現在の日本人女性の平均寿命は86歳。
40代といえばちょうど人生の折返し地点ですよね。
これからますます平均寿命が伸びていく中で、今後の自分の人生設計をここで一度立て直してみませんか?
これまで「失敗した…」「後悔していることがある」「夢は諦めた」というあなたも、40代ならまだまだやり直しがききます。
この記事では、40代の女性のこれからの人生設計の仕方についてアドバイスしていきます。
また、40代のキャリアについて考える上で下記記事も参考となるので、合わせてご覧ください。
この記事のポイントを簡単にまとめると…
- 40代はまだ人生の折り返し地点。人生100年と捉えれば折り返しにすら来ていないかもしれない。それならば、まだまだこれから!前向きに考えられることはたくさんあります。
- 40代になると、仕事では部下ができ、女性ホルモンの減少によって体にも変化が。独身の人はもっと一歩踏み出して出会いを探していきましょう。
- 40代特有の不安感をミッドライフクライシスといいます。しかしこの心の葛藤を後ろ向きに捉えるのではなく、むしろこれからの生き方を考えるいい機会だと捉えましょう。
- これからの人生を豊かに生きるために新しい趣味にチャレンジするのもおすすめです。
- 40代の人生設計には、テーマ、健康、お金、そしてロールモデルの設定が必要です。
- まだ元気なうちに、これからどう生きていくかを考えるために、終活を始めてみましょう。
Contents
女性が40代で人生設計を考え直す重要さ
40代に突入すると、なんとなく「人生もう後半に差し掛かった」と感じることはありませんか?
明治・大正時代の女性の平均寿命は44歳。
仕事のピークは30〜40代でそのまま人生は下降し、寿命を全うする…というのが戦後までの日本の一般的な人生でした。
現代では経済成長、生活環境の改善、医療の進歩などさまざまな要因で平均寿命がどんどん伸び、これから100歳時代になるとも言われています。
時代は変化しているのに、なんとなく40代がピークという固定概念がいまだに浸透しています。
「もう40代だから」
「もう若くないし」
なぜか男性だと前向きな方が多いのですが、女性だと少し悲観的に感じている方がいます。
でも、人生まだまだこれから!
まだ人生の折り返し地点にも到達していないかもしれないので、前向きにこれからのライフプランを考えていきましょう。
以前twitterで話題になった投稿を紹介します。
https://twitter.com/manomano_farm/status/1084724765468684288
人生を80年と仮定して
その80年を24時間で例えてみると
3時:10歳
6時:20歳
9時:30歳
12時:40歳
15時:50歳
18時:60歳
21時:70歳
24時:80歳
40歳なら、ちょうどお昼の時間ですね。
お昼休憩をとったら、午後からまたがんばるぞ!という気持ちでこれからの人生設計を立てていきましょう。
とはいえ、具体的にまず何から始めればよいのかわからないと感じることもありますよね。
そんな時にやっていただきたいのは、「自分軸」をハッキリと定めることです。
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あなたの今からの人生にとって、きっと役に立つはず。ぜひご覧ください。
40代女性、今までと何が違う?
これからの人生設計を立てる前に、40代になるとこれまでと何が違ってくるのかを整理してみましょう。
仕事
まず仕事について。
仮にあなたが大卒で社会人になっているなら、キャリアはちょうど20年くらいです。
転職を数回していたとしても、社会人としては中堅どころ。
部下や後輩がいるという人も少なくないはずです。
今まで以上に責任やプレッシャーを感じる場面が増えてくるのも40代です。
新社会人から見た40代は大ベテランなので、憧れや尊敬の対象になる場合も。
一方で、もうベテランなので中途半端なミスは許されなくなってきます。
身体の変化
40代に突入すると、身体の変化も顕著になってきます。
20代から30代へ移行する際にも身体の変化を感じる女性は多いですが、同じようなことが30代から40代への移行でも起きてきます。
特に女性は、女性ホルモンの減少によって起きる変化を感じやすいです。
・異性への興味が薄れる
・更年期障害
・生理が不規則になる
・痩せにくくなる
・髪や肌のハリがなくなってくる
などが主な変化です。
仕事も家庭も大きな変化が、徐々にですが訪れます。
その事実を現実として受け止め、悲観的になることなく上手に準備し対処していくことがこれからの人生設計のポイントになってきます。
場合よっては専門家への質問や相談を行うのも良いでしょう。
恋愛/結婚
もしもあなたが独身の場合、40代に入ってからの恋愛はハードルが高いと感じていることもありませんか?
