ちゃんと寝ているはずなのに、仕事の疲れが全然取れない。
年齢的なものもあるかな?と思いつつ、あまりに疲労が長引くと、何かの病気なのではないかと不安になることがあると思います。
もちろん、病気の可能性もゼロではありませんが、寝ても疲れが取れない原因は生活の仕方にも原因がありそうです。
なぜ疲れが取れないのか、その原因とともに、疲れを取る方法をご紹介します。
病院に行く前に、まずは自分でできることを試してみましょう。
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しっかり眠っているはずなのに疲れが取れない原因は?
適切な睡眠時間には個人差がありますが、1日7〜8時間眠れているなら、十分でしょう。
しかし、それでも朝起きた時に疲れを感じるならば、睡眠時間以外のところに原因があります。
睡眠の質が低下しているから
疲れを取るためには、どのくらい長く眠ったか、ではなく、どのくらいぐっすり眠ったか、というのが大事です。
8時間眠っても、寝つきが悪かったり、夜中に何度も目が覚めたりすると、朝起きた時に疲労が取れていないということになります。
それよりは、夢も見ないほどぐっすりと6時間眠った方が、心も体もスッキリします。
睡眠の質が低下する原因としては、
- 部屋が暑い(または寒い)
- 悩み事があって心が休まらない
- 寝る直前までスマホを見ている
- 寝る前にお酒を飲んでいる
- 夜、熱いお風呂に入っている
- 寝る直前に食事をしている
などが考えられます。
脳に疲労がたまっているから
運動した筋肉痛になるのと同じように、頭も使いすぎると疲れるのです。
それが、脳疲労。
脳は、私たちの体の中でも、最もエネルギーを使う部位です。
1日に消費するカロリーのうち、実に5分の1を消費するのが脳なのです。
脳は考えるだけでなく、体温調節をしたり、脈拍はホルモンバランスをコントロールしたり、正常に体が機能するためにフル回転しています。
ただでさえ様々な働きをしているのに、デスクワークのしすぎ、ストレスなどが重なると、筋肉痛で動けなくなる時のように、脳の疲労も回復が遅くなってしまうのです。
疲れが取れないというのは、脳からの「もっと休んでください」というサインだと思えば良いでしょう。
自律神経のバランスが乱れているから
脳の中には、自律神経を司る視床下部という部位があります。
脳が疲れて、視床下部がうまく機能しなくなると、自律神経のバランスが乱れます。
自律神経には交感神経と副交感神経の2つがあり、活動する時には交感神経が、リラックスする時には副交感神経が優位になるように、うまくバランスをとりながら働いています。
しかし、脳が疲労すると、この自律神経のバランスがうまく取れなくなってしまいます。
例えば、本来は副交感神経が優位になるべきところ、交感神経が優位になっていると、疲れて眠りたいのになかなか眠れないという状態に。
自律神経は自分の意思でコントロールできるものではないので、バランスが乱れないよう、脳疲労のサインを見逃さずに、しっかりと休養することが大事です。
仕事の疲れをとって心と体をスッキリさせる方法
眠っているはずなのに疲れが取れないのは、脳が疲れているからです。
体だけでなく、脳にもしっかりと休養を与えるには、これまでの生活習慣を見直す必要があります。
ポイントは、睡眠の質と栄養です。
睡眠の質を高めてぐっすり眠る
寝つきを良くし、夜中にも目が覚めないほどぐっすり眠るためには、睡眠の質を低下させるようなことと逆のことをすれば良いのです。
- 就寝時間の3時間前くらいまでには食事をすませる
- 寝る直前のスマホやパソコンをやめる
- 寝室を快適な環境にする
- お風呂はぬるめに、就寝の1〜2時間前くらいに入る
- 枕やベッドの硬さを自分に合ったものにする
- 寝酒はしない
などです。
他にも、自分なりの「眠りに入る儀式」を見つけてみましょう。
例えば、お気に入りのパジャマを着て、ゆったりとハーブティーを楽しんだり、汗をかかない程度にゆっくりストレッチをして体をほぐしたり、「これをすると眠りにつく時間」という習慣を作るのです。
毎日続けていると、脳が「そろそろ寝る時間だ」ということを覚えてくれますので、眠りに入りやすくなるでしょう。
鶏の胸肉に含まれる「イミダペプチド」をとる
疲労回復に良いとされる栄養素はたくさんありますが、鶏の胸肉に含まれる「イタミペプチド」という栄養素に、抗疲労効果があることが実験によってわかっています。
これは、渡り鳥が長距離を飛び続けられるメカニズムの研究からわかったもので、羽を動かす時にたくさん使う胸肉にイタミペプチドが多く含まれています。
疲労回復効果を実感するためには、1日あたり200mg、2週間以上続けることが必要です。
胸肉の量にするとおよそ100g程度で摂れる量なので、毎日でも続けられそうです。
鶏の胸肉はパサついて嫌だという人もいると思いますが、コンビニやスーパーで売っているサラダチキンを利用してみましょう。
味のバリエーションも多く、飽きずに食べられると思います。
大きさもちょうど100g程度のものが多いので、時間のある時に買いだめしておくと良いでしょう。
週末もいつもと同じように過ごす
今週は残業続きで疲れたから、週末はたっぷり寝よう!とお昼近くまで寝るというように、寝だめをしていませんか?
