コロナウイルス感染の不安から「仕事に行きたくない」と感じる人が増えています。
「もしも自分が感染してしまったら」
「自分がすでに感染していて、クラスターを引き起こしてしまったら」
など、毎日悩んでいるという人もいるでしょう。
そう考えているだけでも、日々ストレスが溜まってしまいそうですよね。
コロナ不安で仕事に行きたくなくなる原因も人それぞれ。
どうして自分は仕事に行きたくないのかを、まず知ることが大切です。
原因を自分で理解し、ストレス緩和の方法を試してみましょう。
Contents
コロナ禍の今「会社に行きたくない」と感じるのはどんなとき?
今回、仕事で通勤を必要とする30~40代の方に、
- 仕事に行きたくないと感じるときがあるか
- どのようなときに仕事に行きたくないと感じるか
このようなアンケートに答えてもらいました。
アンケート結果を踏まえて、コロナ不安から仕事に行きたくなくなる原因を考えてみましょう。
仕事に行きたくないと感じるときがある人の割合
「仕事に行きたくないと感じるときがあるか」のアンケートでは、
ある…66%
ない…20%
どちらともいえない…14%
という結果になりました。
やはり過半数以上の人が、コロナへの不安から仕事に行きたくないと感じています。
次に、どのような時に仕事に行きたくないと感じるかをご紹介します。
電車に乗るのが不安
- 通勤の満員電車に乗車するだけで感染のリスクが高まるから
- 感染者が多く出ている状況なのに満員電車に乗らなくてはならない
- 頻繁に電車に乗るので感染したくないので行きたくない
- ラッシュ時の満員電車に乗ると感染の確率が高まるので怖いと感じる
「三密を回避すべき」と言われている現状で、仕事のために電車に乗らなければならないことに不安を感じる人は27.2%いました。
またBIGLOBEが5月に調査した緊急事態宣言解除後の「withコロナに関する意識調査」によると、コロナ流行前と比較して、「公共交通機関や職場、エレベーターなどの満員になりうる場所に抵抗を感じる」と答えた人は86.7%おり、多くの方が三密となる状況に不安を感じていることがわかります。
職場内で感染してしまうのではないかと不安
- 職員食堂での会話自粛が求められているのに大きな声で喋っている人が近くにいる時や、換気のよくない部屋であるにもかかわらず、これまで通りの勤務を続けている事が気になった時
- 人と接する職業なので、感染するリスクもあるので行きたくないと思う
- 職場は不特定多数の出入りがあるため
- 他県から来る人を応対しなければならないので、感染リスクが上がるように感じたから
- 顧客にコロナ感染している人がいそうで行きたくない
- オフィスに人が多いので密になって感染する恐れがある
- 職業柄、三密を避けられないので毎日行きたくないと思う
職場でのコロナ感染不安から仕事に行きたくないと感じる人は39.4%で、1番多いという結果に。
仕事で他人と接する機会が多い人は、特に職場に不安を感じるようです。
テレワークに慣れてしまった
- 在宅勤務の快適さを覚え通勤がよりストレスになってしまった
- テレワークの方が楽だと知ってしまったから
緊急事態宣言中にテレワークをしていた人の中には、テレワークの快適さや楽さを知り、通勤が億劫になってしまったという人も。
ニュースを見て不安になったとき・身近に感染者が出たとき
- コロナが県内で蔓延したとき
- 感染者が多い日など、特に仕事に行きたくないと感じる
- 近所の事業所でコロナの感染者が出たとの報道を耳にしたとき
毎日報道されているコロナのニュースを見たり、身近に感染者が出たときに不安を感じて家から出たくなくなる人もいました。
朝、ニュースを見て気がめいってしまうという人は多いのではないでしょうか。
職場内の空気が悪くなった・仕事量の増加
- コロナウイルスの影響で利用客が減少し、利益が大幅に落ちたために、職場の雰囲気がいつもピリピリしていて、人間関係が悪化したから
- コロナウイルスの影響で仕事がとても忙しくなっているので、朝起きたときに行きたくないと思ったことがある
コロナの影響で職場の雰囲気や業務に支障が出ているという人も。
弥生株式会社の調査によると、コロナの影響により売上や受注が減少したという法人は76.2%、従業員のモチベーションが低下していると答えた法人は16.5%でした。
