仕事をしていて、ストレスが溜まるという人は多いでしょう。
ストレスを感じないという人の方が稀かもしれません。
しかしそのストレス、放置していたら心の病気になってしまうこともあるので、早めの対処が必要です。
ストレスで、もう仕事辞めたい!と思っているかもしれませんが、辞める前にまだできることがあります。
上手に仕事のストレスを解消していきましょう。
同時に、ストレスに強くなることも大切です。
ストレス耐性を高める方法についてもお話ししますので、ストレスに悩む人はぜひ参考にしてください。
Contents
こんなことしてない?ストレスをためやすい人の特徴
同じ仕事をしているのに、ストレスを感じやすい人とそうでない人がいます。
もしあなたが、強いストレスを感じているなら、このような傾向がないかチェックしてみてください。
要領が良くない、仕事が遅い
仕事の能力やスピードには、個人差があります。
みんながスイスイできることでも、自分はとても時間がかかるということもあるでしょう。
残業時間も多くなりがちで、頑張っても仕事が終わらない!とイライラしがちです。
意見の違う人と仲良くできない
会社には色々な人がいますから、意見が合わない人だって当然います。
なんとなくウマの合わない人、相性の悪い人もいて、仕事がしづらいと感じるでしょう。
大人ですから、意見が合わないくらいで仲良くしないというわけにもいきませんが、どうしても受け入れられなくて、ストレスが溜まる人もいると思います。
適度な距離を保てれば良いのですが、それが直属の上司だとストレスなく働くのは難しそうです。
完璧主義でストレスが溜まる
何かをするときに「〜すべき」「〜あるべき」という考え方をしていませんか?
完璧主義な人は、こうしたいと思っていることと、実際にやったこととの乖離が大きいほど、ストレスが溜まります。
仕事で100%完璧というのは無理なことなのですが、完璧主義な人は自分の理想通りの結果を出したいとう思いがとても強いです。
ですから、それができないとストレスを感じるだけでなく、「これでは評価されない」と、どんどん思考がネガティブになっていきます。
仕事のストレスを上手に解消する方法
ストレスを感じているからといって、今の仕事をすぐにやめるわけにもいきません。
それなら、ストレスを少しでも小さくしてくしかないので、その方法を考えてみましょう。
仕事の無駄を徹底してなくす
忙しすぎて残業が多いためにストレスを感じている人は、なぜこんなに残業が多いのか、というところから改めて考えてみませんか?
季節的なものではないなら、きっとどこかに無駄があったり、効率の悪い点があるに違いない!と疑ってかかりましょう。
ここで取り入れて欲しいのが、「ゼロベース思考」です。
私たちは、ついつい既存のものにとらわれがちで、今ある仕事を「当たり前」だと思ってやっているところがあります。
しかし、その思い込みをいったん全て無くし、
- この仕事は何のためにやっているのか?
- この仕事は本当に必要なのか?
と、基本的なことから考え直してみるのです。
そうすると、実はやらなくても困らなかったなど、いろいろな無駄が見えてくるものです。
習慣としてやっている無駄なことは意外と多いので、一度頭をゼロにして、仕事の必要性から考えてみてください。
周囲の人も巻き込んでやってみると、お互いの無駄に気づくこともできますし、みんなで「残業を減らそう!」と同じ方向を向いて仕事ができるようになるでしょう。
物事を悪い方へ考えない癖をつける
ストレスを感じやすい人は、否定的・ネガティブに考える癖がついてしまっていることがあります。
- 私はあの人と比べて仕事ができない
- 頑張っても成果が出ない
- 完璧にこなさないと評価してもらえない
- 私はあの人より頑張っているのに評価されていない
- 上司は私のことが嫌いなのではないか
など、つい悪い方向へ考えがちですが、実際にはそんなことないということの方が多いものなのです。
例えば、頑張っても成果がなかなか出ない時、自分の能力がないと思うのではなく、何がうまくいっていないのか?と自分の行動や事実にだけフォーカスするといいでしょう。
そうすれば、どこを改善すればいいのかが見えやすく、自分を責めてストレスを溜めることがなくなります。
考え方は「癖」です。
癖は、気づかぬうちにできてしまった習慣のようなものですから、自分で変えられます。
信頼できる人と良好な関係を築く
苦手な人、嫌いだと思う人がいると、会社に行くこと自体がストレスだと感じると思います。
そんな時ほど、1人でいいので、社内に信頼できる人を見つけましょう。
この人みたいになりたい!と思えるような、お手本になる人を見つけ、その人と信頼関係を築けるようにするのです。
仕事のやり方について相談できたり、時には雑談をしたり、社内に心を許せる人が1人でもいると、大抵のことは乗り切れるようになります。
苦手な人は、最低限、仕事の話だけできればいいと割り切って、仲良くなる必要はありません。
仕事のストレスを感じにくくするためにストレス耐性を高めていこう!
