しばらく仕事を休んでいた人は、ブランクがあると内定をもらうのが厳しいという話を聞いて、転職活動に不安を抱えているのではないでしょうか。
確かに、面接担当者からすると、ブランクがあるのは気になります。
しかし、採用の合否をブランクの有無だけで決めるわけではないのです。
そこで今回は、仕事のブランクがある時にどのようにして面接に臨めばいいか、面接担当者がこの人なら大丈夫と思ってくれる、面接のコツについてお話しします。
ブランクがあっても大丈夫ですよ。自信を持って面接に臨みましょう。
Contents
仕事のブランクがあると採用されないのか?
仕事のブランクがあると、それが理由で採用されないのでは?と心配になると思います。
しかし、仕事のブランクがあるからといって、必ず不採用になるわけではありません。
ブランクがあるから難しいと思い込まないでください。
しばらく仕事から遠ざかっていたとしても、きちんと対応を考えておけば大丈夫です。
ブランクの理由は必ず聞かれる
履歴書を見れば、前職との間に期間が空いていることはわかります。
ですから、人事担当としては、この間に何をしていたのかが気になるわけですね。
面接では「この期間はどうしてましたか」と必ず質問されるでしょう。
それは、なぜブランクが生じたのだろう、長い間、働いていないようだけど、今後の仕事に影響はないだろうか、ということを知りたいからです。
わざと意地悪なことを聞いているわけではないのです。
最近は、体調を崩して仕事が続けられなくなってしまう人も珍しくはなくなりました。
その場合、病気をしたから採用できないというのではなくて、もう治っているのか、次の仕事に支障が出ないかな?ということを確認したいんですね。
ですから、ブランクの理由が就職後の仕事に影響することはないです、と説明できれば問題ありません。
ネガティブな理由でもポジティブに説明できれば大丈夫
退職をしてすぐに仕事復帰できなかった理由は人それぞれ。
決して前向きな理由ばかりではないでしょう。
しかしここは、たとえネガティブな理由で辞めたとしても、「これからここで頑張っていきます!」という意気込みを見せるためにも、ポジティブに説明したいですね。
一時的に仕事からは離れたけれど、その充電期間によってステップアップできたなど、ブランクを自分の糧にできたということをわかってもらえれば大丈夫です。
仕事のブランクがあるときの採用面接のコツ
ブランクがあった過去は変えられませんが、前向きに話をすることで、マイナスのイメージを払拭することは可能です。
ブランク中にやっていたことを、今の仕事につなげるようにして話していけば良いのです。
退職した理由をわかりやすく説明する
ブランクが生じたのは、前の会社を辞めた理由と関連がある場合がありますね。
例えば、
「新卒で入った会社では、本当にやりたい仕事をやらせてもらうことができませんでした。
ここは勇気を出して新たなジャンルに挑戦しようと思い、退職を決めました。
その後は次の仕事のための資格を取るためにスクールに通っていました」
というと、辞めた理由とその後すぐに就職しなかった理由がリンクしてわかりやすいです。
前の会社が嫌で辞めたと取られないように、前向きな理由で次のステップに進んだのだという印象を持ってもらえるように話をしてみましょう。
ブランクの理由をわかりやすく説明する
資格を取るための勉強をしていたとか、語学の勉強のために留学していたなどの理由ですと説明しやすいのですが、体調を崩して辞めた場合にはどうすればいいか迷いますよね。
体調不良によって退職し、しばらく休養していたというような場合には、それを隠すのではなく、今は大丈夫ですということをアピールできれば問題ありません。
「体調を崩して思わぬブランクが生じてしまいましたが、この療養期間は私にとっても生き方を見直す良い機会になったと思います。
療養中も体調の良い時はスキルアップに関する本を読むなどして情報収集をしてきました。
体調は戻っておりますので、仕事に支障もありません。」
病気や怪我はどうしようもないことがほとんどですから、それ自体を問題視されることはあまりないでしょう。
それよりも、「今は大丈夫なのか?」というところを気にされますから、元気です、大丈夫です!ということを伝えるようにしてください。
ブランク中にしていたことと志望動機を絡めて説明する
ブランク中に勉強していたこと、情報収集していたことなどは、当然ですが、志望動機と絡めて話をしていきましょう。
経理の仕事を希望しているのに、「TOEICで900点取るために短期留学をしました」と言っても、あまり説得力がありません。
だから何?と思われてしまいます。
例えば英語の勉強だったら、「これから御社の事業が海外展開していく上で、きっと役に立つと思ったから」とか「ゆくゆくは○○の部署で語学力を生かしたい」など、何かしらの業務に絡めて話してみてください。
今の仕事に関係するための努力をしていた期間だということを印象づけられれば、ブランクも無駄な期間にはなりません。
嘘はつかないこと!
転職活動がうまく進まなくて、ブランクが思いの外長引いてしまった人もいるでしょう。
しかしその場合でも、嘘をついたり、隠したりしてはいけません。
嘘は必ずバレますから、自分にとってマイナスになるだけです。
「特にスキルを持っていない自分がこの業界に転職するのは大変だろうと想像し、最初から1年はかかる覚悟をしておりました。
その間は少しでもスキルアップできるよう、○○をしてきました」
など、ブランクを無駄にしない工夫をしていた、というようなアピールをしてみてください。
仕事のブランクがあってもこれまでの人生経験に自信を持って!
なぜ前の仕事を辞めなければならなかったか、ブランクが生じたのか、その理由は人それぞれですよね。
特に何をしていたわけでもないと、自信を持てなくなってしまっている人もいると思います。
しかし、そんな気持ちを持ったまま面接に臨むと、その自信のなさが相手に伝わってしまいます。
他でもない、あなた自身が自分の人生に自信を持てなくてどうしますか。
どんな自分であっても私は私。私の大事な人生だと、胸を張ってください。
下を向いたままでは、どんなにすごい資格を持っていても生かしきれないですよ。
人に自慢できるような経歴もなく、ブランク中に成し遂げたこともないかもしれないけれど、そのブランクはあなたの人生にとって無駄なことではなかったはず。
何もしていないのではなくて、人生には休養することが大切な時期だってあるはずです。
休養したことによって考える余裕が生まれたとか、前向きになれたとか、自分にとってプラスになる経験がきっとあったと思います。
その人生経験そのものに自信を持てば良いのではないでしょうか。
ブランクを否定したら、それは自分の人生を否定することになります。
自分を否定している人には魅力がありません。
どんな自分でも、自分自身を肯定して、自信を持って面接に臨んでください。
まとめ
期せずしてブランクが生じてしまうことは、誰にでもあることです。
ブランクがあっても転職を成功させている人はたくさんいます。
ブランクがあるから転職に失敗するのではなく、アピールの仕方次第なのだと少し気楽に考えてみてください。
何もないと諦めないで!そのブランクの間、自分は何を考えてきたか、次の人生のために何をしてきたか。
細かいことでも構わないのでそれを掘り起こし、少しでもアピール材料にしてみてください。
自分が過ごしてきた時間に自信を持っていれば、きっと良い結果がもたらされるでしょう。

一般社団法人 Mission Leaders Academy Japan 代表理事
堀内 博文
1990年、高知県生まれ。
若手起業家、または起業を目指す 20 代を中心に、ビジネスでの結果を約束する Result Business Producer として活躍していたが、『自分の命の使い道』を『人を目覚めさせ本来の在るべき真の姿に導くこと』と定め、現在は一般社団法人 Mission Leaders Academy Japan 代表理事としてさらに活動の場を大きくしている。