「こんなことで悩んでいるの、私だけかな?」と心配になることがありませんか?
仕事の悩みは尽きないものですが、周囲の人も、意外と自分と同じような悩みを抱えているかもしれません。
しかし、年代によっても悩みの中身は違うと思います。
そこで今回は、仕事の悩みにはどのようなものがあるか、年代別にまとめてみました。
みんな、同じような悩みを抱えているんだなと思ったら、少し安心しませんか?
20代の仕事の悩みランキング・トップ5
20代は、まず一人前にならないといけないという思いもありますし、向上心のある人は、「もっとやりたいことがあるのに!」というもどかしい思いがあるようです。
1.仕事が覚えられなくて自信をなくす
まだ経験が浅い頃には、仕事が思うようにできなくてへこんでしまうこともあると思います。
特に、同期にできの良い人がいると、スタートラインは同じだったのに、どうして自分はこんなにできないんだろうと落ち込んでしまうでしょう。
誰にでも得意な分野とそうでない分野はありますし、若いうちはまだ「お試し期間」です。
経験を積んでいく中で、自分に向いている分野もわかってくるので、それほど焦る必要はありません。
人と比べないようにして、今自分がやるべき仕事に集中しましょう。
2.仕事でミスばかりして自信をなくす
わかったつもりでやっていたことでミスをすると、それも自信をなくす原因になります。
上司や先輩にきつく叱られると、明日から会社に行きたくないと思ってしまう人もいます。
言われた通りにやったつもりなのに、どうしてできないんだろう?と自分を責めてしまう人もいるでしょう。
初期の頃のミスは、この「わかったつもり」が危険なのです。
まだ経験が浅いときには、文字通り「言われた通り」にやってみることが何より大事ですが、そこに自分なりの解釈が入ってしまうと、ミスにつながります。
しっかりとメモを取りながら話を聞き、わからないことはその場で質問するなどして、言われたことを的確にこなしていくことが大切です。
3.先輩や上司との人間関係
仕事を教えてもらう先輩の存在は大きなものですが、その先輩とウマがあわないとちょっと辛いかもしれません。
- 言われることに納得がいかない
- 教え方がよくわからない
など、一度不満を持ってしまうと態度にも出ますので、それは相手に伝わります。
関係がギクシャクして、仕事も楽しくないでしょう。
まして、上司は年齢が離れているので、相談事を持ちかけるなんて難しいと思い、職場の人間関係が辛くて、辞めたいと思う人もいます。
4.やりたい仕事をやらせてもらえない
こんな仕事がしたい!と思って、期待に胸を膨らませて入社したものの、配属先は全く違う部署だったということはよくあることです。
モチベーションが下がってしまう気持ちもわかりますが、まだ入ったばかりの若い社員に任せられる仕事は限られています。
今は耐えて経験を積むときです。
経験を積んで、成果を出して、それが認められれば、自分が希望する仕事をやらせてもらえるチャンスがきっとやってきます。
5.思ってたのと違う、自分に向いていない
配属された部署での仕事が、あまりに自分に合っていないと感じるという悩みもあります。
得意でないことはやっていても楽しくないですし、成果も出しづらいので、毎日出社するのも辛くなってしまいます。
もし他にやりたい仕事があるなら、希望の部署に異動させてもらえるよう、結果を出していくことが必要です。
不得意なことだったとしても、自分なりの工夫をして、次の異動に備えましょう。
30代の仕事の悩みランキング・ベスト5
30代になると、会社の仕事はだいたいわかっていますし、部署の異動なども経験して、仕事に幅が出てくる年代です。
また、人によってはチームリーダーとして、部下を管理する立場につく人もいますので、立場が変わったことでの悩みが出てきます。
1.部下をうまく指導できない
30代になって、部下を持つようになると、ただ仕事を教えるのではなく、部下を成長させ、チームとしての成果も上げていかなくてはいけません。
部下にも色々な人がいますので、自分が思ったように動いてくれなかったり、少し叱っただけで「パワハラだ!」と声高に叫んだりする人もいるかもしれません。
自分の仕事もしなくてはならないのに、部下を取りまとめ、成果を出しながら成長させていかなくてはいけないので、これまでとは全く違った仕事のやり方が求められます。
2.仕事で正当に評価されない
30代ともなるとそれなりに経験を積んできて、大きな成果をあげる人も出てきます。
一方で、こんなに頑張っているのにちっとも評価してもらえないと、悶々としている人も。
評価されない原因は様々あるものの、人間関係がよくないと、正当に評価されないケースがあります。
評価するのはしょせん人で、上司も人。
成果も大事ですが、周囲の人とうまくやっていく方法を考えることも大切です。
3.この先の昇進が不安
20代なら、みんな横並びで、それほど優劣の差が感じられません。
しかし30代ともなると、責任のある仕事を任される人もいれば、20代とそれほど変わらない人もいて、昇進に差が出てくる年代です。
特に、同期が昇進していく様子を見ていると、自分はこの先本当に大丈夫なんだろうか?と、不安になってくると思います。
昇進や人事異動は、優秀だからといって必ずしもできるわけではなく、運やタイミングもあります。