売上やコロナ感染不安などから、職場内に影響が出ているところも多いでしょう。
会社に行きたくないと感じた時のストレス緩和方法
コロナの影響で「会社に行きたくない」と感じる理由は人によって異なりますが、そのように感じたときにどのように対処すればいいのでしょうか。
ストレスの緩和方法をご紹介します。
移動方法を考える
多くの人が感じている、通勤などで電車を利用することに対する不安。
ナイル株式会社が実施した「新型コロナ流行による移動手段の変化」の調査によると、コロナ前と現在では
- 公共交通機関…30.7%から23.6%に減少
- 自家用車…45.4%から50.0%に増加
- 自転車…10.5%から11.7%に増加
- 徒歩…8.3%から9.7%に増加
このように、公共交通機関を利用しない移動手段が増えていることがわかります。
電車に乗ることがストレスになっている人は、自家用車や自転車、徒歩での通勤を考えてみてみましょう。
しかし、移動手段が電車しかないという人もいるでしょう。
そのような場合には、アプリを活用して電車の混雑状況を確かめましょう。
例えばヤフー株式会社の乗換案内アプリは乗換ルートを検索できるだけでなく、その時間の電車の混雑予報をLv.0~Lv.3の4段階で表示します。
この混雑予報は、
- ユーザーの路線検索データの蓄積を利用
- Twitterのつぶやきなどから混雑を推測
このような情報から混雑を予測しています。
平日のみ表示される機能で、通勤や勤務中の移動に利用できます。
現在では首都圏を中心とした114路線で使用することが可能です。
また、NAVITIMEのアプリでも同様に「電車混雑回避ナビゲーション」という機能があります。
このようなアプリを利用して、出勤にベストな時間を探してみましょう。
情報を収集しすぎないようにする
コロナに関するニュースが毎日耳に飛び込んできて不安が増してしまう場合は、あえてテレビやネットニュースなどの情報を遮断してみましょう。
コロナの感染者数が増えた、クラスターが起きたなどのニュースは、現状を知るための情報ではありますが、自分でできる感染拡大予防はしつくしている人が多いのではないでしょうか。
そうであれば、感染拡大予防は続け、不安をかき立てられる情報を自分の中に入れないことも大切なのです。
現状を受け入れる
「仕事にいきたくない」と感じる人は、その考えを良くないことだと思うのをやめましょう。
もちろん、そのような自分を受け入れても仕事に行かなければならない現実は変わりません。
しかし、「仕事に行かなくては」と無理をするのではなく、まず自分を大切にすることを考えることでストレスは軽減できるかもしれません。
どうしても仕事に行きたくない日には有休を使ったり、仕事以外のプライベートな時間は、思い切り自分が好きなことをしてエネルギーチャージをしてみてください。
また、気分が落ち込んでしまうときには、電話やSNS、オンライン飲み会などで友人と話す機会を作ったり、悩みやストレスをすべてノートなどに書き出してみるのもオススメです。
ストレス緩和の効果だけでなく、人に話したり文字にすることで、自分はなにに対して不安やストレスを感じているのかなどの考えを整理することもできます。
まとめ:仕事に行きたくないと感じる自分を否定しないで
仕事に行きたくないという気持ちを怠けととらえてしまう人もいるでしょう。
しかし、現在はコロナを気にしながらの生活となるため、そう考えてしまうことは「しかたのないこと」と割り切ってみてください。
このコロナ禍で、自分がどのような時に「仕事にいきたくない」と感じるのか理解するところからはじめ、電車での通勤が怖いのであれば移動手段や通勤時間の変更を検討したり、ニュースを見るたびに不安が大きくなるのであれば必要以上に情報が入ってこないようにするなど、自分の状況に合わせたストレス緩和を心がけましょう。

一般社団法人 Mission Leaders Academy Japan 代表理事
堀内 博文
1990年、高知県生まれ。
若手起業家、または起業を目指す 20 代を中心に、ビジネスでの結果を約束する Result Business Producer として活躍していたが、『自分の命の使い道』を『人を目覚めさせ本来の在るべき真の姿に導くこと』と定め、現在は一般社団法人 Mission Leaders Academy Japan 代表理事としてさらに活動の場を大きくしている。