ライフステージがコロコロと変わる働き世代の女性たち。
仕事内容や職場の人間関係だけでなく、プライベートとでの出来事もキャリアを考える上では切り離せません。
そんな女性のキャリアにおいて悩みにぶつかった時、どのように考えれば解決へと迎えるのでしょうか?
今回は、仕事内容と人間関係、それにプライベートに分けて、働き世代の女性が抱えがちな悩みとその解決方法をご紹介します。
※インターネット上の意見や実際の私の周りの意見をもとに書いています
Contents
〜仕事内容編〜キャリアアップや転職など、悩みは尽きません
女性の昇進が見込めない職場
「勤めている会社には女性の昇進がありません。公言されているわけではないですが、前例がなく指導係をしていた10歳近く年の離れた後輩に抜かれたことも。
昇進が全てではないですが、キャリアアップをしたい私はどうすればいいのでしょうか?」
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キャリアアップの方法には大きく2つ存在すると言われています。
1つ目は、現在意識されているような管理職のポストに就き、その後は役員など上層部のポストに就くといういわゆる“出世コース”です。
もう1つは、現在の職種の専門性を高め、プロへと上りつめる方法。
もし、昇進を目指されていて今の会社では実現が難しそうなら、女性にも昇進の道が開かれている別の企業に転職するという道も選べます。
プロの道を極めるならもう少し今の会社でスキルを磨いた後、独立するもよし、さらに専門性の高い別の会社へ転職することもできるでしょう。
資格を取るなども有効です。大きな視野で今後のライフプランを組み立ててみてください。
転職のためにすべきことがわからない
「今の会社にずっといるつもりはないのですが、10年近く商社に勤め営業をしてきたこと以外に、資格もなくやりたいことも定まっていないので、どのように転職活動の準備をすればいいか悩んでいます。
いつか行動する時のために、最良の準備の方法が知りたいです。」
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商社の営業職として10年近く働いている経験は、資格と同レベルの価値があると言えますが、重要なのは10年という経験から何を自分のスキルにしてきたかということです。
まずは、自分のこれまでを分析してみましょう。
転職する場合もそうでない場合も、10年の節目に自分のスキルを整理することは、この後のスキルアップに有用です。
どんなプロジェクトをどのようなポジションで、どう成功へと導いたか?
細かなことは同時の書類などを見て思い出さないと忘れていることが多いです。
マネージャーになるか、専門性を高めるか
「先日、勤め先の上司との面談で、将来のキャリアを問われる機会がありました。
管理職になりたいのか?専門性を高めるのか?入社8年目ですが、もうそんな決断を考え始めるのかと正直驚きました。
自分のスキルや個性を客観視する機会がほとんどなく、どんな風に考えるべきか悩んでいます。」
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自分のキャリアをよく知る先輩や友達、時には小さいころからあなたの性格を見続けている家族などに意見を求めてみるのも方法です。
転職を考えずともキャリアコンサルタントに自分のキャリアについて聞いてみるのも方法でしょう。
思わぬ道が開けることもあります。
入社8年目ともなると、若い世代の多い職場では立派なベテランです。
これから職場でどんなポストに就いて活躍したいのかを、会社に訴えるいい機会なので、ぜひ気軽に周囲に相談してみてください。
思わぬ答えに新たな発見があるものです。
〜人間関係編〜キャリア女性の人間関係は複雑になりがち?