周りの友人もすでに結婚して子供がいて、でも私は相手もいないし…なんて思っているのであれば、その心配はありません。
男性も女性も近年、結婚の平均年齢は上がっています。
40代、50代、60代になってから結婚相談所に行き婚活を始めたりする方も珍しくありませんし、その年代ごとの婚活パーティなども開催されているほどです。
「出会いがなくて…」と悲観的になっているのだとしたら、それは出会いを探していないだけ。
あなた自身が一歩踏み出せば出会いはそこにありますし、40代にしかない魅力で結婚を狙ってみてはいかがでしょうか。
あなたは大丈夫?40代女性が陥るミッドライフクライシス
40代というのは女性にとって特別な年代なのかもしれません。
20代はまだ社会に出て間も無く、手探り状態。30代になると仕事にも慣れますが、結婚や出産を経験する人もいて、人生がめまぐるしいスピードで動いている時期です。
あまり自分の人生について考える時間もないでしょう。
しかし40代になると少し生活も落ち着いてきて時間ができることから、考えることが増えてくるのではないでしょうか。
- このまま独身でいいのだろうか。
- 同じ仕事をこのまま続けてもいいのだろうか。
周りから見ると順調にいっているような人でも、これまでの人生を振り返った時に「このままでいいんだろうか」と思い悩んでしまうのが40代という年代なのです。
40代になって起こる、心の葛藤
ふと立ち止まった時に、このままでいいのだろうか、あの時こうしていれば…と悩み始めてしまうのが、ミッドライフクライシスです。
30代の頃は、仕事や家庭のことにがむしゃらになっていた人も、40代になるとどうしても「先」が見えてきてしまいます。
40代は人生の折り返し地点です。
若い頃はそんなこと意識しなかったでしょうが、「そうか、もう半分過ぎてしまったんだ」と思うと、無性に焦る気持ちが湧いてきてしまうことがあるのです。
昔なら、寿退社して、子供を産んで、育児が一段落しているのが40代だったでしょう。
しかし今は人生の選択肢も増えていて、結婚していない人もいるし、子供を持たずにバリバリ働いている人もいます。
選択肢が増えた分、手本にする人がいないため、「私の生き方、本当にこれでいいの?これで良かったの?」と迷いが生じてしまうのです。
仕事以外に大事なものがあったのでは?と生き方に悩む
女性でも管理職になる人、経営者になる人も増えてきました。
仕事で成果を出すのは簡単なことではありませんから、これまで必死に頑張ってきたことでしょう。
社会人になってからずっと、10〜20年くらいがむしゃらに頑張ってきたことになります。
そんな時、ふと立ち止まって考えてみると、「仕事だけの人生で本当に良かったのだろうか」と悩んでしまう人がいます。
仕事一筋という人生以外に選択肢があったのではないだろうか。
結婚して家庭を持つという選択肢もあったのでは。
そんな風に迷いが生じます。
それは、女性には出産の適齢期があるからでしょう。
男性は幾つになっても結婚して子供を持つことができますが、女性は40歳を過ぎるとかなり難しくなります。
男性のように、いつか結婚すればいいや、ではないのです。
40代前半なら、難しいとはいってもまだギリギリ子供を産める年代です。
だからこそ、仕事以外の「何か」が私の人生に必要だったのではないかと悩んでしまうのです。
ミッドライフクライシスは自分を見つめるいい機会
40代は更年期に突入する年代でもありますから、これまで気にしなかったようなことでも悩みやすくなる年代でもあります。
心も体も不安定になりやすいのです。
でもそれは、誰でも通る道。
恥ずかしいことでもなんでもありません。
むしろ、これからの人生について真剣に考えるいい機会です。
社会に出てからこれまでおよそ20年、自分のことはいつも後回しで、自分がどうやって生きていきたいのか、あまり考える時間もなかったのではないでしょうか。
それならこれからの人生を納得していきていけるように、自分らしく、やりたいことをやっていきていけるように、ミッドライフクライシスを前向きに捉えて、自分の本当に気持ちとぜひ向き合ってみてください。
まだまだ輝こう!40代女性の人生を豊かにする生き方
40代という年代を「もう40代か」と悲観的に捉えるか、それとも「40代、まだまだこれから!」と楽観的に捉えるかは、あなた次第です。
新しいことを始めるのに、年齢制限はありません。
興味のあることにどんどんチャレンジするのもいいですし、今までとは無縁の世界の扉を開いてみるのもいいでしょう。
人生は自分で切り開いていくものです。
仕事以外の人のつながりを作ろう
定年が伸びているといっても、今の会社で一生を終えるわけではありません。
いつか仕事は辞めるでしょうし、会社の人との付き合いも、仕事がなくなれば自然消滅することが多いでしょう。
そうなった時に、自分の周りに友達と呼べる人がいなくなってしまうのは少し寂しいです。
ですから、今のうちから会社以外の場所、仕事とは全く関係のないところで、友人を作ってみませんか?
