夏に流行する感染症がいろいろありますが、手足口病もその一つです。
お子さんがいる方は、よく知っている病気でしょう。
何度もかかる子もいますし、保育園や学校でも流行しますので、気が抜けません。
この手足口病は、大人がかかると実は重症化することがあり、子供よりも大変な思いをします。
発症すると非常に辛く、仕事どころではなくなってしまうでしょう。
手足口病に大人がかかるとどうなるのか、また、予防する方法はないのかなど、詳しく説明します。
お子さんがいる方は、どうか気をつけてください。
Contents
手足口病は子供だけの病気じゃない!大人もかかるので注意
子供を保育園に預けている方は、手足口病という名前はよく聞くと思います。
プールが始まる頃になると流行しますので、移らないように気をつけている人も多いでしょう。
しかしこの手足口病、大人も感染します。
大人が感染すると、非常に症状が重くなるので、子供からうつされないように注意が必要です。
なぜ大人が手足口病に?
手足口病は、
- エンテロウイルス
- コクサッキーウイルス
などのウイルスに感染することによって起こる病気です。
ウイルスは、飛沫感染や接触感染によって広がっていきます。
また、排泄物に含まれていることがあるので、乳幼児のオムツ替えの時に移ることもあります。
乾燥した便の粒子を吸い込むことでも感染するので、使用済みのオムツの処理にも気をつけなくてはいけません。
手足口病のおよそ9割は5歳以下の子供で、大人はすでに免疫がついている人もいるので、発症することは少ないのですが、免疫のない人は、体力が低下している時などにかかってしまいます。
患者の割合としては、女性よりも男性の方が多くなっています。
手足口病の症状は?
手足口病は、その名の通り、手足や口の周り、口の中にプツプツと赤い発疹が現れます。
それだけなら良いのですが、38度台の熱が出ることもあり、非常に辛いことも。
発疹は水ぶくれのようになり、口の中にできたものは潰れて口内炎になってしまうので、食事をするのも辛くなります。
また、発疹にはかゆみがあるので、発症してから数日は、発疹のかゆみ、痛みに悩まされることが多いです。
潜伏期間は3〜7日、症状は数日から1週間程度続きます。
大人は重症化する恐れがある
小さい子供は、数日かゆみで機嫌が悪くなると思いますが、発疹のピークを過ぎれば落ち着いてきます。
問題なのは大人が発症した場合で、子供よりも症状が重くなる傾向があるのです。
子供の場合は、熱がでても38度台であることが多いのですが、大人の場合は40度近くになることもあります。
他にも、
- 関節痛
- 筋肉痛
- 嘔吐
- 下痢
- 手足のしびれ
- 爪が剥がれる
などの症状が出ます。
発疹によるかゆみや痛みもかなり強く、日常生活にも支障をきたすほどの症状が出る人もいます。
インターネットの口コミなどをみますと、食事をするのも、何かを触るのも痛く、数日間は何もできないほどの症状に苦しんだなど、重症化した人の大変な思いが綴られています。
繰り返しかかることもある
手足口病が面倒なのは、ウイルスの種類が多いため、一度感染したから安心とはならない点です。
子供のうちは繰り返し感染することもあり、そのたびに大人は気をつけなくてはなりません。
手足口病に大人が感染したら仕事は休むべき?
