仕事が合わないと思いながら毎日会社に行くことは、非常に苦痛だと思います。
この会社がいい!と思って入社したはずなのに、ストレスになるほど、なぜ仕事が合わないと感じるようになってしまったのでしょうか?
誰でも、仕事をしていれば多少のストレスは感じるものですが、「この仕事は自分に合わない」という思いが日に日に強まるなら、なぜそう感じるのかを分析する必要があるでしょう。
合わない理由がはっきりすれば、その次にとるべき行動もわかってきます。
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ストレスを感じるほど仕事が合わないと思う理由は?
仕事をしていて、この仕事はあっていないかもしれないと漠然と思うことはありますが、ストレスを感じるほど違和感があるのは、困ったものです。
そのうち、体調不良になってしまうかもしれませんので、ストレスの正体を早めに見極めたいところです。
自分の性格、特性と合っていない
これが、一番多い理由ではないでしょうか?
例えば、引っ込み思案でシャイな性格なのに、営業部に配属されてしまった。
人にあれこれ説明したり、商品をおすすめするのが苦痛で仕方がない、という場合です。
もしくは、人と接することが好きで、どちらかというと細かい仕事が苦手なのに、正確さが要求される書類作成の仕事を任されてしまった、というのも大きなストレスを感じます。
自分の特性と真逆なことをするのは、大きなストレスとなるでしょう。
将来の見通しが思ってたのと違う
この会社に入ったら、こんな風にスキルを身につけながらキャリアアップしていこうと自分なりに将来の見通しを立てていたと思います。
しかしそれが叶わないかもしれないと思ったら、それもストレスになることでしょう。
せっかく自分なりに道筋を決めていたのに、自分が欲しいと思っていたスキルが身につかない部署に配属されると、この仕事は合わないと感じてしまいます。
異動の見通しでもあれば良いのですが、それがないとなると、仕事に行く気もなくなってしまいそうです。
職場の雰囲気が合わない
仕事が合わないというよりも、会社自体が合わないと感じることもあると思います。
パワハラなどの問題はなくても、なんとなくウマの合わない人に囲まれて仕事をするのは、大きなストレスです。
例えば、物静かにコツコツと仕事をするのが性に合っている人にとって、体育会系のノリでいつもパワー全開で接してくる人はとても苦手。
会社に入る前は、どんな人がいるのか、その空気感まではわからないことが多いため、入ってから「なんか違う」と感じることはよくあることです。
会社にも仕事にも人にも愛着が持てない
会社の作っているもの、売っている商品、そして一緒に働く仲間など、身の回りのもの、人に、何の感情もわかない時、働いているのがストレスになると思います。
どんな壁にぶつかっても、我が社の商品をたくさんの人に届けたいという熱い想いがあるとか、情熱を持って頑張る仲間がいれば乗り越えられるでしょう。
しかし、そのような気持ちが持てないときは、仕事に対するモチベーションも維持できそうにありません。
だんだん、自分はこの仕事と合っていないのだろうという気持ちが強くなっていきます。
本当に合っていないのだろうか?もう一度よく考えてみて
一度、自分はこの仕事に合っていないと思ってしまうと、どんどん悪い方へ考えがちです。
ストレスが強い状況ですと、余計にプラスに考えることは難しいでしょう。
しかし、そんな時こそ、少し立ち止まって冷静に考えてみて欲しいのです。
面白さ0%か、一部でも面白いと思えるところがあるか
仕事は、基本的に面白くないことが多いです。
楽しんで仕事をしている人の方が、少ないのではないでしょうか?
しかし、本当に全て面白くないのか、ごく一部でもいいから面白いと思えるところはないか、もう一度考えてみてください。
例えば、単調な事務仕事がつまらなくて、この仕事は合わないなと感じているとしたら、単調さがつまらないだけではないでしょうか?
仕事に対する視点を少し変えてみると、
- 自分がコツコツと丁寧に書類を作っているから、他の部署の人の仕事がスムーズに回る
- 自分が作った会議の議事録が、あとあとみんなの役に立っている
など、自分の仕事の「成果」をもっと見てほしいのです。
自分の頑張りがきっと誰かの役に立っている。
そう思えたら、仕事も楽しくなってきませんか?
スキルが足りないだけではないか
頑張っているのにうまくいかない、なかなか成果が出ないために、今の仕事が合わないのかもしれないと感じている人は、もう少しスキルアップすることによって、そのストレスがなくなるかもしれません。
努力の成果はどこで出るのか、正直わからないです。
半年くらいで仕事をバリバリできるようになる人もいれば、1年経ってもなかなか成長できていないと感じる人もいます。
スキルアップのスピードは人それぞれなので、もう少し頑張ったら、仕事が楽しくなってくる可能性はあります。
そのためには、自分が今どの位置にいるのかを正確に把握することが大切です。
何ができて、何ができないのか。
その「できない」を埋めていくことで、仕事が合わないと感じるストレスは、軽減されていくでしょう。
異動の希望は出せないか
今の部署の仕事が合わないと感じるならば、自分に合っている部署に異動の希望は出せませんか?
