仕事をしていく上ではスキルの向上が欠かせません。
しかし、どのようなスキルを身につければいいのかわからないとお悩みではありませんか?
そこで今回は、仕事で必要とされる3種類のスキルと、スキルを向上させる方法についてお話しします。
スキルが向上すると仕事も楽しくなりますし、自分も成長できます。
Contents
仕事で必要なスキルには3種類ある
私たちが「仕事のスキル」というとき、英会話ができるとか、エクセルで関数が使えるとか、技術的なことを指していることが多いものです。
しかし、仕事のスキルには3種類あり、自分を成長させていくにはどのスキルも満遍なく必要です。
- ポータブルスキル
- ヒューマンスキル
- テクニカルスキル
それぞれ、どのようなスキルなのかを次章から説明していきましょう。
【ポータブルスキル】仕事が変わっても使える万能スキル
ポータブルスキルとは、「ポータブル(持ち運びできる)」というだけあって、会社が変わっても使えるスキルのこと。
どのような仕事をしているかに関わらず使えるスキルです。
資格試験などとは違い明確に点数をつけられるスキルではないので、客観的に測ることが難しい一面もあります。
社会人として、これは身につけておくべきというポータブルスキルを紹介しましょう。
アイディアを提案するスキル
仕事は受け身ではいけません。
常にアイディアを生み出し、自分から提案する力が必要とされます。
アイディアというのは、商品の企画など大きな仕事に関わるものだけではありません。
日常の中にも、アイディアを提案できる場面はたくさんあるでしょう。
- この書類は破棄してデータで保存しましょう
- もっと効率よく仕事ができるように業務連絡の方法をこのようにしてみましょう
など、普段の仕事の中でもっとみんなのためになることはないか?と意見を出すことも立派な提案です。
計画を立てて実行するスキル
いくらいい案を考え出しても、それを実行しなければ絵に描いた餅。
行動に移すことが何より大事です。
それには、出された案に基づいて計画を立てて、確実に実行していく力が必要です。
課題を見つけて解決する
仕事をしていると、当初の計画通りに進まないことがたくさん出てきます。
そういう場合、どこかに不具合があるので、何がいけなくてうまくいかないのかを見極めます。
そして課題を設定し、問題を分析しながら解決していく力が求められます。
マネジメント力
組織にいる以上、一定の年齢になるとチームをまとめ上げるマネジメント力が必要とされます。
また、管理職ではなくても、積極的に前に出てみんなを引っ張る力があれば目的を達成しやすくなりますので、年齢にかかわらず必要とされるものですね。
マネジメント力は、立場が上になっていくほど必要不可欠になっていきますが、上になったからといって急に身につくものではありません。
若いうちから常に、目的を達成するためにはどうすればいいか、一人一人の能力を最大限引き出していい仕事をするためにはどうすればいいかという視点で、仕事に取り組む必要があるのです。
【ヒューマンスキル】人とのいい関係を構築するスキル
ヒューマンスキルとは、人間関係を円滑にするためのスキルです。
対人関係能力、コミュニケーションスキルといってもいいでしょう。
仕事は一人ではできません。
周りの人と協力して進めていくために、良い人間関係を築いていく力が求められます。
傾聴力
傾聴力とは、ただ話を聞く力ではありません。
相手の話を聞くときに、決して否定することなく、じっくりと「聴く」ことです。
英語でいうと、hearとlistenの違い。相手を理解するスキル、と言い換えるとわかりやすいかもしれません。
話の表面的なことだけでなく、本当に言いたいと思っていることを引き出し、相手の世界観までも理解する。
そこまでできると「この人は自分のことをわかってくれている」と相手も安心するのです。
人のいいところを見つけるスキル
人の悪いところは目につきやすく、批判もしやすいものです。
特に、この人は自分と合わないなと思うとその人の嫌なところばかりが気になったりしませんか?
