仕事の悩み

仕事の持ち帰りをやめたい!無駄な残業から解放されるために

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働き方改革によって、仕事が楽になると思ったら、その逆だった。

早く帰れと退社を強要されるだけで、終わらなかった仕事を仕方なく家に持ち帰っているという人もいるのではないでしょうか。

どうしても定時までに終わらなかった仕事は、会社で片付ければいいのに、それができずに持ち帰りとなってしまうのは、非常にストレスを感じると思います。

そこで、仕事の持ち帰りには残業手当は出ないのか、そもそも持ち帰りをやめるためにはどうしたらいいのか、ということについてお話しします。

不本意な持ち帰り残業で辛い思いをしている方は、ぜひ参考にしてください。

仕事の持ち帰りはデメリットばかり!

仕事の持ち帰りはデメリットばかり!

仕事の持ち帰りなんて、本当にいいことがありません。

少しでも仕事を片付けたい、会社のためと思って善意からやっている方もいるでしょう。

しかし結局は、あなた自身のためにならないことばかりなのです。

能率が悪い仕事しかできない

家に帰ると、様々な誘惑がありませんか?

ソファでゆっくりしたいし、テレビも見たい。ついついスマホをいじりながら、あっという間に時間が経ってしまう、など。

そんな誘惑に囲まれながら、能率のよい仕事をするのは至難の技です。

つい気持ちがそれて、集中できなくなってしまうでしょう。

そうすると、本来なら1時間もあれば終わることなのに、だらだらと2時間もかけて、結局終わらないという羽目になります。

仕事を家に持ち込んだだけでもストレスなのに、時間をかけても終わらなかったというとさらにストレスが増してしまうでしょう。

疲労がたまる

仕事を家に持ち帰ると、オンとオフの切り替えができませんので、それは疲れも取れないでしょう。

本当だったらくつろぐべき場所なのに、休めないのですから、疲れがどんどんたまります。

翌日の仕事にも影響が出そうです。

情報漏洩のリスクが高まる

パソコンのデータであれ、書類であれ、会社にあるべき情報を外に持ち出すということは、どこかで紛失したり、誰かに盗まれる恐れがあります。

そこに顧客の個人情報などが含まれていたら、大変なことになるでしょう。

自分だけは大丈夫という過信は禁物です。

特に、家のパソコンを使って仕事をしていると、ウィルスに罹る心配もありますので、セキュリティの面からも、仕事は家に持ち帰るべきではないのです。

万が一情報が漏洩した場合、善意でやった残業でも、全面的にあなたの責任にされてしまう可能性もあります

仕事を頑張ってそんな目にあったら、割に合わないでしょう。

仕事の持ち帰りに残業代は出ないの?

仕事の持ち帰りに残業代は出ないの?

会社に残って仕事をしていれば残業代は出ますが、家に帰って仕事をした場合、残業代が出る場合と出ない場合がありますので、注意してください。

自主的に持ち帰ると残業代は出ない

業務命令ではなく、特に急ぎの仕事でもないのに、自分が自主的に持ち帰ってやっている仕事であれば、残業代は出ません

労働基準法でいう労働時間とは、「使用者の指揮命令下に置かれた時間」であり、労働と認められるためには、上司の命令によって仕事をした、という事実が必要なのです。

ですから、自分が好きで持ち帰りした仕事については、残業とはみなされませんので、賃金は支払われないことになります。

会社の命令ならば残業代が出る

上記の「使用者の指揮命令下に置かれた時間」というのは、何も会社に残っている時間だけを指すのではありません。

どこにいようとも、上司の命令によって仕事をしたのであれば、残業代は発生するのです

ですから、コストを減らすため、残業がなかったことにするため、「会社では残業をするな」と言われたとしても、「持ち帰って家でやってくるように」言われたのであれば、立派な残業になります。

場所を変えても仕事をしているなら、それは業務命令による仕事なのです

何も言わなければ放置される危険があります。

その分の残業代は、きちんと請求しましょう

命令はなくても持ち帰らざるを得なかった場合は?