その上、外に出ることもなく、だらだらと過ごしていると、かえって疲れが溜まります。
これは、体内時計のリズムが乱れてしまうからです。
疲れている時には、とにかく寝たい!と思うでしょう。
しかしそんな時こそ、いつも通りに起きて、適度に体を動かす方が、疲れは取れるのです。
体内時計と自律神経には密接な関係があるので、体内時計が乱れることによって自律神経も乱れてしまうため、夜になって「眠くない」という状態になり、月曜の朝に疲れを残すことになってしまいます。
ですから、休みの人でもいつも通りに過ごして、体内時計を乱さないことがとても大切です。
疲れにくい心と体を作るためにできること
上記の方法を試していただくと、溜まった疲れが徐々に取れていきます。
そうなったら、また同じことを繰り返さないように、疲れを溜めない習慣づくりもしていきましょう。
姿勢を良くすることを心がける
疲れているときは、猫背になりがちです。
仕事中、パソコンに向かって、背中が丸くなっていないでしょうか?
猫背になると肺が潰れて呼吸が浅くなります。
そうすると、十分酸素を取り入れられなくなるので、脳が疲れやすくなるのです。
常に姿勢を良くして、ゆっくりと呼吸をすることを心がけてみてください。
疲れる前にこまめに休憩を取る
疲れというのは、感じてから休憩を取っても遅いです。
それを繰り返していると、「休んでも疲れが取れない」という状態になるので、疲れていなくても休憩をこまめに取ることが大事なのです。
目安としては、1時間に1回、5分でいいので休んでください。
ゆっくりストレッチをしてもいいし、目を閉じてぼーっとしてもいいでしょう。
瞑想で頭を空っぽにする時間を作る
私たちは、常に情報にさらされ、いつでも何かを考えています。
頭はもういっぱいいっぱいなので、1日に1回、何も考えない時間を作ってみてください。
おすすめは瞑想です。
寝る前に、座るかもしくは横になって、目を閉じ、深呼吸をします。
呼吸をすることだけに集中してみてください。
まずは息をしっかり吐ききって、ゆっくりと息を吸います。
そして、吸った時間の倍の時間をかけてゆっくりと息を吐き出します。
最初は1分でも構いません。
慣れてきたら、時間を伸ばしていきましょう。
まとめ:仕事で疲れが取れないときは脳をしっかり休めること
私たちは、脳で疲れを感じますから、ただ長時間眠っても、疲れが取れません。
睡眠の質が低下していたり、脳自体が疲れていると、自律神経のバランスも乱れ、「眠ったのに疲れが取れない」と感じてしまうのです。
そんな時は、睡眠の質を向上させるとともに、生活習慣を見直すことも必要です。
体のリズムが乱れないように、規則正しい生活を心がけましょう。
また、疲労を感じる前に適度に休むことも大切です。
姿勢を良くしたり、瞑想したりして、疲れがたまらない工夫もしていきましょう!

一般社団法人 Mission Leaders Academy Japan 代表理事
堀内 博文
1990年、高知県生まれ。
若手起業家、または起業を目指す 20 代を中心に、ビジネスでの結果を約束する Result Business Producer として活躍していたが、『自分の命の使い道』を『人を目覚めさせ本来の在るべき真の姿に導くこと』と定め、現在は一般社団法人 Mission Leaders Academy Japan 代表理事としてさらに活動の場を大きくしている。