仕事中にどうしても眠くなってしまう。
やる気がないわけではないし、夜もしっかり眠っているはずなのに、どうしてこんなに眠くなるの?とお困りの方へ、眠気の解消法と予防法をご紹介します。
まずは眠くなってしまう理由を知って、それから対策を立てましょう。
たっぷり寝ても仕事中に眠くなる理由
睡眠時間だけを考えれば、それなりに寝ているはずなのに、どうして仕事中に眠くなってしまうのだろう。
そう思っている方も多いのではないでしょうか。
睡眠不足ではないと自分で思っていても眠くなるのは、体のリズムが関係しているのです。
自律神経の働きによる眠気
自律神経とは、交感神経と副交感神経の2つがあり、自分の意思ではコントロールできない神経です。
交感神経は体が活動状態の時に優位になり、副交感神経は食後などのリラックスタイムに優位になります。
また、食後は胃腸に血液が集まり、消化活動が活発になりますが、この時も副交感神経が優位になっています。
リラックスしていることと、脳の血流が減ることによって眠気がやってくるのです。
起きてから8時間後に眠くなる体の仕組み
人の体は不思議なもので、意思とは関係の無いところで自然のリズムを刻んでいます。
起きてから8時間後と22時間後に眠くなるというリズムがあるため、ちょうどお昼を食べた後に1回目の眠気がやってくるのです。
例えば、朝の6時に起きているなら、14時頃が眠くなる1回目です。
午後に会議なんてあると、起きていないといけないことはわかっていても、目を開けているのも辛いということがあるでしょう。
それはあなたのやる気がないのではなく、自然な体のリズムのせいだったのです。
炭水化物の食べ過ぎ
眠気は血糖値とも関係しています。
人の体は、血糖値が上がると、血糖値を下げようとしてインスリンというホルモンが分泌されます。
インスリンは血液の中の糖をせっせと筋肉に送り込み、エネルギーとして利用することによって血糖値を下げるのです。
この血糖値、炭水化物をたくさん摂ると上がりやすくなります。
ランチがパスタやラーメン、カレーライスなど炭水化物中心の食事になっていないでしょうか?
血糖値というのは、急激に上がってしまうと、下がる時も急激になるもので、血糖値が急降下すると一時的に低血糖の状態になります。
人は血糖値が下がるとだるさや眠気を感じるので、炭水化物の摂りすぎは午後の眠気につながります。
体内リズムが乱れている
- 夜遅くまで起きている、朝は出勤ギリギリまで寝ている。
- 週末は平日の疲れを取るためにお昼過ぎまで寝ている。
そんな生活をしていませんか?
本来人間は、明るくなったら起きて、暗くなったら寝るという体のリズムがあります。
そのリズムが乱れてしまうと、ホルモンの分泌などにも影響を与え、本来活動している明るい時間に眠気が来てしまうのです。
仕事中に眠いと困る!眠気を飛ばす9つの方法
眠くなる理由はわかったけれど、仕事中に眠くなるのは困ります。
今すぐこの眠気をなんとかしたい!というときに役立つ方法をご紹介しましょう。
換気をして気分をリフレッシュさせる
部屋の空気が淀んでいると眠くなります。
二酸化炭素の濃度が高くなっていると眠くなりやすいので、窓を開けて換気をしましょう。
立って歩くことでも眠気が覚めますから、一石二鳥です。
特に、会議室などは普段締め切っていることが多く、新鮮な空気が少ないです。
長い会議になりそうだなと思ったら、会議の前に換気をしておくことをおすすめします。
背筋を伸ばして姿勢を正す
眠いなあと思うときは、猫背になって頭が下がっていることが多いものです。
姿勢が悪いことで酸素が十分に取り入れられていないために、脳が疲れている可能性があります。
まずは、背筋をピンと伸ばして姿勢を正してみてください。
椅子に深く腰掛けるようにすると、自然と背筋が伸びると思います。
換気と一緒にやると、効果大です。
ほんの少しだけ仮眠をとる
どうしても眠いという時には、少しだけ仮眠をとることをおすすめします。
ほんの15分くらい眠ると、頭がスッキリします。
仮眠室などがあればいいですが、日本の会社にはそのような場所が確保されているところの方が少ないでしょう。
そんなときは、昼休みに自席で少し眠っておきましょう。
ランチが終わったら、午後の仕事が始まるまで15分程度眠ることができたら、午後もシャキッと仕事ができそうです。
ただし、睡眠を取りすぎると、深い眠りに入って起きるのが辛くなるため、30分以上は眠らないように気をつけてください。