しかし一緒に仕事をしていく上で、嫌なところばかりを気にしていても良い人間関係を築いていくことはできません。
どんな人にも、自分にはない長所があるものです。
そういったところを見つける能力を身につけると、合わない人とでも「この人のこういう点を見習おう」と思うこともできます。
なるべく人のいいところを見るようにすると、人間関係が円滑になりますよ。
協調性
会社には色々な人がいますから、意見の合う人ばかりではありません。
自分の意見や考えを主張することは大切ですが、いつでも自己主張ばかりしていると組織の和を乱してしまいます。
意見の違いがあったとしてもお互いを尊重し、ときには譲り合い、仕事がスムーズに進んでいくように協力しあっていかなくてはなりません。
その協力し合うスキルこそが協調性です。
【テクニカルスキル】仕事の専門性を高めるスキル
一般的に仕事のスキルというと、このテクニカルスキルを指すことが多いです。
業務を的確に行うためのスキルで、エクセルやワードなどのパソコンソフトを使うスキルや自分の仕事の専門性に関わるスキルのこと。
専門性というのは、例えば営業職なら営業トーク、接客業なら接客マナーなど、その仕事において有用なスキルのことです。
- 英検2級
- TOEIC850点
- 簿記2級
などの資格に関することも含まれます。
その他のスキルと比べると、客観的に習熟度がわかりやすいスキルでもあります。
仕事のスキルを高めるためにはどうすればいい?
では、これらの仕事に必要なスキルを高めていくにはどうしたら良いのでしょうか。
資格試験ならば勉強すれば良いのですが、それ以外のスキルは点数をつけられるものではないので具体的にどうすればいいんだろう?と迷ってしまいますね。
そこで、スキルを高めるための方法を3つご提案します。
自己分析をしてみる
自分にはそんな特別なスキルなんてないと思っている人は多いものですが、そんなことはありません。
誰でも、その人にしかない立派なスキルを持っているものです。
特にヒューマンスキルは自分ではわかりにくいところ。
スキルがある部分というのは、自分では難なくできてしまうことが多いので、気づきにくいのです。
まずは自分に何ができて何ができないか、自己分析をしてスキルの棚卸しをしてみましょう。
- よく人に褒められることは?逆によく叱られてしまうことは?
- 他の人が苦労していても自分は苦もなくできることは?逆に、人にできて自分にできないことは?
- 人にアドバイスを求められることはないか。逆に調べてもわからなくて人によく聞いてしまうことは?
このような観点で自己分析をしていくと、自分の得意、不得意なことがわかります。
得意なことはこれからもどんどんスキルを磨いていけばいいですし、苦手な分野がわかればそのスキルを持っている人を見習うなどして、自分を高めていく方法を考えましょう。
とにかく経験を積む
得意な分野があっても常に前進する努力をしなければ、スキルは衰えていってしまいます。
苦手な分野ならなおさら、何もしないでスキルが向上することはありません。
スキルを高めるにはとにかく経験を積むことです。
例えば対人関係が苦手、協調性がないなと思うなら、人と話す訓練が必要ですよね。
人の考えを理解したり、衝突した時に自分が歩み寄ったり、人間関係のさじ加減は教科書には書いていないので、人と接することで会得していくしかありません。
得意なことはもちろん、できない・苦手と思うことはより積極的に、自分から飛び込んでいく。
数をこなせばなんとかなることもあります。
常に改善を繰り返す
経験を積んでいく中で、できるようになったこと、まだ苦手なことなどが出てきます。
うまくいかなかったことは、常に改善を繰り返すことが大切です。
- なぜこのような結果になったのだろう。
- 計画は万全だったのに何がいけなかったのだろう。
- 次はどうすれば良いのだろう。
このように、原因や理由を考え、次に活かす対策を立てます。
そして、常に改善し続けていくとスキルも自然と向上していくでしょう。
そして、うまくいっていることも分析・改善が必要です。
うまくいった理由がわかれば再現できるようになりますし、それを周りの人にも伝えて共有することができるからです。
経験するだけではダメで、経験から何を学ぶのか、経験をどう自分に生かしていくのか。
そこまで考えて行動できるようになると、スキルはどんどん向上していきます。
まとめ
仕事のスキルには3種類あるので、どれか一つに偏ることなくバランスよく向上させていくのが理想です。
そのためには自己分析をし、自分の得意・不得意を見極めて、経験を積みながら日々改善をしていきましょう。
仕事のスキルは簡単に身につかないものもありますが、常に向上心を持って取り組むことで徐々にアップしていくはずです。

一般社団法人 Mission Leaders Academy Japan 代表理事
堀内 博文
1990年、高知県生まれ。
若手起業家、または起業を目指す 20 代を中心に、ビジネスでの結果を約束する Result Business Producer として活躍していたが、『自分の命の使い道』を『人を目覚めさせ本来の在るべき真の姿に導くこと』と定め、現在は一般社団法人 Mission Leaders Academy Japan 代表理事としてさらに活動の場を大きくしている。