趣味のサークルに入ってみたり、ボランティア活動に参加するなどして、仕事のしがらみのないお付き合いができる人がいると、仕事を辞めても人とのつながりが途切れません。
全くやったことのない分野にチャレンジ!
せっかくですから、興味はあるんだけとやったことがないという新しいことにチャレンジしてみるのはいかがでしょう。
40代だから遅いなんて思わないことです。
10年、20年と続けていけば、新しく始めたことだってプロ級の腕前になれるでしょう。
なんでもいいから、始めてみることが大事です。
新しいことをするのは勇気がいります。
上手にできないことでストレスも感じるでしょう。
でもその刺激こそが40代には必要です。
このままマンネリ化した毎日を送るより、新しいことにチャレンジすることで、これまで気づかなかった自分の才能や魅力に気付けるかもしれません。
40代女性の人生設計で外せないもの
ここからは、40代からの人生設計をする上で欠かせない要素を詳しく解説していきます。
テーマ
「これからの人生、どうやって生きていこう」と考えても、おそらく漠然としすぎていてイメージがわかないと思います。
そんなときはこれからの人生のメインテーマを設定してみましょう。
たとえば、
- 自分のペースでゆっくり生きていく人生
- 結婚/出産し家族を大切にする人生
- お世話になった人に恩返しする人生
- キャリアをステップアップしていく人生
など。
今までの人生を振り返り、少なからず「もっとこんな風に生きたかった」という思いがあると思います。
それを諦めるのではなく、これからの40年で思い描いていた人生をやり直すようなイメージでテーマを決めましょう。
テーマが定まっていれば人生設計もしやすいですし、自分のポリシーができるので何か迷った時でもいつも適切な選択をすることができるようになります。
健康
前述したように、40代になると徐々に身体に変化が訪れます。
体力の衰えを感じたり、目に見えて分かる変化に最初は戸惑うかもしれません。
しかし、それは当たり前のこととしてポジティブに受け入れることをおすすめします。
そして大切なのが体力づくりと健康維持です。
人生のやっと折り返し地点にきたところで健康をそこなってしまっては、楽しめるものも楽しめなくなってしまいますよね。
これからの人生を楽しむためにも健康でいることは必須条件となります。
また、40〜60代で今人生を謳歌している人に聞くと、40代から運動を始めたという人も多いです。
今さら運動なんて…と思わずに、今からでも始めましょう。
10年後、20年後に「あのとき運動を始めておいてよかった」と思うはずです。
このように、健康面を意識した行動習慣をこれからの人生設計に組み込んでいきましょう。
今の自分に合った、保険の見直しを行うことも大事になります。
まだ早いかもしれませんが、最近だと40代前半から終活も意識されてる女性だって意外といるようです。
お金
最後に忘れてはいけないのはお金のことです。
40代以降は何かとお金がかかる年代。
子どもがいれば教育費はどんどんかさみますし、住宅ローンの返済、早い人だと親の介護が始まる人もいます。
それと同時に、老後どうやって生活していくのかまで計画を立てることも必要です。
働いている人なら、
・定年まで働くのか
・退職金はあるのか
・定年の時点で貯金はいくらになりそか(どれくらい必要か)
・年金はいくらなのか
など、お金に関する情報をまとめておきましょう。
中にはあまり考えたくないこともあるかもしれませんし、憂鬱な気分になってしまうこともあるかもしれません。
しかし、嫌だからといって後回しにしていると数十年後後悔することになるかもしれません。
ロールモデルを設定する
もしあなたの理想の人生に近い生活を送っている人がいるなら、その人の人生や生き方を参考にしましょう。
身近な人でも、有名人でも構いません。
その人がどうやってその人生を歩むに至ったのか、どんなことを努力していたのか、参考になることもとても多いはず。
その人と全く同じ人生を歩む必要はもちろんありませんが、一人で考えるのが難しい場合はどんどん理想の人をマネしましょう。
40代からの人生設計に必要なのはメインテーマ・健康・お金であることをお伝えしました。
これをもとにこれからの人生の年表を作ってみましょう!
