休暇はなるべく計画的に取りたいものですが、どうしても仕事に行きたくなくなって、無断欠勤をしてしまおうか?と悩む人もいると思います。
その気持ちはわかりますが、社会人たるもの、やはり無断欠勤はやってはいけないことです。
しかし、良くないことだとわかっていても、どうにも連絡できず、無断欠勤してしまうということがあるかもしれません。
そんな時のために、無断欠勤がもたらす影響や、無断欠勤してしまった時の対処法について解説します。
どうしよう、仕事に行きたくない、連絡もしたくないと悩んでいる方は、参考にしてください。
Contents
仕事を無断欠勤した時にどうなるか
アルバイトでも会社員でも、連絡なしに仕事を休むということは、よくありません。
周囲に人に心配をかけますし、今後の仕事にも影響するからです。
上司や同僚が心配して家に来る
定時になっても出社してこないとなると、まずは同僚や上司が電話をかけるでしょう。
途中で何か事故にでもあったのだろうかと、心配するからです。
電話をかけて、寝坊していたというならいいのですが、何度かけてもでないとなると、何かあったのでは?と周囲も不安になります。
万が一、自宅で倒れていたりしたら大変なので、会社の人が家まで様子を見にやってくることがあります。
給与に響くことがある
基本的に、無断欠勤した分を有給休暇に振り返ることはできません。
不慮の事故などで、連絡できなかったというような、致し方ない理由があればまだしも、私的な理由で連絡もせずに休めば、「ノーワークノーペイ」の原則に従い、給与は支払われません。
当然ですが、無断欠勤した分は、減給されるでしょう。
労働基準法により、1ヶ月の賃金の10%以内まで減給が認められているので、覚悟しておいてください。
また、無断欠勤を何度も繰り返していると、ボーナスの査定にも響くでしょう。
周囲からよく思われなくなる
またあの人、無断で休んでる。
同僚たちにもそんな風に思われて、出勤しづらくなるでしょう。
信頼を失い、勝手に休む人には仕事を任せられないと、担当する仕事も減らされてしまうかもしれません。
居場所もなくなりますし、今後の人事異動にも影響が出てくる可能性があります。
最悪、懲戒解雇になる
1度くらいの無断欠勤なら、必死に謝れば許してもらえるかもしれません。
しかし、度重なる無断欠勤は、会社としても見過ごすことができません。
休んだ分の給料を減らせばいいという問題ではないので、もう会社にとってはいらない人材であると判断されてしまうでしょう。
自主退職を促されればまだいいですが、最悪は懲戒解雇という重い処分になってしまいます。
無断欠勤が2週間続いたら、という目安がありますが、再三の出社命令にも応じなければ、それよりも短い期間で処分される可能性もあります。
懲戒解雇になると、退職金ももらえなくなりますし、次の就職にも影響が出るでしょう。
仕事を無断欠勤してしまった時の対処法
しかし、どうしても仕事に行きたくなかったなどの理由で、連絡をしない間に始業時間が来てしまった、ということもあるかもしれません。
このまま辞めたくはないと思うなら、自分から行動することが大切です。
一刻でも早く連絡をする
始業時間を過ぎれば、なぜ出社してこないのかと言われますから、連絡はしづらいでしょう。
どうやって言い訳しようかと、頭を悩ませると思います。
しかし、悩めば悩むほど時間は過ぎていき、ますます連絡しづらくなります。
それよりは、勇気を出して、今すぐ連絡を入れましょう。
ここは、メールではなく、会社に電話して、上司に取り次いでもらいます。
早めに連絡を入れれば、事故などに巻き込まれたわけではないと、周囲の人を安心させることもできます。
必死で謝る、誠意を見せる
下手な嘘をつかずに、とにかく謝ります。
- うっかり寝坊してしまった
- やる気が出なくて起きられなかった
など、社会人としては怒られるであろう理由であっても、正直に話をして、まずは謝ります。
会社に対して何か不満があったり、言いたいことがあったりすることもあるでしょう。
しかし、無断欠勤は社会人としてあってはいけないことですから、まずは謝罪する姿勢が大切です。
