仕事の悩み

仕事を1年で辞めるのはあり?辞めるならこの点に注意!

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もうこの会社ではやっていけないと思っても、まだ1年だしと悩むと思います。

とりあえず3年は我慢ということがよく言われますが、本当にそうなのでしょうか?

1年も仕事をしてみれば、会社のおよそのことはわかってくるでしょう。

周囲の人は「もう少し頑張ったら?」と言ってくると思います。

しかし、理由によってはむしろ早く辞めて、次を探した方がいい場合もあるのです。

仕事をたった1年で辞めたくなる理由は?

仕事をたった1年で辞めたくなる理由は?

厚生労働省が発表している離職状況(令和元年度調査)によると、平成28年3月卒業者が3年以内に辞めたのが32%、1年以内で辞めている人は11.4%もいます。

平成30年も11.6%とほぼ横ばいです。

平成20年以降は11〜13%くらいで推移していますが、平成10〜19年には15%前後もいました。

「若い人はすぐに仕事を辞める」といわれますが、この数字を見ると、最近になって急に増えたわけでもないということがわかります。

昔から、1割以上の若者が、1年以内に離職しているのですが、なぜ1年仕事が続かないのでしょうか。

労働条件が悪すぎる

1年も頑張っていれば、その会社の実情ははっきり見えてくるでしょう。

  • 残業が季節的なものではなく、常に多い
  • 頑張っても昇給できない

など、自分ではどうしようもない労働条件の悪さは、辞めたくなる理由の最も大きなものです。

思ってたのと違う

入社前の期待が大きいほど、実際に仕事をしてみるとギャップを感じてしまう人が少なくないようです。

入社したら、こんなことをさせてもらえるのかな、毎日やりがいを感じて頑張れるかな、と胸を膨らませて入社してみたものの、現実は違ったということはよくあることです。

その現実の中で頑張れればいいいのですが、「やりがいが感じられない」と思う気持ちが大きくなってしまうと、仕事を辞めたくなってしまうでしょう。

仕事ができなくてつらい

入社して配属された部署の仕事が向いていないこともあります。

人と話すと緊張してしまうのに営業部に配属されるとか、コツコツ取り組むのが苦手なのに経理担当になってしまうなど、「この仕事に向いていない」と思うと、仕事が楽しくありません。

あまりに自分に向いていないだと成果も出づらいため、モチベーションを高めることが難しくなってきます。     

上司との相性が悪い

希望した部署に配属されて、やりたい仕事ができている。

仕事のやりがいも感じている、だけど上司といい関係を作れていないと、辞めたいと思うこともあるでしょう。

確かに、チームリーダーの仕事のやり方、雰囲気作りというのは、部下の士気にも大きな影響を与えます。

自分の頑張りを認めてくれて、やる気を引き出してくれるような上司だと、「もっと頑張ろう!」と思えますが、細かいことを注意されてばかりだったり、自分の意見を言っても否定されたりしていると、だんだんやる気を失ってしまいます。

最初の上司との相性は、仕事を続けていく上でとても大切な要素です。

この理由なら仕事を1年で辞めるのはあり!

この理由なら仕事を1年で辞めるのはあり!

よく、3年は我慢するべきという意見を聞きますが、それは「石の上にも三年」ということわざから来ていると思われます。

仕事の中身によっては、1年ではその良さがわからないこともあるでしょう。

しかし、3年経って「やっぱりあのとき辞めておけば」と思っても、誰も責任を取ってくれません。

自分の人生は、自分で決めればいいのではないでしょうか。

誰かに言われたのではなく、自分の意思で決めたのなら、1年で辞めたとしても後悔はしないでしょう。

自分の努力だけではどうしようもない時

仕事は、自分さえ頑張れば成果が出るのかというと、決してそうではないのが辛いところです。

景気に左右される部分は多々ありますので、みんなが一丸となって頑張っても、儲からない時はあります。

例えば、建築業界などは景気の影響を受けやすいといわれます。

オリンピックなどの大きなイベントがあれば需要が増えますが、そうでない時は仕事が減ってしまうこともあり、そのように景気の影響を受けやすい業界だと、頑張っても給料が上がらないということはよくあることです。

業界によっては早めに見切りをつけることも必要です。

上司とどうしてもうまくやれない時

上司は選べませんので、今の職場の上司とどうしても合わないと思ったら、居場所を変えてみるのもいいでしょう。

次の会社でいい上司に出会える保証はありませんが、毎日「嫌だ、嫌だ」と思いながら働いているより、新しい環境を求めて移動する方が、気持ちの切り替えにもなっていいでしょう。