手足口病は感染症ではありますが、学校でも出席停止になる病気ではありません。
ですから、仕事に行くのも禁止されているわけではないので、行こうと思えば行けます。
しかし、発症した数日は、休んで治療に専念した方が良いでしょう。
症状が辛くて仕事どころではない
全ての大人が重症化するわけではありませんが、症状が出た数日はかなり辛い思いをすることになるでしょう。
口の中に発疹ができると、かなりの痛みを伴い、食事をするのも一苦労です。
しかも高熱が出ていれば、出勤することすら辛いのではないでしょうか。
そのような状態では、会社に行っても良い仕事はできないのではないでしょうから、休んで症状がおさまるのを待ちましょう。
また、接触感染で広がるウイルス感染症ですので、ウイルスのついた手でどこか触ってしまうと、その部分を触った人に移してしまう可能性があります。
周囲の人に移さないという配慮をする意味でも、仕事は休んだ方が良いでしょう。
症状がひどい時には、1週間くらい、家で療養が必要になります。
手足口病はどうやって治療するのか
手足口病には、インフルエンザのような特効薬がありません。
つまり、症状がおさまるまで、対症療法によってなんとかやり過ごすしかないのです。
発疹による痛み、かゆみを薬で抑え、もし食事も摂れないほど重症なら、点滴をしてもらうこともあります。
治るまでは、とにかく体の抵抗力を高めるべく、しっかり眠って休むしかありません。
硬いものを食べるのは難しいと思いますが、おかゆや野菜スープなど栄養のあるものを摂って、仕事に行けるくらいまで体力を回復させましょう。
水分補給もしっかりしていきたいですが、オレンジジュースや炭酸飲料などは刺激があって、口の中が痛くなります。
スポーツドリンクやゼリー飲料など、冷やして飲むと飲みやすいでしょう。
なお、水ぶくれが治るには2〜3週間かかりますので、お化粧するのも大変そうです。
手足口病にかからないためにはどうすればいいか?
大人がかかると大変な手足口病、仕事もきっと行けません。
1週間も仕事に行けないのは困るので、感染しないようにするには、どうしたら良いのでしょうか?
手洗い、うがいを徹底する
手足口病にはワクチンがありませんので、インフルエンザのように予防接種で防ぐということができません。
通常の風邪と同じように、手洗いやうがいを徹底するしかないのです。
子供が発症している場合は特に注意!
子供が手足口病になっている時には特に注意です。
食器やタオル等は共用しないようにして、家の中でもマスクをして飛沫感染を防ぎましょう。
手を拭く時には、使い捨てのペーパータオルを使うと安心です。
また、子供のオムツ替えの時にも注意してください。
便を触った手はしっかり洗いましょう。
免疫力を下げない
大人が重症化するといっても、発症率は低いのですから、かかるとすればそれは余程疲れていたか、睡眠不足等で免疫力が下がっているからだと考えられます。
子供がかかったら、大人は今より体力を落とさないことが大事です。
早寝早起き、栄養バランスの良い食事を心がけて、免疫力を高めていきましょう。
治ったように見えても安心しないこと!
手足口病は、症状が治まっても、まだ体内にウイルスが残っているので厄介です。
子供の発疹が消えて、もう治ったかな?と思っても、便や鼻水にウイルスが含まれているので、1ヶ月ほどは感染リスクがあるとされています。
ですから、家族でかかった人がいる時には、治っても1ヶ月は注意して、手洗いうがいを徹底し、発症している時と同じように気をつけることが大切です。
まとめ:手足口病は大人がかかると仕事どころじゃないから気をつけよう
手足口病は、子供がかかる病気だと思っていたら大間違い、ウイルスによる感染症ですから、大人もかかります。
しかも、大人の方が症状が重症化することが多く、水ぶくれの痛みや痒み、爪が剥がれるなどのひどい症状に悩まされ、仕事どころではなくなるでしょう。
一旦治ったように見えてもまだウイルスが残っているのが、手足口病の怖いところなので、もし子供がかかった時には、症状が出ている時はもちろん、治ってからも1ヶ月は感染しないように注意することが大切です。
もしかかると、1週間くらいは仕事に行けなくなる可能性があるので気をつけましょう。
一般社団法人 Mission Leaders Academy Japan 代表理事
堀内 博文
1990年、高知県生まれ。
若手起業家、または起業を目指す 20 代を中心に、ビジネスでの結果を約束する Result Business Producer として活躍していたが、『自分の命の使い道』を『人を目覚めさせ本来の在るべき真の姿に導くこと』と定め、現在は一般社団法人 Mission Leaders Academy Japan 代表理事としてさらに活動の場を大きくしている。