明確に、業務命令があったわけではないけれど、どう考えても今からやって定時までに終わらない仕事を「明日までにやって」などと言われた場合には、それが命令とみなされることがあります。

明確な指示がなかったとしても、それは上司が黙認していることになりますので、客観的に見て「指示された残業である」と判断できる場合には、残業代を請求できる可能性があります。

どうしても持ち帰りの必要があったら記録をつけよう

わかりやすく、「家に持ち帰ってやってきて」と指示する上司はあまりいませんので、残業代を請求するためには、

  1. 上司からの指示があったこと
  2. 持ち帰って何時から何時まで何をしていたかわかること

この2点が重要です。

上司からどのような指示を受けたのかは、メモを残しておくことも大事ですが、できればメールなどで客観的な証拠になるようなものを残したいところです

何時から何時まで仕事をしたかについても、例えば終わった時点でメールを送るなどして、業務日誌代わりになるような証拠をできるだけ残しましょう。

仕事の持ち帰りをしないために仕事のやり方も変えてみよう

仕事の持ち帰りをしないために仕事のやり方も変えてみよう

定時まででは終わらないであろう仕事の量を押し付けておいて、「時間までに終わらないのが悪い」と平気で言うような上司もいます。

そんな上司を撃退するためにも、まず自分の仕事のやり方を変えてみて、それでも定時までに終わらないのだという事実を示しましょう。

チームで一度話し合ってみる

周りの人も仕事の持ち帰りをしているようなら、一度みんなで話し合ってみませんか?

チームの中で担当割りを変えてみるとか、早く終わらせるコツについて意見を出し合ってみるのはどうでしょう。

もしかしたら、自分ではこれがいいと思っているやり方が、他の人から見たら「なぜそんな能率の悪いやり方をしているの?」ということがあるかもしれません。

他の人の仕事のやり方を聞く、というのは意外にないことだと思いますので、意見交換をすることで、違うやり方が見えてくる可能性はあるでしょう。

夜型を朝方に変える

仕事をささっと片付けている人を見ると、ほぼ例外なく、朝型の生活をしています。

夜遅くまで仕事をしても能率が悪くなることを知っているので、朝から集中できるような環境づくりを自分でしているのです。

夜遅くまで家で仕事をしているライフスタイルを一度リセットしてみましょう。

休養が取れていないので、疲れていて朝から頭が働かなくなっていると思います。

その流れを断ち切らないといけません。

仕事を持ち帰ることを一度やめて、定時に会社を出るようにします。

会社を出る前には、翌日の朝、何から手をつけるのか、1日のスケジュールをしっかりと決めておくのです。

そして翌朝は、デスクに座ったらぼーっとすることなく、猛然と集中して仕事に取り掛かりましょう。

その流れを作れれば、体も朝型になって、朝から頭が働くようになります。

完璧より能率を重視しよう

仕事は、どこまでやってもキリがない場合があります。

あまり完璧を目指さずに、8割できればいいというくらいの気持ちでいいのです。

完璧を目指すのではなく、能率よく8割で仕上げるにはどうすればいいか、目標地点を変えるだけで仕事にかける時間がぐっと短くなるでしょう。

何としても定時に帰ろうと決意しよう

毎日のように持ち帰り残業をしていた人が、いきなり毎日定時に帰るのは難しいかもしれません。

そこで、週に1回でいいので、「今日は絶対に残業しない!」という日を決めてください

仕事は定時まで、と思っているのと、家に帰ってやればいいと思っているのでは、仕事の能率が違ってくるのです。

何としても今日は定時に帰るのだと強い意志を持ってやれば、なんとかなるものです。

困った時には証拠を集めて相談してみよう

それでも仕事が終わらないことはあると思います。

そんな時は社内でのしかるべき担当者、もしくは会社に労働組合があれば、そこに相談してみるのが一番です。

まずは、持ち帰り残業をしていることを示す客観的な証拠を揃えます。

その上で実態を報告し、管理職と話し合いをしてもらいましょう。

労働基準監督署に報告するのもアリですが、社内でできるだけのことをしてからでないとお役所は動いてくれませんので、まず自分でできそうなことをやってみます。

社内で頑張ってもダメな場合は、労働基準監督署に相談します

持ち帰り残業の実態を伝え、会社に指導を入れてもらうのです。

この際、自分が通報したとわからないように匿名にして欲しいと要望することも可能です。

まとめ

まとめ

仕事の持ち帰りは一度始めると癖のようになってしまいます。

家でやればいいやという気持ちで仕事をしてしまいますから、日中もなかなかはかどらないでしょう。

残業手当が出たとしても、やはり家で仕事をやることについてはデメリットが大きいです。

それよりは、定時までに仕事を片付けてスパッと帰った方が、あなたのためにも会社のためにもなることです。

家でゆっくり休養できるように、仕事はさっさと片付けて帰りましょう。

この記事の監修

一般社団法人 Mission Leaders Academy Japan 代表理事
堀内 博文

1990年、高知県生まれ。
若手起業家、または起業を目指す 20 代を中心に、ビジネスでの結果を約束する Result Business Producer として活躍していたが、『自分の命の使い道』を『人を目覚めさせ本来の在るべき真の姿に導くこと』と定め、現在は一般社団法人 Mission Leaders Academy Japan 代表理事としてさらに活動の場を大きくしている。

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