仕事に対して何を求めるか?仕事のやりがいとは何か?
男性の場合は、出世するとかお給料をたくさんもらうことが大事かもしれませんが、女性はもっと違うところに仕事のやりがいを求めています。
もちろん、お金も休みも大事ですが、仕事はそれだけじゃない!
自己実現の場であり、自分という存在を実感するためにあるのが仕事。
女性にとって仕事は、生活の糧を得るためだけにあるのではないのです。
男性と求めているものが違うので、女性は女性に合った仕事、会社を選ばないと、働きづらいと感じてしまうかもしれません。
では、女性に向いている仕事はどんな仕事なのか、女性が活躍するにはどんな会社が適しているのか、ということについてまとめました。
Contents
女性にとって一番大事なのは自分を認めてもらうこと
女性は、仕事で一番になりたいとか、バリバリ働いて大金を稼ぎたい!という人よりも、仕事を通じて成長したいと考えている人が多いのです。
転職エージェント、エン・ジャパン株式会社が「エン転職」(転職支援サービス)のユーザー9,297名におこなった調査によると、96%の人が「仕事にはやりがいが必要だ」と答えています。
興味深いのは、そのやりがいが何かという点です。
- お礼や感謝の言葉をもらう
- 仕事の成果を認めてもらうこと
- 自分の成長を感じること
- 尊敬できる人と一緒に働くこと
この4点については、女性が男性を大きく上回りました。
逆に男性が高いのは、
- 目標を達成すること
- 後輩・部下の成長を感じること
- 自分で決める裁量権があること
などが挙げられます。
女性は、やったことをちゃんと認めてもらいたい
成果を認めてもらうことはもちろん、仕事の過程もしっかりと見てくれて、「頑張ったね」と褒めてもらうことを、女性はとても嬉しく感じます。
誰かと比べるのではなく、自分のやったことを自分の成果として、きちんと見て欲しいのです。
誰かに勝つより自分の成長が大事
男性は、組織で昇進することだったり、売上で一番になるなど、人と競争して勝つことが大事だという人が多いでしょう。
ですから、「目標を達成すること」が仕事のやりがいに直接結びつく人が、女性よりも多いのです。
しかし女性は、人と競争して勝ち抜くことを目標としていません。
仕事を通して自分が成長できているという実感がとても大切なので、結果だけにはこだわっていないのです。
女性に向いている、やりがいを感じられる仕事はなんだろう?
やりがいのある仕事とひとくちにいっても、人によって感じ方はそれぞれです。
ただ、上記のアンケートのように、女性が何をやりがいだと感じるか、という指標はありそうです。
生活情報サイトAll aboutが発表している「働く女性の仕事の満足度が高い職業ランキング」によりますと、上位の3つは以下の通りです。
- 1位:広報
- 2位:学校の教諭や各種講師
- 3位:デザイナー
やはり、ダイレクトにお客様の反応が伝わってくるような仕事や、自分の感性やセンスが直接成果に結びつくような仕事が、満足度が高いと言えそうです。
そこで、どのような仕事が女性に向いているのか、仕事のタイプをまとめてみました。
自分の強みを活かせる仕事
仕事を選ぶときに、お給料や休日などの福利厚生面ももちろん大事ですが、最も大切なのは、自分の強みや適性を活かせる仕事を見つけることです。
たとえ経験がなくても、自分の強みを活かせる仕事であれば慣れるのも早いでしょうし、努力することも苦にはなりません。
逆に、自分の強みと全く関係のない仕事だと、楽しみながら仕事ができません。
向いていないことを頑張るのも疲れますし、やる気も湧かないでしょう。
いくらお給料が良かったとしても、長く続けていくのは難しそうです。
人と関わる仕事
人に感謝の言葉をもらうことがやりがいの一つであれば、営業職や接客業などはダイレクトにお客様の反応が返ってくる仕事です。
クレームを受ける場合もありますし、簡単ではありませんが、自分なりの工夫や努力がお客様の感謝の言葉として返ってきたら、それはやりがいを感じるでしょう。
人に教える仕事
どのような仕事であっても、後輩や部下に仕事を教える場面は出てきますが、教えることそのものが仕事の教育関連の仕事も女性に向いている仕事です。
特に出産経験のある人は、子供の扱いにも慣れていますし、親の気持ちも理解できますから、幼児教育や塾の仕事などもできるでしょう。
女性の感性を活かせる仕事
企画やマーケティング、販売促進などの仕事も、女性に向いている仕事の一つでしょう。
