仕事終わりに急にズキズキと頭が痛み出して辛い…。
こんな症状を経験したことはありませんか?
もし経験がある場合は、「緊張型頭痛」や「偏頭痛」を発症している可能性があります。
今回は、仕事終わりにこれらの頭痛になる原因と、なるべく早く痛みを和らげるための対処方法をご紹介します。
Contents
仕事終わりの頭痛の原因は?頭痛のタイプを見極めよう
夕方の仕事終わりに頭痛になるのは、主に「緊張型頭痛」が原因と言われています。
また、週末に仕事が終わって解放されると症状が出やすいのが「偏頭痛」です。
これらの頭痛はそれぞれ対処方法が違うので、まずは症状と原因を知っておきましょう。
緊張型頭痛の症状と原因
緊張型頭痛は「後頭部から首筋をギュッと締め付けられる」ような痛みや「鉢巻をしているように両側から締め付けられる」ような痛みを感じます。
原因は、体の緊張で血管が圧迫されることによって起こります。
例えば、長時間のパソコン作業や車の運転などで、うつむき姿勢や同じ姿勢が長く続くと発症することが多いです。
また、精神的なストレスで体がこわばってしまい発症することもあります。
偏頭痛の症状と原因
偏頭痛は、肩こりと一緒に出ることもあり、こめかみ辺りがズキズキと心臓にあわせて痛むのが特徴です。
また、症状が強いと吐き気を感じたり、下痢になってしまう人もいます。
偏頭痛は、緊張型頭痛とは反対に血管が広がることによって引き起こされます。
その原因ははっきり解明されてないですが、ストレスから解放された時に血管が広がることや、寝不足、女性ホルモンの変動、空腹なども偏頭痛の要因とされています。
偏頭痛と緊張型頭痛を同時に発症する人もいて、その場合は症状も重くなる場合があります。
仕事終わりの頭痛に悩まされたらまず病院へ
「ただの頭痛だし…」と遠慮して病院に行きづらい場合もあるかもしれませんが、頭痛に悩んだら、まず病院に行くようにしましょう。
医師に症状を説明すれば、あなたの頭痛が緊張型頭痛なのか偏頭痛なのか検査してくれます。
原因がわかったら、それに合った薬を出してくれたり、対処方法を教えてくれるので安心です。
病院に行く前に、頭痛が出る時間帯や痛む場所などをメモしてから行くようにすると、医師も診断がしやすくなるのでオススメです。
また、くも膜下出血やうつ病など、頭痛の原因になっている全く別の疾患が見つかることもあるので自分で判断せず、まずは医師に診てもらうようにしましょう。
頭痛の予防方法は?仕事終わりに苦しまないために
仕事終わりにひどい頭痛に苦しまないためにも、普段からできる予防方法をご紹介します。
緊張型頭痛や偏頭痛は痛みが出てからではなかなか治りません。
また、医師が出してくれる薬も痛みを抑える対処療法が中心になるので、充分な予防をした上で、それでも症状が出てしまった時に薬を飲むようにした方が良いでしょう。
緊張型頭痛の予防方法は?
緊張型頭痛は、血管が緊張で収縮することによって起こるので、それを防ぐためになるべく身体をリラックスさせるのが基本的な予防方法です。
具体的にはこのような方法があります。
- 普段から適度な運動をする
- 仕事中に長時間同じ姿勢をしないようにする
- 身体を冷やさないようにする
- ストレッチをする
- 1日の終わりにゆっくりとお風呂につかる
- 寝るときは枕の高さを調整して快適な睡眠を心がける
偏頭痛の予防方法は?
偏頭痛の場合は、緊張型頭痛の反対で、血管が広がることによって引き起こされるので身体をリラックスさせるだけでは予防はできません。
このような方法が効果があると言われています。
- 寝不足や寝過ぎを防ぐ
- 空腹で頭痛になる場合は、空腹を避ける
- まぶしい光や強い匂いを避ける
- 人ごみや騒音を避ける
- 頭痛になる環境をチェックして、できれば避けるようにする
- チョコレート、チーズ、ヨーグルト、赤ワインなどの血管を広げる食品を避ける
まぶしい光や人混みなどの刺激は体を緊張させるので偏頭痛とは関係ないように思いますが、それらの刺激が終わったあと緊張がやわらぐので、そのとき血管が広がって偏頭痛が起こると言われています。
どちらの頭痛にも共通する予防方法は?
