仕事にやる気がないと感じると、出勤すらも憂鬱になってしまいます。
また、やる気がないことを自分の怠慢と考えてしまうかもしれませんが、やる気がないことには原因があるのかもしれません。
今回は、仕事に対して「やる気がない」と感じる原因と対処法をご紹介します。
今、やる気がなくて仕事がつらいという人は、参考にしてみてください。
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仕事に「やる気がない」と感じている人は多い
ダイヤモンド・オンラインによる「やる気が出る会社、やる気が出ない会社」についてのアンケート調査によると、働いている会社は「やる気が出ない会社」と答えた人は63%もいました。
「やる気が出る会社」と回答した人は37%で、3人中2人は今の会社ではやる気が出ないと考えていることがわかります。
仕事に対してやる気がないと、なんだか自分がとても怠け者になった気がするという人もいるかもしれません。
しかし、やる気を出したくても出せない環境になってしまっていたら、怠けではなく環境の影響が大きいでしょう。
この状態を脱したいと考えるのであれば、原因を知り、状況を変えることが必要です。
やる気が出ず仕事がつらいという人の声
やる気がないまま仕事を続けるのはつらいもの。
そんなつらい思いをしながら仕事を続けている人たちの声をご紹介します。
- 仕事に興味が持てず、仕事ができるタイプでもありません。このまま何十年も働き続けるモチベーションがなく途方に暮れてしまうときがあります。
- 尊敬できる上司もおらず会社の人間関係に辟易してしまい、仕事にやる気が出ません。なにを目指して仕事をすればいいのかわからず人生すべてがつまらなく感じます。
- 仕事内容と給料が見合わず、仕事にやる気が起きません。
- 仕事にやりがいを感じられず、やる気が出ません。入りたい業界だったのに仕事に真面目に取り組めない自分にがっかりしてしまいます。自分のことなのに、なぜこのような状態になっているのかわかりません。
このように、さまざまな理由から仕事に対して「やる気がない」と感じている人がいます。
社会人の場合、人生の多くの時間を占める仕事に対してやる気が起きないことで、プライベートでも無気力になってしまうことも。
仕事に「やる気がない」と感じてしまう原因
なぜ、仕事にやる気が出ないのでしょうか。
自分の置かれている環境を考えながら原因を見つけましょう。
仕事にやりがいを感じない
仕事にやりがいを感じられないことで、
- 仕事をしていてもつまらない
- 自分が楽しいと思えない仕事をずっと続けていくのか
このように思ってしまう人もいるでしょう。
やりがいを感じられないとモチベーションを維持することが難しくなり、仕事にやる気が起きなくなることもあります。
目指すべき目標がない
仕事での目標がない場合、ゴール(目標)が見えないまま走り続けなければならないと、いつまで走ればいいのか分からず疲れてしまいます。
やる気がないのは、疲れて歩いてしまっている状態なのです。
目標を持つことの大切さを知っていても、目標の立てかたが間違っている場合は、やる気が減退してしまう原因となることもあります。
仕事の成果を認めてもらえない
周りから仕事の成果を認めてもらえないと、自分を見てもらえていないと感じ、頑張ることが嫌になってしまうことも。
誰にでも「人から認められたい」という承認欲求は少なからずあります。
それを満たせないことで、やる気がなくなってしまうのです。
同僚が先に昇進した
自分も同じように努力したり成果を上げているのに、同僚の方が先に昇進してしまうこともあります。
そんなときに「なぜ自分は認められず、同僚だけが」という気持ちが湧き起こり、「頑張っても認められないなら頑張ること自体バカバカしい」と考えてしまうこともあるでしょう。
人間関係や職場の雰囲気が悪い
自分のコミュニケーションのしかたが問題で人間関係が良くないのであれば、努力で改善することもできます。
しかし、上司がパワハラ気質で威圧的であるなど、自分にはどうしようもないことも。
理不尽な扱いを受けたり、どうにもならない人間関係に嫌気がさし、仕事に対しても無気力になってしまう場合もあります。
仕事に「やる気がない」ときの対処法とは?