冷たいタオルを目や首に当てる
今すぐに目を覚ましたい!という時には、
- 首の後ろ
- 脇の下
- 足の付け根
などに冷たいタオルを当ててみてください。
目に当ててもシャキッとするのですが、太い血管の通っている場所を冷やすと、体温が下がるので、眠気がよりスッキリします。
爽快感のある目薬をさす
目に刺激を与えるなら、クール系の爽快感のある目薬を使ってみてください。
一瞬かもしれませんが、目はスッキリします。
アロマを使う
アロマテラピーで使う精油には、脳に刺激を与えてスッキリさせてくれる香りがあります。
- ローズマリー・シネオール
- ユーカリ
- ジュニパーベリー
- サイプレス
- ペパーミント
などのクリアな香りは、目を覚ますのにぴったりです。
使う時にはティッシュやハンカチに精油を1〜2滴垂らして、自分でクンクン嗅ぐ程度にしてください。
もしくは、ハンドクリーム小さじ1あたり、精油を1〜2滴混ぜたものをクリーム容器に入れて、そのクリームをつけた手の香りを嗅いでみてください。
目も覚めますし、気持ちもリフレッシュできるでしょう。
手を動かす
とても単純な方法なのですが、意外に目が覚めるので試してみてください。
手をグーパーと、握ったり、開いたりする方法です。
グーにするときは思い切り握り、手を開く時にはこれ以上開かないというくらい、パーにしてみてください。
これを10回ほどやってみます。
徐々に目が覚めてくるでしょう。
おおっぴらにストレッチなどができない時におすすめの方法です。
ツボを押す
これも手元でできる、目覚まし方法です。
ツボを刺激して目を覚ましましょう。
睛明(せいめい)
目頭と眉頭の間のくぼんだ部分にあるツボ。親指で押し上げるイメージで押してみてください。
合谷(ごうこく)
万能のツボといわれています。親指と人差し指の付け根あたりのくぼんだところをぐーっと押します。
労宮(ろうきゅう)
手のひらの真ん中にあるツボです。手を握った時に指先が当たるところを、反対側の手の親指でぐーっと押してみてください。
耳たぶを引っ張る、耳のマッサージをする
耳にもツボがたくさんあります。
一つ一つ押してもいいのですが、耳たぶを引っ張ったり、耳全体をマッサージするのでも十分効果があります。
耳たぶを引っ張る時には、3〜5秒引っ張ってから離す、というのを繰り返してみてください。
何度かやっているとだんだん眠気が覚めてきます。
体のリズムを整えて眠気を予防する方法
眠気を飛ばす方法を知っておくのと同時に、眠気を予防する方法を知っておくと便利です。
体のリズムを整えれば、ある程度眠気を予防することができます。
起床時に朝日をしっかり浴びる
生活のリズムが乱れている人は、体内リズムを整えるために、朝起きたらカーテンを開けることを習慣にしてください。
朝日を浴びると体のリズムがリセットされます。
体内リズムが整ってくれば、ホルモン分泌なども正常になります。
お昼は炭水化物をほどほどにする
血糖値の乱高下を避けるために、お昼に食べる炭水化物は少なめに。
和食の定食などにすると、おかずや汁物などバランスよく食べられます。
昼食後にカフェインを摂っておく
午後の眠気を予防するために、ランチの後にカフェインを取っておきましょう。
カフェインは効き目が現れるまでに30分ほどかかりますので、眠くなってから飲んでも遅いのです。
14時頃の眠気を予防するには、昼食後にコーヒーやエナジードリンク、またはカフェインのタブレットなどを摂取しておくと良いでしょう。
まとめ
どんなにしっかり眠っていても、午後になると眠くなってしまうのは仕方のないことです。
しかし、体のリズムを整えたり、昼食に食べるものを工夫することによってある程度は防げます。
また、どうしても眠くなってしまった時には、今回ご紹介した方法をぜひ試してみてください。
きっと眠気が覚めて、頭もスッキリするでしょう。

一般社団法人 Mission Leaders Academy Japan 代表理事
堀内 博文
1990年、高知県生まれ。
若手起業家、または起業を目指す 20 代を中心に、ビジネスでの結果を約束する Result Business Producer として活躍していたが、『自分の命の使い道』を『人を目覚めさせ本来の在るべき真の姿に導くこと』と定め、現在は一般社団法人 Mission Leaders Academy Japan 代表理事としてさらに活動の場を大きくしている。