退社を心がけましょう。
転職後の不安には、コレ!
転職活動を終え、無事に念願の企業へ転職できたとしても、そこから始まる不安もあります。
1つずつ解決することでより良い仕事ができるよう、環境を整えたいものです。
7:「積極的なコミュニケーションで職場に馴染む」
新しい職場を転職初日から働きやすいと感じる人は稀です。
職場の雰囲気にもよりますが、新しい同僚に声をかける雰囲気がない職場もあるでしょう。
人間関係だけでなく、即戦力として扱われることが多い転職者に、慣れない仕事がたくさん回ってくることもあります。
反対に「本当に私必要だった?」と不安に感じるくらい暇な時間が続くことも意外にあります。
前職の良い思い出ばかりを思い出して、転職を後悔する人もいるでしょう。
しかし、そんな時こそ必要なのは、自分から積極的にコミュニケーションすることです。
自分が何者かを少しずつ周囲に伝えることができれば、人間関係が良好になり少しずつ仕事がしやすい環境づくりができます。
8:「自分の能力不足を補えるのは、自分だけ」
ポテンシャルに比重が置かれる新卒採用とは異なり、転職者には実践的なスキルが求められることがほとんどです。
周囲が自身の成長に気をかけてくれた若い頃とは異なり、転職先では自分の能力不足は自分で補うしかないと言えるでしょう。
必要であれば社外の力も借りて、実践的なスキルの獲得を心がけないといけません。
自分に力がつくことで、新しい仕事への不安が払拭できるでしょう。
9:「プライベートのサポート体制を整える」
転職した数ヶ月〜1年程度は、体力・精神力、そして時間を大きくビジネスに奪われます。
ヘトヘトになって帰宅し家事も手につかず、そのまま寝てしまうこともあるでしょう。
そんな転職直後の不安を払拭してくれるのは、家族をはじめとした周囲のサポートです。
旦那さんがいる場合には、事前に理解を得ておく必要がありますし、子育て中であれば実家や義実家、時にはママ友などのサポートをお願いする必要があるでしょう。
子ども自身の協力が必要となるシーンも多いです。
いずれの相手にも、気持ちよくサポートしてもらうためには、転職前から情報を共有し、理解を得るなどの事前準備が必要です。
10:「転職前のキャリアプランを思い出す」
忙殺される慣れない日々の中でも、転職前に描いたキャリアプランを忘れないようにしましょう。
自分がキャリアとしての人生のどこに立っていて、どんな目標に向かって歩んでいるのかを把握することで、転職先での迷いや悩みを解決する糸口を見つけることができます。
不安は自信のタネでもある
不安な気持ちを分析し解決に向けて動き出すと、その気持ちは自信へと変化させられるものです。
不安をそのまま放置してネガティブな転職にするのも、自信へと変えてポジティブに転職するのも、あなた次第。
上手に不安と向き合いましょう。

一般社団法人 Mission Leaders Academy Japan 代表理事
堀内 博文
1990年、高知県生まれ。
若手起業家、または起業を目指す 20 代を中心に、ビジネスでの結果を約束する Result Business Producer として活躍していたが、『自分の命の使い道』を『人を目覚めさせ本来の在るべき真の姿に導くこと』と定め、現在は一般社団法人 Mission Leaders Academy Japan 代表理事としてさらに活動の場を大きくしている。