できれば1年単位で細かく作成することをおすすめします。
もちろん予定通りにいくとは限りませんし、予期せぬ出来事も起こるでしょう。
そのたびに、人生の設計書は書き直していく必要があります。
設計書はあなたの人生の地図になります。
行く先をしっかり定めて旅するのと、行き当たりばったりな旅では大きく違ってきますよね。
理想とするこれからの人生を楽しく歩んでいくためにも、人生設計をしっかりしておくことをおすすめします。
残りの人生、悔いのないように。40代から始める終活
趣味以外にも、40代から始めてほしいことがあります。
それが終活です。
終活というと、60〜70代、老いに差し掛かってからやるもの、というイメージがあるかもしれませんが、逆です。
まだ若く、残りの人生がたっぷりあって、自分で考える余裕のあるときにこそ、やっておくべきものなのです。
40代で終活をする必要性
今まで大きな病気をしたこともないという人は、自分の寿命が尽きることなど想像もつかないかもしれません。
しかし、老いは確実に近づいているのです。
特に女性は、更年期を迎え、ホルモンバランスが乱れることによって病気のリスクも高まるとされています。
厚生労働省の「患者調査」によると、
- 子宮筋腫
- 乳がん
- 子宮がん
など、女性特有の病気が増えます。
特に、40代後半から50代にかけて増えるのが乳がんです。
これまで元気だったからといって、安心できないのが40代なのです。
だからこそ、病気になる前に今後のことを考えておく必要があります。
自分に万が一のことがあったときに家族や友人に何を託すのか、心の余裕があるうちにじっくりと考えましょう。
40代の終活でやっておくべきこと
では具体的に何をしたら良いのか、いつどんなことがあってもいいように、身辺整理をきちんとしておくことです。
- 身の回りのいらないものを捨てる
- 重要書類の整理(生命保険証書、家の権利消等)
- 銀行口座に関わること
- 光熱費など銀行引き落としになっているお金の整理
- パソコンのパスワードの整理
などです。中でも是非やっておいてほしいのが、パソコン周りのデジタル終活です。
会員登録をして月会費などを払っているものはありませんか?
SNSも登録したまま、自分がいなくなっても放置されるのはなんとなく嫌なものです。
自動でログインしているものはログアウトしてもらったり、必要に応じて退会処理をしもらうなど、パソコン関係でやってほしいことをまとめて書いておくといいでしょう。
年に一度は見直しをしよう
終活で考えたこと、書き記したことは、時間とともに変化するものです。
去年はこうだったけど、今年は違うということもあるので、1年に1回は、内容を見直すと良いでしょう。
お正月とか、自分の誕生日など、何か契機になる日を決めておくと、忘れずに見直しができます。
また、大人になるときちんとした写真を撮ることがないと思います。
遺影に使う写真は、自分で選んでおくことをおすすめします。
誰かと一緒に写っている写真を変に周りだけ加工されて使われるのも嫌ですので、これなら人に見られてもいいと思える写真を用意しておくといいでしょう。
まとめ
いかがでしたか?
40代の女性にぜひやっていただきたい人生設計の仕方についてお話しました。
40代にもなると様々な経験を重ね、人生に対して悲観的になってしまうこともあるかもしれません。
それは当たり前のことです。
しかし、今まで生きてきた年数と同じくらいの年をこれから歩んでいくのに、悲観的にばかりなってしまっていてはとてももったいないことです!
前向きに、いかに理想の人生を歩むかを考えていきましょう。
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一般社団法人 Mission Leaders Academy Japan 代表理事
堀内 博文
1990年、高知県生まれ。
若手起業家、または起業を目指す 20 代を中心に、ビジネスでの結果を約束する Result Business Producer として活躍していたが、『自分の命の使い道』を『人を目覚めさせ本来の在るべき真の姿に導くこと』と定め、現在は一般社団法人 Mission Leaders Academy Japan 代表理事としてさらに活動の場を大きくしている。