もうこんな会社辞めてしまいたい、早く退職届を書いて仕事を辞める!と決心したのに、なかなか行動に移せず、悶々としていませんか?
仕事を辞める決心が鈍ってしまうのは、不安な気持ちが大きくなってしまうからでしょう。
なぜ気持ちが揺らいでしまうのか、その理由を紐解くとともに、不安を解消するための対処法もご紹介します。
気持ちを強く持って、早く次の職場に移りましょう。
Contents
なかなか仕事を辞める決断ができない理由
いざ辞めるとなると、どうしても不安な気持ちが出てくるものです。
不安になってしまうのは、このような理由が考えられます。
辞めた後の生活の不安
- 今の仕事を辞めて、次の仕事がすんなり見つかるだろうか。
- 今の生活を維持できるくらいのお給料がもらえるだろうか。
いざ辞めるとなると、先のことを考えて不安になってしまうでしょう。
仕事を辞める時に、次の仕事が保障されている人はほんの一握りです。
ヘッドハンティングされない限りは、自分で仕事を見つけなくてはいけませんし、転職をすることがキャリアアップにつながらない日本では、辞めた後の生活が不安で、なかなか辞められないと思ってしまう人が多いのです。
違う仕事ができるか不安
一般事務職しかしてこなかったというように、特筆すべき仕事のスキルがない人は、全く違う仕事を任されたらどうしようという不安もあると思います。
今の会社は辞めたいけれど、他の会社で通用するのだろうか?という不安が大きく、なかなか辞める踏ん切りがつかないのです。
気が弱くて言い出せない
仕事を辞める!と決心しても、
- 上司が怖い
- 周りに何か言われそう
- 周りに冷たくされそう
そんな風に思って、「仕事を辞める」となかなか言い出せない人もいます。
辞めたいという気持ちがあるのに、申し出た時の周りの反応が怖くて、自分の意思が貫けません。
周りに迷惑をかけそうだから
仕事を辞めるというと、かなりの高確率で引き止めにあいます。
- 今辞められると困る
- 人手が足りない
などといわれ、場合によっては「仕事を途中で投げ出すなんて無責任だ」と言う上司もいるかもしれません。
こんなことを言われてしまうと、辞めるという決心が鈍ってしまうこともあるでしょう。
仕事を辞めると迷惑がかかる?そんなことは気にせず気持ちを強く!
日本人は、小さい頃から「周りに迷惑をかけるな」と言われて育っていますので、「今辞めるのは無責任」などといわれてしまうと、自分が悪いことをしているように思ってしまうものです。
人手が足りないから、あなたをとても頼りにしているから、という懇願にも弱いでしょう。
しかし、あなたには仕事を辞める権利があるのです。
いつ辞めようが、あなたの自由だということを覚えておいてください。
「退職届」を出せば2週間で辞められる
会社には就業規則があって、そこに「退職する場合には1ヶ月前に申し出る」などと退職に関する規定があるはずです。
基本的にはその規定に従った方が良いのですが、どうしても早く辞めたいという場合には、退職届を提出してから2週間経てばやめることができます。
これは民法で規定されていることで、労働者にはいつでも仕事をやめる権利があるのです。
法律上は、「2週間あれば辞められる」ということをぜひ覚えておいてください。
ちなみに、辞めたいときに会社に提出するのは「退職届」です。
「退職願」を出してしまうと、単なる「お願い」になってしまいます。
これでは2週間で辞められませんので、注意してください。
もし引き止められたら
もし引き止められた時に、うまく断る理由が思いつかない人は、次の言い訳を使ってみてください。
- 既に次の会社から内定をもらっていますので。
- 実現したい夢のためにやりたいことがあるが、この会社ではできない。
- 副業が軌道に乗ってきたので、そちらに本腰を入れることにした。
- 会社の雰囲気に馴染めていないので、これ以上空気を悪くしたくない。
など、これ以上引き止めても、自分にもプラスにならないなと思わせることが大切です。
人手が足りないと言われたら
よくあるのが、今辞められたら仕事が回らない、人手が足りないという理由です。
しかし、人手のことは、あなたが考えることではありません。
仕事に必要な人材を揃え、うまく仕事が回るように環境を整えるのは、会社側の責任です。
あなたの責任ではありません。