というのも、消費を担うのは圧倒的に女性です。
収入は男性の方が高いかもしれませんが、必要がなければあまり買い物に出ない男性と違い、女性は自分の欲求に応じて買い物をします。
- おしゃれをしたいから
- これがあると気分が上がるから
- 有名モデルが食べているから
別に必要がなくても、このような理由があれば買い物をします。
男性とは違って、感情が動いた時に衝動買いをしやすいのです。
そんな女性の気持ちがわかるのは、やはり女性です。
正解のない仕事なので、難しいこともありますが、女性ならではの感性を生かせる仕事だといえるでしょう。
結婚や出産などの人生経験を活かせる仕事
結婚して家庭に入ったとか、出産を機に仕事を辞めたなど、ブランクがあると、自分に向いている仕事なんてないのでは?と不安に思うことがあるかもしれません。
しかし、仕事というのはお給料をもらって会社で働くことだけではありません。
家事や育児だって、立派な仕事です。
人を一人育てるのは本当に大変です。
家事代行サービスや幼児教育の教室など、自分の経験そのものを生かせる仕事も増えてきています。
安定していて長く働ける仕事
女性は組織の中で出世したいとか、一番になりたいと考える人はそれほど多くはありません。
一番になるよりも、長く安定的に働きたいと考える人が多いものです。
今の仕事が5年後、10年後どうなっているのか?
それがイメージできるような職種、業種が女性に向いている仕事だといえるでしょう。
- 幅広い仕事を任されてスキルアップができる
- 違う会社に移っても通用する経験が身につく
- 資格が取れる
など、ずっと仕事を続けていく上で有利になるような条件が揃った仕事が向いています。
女性が活用できる会社を探す時の2つのポイント
女性の場合、誰かと競争して勝つことよりも、自分の道を極められるような仕事の方が満足感を得やすいです。
ですから、お給料や休日などの待遇ももちろん大事ですし、一人ひとりの努力を適正に評価してくれることも重要です。
そのような会社をどうやって探せばいいのか、ポイントとしては2つあります。
離職率が低い会社を探す
女性は、組織の中で争って一番になるよりも、安定的に長く働きたいと思っています。
そこで、女性の離職率が低いかどうかをみてみましょう。
会社の中を見たときに、若い女性しかいなければ、女性を活用できているとは言い難いです。
結婚や出産を機に辞めてしまっているか、この会社では自分自身が成長できないと、早々に他の会社に移ってしまっている可能性が高いです。
若い人だけでなく、幅広い年齢の女性が活躍できているかどうかを見てください。
子育てに理解のある会社を探す
産休や育休を取らせてもらえることは、もはや当然です。
問題は、産休明けで仕事に復帰した時の働き方。
時短制度を利用できるか、前例がないからといって断られていないか、よく調べたいところです。
また、法律で義務付けられている制度以外に、会社としてどのように子育て支援をしているかが大事です。
子供が小学校に入った途端に時短制度などが一切なくなる会社が多いですが、働くママがぶつかる「少1の壁」があります。
小学校に入ったからといって、突然子供が丈夫になるわけでもなく、病気で休まなくてはいけないこともあるでしょう。
そういった事情も理解してくれている会社なのか、ネットの口コミなどもよく調べて検討してください。
まとめ
仕事をバリバリしたいという女性がゼロではありませんが、大半の女性は、男性と「同じように」働きたいと思っているわけではありません。
家庭も大事にしながら、そして女性の特性を活かして、働きやすい環境を整えている会社なら、安定的に長く仕事を続けていけそうです。
そんな会社はまだまだ日本には少なそうですが、女性の経営者も増えてきています。
もし今の仕事に疑問を感じているなら、自分にあった会社はどこか?とじっくり探してみることをおすすめします。

一般社団法人 Mission Leaders Academy Japan 代表理事
堀内 博文
1990年、高知県生まれ。
若手起業家、または起業を目指す 20 代を中心に、ビジネスでの結果を約束する Result Business Producer として活躍していたが、『自分の命の使い道』を『人を目覚めさせ本来の在るべき真の姿に導くこと』と定め、現在は一般社団法人 Mission Leaders Academy Japan 代表理事としてさらに活動の場を大きくしている。