大の大人がいじめをするなんて理解し難いですが、実際に会社でいじめにあっている人はいます。
いじめは子供だろうが、大人だろうが、いじめる側が100%悪いので、決して我慢する必要はありません。
しかし、いじめにあってしまった時、どうやって自分を守れば良いのでしょうか?
今回は、いじめで泣き寝入りをしないための方法と、いじめから自分自身を守る方法についてお話しします。
いじめにあって辛い思いをしている人は、早くその状況から抜け出せるように行動してみてください。
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もしかしたらこれはいじめ?仕事の指導の範囲を超えてない?
子どものいじめとは違い、巧妙に行われるのが大人のいじめの困ったところです。
しかも、「指導する」といった形で行われるいじめによって、「本当は自分が悪いのではないか?」と被害者に思わせ、精神的に追い込んでしまうこともあります。
あなたも、これはいじめなのか、それとも指導なのかと迷うことはありませんか?
判断の基準は、あなたの人格を攻撃したり、傷つけたりする行為かどうかです。
無視される、仲間外れにされる
挨拶しても返してもらえなかったり、話しかけても反応してくれなかったりするのは、あからさまな無視でしょう。
1回だけなら、聞こえなかったのかな?と思いますが、何度も続くようなら意図的に行なっていると思われます。
答えないだけならまだしも、
- 仕事で必要な情報を教えてもらえない
- 自分だけ会議に呼ばれない
などのいじめは、仕事にも支障が出るので困ります。
陰口を叩かれる・ありもしない噂を流される
みんなの前で罵倒されるのも辛いことですが、陰で悪口を言われるのも辛いことです。
社内での陰口は、必ず本人の耳に入りますから、自分の前では笑顔で話している人が自分の陰口を言っているとわかると、とてもショックでしょう。
陰口は、仕事ができないから叩かれるとは限りません。
仕事ができる人も妬まれて、悪く言われることがあります。
最近では、妊娠して休んだり、子育てしている人が時短勤務にすることで陰口を叩かれるケースもあります。
労働者の正当な権利を行使しているだけですので、悪く言われる理由は全くないのですが、「あの人のせいで仕事が大変になっている」というようなアピールをしながら攻撃してくる人がいます。
明らかにできない量の仕事を押し付けられる
例えば、夕方になってから「今日中にやっといて」というように、明らかに定時までに終わらないような仕事を押し付けてくるのも、立派ないじめです。
本当にやらなくてはならない仕事でなければ、断ってもいいのですが、あなたが断らないだろうということを見越して押し付けてくるので厄介です。
仕事を与えてもらえない
何も仕事をさせてもらえないというのも、立派ないじめです。
何かやることはありませんか?と聞いても、何も与えてもらえない。
暇すぎるのは苦痛以外の何物でもありません。
仕事でいじめにあっている時、どうすればいい?
もし、自分がいじめにあっていると思ったら、なんとかすぐに状況を変えたいところです。
そのためには、勇気を出して、次の手順で行動してみてください。
我慢する必要はないが仕返しはしないこと
まず、いじめに泣き寝入りしないという勇気を持つことが大切です。
あなたが、こんな苦しい思いを続ける必要はありません。
いじめは精神的な暴力です。
我慢して、あなたの心が壊れてしまう方が心配です。
しかし、同じことをやり返すということだけは、思いとどまってください。
相手にも、同じように辛い思いを味あわせたいという気持ちになるかもしれませんが、それだけはやめておきましょう。
巧妙ないじめを仕掛けてくる相手のことですから、あなたが同じようなことをすれば、逆に「いじめを受けている」と訴え出る可能性もあるからです。
いじめにあっているという証拠を集めること
いじめに対抗するためには、まず客観的な証拠集めが重要です。
○○さんが私を嫌っている、というような感情的なことではなく、どのようなことをされているのか、具体的に記録することが大切です。
他にも、
- メールやLINEは保存する
- 暴言など録音できるものは録音する
など、できることは全てやってください。
それから、味方になってくれそうな人はいませんか?
