転職した直後や就職したばかりの段階では、仕事に慣れるまでにストレスを感じることも多いでしょう。
誰もが初めからテキパキと仕事をこなせるわけではありませんし、慣れるまでの期間は辛抱も必要です。
仕事に慣れるまでに感じるストレスの原因は一体どこからくるのでしょう。
その理由を正しく理解し、ストレスを乗り越える5つのコツを覚えておきましょう。
Contents
仕事に慣れるまでに乗り越えるべき2つのストレスとは
新しい仕事に就いたとき、慣れるまでに感じるストレスには2種類あります。
どちらか一方のみを強く感じることもあれば、両方とも重くのしかかってくることもありますが感じ方は人それぞれです。
ここでまず2種類のストレスがどのようなものかを理解しましょう。
1.人間関係に関するストレス
新しい環境で仕事を始める場合、職場の環境に馴染むにも時間がかかりますが、そこには人間関係が大きく関わってきます。
オフィスの雰囲気はそこにいる人たちが作り出しているもの。
新しい仕事に慣れるまでの期間は、そこにいる上司や同僚との関係構築がうまく進むかどうかでストレスレベルが大きく変わります。
人間関係を良好に構築できるかによって、その職場でどれだけ長く勤め続けられるかにも影響がでることが多いでしょう。
2.仕事内容に関するストレス
新しい仕事に就く場合、仕事内容や毎日のルーティーンに慣れる必要がありますが、初めはすべてにおいて不慣れですから、なかなかすぐに慣れることができずストレスを感じることがあります。
早く仕事に慣れて他の同僚たちと同じレベルになりたいと思っても、1日2日で慣れることは到底不可能です。
焦る気持ちとはあるものの、なかなか慣れていけない自分に憤りを感じる状況は、新人であれば誰もが通る道だといっても過言ではありません。
2つのストレスをうまく乗り越えるための5つのコツ
仕事に慣れるまでの2種類のストレスは、少しでも早く乗り越えたいもの。
ですが焦りは禁物です。
新しい仕事に慣れるまでには時間がかかって当然だと考え気長に取り組む気持ちが大切です。
ここで、慣れるまでに意識するべき5つのことについてお伝えしておきましょう。
1.職場のキーマンが誰かを把握する
新しい職場で人間関係が把握できていない段階では、居心地があまり良くありませんし何となく落ち着かない気持ちになるのは自然なことです。
まず職場におけるキーマンが誰なのか、観察して把握していきましょう。
キーマンは1人だけとは限りません。
オフィスの中心人物と呼べる人に気に入られることで、自分自身の居心地が良くなることもあります。
良い人間関係を築いていく上でキーマンの把握は非常に大切です。
2.同世代で最近入社した他の新人スタッフと仲良くなる
慣れるまでの期間、昼休憩や少しの空き時間に気楽に会話ができる人がいるといないとでは安心感がまったく違います。
特に、同じ世代のスタッフや入社時期の近いスタッフは、同じように慣れるまでの期間をストレスに負けないよう頑張っている同志とも言えるため、仲良くなれる可能性が高いでしょう。
自分から話しかけ良い関係を築いておくのがおすすめです。
3.分からないことは積極的に質問をする
新しい仕事をはじめたばかりの頃は、すべてにおいて不慣れであるため質問がたくさん思い浮かびます。
これらの質問は積極的にどんどんしていくに限ります。
先輩スタッフたちから見ても、積極的に質問をしてくる新人スタッフは一生懸命で健気にうつるもの。
これを迷惑がる人はまずいません。
質問するときには内容を簡潔にまとめて質問し、教えてもらったことはその場でメモを取る習慣をつけてください。
教える側もメモを取っている姿を間近で見ることで、その真剣度合いをはかり知ることができますし教え甲斐があると感じるでしょう。
4.職場の飲み会やイベントごとはなるべく参加する
職場の環境に慣れるまでは、会社の飲み会やイベントごとに参加するのも億劫に感じるかもしれません。