今溜めているストレスを解消するとともに、これから溜めないようにする工夫も必要です。
折れにくいメンタルを作るにはどうすればいいのか、ストレスを上手に受け止める方法についてもお話しします。
運動するとストレスに強くなる
ストレスと運動と何の関係があるの?と思うかもしれませんが、運動をするとストレス耐性が高まるという実験結果があるのです。
アメリカのプリンストン大学の研究によると、動きの少ないネズミと活動的なネズミの脳を比較し、活動的なネズミの方がストレスの影響を受けづらくなるということがわかっています。
また、明治安田厚生事業団の行なっている研究によると、週に1回でも運動をしている人は、ストレスがあっても抑うつ状態になることが少ないことがわかっています。
つまり、運動することがストレスへの抵抗力を高める可能性が高いので、定期的に体を動かすということが、ストレスに対抗するためにはとても大切なことなのです。
能動的に動く癖をつける
仕事をするときに、「言われたことを言われた通りにやる」というスタンスでいると、「やらされている感」が出てきてしまいます。
言われた通りにやることは大切なことですが、受動的な姿勢ですと、イヤイヤやっていることが多いので、ストレスが溜まるのです。
ですから、頼まれた仕事を、言われた通りに正確にこなすことはもちろん、そこにプラスアルファの価値をつけられるように、自分なりの工夫ができるようにしてみましょう。
能動的に仕事ができるようになると、仕事が楽しくなってくるとともに、スキルアップしてきます。
そうすると、自分に自信もつき、さらに仕事が楽しくなるという良い循環が生まれます。
多少のストレスには、折れないようになっていきます。
自分なりのストレス解消法をたくさん持っておく
誰しも、ストレスから逃げることはできません。
どんなに環境の良い会社でも、仕事のストレスはゼロではありませんし、合わない人だっているでしょう。
しかし、ストレス耐性の高い人は、そのストレスが大きくなる前に解消する方法を知っているのです。
- お笑い番組を見て大笑いする
- 美味しいものを食べる
- 趣味に没頭して嫌なことを忘れる
- 寝る前の瞑想タイムで頭を空っぽにする
など、自分が楽しい、気持ちが楽になるという方法をたくさん持っておくと、ストレスに対抗できるようになります。
まとめ:仕事にストレスはつきものだから上手に解消していこう
どんなにやりたかった仕事でも、楽しいと思って入った会社でも、きっとストレスはあるでしょう。
適度なストレスならいいのですが、ためすぎは良くありません。
自分がストレスを溜めやすい性質なのかな?ということを知ると同時に、ストレスが小さいうちに解消していく方法を知っておくことが大切です。
また、ストレスを溜めすぎないように、ストレス耐性を高めていく努力もしましょう。
ストレスに強くなれば、大抵のことは乗り切れるようになります。

一般社団法人 Mission Leaders Academy Japan 代表理事
堀内 博文
1990年、高知県生まれ。
若手起業家、または起業を目指す 20 代を中心に、ビジネスでの結果を約束する Result Business Producer として活躍していたが、『自分の命の使い道』を『人を目覚めさせ本来の在るべき真の姿に導くこと』と定め、現在は一般社団法人 Mission Leaders Academy Japan 代表理事としてさらに活動の場を大きくしている。