仕事を無断欠勤したくなったら
仕事を無断欠勤してはいけないことくらい、皆さんわかっていると思います。
それでも、連絡すらしたくない、何も言わずにこのまま休んでしまいたいという思いに囚われた時は、どうすれば良いかを考えてみます。
電話ができないという人はメールでもいい
上司に直接電話ができない、という人は、メールでもかまいません。
連絡しないよりはましです。
とにかく、無断で休むということだけは避けたいので、どんな形でもいいから連絡を入れることが大切です。
メールであっても、連絡をしたという事実を残しましょう。
そうすれば、少なくとも無断で休んだということにはなりません。
メールで連絡をするときには、電話がかけられないほど体調が悪いということを伝えると、メールを送りやすいと思います。
例えば、「昨日の夜から発熱し、今朝は喉が痛くて声も出せない状況ですので、大変申し訳ございませんが、本日はお休みをいただいてもよろしいでしょうか?」などと伝えてみましょう。
朝起きられない人は生活のリズムを改善しよう
朝が辛くて仕事に行きたくなくなってしまうという人は、朝型の生活にシフトしていきましょう。
ただ、生まれつき夜型の人がいます。
イギリスのエクセター大学医学部のウィードン教授を中心にしたチームで行われた研究によると、人は朝方か夜型か、遺伝子によって決められているのだそうです。
夜型の人が朝辛いのは、活動時間帯が夕方から夜にかけてなので、朝型の人に比べると夜ぐっすり眠るということができないからです。
少しでも朝を楽にするには、寝つきを良くして、眠りを深くすることです。
寝る1〜2時間前にお風呂に入り、体温を上げます。
そうすると、寝付くことに体温がぐっと下がってきて、自然な眠りがやってくるでしょう。
ぐっすり眠れると、朝の辛さも緩和できます。
仕事が辛くて行きたくない人は人を頼る
今やっている仕事が嫌だとか、会社の環境がストレスで行きたくないという人は、まず今の会社で味方にできる人を探してみましょう。
同僚でも、上司でも、他の部署の少し気があう人でも、誰でも構いません。
仕事に行きたくないという気持ちを相談できる人はいないでしょうか?
友達でもいいです。
その思いを、吐き出すだけでも、少し気持ちが和らいでくると思います。
話しているうちに気持ちが落ち着くこともありますし、相談した人から何かアドバイスをもらえるかもしれません。
困ったときには、一人で悩まないで、人を頼りましょう。
その会社で仕事を続けるべきかどうか考えるいい機会
もし、今の会社が合わないとか、仕事がどうしても好きになれなくて、仕事を無断欠勤してしまいたくなるなら、本当に今の仕事でいいのか、一度立ち止まって考えてみましょう。
やりたくないと思いながら仕事を続けても、あなたのためにも、会社のためにもならないのではないでしょうか?
無断欠勤をすれば、会社にも迷惑がかかりますし、あなた自身にとても何もいいことはありません。
- もっと自分を活かせる仕事はないか
- やりたいと思える仕事はないか
転職を視野に入れて、真剣に考えてみましょう。
まとめ:無断欠勤したくなってもなんとか連絡だけはしよう
無断欠勤は、どんな理由であれ、社会人としてはやってはいけなことです。
何か事故にあったのではないかと周囲の人に心配をかけます。
とりあえず、連絡だけ入れるようにしましょう。
もし、この会社でまだ働き続けたいと思うなら、今回ご紹介した対処法を参考にして、誠心誠意、謝ります。
ここでは働きたくないと思うときは、転職も視野に入れて、自分にあった仕事を探してみましょう。

一般社団法人 Mission Leaders Academy Japan 代表理事
堀内 博文
1990年、高知県生まれ。
若手起業家、または起業を目指す 20 代を中心に、ビジネスでの結果を約束する Result Business Producer として活躍していたが、『自分の命の使い道』を『人を目覚めさせ本来の在るべき真の姿に導くこと』と定め、現在は一般社団法人 Mission Leaders Academy Japan 代表理事としてさらに活動の場を大きくしている。