上下関係が厳しすぎて、正直ついていけない
「私の職場は9割以上が女性です。
職場の上限関係が厳しいのは男性社会だけかと思っていましたが、私の職場では女性の先輩からの指導が厳しく、正直毎日しんどいです。
販売のノルマもあり、ノルマを達成するための先輩の言うことは必須で守らなければいけませんし、女性特有の体調不良で休むことなどあ
れば『私はもっとしんどかったけど、毎日残業した』などと本来、比べようのないことまで指摘されます。」
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上限関係の厳しさに男女差はないでしょう。
サラリーマンである以上、あなたのキャリアを伸ばすことと会社の業績を上げることに必要であるならば、先輩の声に耳を傾けなければいけませんが、必要以上に厳しいと感じる場合は転職も視野に入れて今後のキャリアプランを練らなくてはいけませんね。
しかし、転職先の人間関係に恵まれる保証はどこにもありません。
まずは、今の職場の人間関係改善に、自分が動けることはないのかを考えてみましょう。
それでも難しいと感じた時は、転職活動をスタートさせる時期かもしれません。
飲み会に行きたくないのに、行かないと仲間はずれになる
「男性が多い職場ですが、毎日のように飲み会があります。
独身なので時間の融通は効くのですが、毎日参加するのは嫌です。
週1回でも多いと感じますが、それでも今はそのくらいの頻度で参加しています。
参加しなかった翌日は楽しそうにチームメンバーで話しているのを横で聞かないといけないし、私だけ参加しないことがチームの雰囲気を悪くしていると指摘してくる人もいます。」
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飲み会が社内の重要な交流の場というのは、少し古い考え方かもしれません。
若い人を中心に、プライベートと仕事の時間をきっちり分ける人が増えており、お酒が苦手という人も多く見られます。
しかしながら、仕事の場以外の食事やゴルフなどのイベントの場で社内の交流が大切であることも確か。
無理のない範囲で参加するように心がけられている点は素晴らしいでしょう。
夜の会に抵抗があるなら、毎日のランチや何気ない会話などで交流を深めるのも方法です。
気にかかることは上司や人事を通して会社に相談してみましょう。
〜プライベート編〜結婚・出産・子育ては、仕事に大きく影響する
出産のタイミングがわからない
「結婚しているんですが、来年30歳になることもあり、出産のタイミングを考えあぐねています。
ちょうどこのタイミングで昇格のための研修や試験が重なって、そちらに集中しないといけないこともあり、仕事とプライベートにどのくらいの比重を置いてキャリアプランを立てればいいのか知りたいです。」
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出産には男女ともにタイムリミットがありますが、体への負担が大きい女性はより一層意識するものです。
「高齢出産」として医学的にも提言されています。
うまくキャリアプランと出産のタイミングがあえばいいですが、こればかりは計算することができません。
一番大事なのは、あなたとこれから授かるであろう子どもの健康です。
キャリアアップのスピードは減速するかもしれませんが、プライベートとじっくり向き合うのも方法でしょう。
パートナーである旦那様ともよく相談してみてください。
仕事と子育てをうまく両立している女性の先輩がいない
「私の理想は、仕事もバリバリしながら子どもを2人育てることです。
私の職場には、バリバリ働いている女性は独身ばかりで、子どもがいる女性の先輩は、産休などを経て現場の第一線からは外れています。
理想とする先輩がいないと今の会社で続けられるのか不安になります。」
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社外に理想的な見本がいることもあります。
何も、実際に出会った女性だけが見本となるわけではなく、大きな書店に行けば女性のキャリアプランについて実践者の多くが本を出していたりします。
国が主導するセミナーで実際の声を聞くこともできるでしょう。
女性のキャリアプランは、悩みに満ち溢れている
多くの企業人がキャリアアップを実現する20代後半から30代。
女性には結婚・出産・育児と次々にライフステージの変化が訪れる時期でもあります。
単純に考えられないからこそ面白さもあるのが、女性のキャリアプランです。
社内外に複数人、見本をみつけ「いいな」と思う部分を切り貼りする気持ちで参考にしてみましょう。

一般社団法人 Mission Leaders Academy Japan 代表理事
堀内 博文
1990年、高知県生まれ。
若手起業家、または起業を目指す 20 代を中心に、ビジネスでの結果を約束する Result Business Producer として活躍していたが、『自分の命の使い道』を『人を目覚めさせ本来の在るべき真の姿に導くこと』と定め、現在は一般社団法人 Mission Leaders Academy Japan 代表理事としてさらに活動の場を大きくしている。