仕事の内容が変わり、そして一緒に働く人も変われば、自分に合っていると感じる可能性はあります。
ただし、異動を希望する部署の仕事に見合ったスキルを身につけることは当然必要なことですし、自分がその部署に異動したらどんな貢献ができるのかということをしっかりアピールしていきましょう。
辞めて何をしたいのか具体的にわかっていない時
今の仕事は合っていないと感じるけれど、では何が合っているのかがはっきりとわかっていない時には、今の会社を辞めない方が良いでしょう。
はっきりと合っている仕事がわからないまでも、せめて方向性くらいは見定めておく必要があります。
方向性も考えずに会社を辞めて転職活動をしても、きっとうまくいきません。
そんな時は、会社を辞めるのではなく、自己分析をしっかりとすることが先です。
それでも仕事が合わないと思うなら転職を考えよう
一時の気の迷いなんかじゃない、どう考えてもこの仕事は向いてないと思ったら、転職を考えても良いと思います。
日に日に辞めたい気持ちが強くなってくる
毎日ストレスで会社に行くことが苦痛になってくるなら、その仕事はきっと向いていないのでしょう。
あまり無理をして、体を壊してしまうと、違う仕事に就くことも難しくなります。
もうどうしても辞めたくて仕方ないと思うなら、次の仕事を探しましょう。
ただし、転職先を探す前に、勢いで辞めることはおすすめしません。
経済的に不安定になると、妥協して適当な会社を選んでしまいがちなので、自分に合った仕事はどんなものかをしっかりと分析してから、転職活動に臨んでください。
そして、次の仕事先を確保してから今の会社を辞めた方が良いでしょう。
何をしても状況が変わらない
自分なりに色々と頑張って、スキルアップしてみたり、部署の異動願いを出してみたり、行動してみたものの、これ以上今の状況を改善できないと思うこともあるでしょう。
そんな時は、ぜひ転職を検討してください。
そこまで行動できたなら、自分に合った会社を探すこともきっと可能です。
より良い環境にしようと努力してきたことが、次の会社できっと活かせるでしょう。
やりたいことをはっきりさせて、自分の強みをしっかりと分析してください。
そして、今度こそ、自分に合った仕事に就いて、やりがいのある毎日を過ごしてください。
最初から自分に合った仕事が見つかる人は非常に幸運
20歳そこそこで、自分の特性を活かせるような、そしてやりがいを感じられるような仕事に出会える人の方が少ないのではないでしょうか?
日本では、転職を繰り返す人を評価しない風潮があり、面接でも不利になることが多いです。
しかし、海外ではむしろ転職が当たり前で、より良い環境や待遇を求めて転職する方が普通です。
日本の会社の考え方がすぐに変わるとは思えないものの、終身雇用制度が崩れ始めた今、「安定した会社」はなくなりつつあります。
だからこそ、自分のスキルを活かして、いつでも転職できる人の方が生き残れる可能性が高いでしょう。
これまでのように、最初に就職した会社で一生を終える人はおそらくいなくなっていきます。
ですから、転職回数を増やすのは良くないと考えるよりも、自分に合った仕事、自分が本当にやりたいことを求めて、納得がいくまで転職をするという生き方もこれからはありでしょう。
ただ、合わないと思ってすぐ転職するのではなくて、今の会社でできるだけのことをやり、強みを分析してから次の仕事を探すようにしてください。
まとめ:仕事が合わないと思ってもすぐには辞めない。自分の強みを知ってから転職を!
仕事が合わないと思いながら仕事を続けていても、毎日楽しくありません。
しかし、本当に合わないのか、一時の気の迷いではないか、そこはしっかりと見極める必要があります。
スキルアップしたり、部署の異動願いを出してみたり、できるだけのことはやってみてください。
それでも合わないと思ったら、本格的に転職活動を始めましょう。
これからは、自分の力で道を切り開いていける人が生き残れる世の中です。

一般社団法人 Mission Leaders Academy Japan 代表理事
堀内 博文
1990年、高知県生まれ。
若手起業家、または起業を目指す 20 代を中心に、ビジネスでの結果を約束する Result Business Producer として活躍していたが、『自分の命の使い道』を『人を目覚めさせ本来の在るべき真の姿に導くこと』と定め、現在は一般社団法人 Mission Leaders Academy Japan 代表理事としてさらに活動の場を大きくしている。