どちらの頭痛にも共通する原因は、精神的なストレスです。
「仕事の量が多い」「上司が苦手」「通勤が長時間で辛い」など、仕事のストレスの原因は人それぞれですが、下記のような方法でなるべくストレスをコントロールできるようにすると頭痛予防につながります。
- ストレスの原因を突き止める
- 仕事を忘れられる趣味の時間を意識的に作る
- 仕事の楽しさを見つける
この中でも特に効果的なのは、ストレスの原因を突き止めることです。
頭で考えるだけではなく、紙に書き出してみると整理できるのでオススメです。
原因を突き止めることで、「仕事をなるべく人に振り分ける」「上司とのコミュニケーション方法を考え直す」など、対処方法が見えてくることも多いです。
仕事終わりの頭痛にすぐ効く対処方法はある?
緊張型頭痛や偏頭痛は症状が出るとなかなか痛みをゼロにはできません。
しかし、なるべく早く痛みを和らげるようにする方法はあります。
ここからは頭痛の症状が出てしまった後の対処方法をご紹介します。
緊張型頭痛になった時の対処方法
緊張型頭痛は、体の緊張をほぐすのが一番の対処方法です。
このような方法を試してみましょう
- 肩や首の筋肉を蒸しタオルやカイロで温める
- 気分転換をして心の緊張をほぐす
- 上半身のストレッチをする
ストレッチは通常のストレッチではなく、緊張型頭痛に効くものがあるのでご紹介します。
緊張型頭痛に効くストレッチ
上半身の緊張をほぐすことを意識してストレッチを行いましょう。
- 両肩を上げてから、ストンと落とす(力を入れすぎない)
- 頭を左手で引っ張るようにして、左側へゆっくり倒す(右も同様に)
- 前屈をして背中を伸ばす
これら3つのストレッチを、それぞれ5〜10回ほど行いましょう。
このストレッチは、予防にも効果があるので、体が緊張してきたなと感じたらこまめにやってみてください。
偏頭痛になった時の対処方法
偏頭痛の対処方法は下記のようなものがありますが、緊張型頭痛と異なるので注意しましょう。
- 冷たいタオルなどで冷やす
- カフェインの含まれたコーヒーや紅茶を飲む
- 静かな暗い場所で安静にする(ストレッチなどをしない)
緊張型頭痛は温めた方がいいですが、偏頭痛は血管を収縮させるために冷やさないといけません。
カフェインも同じように血管を収縮させるので効果的です。
また、ストレッチなどの運動は偏頭痛を悪化させるので、静かに身体を休めることを意識しましょう。
緊張型頭痛に効くツボは?
緊張型頭痛による「後頭部や側頭部」の痛みに効くとされているツボをご紹介していきます。
- 百会(ひゃくえ)
- 天柱(てんちゅう)
百会は、両耳と鼻の延長線を結んだ場所で、いわゆる頭のてっぺんにあります。
天柱を見つけるときは、手で首の骨の筋肉を下からたどって、髪の生え際のところで止めます。
その両側にあるくぼみが天柱です。
これらのツボを5秒〜10秒づつ、3回ほど痛くない程度に押しましょう。
偏頭痛に効くツボは?
偏頭痛による「前頭部や側頭部の痛み」に効くツボは、このようなものがあります。
- 合谷(ごうこく)
- 足臨泣(あしりんきゅう)
合谷は、手の甲にあります。
合谷を見つけるには、人差し指と親指の骨が合流する部分に指を置きましょう。
そのまま人差し指側を押すと、そこが合谷です。
足臨泣は足の甲にあり、小指と薬指の骨が合流する場所にあります。
どちらも押すと痛気持ちいい場所が見つかるので、先ほどのツボと同じように押していきましょう。
ただし、ツボが効く人もいれば全く効かない人もいるので、ご紹介した対策方法の補助的なものと考えておくと良いでしょう。
まとめ
仕事終わりに頭痛になってしまうのは、緊張型頭痛や偏頭痛が原因だと言われています。
緊張型頭痛は体が緊張して血管が収縮してしまうと起こるので、ストレッチをしたり身体をリラックスさせるのが予防や対処方法になります。
反対に、偏頭痛は血管が広がって起こるので、ストレッチなどの運動は逆効果です。
頭痛の種類によって適切な対処方法をするようにしましょう。
せっかく仕事が終わったのに頭痛になってしまうのはとても辛いですが、ポイントさえおさえれば誰でも対処できるので、もし頭痛に悩んでいる人は今回ご紹介した方法をぜひ試してみてください。
一般社団法人 Mission Leaders Academy Japan 代表理事
堀内 博文
1990年、高知県生まれ。
若手起業家、または起業を目指す 20 代を中心に、ビジネスでの結果を約束する Result Business Producer として活躍していたが、『自分の命の使い道』を『人を目覚めさせ本来の在るべき真の姿に導くこと』と定め、現在は一般社団法人 Mission Leaders Academy Japan 代表理事としてさらに活動の場を大きくしている。