仕事は、忙しすぎるのも辛いものですが、暇すぎてやることがないというのも、とても辛いと思います。
しかも、みんなが暇ならば良いですが、自分だけが放置されているのは、耐えられないでしょう。
なぜ自分だけが放置されるのか?
どうして自分には仕事を任せてもらえないのか?
そんな辛い思いをしている方へ、どうすれば良いのか、対処法について説明します。
諦めないで、行動してみましょう。
Contents
仕事で放置されてしまうのはなぜ?考えられる5つの理由
仕事を任せてもらえないのには、大きく分けて2つ理由があります。それは、上司は会社組織そのものなど自分以外の原因と、自分が原因である場合です。
それぞれ詳しく解説します。
1.上司の管理能力がないから
任せる仕事はあるのに、誰に割り振るのかが明確になっていなかったり、仕事を教える体制が整っていなかったり、誰が何をすればいいのか責任が明確になっていないと、仕事が振ってもらえないことがあります。
一人一人はすでに仕事を持っているのですが、新しくきた人に何をしてもらえばいいのかが決まっていない状態です。
これは管理職の責任です。
それぞれに適した仕事を振り、部署全体がうまく回るように管理するのは上司の仕事ですから、仕事を振ってもらえずに手が空いてしまう人が出るというのは、管理能力のなさを示しています。
2.先輩の仕事が忙しくて構ってもらえない
上司は、誰に何をやらせるのかを決め、教育係も決めたものの、当の教育係が忙しくて、教えるところまで手が回らないという場合があります。
教えたいという気持ちはありながらも、時間が取れないという状態です。
3.仕事は見て覚えるもの、という旧態依然な仕事のやり方
これは未だに日本の会社にはびこっているやり方でしょう。
マニュアルも作らず、どうやって教えるのかという教育体制も整っておらず、「見て盗め」と言わんばかりに、あえて何も教えないという昔ながらのやり方です。
こういう職場は、「自分もそうやって覚えてきたから」と、過去の自分のやり方を押し付ける人が多いのも特徴です。
他にいいやり方があるならやってみようという、前向きな姿勢の人が少ないとこうなります。
4.ミスやトラブルが多くて放置されている
最初のうちは仕事を教えてもらっていたけれど、いつしか教えてもらえなくなったという場合は、自分に原因があることも考えられます。
例えば、いくら教えても指示通りの仕事ができないとか、細かいミスが多いとかです。
自分の仕事のやり方を振り返ってみて、そのようなことはありませんでしたか?
間違いを指摘された時に、言い訳するのも、放置される原因となります。
5.誰かが声をかけてくれるのを待っている、受け身すぎる
誰も何もしてくれないと、教えてくれるのを待っているだけでもダメなのです。
子供ではないのですから、手取り足取り、すべて誰かが面倒見てくれると思って待っているだけでは、仕事は任せてもらえません。
もし、あなたが逆の立場だったらどうでしょうか?
