あなたの仕事はAIによって奪われてしまうのでしょうか?
この先15年で約半分の仕事がAIの発達のせいで消えてしまう可能性があるそうです。
「私の仕事は大丈夫かな?」と不安になった人も多いはず。
しかし、AIのことを知り、適切に対策すれば何も恐れることはありません!
今回は、「AIによってなくなる仕事の特徴」と「あなたがAIに仕事を奪われないための対策方法」をご紹介します。
Contents
なぜAIが仕事を奪うと言われている?
「あなたがしている仕事を人間ではなくAIがする未来」というのは、なんとなく想像しづらいかもしれませんが、そのように言われるのは理由があります。
いま、AIの発達は急加速していて、だんだんと人間がするような複雑な仕事に対応できるようになってきています。
経営者にとっては、AIを使うことで生産性の向上や人件費の削減につながるので、仕事の種類によっては人間よりもAIを選んだ方が大きなメリットがあります。
そのような背景があり、AIによって人間の仕事が奪われる可能性があると言われているのです。
AIが奪う仕事については、世界的な研究もされていて、英オックスフォード大学の研究をもとにした野村総合研究所の発表によると、2035年頃までに、日本の労働者の49%がAIに置き換えられる可能性があるとされています。
あなたの仕事も危険?AIに奪われる仕事の特徴
まずは、あなたの仕事がAIに奪われる可能性があるかどうか、知っておきましょう。
AIによって消えてしまう仕事には、このような特徴があると言われています。
単純作業の多い仕事
資料整理、文字入力などの単純なデスクワークや、同じことを繰り返すような定型業務は、AIの得意分野です。
例えば、このような仕事が挙げられます。
- 一般事務員
- レジ係
- 受付係
- 工場の単純作業
- 清掃
これら以外にも、単純作業が多い仕事は、AIに奪われるリスクが高いので注意が必要です。
こういった仕事は人間がやるよりも、AIに任せたほうがスピードが早く、作業効率も上がるので、AIに取って替わられる可能性が高いのです。
数字やデータの正確さを求められる仕事
数字や大量のデータを使った仕事は、人間よりもAIの方が圧倒的にミスが少ないので、こういった仕事も要注意です。
例えば、
- 銀行員
- 経理事務員
- 検収・検査係員
といった仕事です。
また、「専門的な資格が必要な仕事は大丈夫」と思う人もいるかもしれませんが、そんなことはなく、行政書士や一般会計士、また天気予報士などの仕事もいずれはAIによってなくなると言われています。
AIに奪われない仕事の特徴
では、AIに奪われない仕事には、どのような特徴があるのでしょうか。
クリエイティブな仕事
芸術などの抽象的な概念や、ゼロから作り上げなければいけない仕事は、AIが苦手な分野です。
例えば
- デザイナーや作曲家などの芸術系の仕事
- 技術開発や研究職
- 商品開発
- 俳優、プロデューサーなどのエンターテインメント業
などが挙げられます。
感覚的なことや臨機応変さが求められる仕事
コミュニケーション能力が求められる仕事や、複雑な状況の中で解決策を見つけなければいけない仕事も、AIが苦手としています。
例えば
- 医者やカウンセラー
- ケアマネージャー
- 教員
- 経営者
- コンサルティング
などの仕事です。
これらは人の気持ちを察しなければならなかったり、交渉などの駆け引きが必要だったりと、AIにはまだまだ奪うことのできない仕事だと言えます。
AIに仕事を奪われないための5つの対策
仕事がAIに奪われる可能性が少しでもあると思った人は、不安に感じているかもしれません。
そんな人のために、ここからは、今すぐ始めることができる対策方法を5つご紹介します。
1. AIが苦手な業務を見つけよう
AIから自分を守るためには、AIの苦手な業務を自分の得意分野にするのが近道です。
AIは、単純作業やデータを使った仕事は得意ですが、コミュニケーション力や思考力が必要な仕事は苦手です。