では、仕事にやる気が出ない場合はどのようにすればいいのでしょうか。
問題ごとの対処法をご紹介します。
仕事のやりがいを感じられるように行動する
仕事にやりがいを感じない場合、やりがいを見つけようとしてもやる気のない状態では難しいでしょう。
ただし、動かなければ現状が変わらないのも事実です。
まず、与えられた仕事をただこなすだけでなく、効率化や改善ができないかを考えるなど、工夫をしながら取り組んでみましょう。
また、人に教えられるほどに業務への理解を深め、仕事を突き詰めるのもオススメです。
そのような姿勢が周囲の評価に結びつき、やりがいが生まれるかもしれません。
自分の成長を感じられる目標設定をする
仕事をする上で目標設定は大切です。
「夢は大きく、志(こころざし)は高く」という言葉を聞いたことがあると思いますが、この言葉のように目標を高く設定してしまうのは失敗の元となります。
例えば400人の学年で、いつもテスト順位が300位前後だったとします。
- 次のテストで真ん中の200位以上になる
- 次のテストで1位になる
このふたつの目標であれば、200位の方は頑張れば取れそうだと感じますが、いきなり1位を取ろうと思っても現実的ではない気がしませんか?
目標を立ててみたものの、達成できそうにないと感じた途端、人はやる気がなくなります。
そのため、大切なのは「頑張れば達成可能な目標を立てること」なのです。
また、「年収500万円を1000万円にする」など大きな目標だけを掲げても、目標にたどり着くまでの道のりが長すぎてモチベーションが維持できません。
大きな目標に達成するためにはどのようなことが必要か、また必要なことをおこなうためには日々どうすればいいかなどを考えていき、短期で達成できる目標を細かく設定しましょう。
こうすることで目標が立てられるだけでなく、自分がどのようになりたいかという未来にも目を向けることができますよ。
積極的な「報告」で自分を見てもらう
頑張って成果を出しているつもりなのに、評価をしてもらえないと感じる人は、積極的にアピールをしてみましょう。
もちろん「こんなに仕事できます!」という露骨なアピールではありません。
成果を上げられたことを、成功事例として上司に報告するのです。
報告なので、「どのように仕事を進めて、このような結果になった」と感情的ではない報告を心がけてください。
他人に嫉妬せず自分ができる努力をする
自分と実力が変わらないと思っていた同僚が、先に出世した結果を受け止めるのはつらいことです。
悔しい気持ちはいちど我慢して、なぜその同僚が認められたのか、その人の強みを自分なりに分析してみましょう。
評価される人は、自分の強みを理解して活かします。
その人の強みがわかったら、自分の強みの活かしかたを考えてみましょう。
また、評価されるタイミングはひとにより違います。
「評価されないから」と無気力になってしまうのではなく、仕事に対して真剣に取り組んでいけば、いつかその頑張りが評価されるかもしれません。
その会社では評価されなかったとしても、転職後にその経験が生きることもあるでしょう。
自分の努力ではどうにもできない状況であれば転職を考えて
自分ではどのように努力しても変えられない人間関係や、会社の方針などの影響でやる気がなくなっている場合は、我慢して頑張っていても精神的に追い込まれてしまう可能性があります。
そのような場合は、部署異動や転職を考えましょう。
そのままでいると、転職などを考える気力も起こらなくなってしまうこともあるので、早めに行動することをオススメします。
まとめ:仕事にやる気がないなら状況が変化するように行動を
仕事にやる気がないと感じている人は多いのですが、状況を変えるために行動をする人は少ないでしょう。
しかし、やる気がないという状態になる原因によっては、精神的に追い詰められてプライベートまで無気力になってしまうことも。
そうならないためにも、なぜ自分は仕事に対して「やる気がない」と思い始めたのか原因を突きとめ、その原因を無くすためにはどうすればいいのかを考えましょう。
自分では変えられない問題もあります。
そのような場合は転職などで、その職場を離れることも検討しましょう。

一般社団法人 Mission Leaders Academy Japan 代表理事
堀内 博文
1990年、高知県生まれ。
若手起業家、または起業を目指す 20 代を中心に、ビジネスでの結果を約束する Result Business Producer として活躍していたが、『自分の命の使い道』を『人を目覚めさせ本来の在るべき真の姿に導くこと』と定め、現在は一般社団法人 Mission Leaders Academy Japan 代表理事としてさらに活動の場を大きくしている。