今の仕事が合わなくて辛い時

どうしても今の仕事が向いていないと思った時、異動願いを出して、うまく異動できればいいのですが、就職して1年ですと、なかなか難しいと思います。

会社にもよりますが、人事異動は数年ごとに行われることが多いと思います。

異動願いを出したとしても、すぐに叶えられない可能性の方が高いです。

それならば、いっそのこと退職して、自分に合った仕事を探した方が、自分に合っていて、やりがいのある仕事を見つけられるでしょう。

仕事を1年で辞めるなら注意してほしい3つのこと

仕事を1年で辞めるなら注意してほしい3つのこと

仕事を1年で辞めるのは、決して悪いことではありません。

ただし、なぜ辞めたいのか、辞めてどうするのかということは、自分なりにしっかり考えておいてください。

そうしないと、なかなか次の就職先が見つからない!と焦ってしまい、自分に必要なことを見極められなくなるからです。

次の目標をしっかり決めよう

労働条件が悪かったとか、仕事が楽しくなかったとか、辞める理由は人それぞれですが、だから次はどうしたいのか?ということをしっかり考えてください。

例えば、頑張っただけ給料を上げてくれる会社がいいと思うなら、どのような評価制度になっているのかをリサーチするのは当然ですし、自分がどれだけの成果を挙げられるかということも考えなくてはいけません。

良い人間関係を求めるなら、会社のカラーはどうか、年齢層はどうかなど、働いている人たちについても調べる必要があります。

いずれにしても、自分がどんな会社でどんな風に仕事をしたいのかを明確にしてから、転職活動を始めましょう。

できるだけ次を決めてから辞める

1年で辞めるとなると、退職金が出ないケースがほとんどだと思います。ボーナスも夏と冬、2回もらえていればいい方でしょうか。

そうなると、蓄えが心もとないと思います。

大手転職サイトの調査によると、転職活動にはおよそ3〜6ヶ月かかっています。

ということは、最低でも3ヶ月分の生活費を確保しておかないと、不安になるでしょう。

もし次を決めないまま辞めてしまうと、あっという間に貯金が底をつき、経済的な不安から、適当に会社を決めてしまうということもあり得ます。

そうならないように、なるべく次の会社を決めてから、退職することをおすすめします。

新卒よりも不利なことを考慮して対策を立てること

今の会社で自分を活かせないと思ったら、転職したいと思うのは当然ですが、その気持ちを理解してくれない人も一定数いるということを忘れてはいけません。

そんな短期間で辞めるなら、きっとうちの会社もすぐ辞めるだろうと思われます。

  • なんで1年で辞めたんだ?
  • 我慢できない奴はダメだ!

という価値観を持っている人がいるのです。

たった1年で退職するなんてなってない!という先入観を持って面接される可能性があることを考慮し、「どうして1年で辞めたのか」という質問にどう答えるのか、納得してもらえる理由を用意しておかなくてはなりません。

どうしてもやりたいことが諦められなかったなど、相手の心に響くよう、熱意をしっかり伝えるようにしましょう

まとめ:仕事を1年で辞めるのはあり!次の対策をしっかり立てよう

まとめ:仕事を1年で辞めるのはあり!次の対策をしっかり立てよう

1年も頑張れば、おおよそのことはわかってきます。

その上で、この会社は自分がいるべきところではないと判断したなら、辞めるのはありです。

ただし、1年という期間を短い、我慢が足らないと判断されるリスクは理解しておきましょう。

新卒の人と比べて不利になる場合に備え、なぜ転職が必要なのか、理由を自分なりにきちんと整理してください。

次の目標をしっかり定め、計画的に転職活動を進めていけば、1年で辞めても次の転職先は見つかるでしょう。

この記事の監修

一般社団法人 Mission Leaders Academy Japan 代表理事
堀内 博文

1990年、高知県生まれ。
若手起業家、または起業を目指す 20 代を中心に、ビジネスでの結果を約束する Result Business Producer として活躍していたが、『自分の命の使い道』を『人を目覚めさせ本来の在るべき真の姿に導くこと』と定め、現在は一般社団法人 Mission Leaders Academy Japan 代表理事としてさらに活動の場を大きくしている。

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