一人でもいれば、客観的な証言をしてもらえるよう、お願いをしてみてください。
まずは上司に相談する
証拠を集めたら、直属の上司に話を聞いてもらう時間を取ってもらってください。
感情的にならず、冷静に、今このような状況で、とても困っているということを話してください。
相手にいじめをやめるよう注意してもらうとともに、場合によっては配置転換などについても相談した方が良いでしょう。
しかし、いじめをする人は世渡りが上手な人も多いです。
上司からは高く評価されている場合もあり、そのような時に「いじめを受けている」と相談しても、にわかには信じてもらえないことがあります。
そんな時、集めた証拠が活きてくるのです。
上司に相談できないときは社内窓口に相談する
しかし、その上司がいじめの張本人である場合には、相談する相手がいなくて困ってしまいます。
そんな時は、社内のいじめ相談窓口を利用しましょう。
会社には、ハラスメントを予防する義務が課せられており、ハラスメントに関する相談窓口を設置しなくてはならないとされています。
もしあなたの会社にこの窓口があれば、相談してみてください。
なお、上司に相談するときと同じように、証拠を揃えてから話をすることをおすすめします。
社内で解決できないときは労働局へ相談
残念ながら、会社に相談窓口が設置されていなかったり、窓口はあるけれど形ばかりで、ちっとも真剣に対応してくれないという時には、行政の力も借りましょう。
各都道府県にある労働局、また、各地の労働基準監督署内に「総合労働相談コーナー」が設置されています。
パワハラだけでなく、いじめや嫌がらせなど、様々な分野の相談に乗ってくれます。
面談での相談だけでなく、電話でも対応してくれますし、利用は無料となっていますので、相談する先がないとお困りの方は、ぜひ利用してみてください。
必要に応じて、事業主に対し、環境改善の助言や指導を行なってくれます。
助言や指導を実施しても事態が改善されない場合には、その他の解決手段についても紹介してくれます。
労働局が直接会社に罰を与えるというものではないのですが、いじめの事実が認められれば、会社に対して必要な指導をしてくれます。
仕事でいじめられやすいタイプの人はこんなところに気をつけて!
いじめは、いじめる側の問題であり、いじめられる側に責任はありません。
よく、「いじめられる側にも原因がある」という人がいますが、それは絶対に間違いです。
例えば、仕事でミスをしたからといって、その人の人格を否定するようなことをしてもいいはずがないでしょう。
ですが、同じことをしていても、いじめられやすい人とそうでない人がいます。
もし、なぜ自分だけがいじめのターゲットになってしまうのだろうと悩んでいる人は、自分を守るために、次のことに気をつけてみてください。
いじめても何も言わないだろうと思われている
いじめをする人は、ターゲットを選んでいます。
この人をいじめたら絶対に反撃されるだろうと思うような、強い相手は選びません。
- どうせ何も言わないだろう
- 気が弱いから反撃はしてこないだろう
そんな風に思う相手を選んでいじめているのです。
ですから、「この人はいじめるとまずい」と思わせなくてはなりません。
急にはできないかもしれませんが、
- 普段から自分の意見ははっきりという
- 物怖じしないようにする
- 自分に自信を持つ
このようなことを心がけてみてください。
自分の意見に固執しすぎる
自分の意見を言うときに、一つだけ注意してほしいことがあります。
それは、他人の考えも尊重するということです。
自分の考えを持ち、それをしっかり話せることは、いじめから逃れる重要な一歩なのですが、だからといって自分の意見にこだわりすぎると、またそれがいじめのきっかけになってしまう可能性があるからです。
仕事ができると妬まれる。周囲への配慮も大事
仕事を頑張ったら頑張ったで、妬みによるいじめを受けることもあります。
ここで注意したい点は、
- 自分の仕事の成果を自慢している
- 調子に乗っている
- 人の気持ちを考えない
などと思われないようにすることです。
あなたが成果を出す一方で、苦い思いをしている人がいるかもしれません。
そんな時に、手放しで自分の成果を喜んでいると、逆恨みされることも。
仕事は一人でやっているのではないので、自分の成果もみんなの成果、くらいに思って、周囲への配慮も忘れないようにしてください。
まとめ:仕事のいじめはいじめる側が100%悪い!我慢せず、自分を守って!
大人になってまでいじめ受けるなんて、とても辛い思いをされていると思います。
しかし、我慢することはありません。
やめてもらうよう、勇気を出して声を上げていきましょう。
それと同時に、自分の意見ははっきりと言い、嫌なことは嫌だと言える人になってください。
いじめられる側に原因はありませんが、いじめをするような人のターゲットにならないことも大切です。
自分を守るためにも、いじめられやすい人から脱出できるようにしましょう。

一般社団法人 Mission Leaders Academy Japan 代表理事
堀内 博文
1990年、高知県生まれ。
若手起業家、または起業を目指す 20 代を中心に、ビジネスでの結果を約束する Result Business Producer として活躍していたが、『自分の命の使い道』を『人を目覚めさせ本来の在るべき真の姿に導くこと』と定め、現在は一般社団法人 Mission Leaders Academy Japan 代表理事としてさらに活動の場を大きくしている。