ですがこれらはチャンスだと思って積極的に参加しましょう。
新しい仕事に慣れるまでのストレスは人間関係を築いていくことで軽減されることが多いもの。
人間関係を築くにはコミュニケーションをとる機会をもたなくてはなりません。
特に勤務時間外の交流は人と人との距離を縮めやすくする効果があるため、この機会を逃す手はありません。
5.初めからすべてを完璧にやろうとしない
新しい仕事に慣れるまでにストレスを感じやすい人の中には、初めからすべて完璧にこなしたいという思いが強く、それゆえに焦りがストレスに繋がっているケースが多く見られます。
早く仕事を覚えて皆に追いつきたい気持ちを持つことは大切ですが、その思いが自分自身を苦しめてしまっては元も子もありません。
気持ちを楽に持ちましょう。
今仕事をこなしている先輩社員たちにも新人時代はあったのです。
時間をかけることで徐々に仕事に慣れ、それぞれの担当業務をこなせるようになっていくものだと考え、自分自身にプレッシャーを与えすぎないようにしましょう。
3カ月経過しても仕事に慣れていかない場合に考えること
基本的に、ある程度の期間が経過すれば仕事に慣れていき、居心地も良くなっていくものです。
平均して、新しい仕事に慣れるまでには3カ月前後の期間がかかると言われています。
その期間が経過しても仕事に慣れないと感じる場合には下記の可能性を疑う必要があります。
仕事内容自体が自分に合わない
挑戦してみたい分野だと判断し、勇気を出してその仕事に就いたものの仕事を覚えていくにつれ、仕事内容に違和感を感じる場合、仕事内容自体が自分に合っていない可能性があります。
イメージしていた仕事内容と現実が大きく違う場合は、業務に慣れたとしてもストレスはずっと付きまとうかもしれません。
今後も仕事の内容は大きく変わることはないことを考慮すると、先々その仕事を続けていくことが自分にとって本当に正しい選択なのかを考える必要があるでしょう。
人間関係に特定の問題がある
上司にパワハラとも言える対応をとられたり、同僚や先輩社員に明らかな嫌がらせをされたりする場合は、職場の環境に問題があると考えられます。
自分自身ができる限り積極的にコミュニケーションをとろうとしても、うまく人間関係が築けないときには相談できる人がいないかを考えましょう。
会社によっては人事部に相談役がいる場合もあります。
明らかに特定の問題があると判断したら早めの対策を打つこと。
それによって改善されなければ転職を考える必要もこの先出てくるでしょう。
教育環境が整っていない
新人のうちは慣れるまでにたくさんの質問がでてくるのが自然です。
質問することができない環境に置かれたり、適切に指導してもらえていないと感じたりすることが頻繁に起こる場合、早めに上司に相談するのが賢明です。
特に、人数の多い部署になると上司の目は細かなところまで届きにくいため、現状を正確しにてもらえていないことも十分にあり得ます。
まとめ
新しい仕事は、慣れるまでの期間が辛く感じられることも珍しくありません。
人間関係のストレス、仕事内容に関連するストレス、両方のストレスからなるべく早く解放されるためにも、ここで紹介した5つのコツに意識してみましょう。
慣れるまでに時間がかかるのは至って自然なことです。
今だけの辛抱です。
大切なのは焦り過ぎないこと。
目の前の仕事をコツコツと確実にこなしながら日々を乗り切りましょう。

一般社団法人 Mission Leaders Academy Japan 代表理事
堀内 博文
1990年、高知県生まれ。
若手起業家、または起業を目指す 20 代を中心に、ビジネスでの結果を約束する Result Business Producer として活躍していたが、『自分の命の使い道』を『人を目覚めさせ本来の在るべき真の姿に導くこと』と定め、現在は一般社団法人 Mission Leaders Academy Japan 代表理事としてさらに活動の場を大きくしている。