コンビニ店員で例えてみると、単純作業であるレジ打の仕事はAIでもできますが、お客さんから毎回違う質問を受けて対応するなどの仕事はAIにとって苦手です。
あなたが就いている仕事の中で、このようなAIにはできない業務を見つけておきましょう。
もし職場にAIが導入されても、それらの業務を得意にしておけば、AIに仕事を奪われる可能性は低くなるでしょう。
2.コミュニケーション能力を身につけよう
「コミュニケーション能力は必要!」と聞き飽きてしまうほど、いつの時代でも言われますが、AIが働くようになるとこのスキルはさらに必要になるでしょう。
例えば、会社内などでチームをまとめ上げたり、メンバー同士で協力し合うことのできる人は、AIに取って替わることのできない存在です。
コミュニケーション能力というと、「話がうまい」「交渉力がある」など難易度が高い能力のように思うかもしれません。
それらも大切ですが、AIが特に苦手なのは、人の気持ちを察する能力です。
いつもより同僚に感謝したり、笑顔を少しだけ増やしてみたり、小さなことからやってみるのはいかがでしょうか。
3.思考力を磨こう
人間にしかできない思考力を磨くのも、オススメです。
例えば、新しい取引先と仕事をするとき、今まででは考えられなかった新しい問題が起こることがあります。
AIは、過去に積み上げられたデータをもとに判断することしかできないので、こういった前例のない問題を解決することができません。
どんな小さな業務でも、このような新しい課題が見つかることがあります。
そんな時は、率先して解決策を考えて行動に移せば、あなたの職場での評価も上がり、AIに負けづらくなるでしょう。
4.AIに強い転職先を知っておこう
今まさに転職や復職を考えている人もいるかもしれません。
そういった人は、AIに強い職業を選ぶことをオススメします。
具体的には、先ほどお話しした「AIに奪われない仕事の特徴」に合った職業を選べば良いのですが、そこには落とし穴があったりします。
例えば、クリエイティブな職場だと思ってデザイン会社を選んだ場合、仕事を始めてみたら、実はパソコンで画像を並べるだけの単純作業だった…なんてこともあります。
会社の業種に惑わされず、業務内容をきちんと調べて仕事を選ぶようにしましょう。
5.AIを開発する側になろう
「AIを開発」というと、プログラミングなんてできない!と思うかもしれませんが、実は必ずしもそういった専門知識が必要というわけではありません。
AI関連の仕事には、文系の仕事もたくさんあります。
例えば、AIを企業に売り込むような営業職は、AIの簡単な知識を覚えれば、営業経験を活かしてすぐに始められるでしょう。
営業に比べると難易度は高めですが、AI関係の相談に乗るコンサルタントや、お客さんの必要としているサービスを考える企画職もあります。
これらは、AIに関わったことがなくても、今までの実務経験を活かして活躍することができるのでオススメです。
まとめ
私の仕事もAIに仕事を奪われるのでは?と不安になった人もいるかもしれませんが、解決策を知れば、そんなに恐れることではないということがお分りいただけたのではないでしょうか。
AIから自分を守るためには、AIが苦手な分野を知ってその業務に力を入れたり、コミュニケーション能力や思考力を普段から少しづつ磨いておくことが大切なのです。
また、AIに強い職業を知ったり、AI開発の仕事に携わるのも、選択肢に入れておいてもいいでしょう。
AIに仕事を奪われるかも?と思った人は、ぜひ今回ご紹介した方法を参考に、行動に移してみましょう。
一般社団法人 Mission Leaders Academy Japan 代表理事
堀内 博文
1990年、高知県生まれ。
若手起業家、または起業を目指す 20 代を中心に、ビジネスでの結果を約束する Result Business Producer として活躍していたが、『自分の命の使い道』を『人を目覚めさせ本来の在るべき真の姿に導くこと』と定め、現在は一般社団法人 Mission Leaders Academy Japan 代表理事としてさらに活動の場を大きくしている。