仕事をしている中で、「理不尽だ」と思ったことは誰でもあるのではないでしょうか。
人によっては、毎日のように理不尽な思いをしていることでしょう。
しかし、いくら嫌な気持ちを我慢していても、状況は変わりません。
選択肢は「自分で行動する」か「逃げるか」です。
今回は、仕事で理不尽だと感じた時に試したい対処法をご紹介します。
仕事で遭遇!理不尽エピソード
クラウドソーシングサービス「Lancers」を利用している20〜30代の女性に「仕事で理不尽だと感じたエピソード」を回答してもらいました。
理不尽だと感じた相手別に見ていきましょう。
上司・先輩が理不尽!なエピソード
- 週末や月初に部の会議があるにも関わらず、自分だけよく休む。「自分が有給をとらないと皆が取りずらいと思って」というのが理由らしいのですが、有給を取るタイミングが致命的。
しかもそれを指摘すると機嫌が悪くなり、業務に支障が出てしまいます。
(Sさん・33歳)
- お気に入りの人に対して贔屓をし、産休育休もすんなり取らせてあげるのに、それ以外の人には退職を勧めてくる理不尽な上司がいます。
私は結婚したばかりでいつか産休を取ることになりそうなのですが、上司のお気に入りに入っていないので不安です。
(Kさん・30歳)
- 昨日やって怒られなかったことが、今日やると怒られること。
上司の気分で対応が変わることがしょっちゅうなのでとても理不尽だと感じます。
(Tさん・28歳)
- 人によって仕事のやり方が違うのに自分のやり方を押し付けてきたり、立場を利用して一方的に叱責をする上司。
仕事にも影響が出るし、非常に理不尽だなと思います。
(Sさん・32歳)
- 明らかに上司のマーケティング能力に問題があるのに、それを改善しようとせず現場のスタッフに責任を押し付けてくるところが理不尽に感じます。
(Iさん・28歳)
- 帰宅時間が早いことで文句を言われたその日に、上司が非常に早い時間に帰宅したことです。(Sさん・30歳)
取引先・クライアントが理不尽!なエピソード
- フリーランスでデザイナーをしています。依頼されたものに修正を重ねて提出したところ、最終的に大部分を変更されて使用された時、理不尽さを感じました。
(Aさん・33歳)
- 建築関係の事務をしていますが、男性が多かったり職人気質の人が多いのか、とにかく取引先も協力会社も理不尽な人だらけ。
相手が間違えていても絶対に非を認めずに、電話で怒鳴り散らされます。
(Kさん・35歳)
- 自営業をしていますが、仕事の内容が変わらないのに、先方の経営不振で勝手に受注金額を下げられました。(Tさん・39歳)
- 規約に書いてある通りに料金を請求したにもかかわらず、先方の身勝手な都合で支払いを拒否されました。
その後「下っ端の私では意味がない。上席を出せ」といばり散らし、その上席にも叱責しました。
1日以上闘いましたが、結局こちらが折れてその分の料金を請求できませんでした。
(Wさん・27歳)
会社そのものが理不尽!なエピソード
- 女性はあまり遅くまで残業させられないという会社方針から、残業していても20時以降の分は手当がつかないのが当たり前。
それなら定時に帰らせて!と思います。
(Mさん・39歳)
- みなし残業代で給料を払ってるからといって、月10時間の残業でも5万円、月100時間の残業でも5万円。
さすがに理不尽ではないかと思ってしまいます。
(Tさん・27歳)
- 食品関係の工場会社に正社員として入社できたものの、入って早々神社へ行って修行させられるわ、仕事の休憩時間はお昼しかないわ、ノルマ達成するまで帰れないわ、最悪のブラック会社で理不尽なことしかありません。
(Mさん・27歳)
- 経費削減の為に人員を削った後に、新しい取引経路が増えて実際の作業負担が大きく増えました。
(Hさん・31歳)
1番多かったのが、「上司・先輩」から理不尽な扱いを受けたというエピソードでした。
身近にいる存在なので、より横暴な部分も見えやすいのでしょう。
仕事で理不尽な目にあった時はいつまで耐えるべき?
仕事で理不尽な目にあったとき、いつまで耐えなければいけないのかというと、判断基準はあなたが「どこまで」耐えられるかです。
例えば、「取引先から私の責任ではないのに怒鳴られた」というエピソードでも、それが1回や2回だけなら多くの人は少し経てば嫌な気分も忘れるでしょう。
しかし、それが毎日続けばストレスで体調を崩してもおかしくありません。
また、会社の方針に対して理不尽だと感じる人もいれば、「この会社はそう決めているのだから」と気にならない人もいます。
つまり理不尽だと感じる度合いは、人によって異なるということです。
たとえ、周りが疑問に思っていなくても、自分自身が「理不尽」と感じるのであれば、それは確実にストレスとなって蓄積していきます。
しかし、多くの人は「理不尽だ」と感じたことにも目を瞑り、我慢をしようとするでしょう。
なぜかというと、理不尽なことを押し付けてくるのは上司や取引先など、相手の方が立場が強いことが多く、理不尽であることを相手に伝えたときに自分の仕事や職場の雰囲気に影響が出ることを恐れるからです。
では、そんな仕事の理不尽とはどう戦うべきなのでしょうか。
次に、対処法を見ていきましょう。
仕事での「理不尽」にはどう対処すべき?
