今の会社を辞めたいなあ、フリーランスになって自由に仕事がしたいなあと思っている人は、増えているのではないでしょうか。
会社に雇用されていない人をフリーランスといいますが、仕事の種類は多岐に渡ります。
フリーランスにはどのような仕事の種類があるのかご紹介しますので、やってみたい仕事があるかどうか、探してみてください。
また、自由だけれど、組織に属していないからこそ大変なこともあります。
独立するなら、会社を辞める前に知っておくべきこともありますので、準備はしっかりしてからフリーランスになった方が良いでしょう。
資格なしでも大丈夫?フリーランスの仕事の種類
仕事はさまざまな種類がありますが、フリーランスとして稼げる仕事には以下のようなものがあります。
データのやり取りでできる仕事は、ほぼフリーランスでできると思っても良いでしょう。
会社という組織に属していないからこそ、自由に自分の感性で仕事ができます。
エンジニアなどある程度の技術と経験が必要な仕事
- システムエンジニア
- プログラマー
- ディレクター
などは、フリーランスでできる仕事です。
自宅で仕事をしている人も増えています。
システム開発などに関わる仕事は、独学でもある程度のことはできますが、仕事にするとなると経験も必要です。
最近では、アプリの開発などを個人でやっている人もいますが、一度はIT系の企業でスキルを磨き、それからフリーランスになっている人が多いです。
ウェブライターなど未経験でも挑戦できる仕事
必ずしも経験を必要としない仕事もあります。
例えば、
- ウェブライター
- 雑誌などのライター
- ブロガー
- シナリオライター
など、文章を書く仕事です。
特に資格は必要ありませんので、学ぶ姿勢さえあれば未経験でも始められる仕事です。
しかし、その分ライバルは多いということを忘れてはいけません。
誰でもできる仕事だからこそ、収入を上げていこうと思ったら、差別化が必要です。
ウェブライターの場合は、1文字あたり0.3〜0.5円くらいからスタートすることが多いので、少しでも単価を上げるためには、実績を積んでいくしかありません。
まずは自分の興味のあるジャンル、知識を持っているジャンルについて書いていくのがいいでしょう。
最初は「クラウドワークス」「ランサーズ」といったフリーランスの仕事を募集しているサイトで仕事を探しつつ、キャリアを形成していきましょう。
感性を生かすウェブデザイナーなどの仕事
文字を書くのと同じくらい、デザイン系の仕事も需要があります。
クリエイティブな感性を生かす仕事も、資格は特に必要ありませんし、独学で始めている人もたくさんいます。
- ウェブデザイナー
- イラストレーター
- キャラクターデザイン
- カメラマン
などです。
デザインの仕事といっても非常に幅が広く、リアルなものを作る仕事から、ホームページのデザインをするなど、ウェブでの仕事もあり、ジャンルが多岐に渡るのが特徴です。
その分、自分にあったジャンルを探しやすいというメリットもあるでしょう。
自分でものを作り出したいという気持ちのある人は、チャレンジしがいのある分野です。
セラピストなど独立開業できる仕事
アロマセラピストや整体師といった仕事も、特に資格を取得することなくできる仕事です。
「マッサージ師」「指圧師」というのは治療目的で施術を行うための国家資格ですが、一般的にサロンで行われているリラクゼーションのためのマッサージやスポーツマッサージは資格がなくてもできるのです。
例えば、
- ダイエットのためのセルライトマッサージ
- 肩こり、腰痛をほぐす
- 美容のためのフェイシャルマッサージ
などです。
無資格でできるといっても、人の体に直接触れる仕事ですので、専門のスクールに通って技術を身につける人が多いです。
技術さえあればどこのサロンでも働けるようになりますし、自宅でサロンを開業する人も増えています。
最近ではレンタルサロンもありますから、予約が入った時だけ場所を借りて営業するというスタイルもあり、会社員の人が週末だけ営業するというのもありです。
動画を編集する仕事
ユーチューバーの台頭とともに、動画関連の仕事も増えてきました。
依頼主が撮った動画を編集し、文字や音楽を入れたり、サムネイル画像を作ったりと、裏方的な仕事です。
動画を撮るだけなら、誰でもできることですが、見た人が面白いと思ってくれるような動画に仕上げるには、センスが必要です。
今後、ますます需要が高まる仕事の一つでしょう。
ネットショップなど販売の仕事
自分で作ったものを売る人も増えてきていますし、個性を生かしたお店をネットで開いている人もいます。
ネットショップのいいところは、実際の店舗を借りる必要がないことです。