異動先に恵まれていないと、このままこの会社にいて大丈夫か?と不安が募りますが、状況によっては転職も視野に入れた方がいいでしょう。
4.今後の雇用や給料が増えるのか不安
終身雇用制度が崩れていく中、給料は増えるのだろうか、そもそも雇用は大丈夫なのだろうかと、悩む人もいます。
30代になると、結婚する人も増えてきますし、これからの子育てやマイホームの取得などを考えると、お金はいくらあっても足りないくらいですから、お給料のことが不安になるのは当然です。
年功序列が残る会社ですと、いくら成績が良くても若いというだけで給料は上がらないかもしれません。
かといって、能力主義の会社でも、結果を出せなければ同じこと。
30代は、今後、どういう働き方が自分に合っているのか、どうやって稼いでいくのかを真剣に考える年代でもあります。
5.家庭との両立
30代で結婚、出産をすると、働き方について悩む人も出てきます。
子育てをしながら仕事をするのは、本当に大変です。
自分に余裕も無くなってしまいますし、まだ若いからなんとかやれているものの、体力的にもきついです。
今後も、同じような働き方でいいのか、もっと短い時間で働いた方がいいのか、家庭とどう両立させていくか、とても悩むところです。
40代の仕事の悩みランキング・ベスト5
40代になると、仕事自体の悩みというよりも、プライベートとのバランスや自分の健康問題での悩みが出てきます。
1.仕事への意欲
40代になると、これからのキャリア形成がどうなるのか、ある程度先が見えてしまうと思います。
また、大抵の仕事はこなせるようになっているので、慣れもあり、仕事に新鮮さを感じることが少なくなります。
そうすると、急に仕事への意欲が失われてしまう人もいて、モチベーションが上がらなくなってしまうのです。
2.このままこの仕事を続けていていいのか
40代になると、人生も折り返し地点。
これからの生き方について、ふと考える年代でもあります。
このままこの仕事をずっと続けていってもいいのか、悩み出す人もいます。
40歳を超えると徐々に転職も厳しくなりますので、最後のチャンスとして、自分のやりたかった仕事や職種位転職する人もいます。
全く新しい仕事にチャレンジするか、得意な分野で転職するか悩むところですが、他にやりたいことがあるなら、チャレンジしてもいいのではないでしょうか。
3.介護との両立
自分が年齢を重ねれば、親も歳をとります。
徐々に親の介護の問題が出てくる人もいるでしょう。
介護をしながら仕事を続けるのはなかなか大変です。
40代となると、それなりに責任のある立場についている人も多いので、しょっちゅう仕事を休むというのも難しいものです。
介護休暇などを上手に利用しながら、どのように両立していくことができるか、家族でよく相談する必要があります。
4.自分の健康不安
30代までは、疲れが多少溜まっても、週末にゆっくり休めばどうにか回復できました。
しかし、その無理がきかなくなってくるのが40代です。
体力の衰えに加えて、体調不良を感じることも増え、病気の不安が大きくなってくる人もいます。
女性の場合は、更年期に入ることもあり、体調のコントロールがだんだん難しくなってきます。
もう無理はできない年代なのだと自覚して、自分が動くのではなく、うまく部下を動かして、仕事を進める方法を考えていきたいものです。
5.雇用の不安
40代ですと、まだ住宅ローンが残っているでしょうし、子供の教育費もまだまだかかる年代です。
何よりも心配なのは、定年まで仕事が続けられるかということではないでしょうか?
会社の業績が悪化し、リストラなどがあった場合に、自分が残れるだろうか?と不安になる人もいると思います。
最近では、大企業でも40代から早期退職者を募るところもありますから、このまま働き続けられるだろうか、という心配が常につきまとう年代です。
何かあった場合に備え、今の会社以外で収入を得る方法を考えておいた方が良いです。
まとめ:仕事の悩みと上手に向き合っていこう
年代別に仕事の悩みをランキングでご紹介してきましたが、どの年代の悩みも、その根っこには「頑張りたい」という気持ちがあるのです。
もっと仕事ができるようになりたい、頑張りたいという思いがあるからこそ、うまくいかないことや人間関係に悩むのではないでしょうか?
仕事をしている以上は、悩みが消えることはありませんので、上手に付き合っていくことが大切です。
人間関係の悩みなら、自分からコミュニケーションをとる姿勢も必要ですし、今後の人生そのものに不安を感じるなら、今の会社以外のところでも通用するような力を身につける努力も必要です。
悩み事には、解決する方法が必ずありますし、悩み事があるからこそ、もっと自分を向上させられると前向きに考えてみてはいかがでしょうか?

一般社団法人 Mission Leaders Academy Japan 代表理事
堀内 博文
1990年、高知県生まれ。
若手起業家、または起業を目指す 20 代を中心に、ビジネスでの結果を約束する Result Business Producer として活躍していたが、『自分の命の使い道』を『人を目覚めさせ本来の在るべき真の姿に導くこと』と定め、現在は一般社団法人 Mission Leaders Academy Japan 代表理事としてさらに活動の場を大きくしている。