それでもし、「人がいないのに辞めて会社に迷惑をかけたら損害賠償だ!」なんてことを言われても、気にする必要はありません。
無断でやめるとか、「明日から来ません」と言って急に出社しなくなるとか、常識はずれなことをすれば別ですが、人手の問題はやめる方が考える問題ではないのです。
仕事を辞めるのに理由は必要ない
どうやって申し出ようか、なんて言えばいいんだろうと辞める理由を考え始めると、なかなか言い出せなくなってしまい、結局ズルズルと仕事を続けてしまう人が多いものです。
でも、仕事を辞めるのに、理由なんて必要ないのです。
もっともらしい理由がないと、忙しそうにしている周りの人たちに悪いなと思ってしまう人もいますが、その会社での仕事が大変なのは、あなたのせいではありません。
人手不足も仕方のないことですし、あなたが辞めることでいっとき他の人に負担がかかることも、あなたの責任ではないのです。
そもそも、一人辞めたくらいで回らなくなるような体制にしている会社に大きな責任があるのです。
辞めたいという気持ちを抱えたまま、モチベーションが上がらない状態で仕事を続けていても、あなたにとっても良くないですし、会社にとっても決してプラスにはならないでしょう。
誰かが仕事を辞めれば、一時的に周りに負荷がかかることはどの会社でもあることです。
そんなことに責任を感じていたら、いつまでたっても辞められないですし、あなたがやりたいことは実現できません。
ある程度の迷惑をかけてしまうのは仕方がないと割り切って、次の仕事で成果を上げられるように気持ちを切り替えていきましょう。
仕事を辞めると決めたらやっておくべきこと
「どうしても今の仕事を辞めるんだ、違う仕事をするんだ」と心に決めたら、実際に辞める前にやってほしいことがあります。
1つでいいから仕事の成果物を作る
まずは、結果を出すことです。
次の仕事が会社員でも独立でも、成果物があるかないかでかなりの違いが出ます。
「こんな仕事を成し遂げました!」と堂々といえるような成果物があれば、転職は当然有利になりますし、独立するにしても大きなアピールポイントになるのは間違いありません。
もし、何もないと感じるなら、資格を取るなり、何かしらのスキルを身につけるなり、少し充電期間を作った方が良いでしょう。
仕事を辞める前に次の会社を見つける
決して、勢いだけで仕事を辞めないでください。
次が決まっていないのに辞めてしまうと、転職活動がうまくいかなかったときに、気持ちが焦ってしまい、余計にうまくいかなくなるからです。
潤沢な資金があればいいのですが、数カ月仕事が決まらなかったら、少しずつ減っていく貯金を見てさらに焦ります。
心理的な不安から、どうでもいい会社に決めてしまう危険があるので、必ず次の仕事を決めてから辞めましょう。
転職先さえ決まってしまえば、「もう次の会社が決まっているので」と退職を言い出しやすくなるというメリットもあります。
辞める時期を決める
仕事の成果も出した、次の会社の内定もとったとなれば、あとはやめる時期を決めるだけです。
民法上は2週間で辞められますが、会社の就業規則上は1ヶ月前に申し出ること、となっている場合が多いでしょう。
次の会社との調整も必要ですが、内定が出てから今の会社に辞めると申し出るわけですから、普通は1〜2ヶ月待ってくれます。
引き継ぎなどの時間も考えて、いつ辞めるのかを決めてください。
決めたらあとは、上司に申し出るだけです。
まとめ
仕事を辞めるのをためらってしまう人は、迷惑をかけたくないという気持ちが強いと思います。
しかし、慣れている人が辞めれば、どんなに丁寧に引き継ぎをしても、少なからず迷惑はかけるものなのです。
そんなことを気にしていたら、あなたのやりたいことができなくなってしまいます。
仕事を辞めるのに、誰にも遠慮はいりません。
仕方がないことだと割り切って、前を向きましょう。

一般社団法人 Mission Leaders Academy Japan 代表理事
堀内 博文
1990年、高知県生まれ。
若手起業家、または起業を目指す 20 代を中心に、ビジネスでの結果を約束する Result Business Producer として活躍していたが、『自分の命の使い道』を『人を目覚めさせ本来の在るべき真の姿に導くこと』と定め、現在は一般社団法人 Mission Leaders Academy Japan 代表理事としてさらに活動の場を大きくしている。