新しく入ってきた人が、自分から全く動こうとせず、「え、全部一から教えてくれるんじゃないの?」という姿勢でいたら、教える気もなくなってしまうでしょう。
それでは、やる気がないと取られても、仕方ありません。
仕事で放置されたらどうすればいい?環境を変える方法
この辛い状況をどうやったら変えられるか、その対処法について、順を追ってお話しします。
まずは放置されている原因を特定する
なぜ放置されているのか、その原因によって対処法が変わってきます。
決算期の経理係のように、本当に一時的な繁忙期で、新しくきた人の面倒を見ている余裕がないだけなら、少し様子を見ましょう。
仕事が落ち着けば、大丈夫でしょう。
しかし、他の理由で、このまま放っておいたら放置され続けられるであろうと思ったら、何らかの行動に出なくてはなりません。
それは、次の段から説明していきます。
間違いを素直に認めえて教えを乞う
もしもミスが多いなど自分が原因で放置されてしまっていると思ったら、改善の姿勢を見せることが大切です。
これまでやってきた仕事のやり方を振り返り、間違いは素直に認め、「迷惑をかけて申し訳ありませんでした。もう一度教えていただけないでしょうか?」とわからないところは聞きにいきましょう。
できないことは別に恥ずかしいことではありません。
できないことを、できないままにしておく方が恥ずかしいことです。
自分から声をかけて、仕事をもらう
まずは、自分から仕事を取りに行く姿勢が必要です。
教えてもらえるまで待っているのでは受け身すぎるので、「今、手が空いていますので、何かできることはありませんか?」と片っ端から声をかけましょう。
まずは直属の上司や先輩に声をかけます。
それから、忙しそうにしている人にも、積極的に声をかけてみてください。
案外、仕事をもらえてないことに周囲が気づいていないこともあります。
声をかけてみたら、あっさり解決するかもしれません。
自分の担当の仕事について勉強する
放置されているなら、いい勉強の機会だと捉えることもできます。
時間がある今のうちにしっかり勉強しておこう!と思ってみてください。
過去の資料を見るとか、マニュアルを読むとか、やれることはたくさんあります。
上司によっては、「そこにマニュアルがあるから」と言ったことが、仕事を教えたことだと思っている人もいます。
つまり、マニュアル読んで仕事をして、という意味でマニュアルのありかを教えた、ということです。
特に、中途採用なら即戦力なのだから、マニュアルさえあればすぐに仕事ができるだろうと思っている上司もいます。
それならば、しっかりとマニュアルを読み込んで、自分の仕事に手をつけてみましょう。
パワハラとして訴える
忙しくて面倒を見る時間がないなら仕方のないことかもしれませんが、あえて難易度の低い、簡単すぎる仕事、すぐに終わるような仕事をさせられているなら、それは嫌がらせの可能性もあります。
例えば、
- たいして荷物もない倉庫の整理だけをさせる
- 1日マシンルームの掃除をさせる
- ひたすら書類をシュレッダーにかける
など、過小な要求もパワハラの一つと認定されます。
本人に働く意思があり、なおかつ、働く能力もあるのに、必要な仕事をさせないというのはパワハラなのです。
こんな時は泣き寝入りしないで、パワハラについて苦情を受ける部署など、しかるべきところに訴えましょう。
頑張ってもダメな時は、転職を考えよう
自分なりに行動してみて、なんとかコミュニケーションを取ろうと努力もしてみたけれど、全く取り合ってもらえなかった、ということもあると思います。
その場合は、残念ですが、その会社はあなたのいる場所ではないと考えられます。
せっかく戦力として雇った人を使う意思がないのなら、自分の能力を活かせる他の場所を探しましょう。
幸い、放置されていることで時間はたっぷりあるでしょう。
さっさと定時で帰り、就職活動に力を入れた方が自分のためになります。
まとめ:仕事で放置されたら原因を追求。自分で動けるところは動いてみよう
仕事で放置されるのには、いくつか原因がありました。
たまたま繁忙期で、一時的に放置されているだけなら、それほど心配はいりません。
しかし、長期的に放置されそうだという時には、なんらかの行動が必要です。
自分から教えを乞う、仕事はありませんか?と声をかけるなど、積極的に動いてみましょう。
まれにパワハラとして、仕事を与えないということをしてくる上司もいますので、その際はしかるべき部署に訴えます。
それでもダメなら、もっとあなたの能力を活かし、活躍できる会社を探すために、転職活動をしてみることをおすすめします。

一般社団法人 Mission Leaders Academy Japan 代表理事
堀内 博文
1990年、高知県生まれ。
若手起業家、または起業を目指す 20 代を中心に、ビジネスでの結果を約束する Result Business Producer として活躍していたが、『自分の命の使い道』を『人を目覚めさせ本来の在るべき真の姿に導くこと』と定め、現在は一般社団法人 Mission Leaders Academy Japan 代表理事としてさらに活動の場を大きくしている。