仕事で理不尽だと思うことが度々あるのであれば、次のことを試してみましょう。
- 真剣に聞くのをやめる
- 証拠を確保しておく
- 上司に相談する
- 同僚や先輩に相談する
- 自分自身がスキルアップする
- 異動を希望する
- 転職する
では、ひとつずつ説明していきます。
理不尽への対処法①真剣に聞くのをやめる
怒鳴り散らしてくる上司や、相手に非があるのに、それを認めずにヒートアップする取引先など、まともに話を聞いていてはこちらのダメージが大きすぎます。
怒鳴り散らしている内容をよく聞くと、同じことを繰り返していたり対して意味のない内容だったりするでしょう。
何を言っているかだけ把握して、あとは話半分に聞いておけばOK。
ただし、「真剣に聞いています」という姿勢を見せておかないと余計に怒り出す可能性が高いので、表面的には真剣さを出しておくといいでしょう。
理不尽への対処法②証拠を確保しておく
怒鳴ってきたり、言っていることが二転三転するような相手には、証拠を残しておくことが大切。
ICレコーダーやスマホで録音しておいたり、パワハラをされた場合は、「いつ、どこで、何をされたか」を細かくノートに記録しておきます。
自分がどのように感じたかも書いておくといいでしょう。
いざとなればパワハラの証拠として役立ちますし、証拠を持つことで自分にも余裕が生まれます。
理不尽への対処法③上司に相談する
信頼できる上司に、理不尽な扱いを受けていることを相談してみましょう。
直属の上司が原因となっている場合は、さらに上の上司や相談ができる他の上司に話してみましょう。
その上司が、状況改善のために動いてくれるかもしれません。
理不尽への対処法④同僚や先輩に相談する
同僚や信頼できる先輩に相談してみるのもいいでしょう。
もしかしたら、相談した相手も同じようなことを思っているかもしれません。
その場合、愚痴を言い合うだけではなく、一緒に対策を考えてみましょう。
良い案が思いつくかもしれませんし、一緒にどうすべきか考えることで共闘することができるようになりますよ。
理不尽への対処法⑤自分自身がスキルアップする
例えば、あなたが新入社員だったとします。
雑用ばかりを押し付けられても、ひとりでは仕事ができないのでそれに従うしかありません。
しかし、あなたがトップの営業成績を叩きだす、なくてはならない存在になったらどうでしょうか。
雑用を言い渡されても断れますし、理不尽にも対抗できる気がしませんか?
そうなるためにも、仕事に役立つ資格を取ったり、仕事への知識を深める勉強をするなど、自分自身のスキルアップは不可欠です。
スキルアップをしておけば、「いざとなったら転職してやる!」という気持ちも持つことができます。
理不尽への対処法⑥異動を希望する
聞き流せないような理不尽な振る舞いをされたり、相談する相手が身近にいないなど、状況が改善できなそうであれば異動を希望してもいいかもしれません。
大切なのは、心が病んでしまうような状況から離れること。
離れてしまえば、理不尽という脅威に怯えなくて済むようになりますよ。
理不尽への対処法⑦転職する
もし、異動ができるような規模の会社でなかったり、会社の経営方針そのものが理不尽な場合は転職してしまうのも手です。
ただし、今の職場を衝動的に退職するのではなく、可能な限り働きながら転職活動をおこないましょう。
その他に転職で気をつけるべきポイントは、以下の記事をご覧ください。
「絶対に成功させたい!転職で失敗しないヒントを公開」
https://www.midwivesonline.com/job-change-success-hint/#i-4
まとめ:仕事で理不尽なことが続くなら逃げるが勝ち
今回は、仕事で理不尽だと感じた時に試したい対処法をご紹介しました。
アンケートでは、
- 横暴な上司や先輩
- 身勝手な取引先
- 受け入れられない会社の経営方針
などさまざまなエピソードが寄せられており、特に上司や先輩から理不尽な扱いを受けることが多いというわかりました。
理不尽と感じる度合いは人により違います。
「周りの人は平気そうだから、自分が気にしすぎているのか」と悩む必要はありません。
あなたにとって理不尽なのであれば、それは必ずストレスとなっているからです。
対処法として、
- 真剣に聞くのをやめる
- 証拠を確保しておく
- 上司に相談する
- 同僚や先輩に相談する
- 自分自身がスキルアップする
このようなことを試してみてください。
これらを試せる状況ではない場合は、異動や転職を検討しましょう。

一般社団法人 Mission Leaders Academy Japan 代表理事
堀内 博文
1990年、高知県生まれ。
若手起業家、または起業を目指す 20 代を中心に、ビジネスでの結果を約束する Result Business Producer として活躍していたが、『自分の命の使い道』を『人を目覚めさせ本来の在るべき真の姿に導くこと』と定め、現在は一般社団法人 Mission Leaders Academy Japan 代表理事としてさらに活動の場を大きくしている。