楽天市場などのショップモールに出店するとなると手数料もかかりますが、店舗を借りて、内装を整えて、というような費用と比べると、格段に安いはずです。
フリーランスになるなら独立前に知っておきたいこと
フリーランスは、特定の会社や組織に属していないので、働く時間も場所も、そして仕事の内容も全て自分で決められます。
いつでも好きな時に仕事ができるのがフリーランスの良いところですが、楽なことばかりではありません。
フリーランスは体調管理が何より大事
フリーランスになりますと、有給休暇はありません。
風邪を引いて寝込んだら、その分仕事が減る可能性もあります。
常にベストな状態で仕事をするためにも、体調管理が何より大事です。
誰も自分を管理してくれないということを肝に命じて、自己管理をしていかなくてはなりません。
万が一、疲労で倒れたりしたら、お客様に迷惑をかけますし、信頼も失ってしまいます。
いい仕事をするための時間管理も大事
収入を上げようと仕事を詰め込みすぎてしまう人もいますが、それはあまりおすすめできません。
自分の世界を広げ、いい仕事をするためには、積極的に「遊ぶ」ことも時には必要です。
そのためには、仕事を詰め込むだけでなく、プライベートを充実させるための時間も作るなど、生活にメリハリをつけていきたいものです。
自分は何ができるのか?強みを把握
フリーランスは毎月決まったお給料が入ってくるわけではありません。
少しでも安定して仕事を続けていくためには、他の人と何が違うのか、お客様があなたに仕事を頼む「理由」が必要です。
例えば、ウェブライターは資格がなくてもできる仕事なので、「今日から私はウェブライターです」といえば誰でもなれる職業です。
しかし、「なれる」と「できる」は違います。
- ○○というジャンルの記事なら任せてください
- 記事と同時にバナーも作れます
など、あなたの強みがあると、仕事を取りやすくなるでしょう。
そのためには、自分の得意、不得意を把握することです。
「私にはこれができます!」ということをSNS等で発信していくことによって、仕事につながる場合もあるので、自分のアピールポイントを整理しておくといいでしょう。
報酬は自分で考えなくてはならない
この仕事、どのくらいの期間と報酬でできますか?と聞かれた時に、聞かれてから考えているようではダメです。
チャンスはいつ、どこからやってくるかわかりません。
常につかめる態勢でいるためには、「私はこの仕事を単価○円で受けます」ということを決めておいてください。
安くしないと仕事が来ないと考えてしまう人もいますが、決してそうではありません。
提示した報酬以上の結果を出せればいいので、頑張りがいがあるところです。
ローンを組むなら会社員のうちに
どんなに成果を出していても、「不安定」というイメージがつきまとうのはフリーランスのデメリットです。
正社員と比べると、どうしても社会的な信用度という点で低くなってしまう場合があります。
ですから、クレジットカードを作ったり、ローンを組んだりという時に、不利になることがあるのです。
もしカードを作りたい、新車や家を買いたいという時には、会社員のうちにやっておいた方がいいでしょう。
保険や年金、税金の知識も必須!
フリーランスになると、社会保険もすべて切り替わります。
- 健康保険は国民健康保険
- 年金は国民年金
- 雇用保険などはなし
健康保険は報酬によって違いますが、会社が折半で負担してくれる部分がなくなりますので、高額になることもあります。
確定申告はもちろん自分でしなくてはいけませんし、これまで会社任せだったことはすべて自分でやることになります。
わからないことがあれば、年金、保険関係は住んでいる自治体へ、税金関係は管轄の税務署にそれぞれ相談に行くと良いでしょう。
まとめ
健康もお金のことも、そして時間も、全て自分で管理していかなければならないのが、フリーランスです。
好きな仕事を選べる代わりに、責任も全て自分で引き受けます。
大変なこともありますが、その分やりがいもありますので、自分一人でやってみたい仕事があれば、ぜひチャレンジしてみてください。

一般社団法人 Mission Leaders Academy Japan 代表理事
堀内 博文
1990年、高知県生まれ。
若手起業家、または起業を目指す 20 代を中心に、ビジネスでの結果を約束する Result Business Producer として活躍していたが、『自分の命の使い道』を『人を目覚めさせ本来の在るべき真の姿に導くこと』と定め、現在は一般社団法人 Mission Leaders Academy Japan 代表理事としてさらに活動の場を大きくしている。