不安によるストレスを抱えることが多い現代人。
中でも原因として多く挙げられるのが人間関係によるものです。
人間関係のストレスを少なくする具体的な方法を知ることで、これからの日々を豊かなものにしましょう。
Contents
ストレスとは?
ストレスの根源
ストレスとは、外部からの多様な刺激によって、自分の心身に負担がかかり、体や心に何らかの「歪み」が発生する状態を指します。
この刺激は「ストレッサー」と呼ばれ、心や体に変化をもたらす原因となります。
「ストレス」という言葉と概念が発表されたのは1936年。
カナダの生理学者であるハンス・セリエ博士が物理学を研究する際にこの言葉を用いていたとされます。
ストレスの概念の発見は意外に古く、80年以上も歴史があることがわかります。
一方で、ストレスに対する研究や治療が急速に進んだのは現代に近づいてから。
そのため、未だに解明できていない部分も多いのが現状です。
ストレスには良いものと悪いものとがある?
現在、ストレスに悩んでいる人にはにわかに信じがたい話ですが、実はストレスには良いものと悪いものとが存在します。
そもそもストレスとは、外部からの刺激とそれに伴う心身の変化を刺すため、その変化が良好なこともあります。
やりがいのある仕事や良い人間関係、外部からの良好な刺激によって芽生えた目標などは、その代表的な例と言えるでしょう。
また、これら自身を振るい立たせてくれて、元気ややる気をもらえることは、人生にとって大変重要なことと言えます。
一方で、仕事や人間関係から過度な疲労や不安を感じ、心身に不調を木垂らすようなことがあれば、それらは悪いストレスとなるのです。
気持ちが不安定になり、やる気が無くなるなどの症状が多くみられます。
一般的に「ストレス」と称されるのはこちらの方が多いのも特徴です。
代表的なストレスの原因
・人間関係
本ページのテーマでもある人間関係によるストレスは、多くの人が感じるものでもあります。職場のみならずプライベートにおいても、自分の思い通りにならないことは人に悪いストレスを与える大きな原因となるようです。
・仕事
やりがいを感じられない、心身に苦痛を感じるなどの仕事内容にストレスを感じる人が多いです。責任が重大であったり仕事のノルマや期限が迫っていることでもストレスを感じることがあるでしょう。また、仕事が原因のストレスとして多く挙げられるのが、残業の多さによるもの。仕事量がコントロールできておらず、深夜や休日までをも仕事時間とすることで心身に過度なストレスがかかります。
・生活週間の乱れ
睡眠不足や食事バランスの不和など、基本的な生活週間が乱れると心身にストレスが溜まります。特に、体への負担が大きくなり不調や病気などでストレス症状を自覚する人が多いです。
・性格
人には負のストレスを受けやすい性格とそうでない性格があります。特に、真面目で完璧主義な人、緊張や心配をよくする人、自分の思いを表現することが苦手な人がストレスを感じやすいと言われています。同じストレス刺激を受けても人によって現れ方が違うのは性格によるものだ言えるでしょう。
・テクノストレス
近年生まれた新しいストレスの種類に、テクノストレスと呼ばれるものが挙げられます。スマホやパソコン、ソーシャルゲームなどに触れていないと不安に駆られる症状です。SNSなどに触れ続けていないと自分が社会から取り残されたような錯覚に陥り、心身に不調をきたしてしまいます。
ストレスへの対処法
ストレスへ対処する2ステップ
1:ストレスの原因に対処する
まずはストレスの原因となっている物事へ直接アプローチする方法をご紹介します。
いくつも方法は提唱されていますが、最も効果的ですぐに実践できるのが「自己主張」です。
しかし、単に自分の意見をぶつけるだけの攻撃的なものになってはいけません。
心がけるべきは、相手と自分の両者が気持ちよくいられるコミュニケーションを目指すこと。
専門用語では「アサーティブコミュニケーション」と呼ばれています。
両者がwin-winの関係でいられるような状態です。
自分の意見だけを主張するのでもなく相手の意見ばかりを受け止めるのでもありません。
お互いが冷静に相手の状況や気持ちを尊重したやりとりをするのです。
こうしたアサーティブな関係をすでに築けている人もいますし、全く通じないと感じることもあるでしょう。
後者の人と関係を続けなければならない場合は、人間関係によるストレスを感じることも少なくありませんが、少なくとも自分はアサーティブであることを目指すべきです。
以下は、一般的に提唱されているコミュニケーションの方法です。
①お互いの状況の事実を伝える
②お互いの気持ちを尊重して伝える
③相手に伝えるべきことを提案・お願いする
④選択肢を示す
2:ストレスへの反応に対処する
もう1つは、ストレスを感じた際に解消法を身につける方法です。
ストレスの原因をどうしてもなくすことができない場合に効果的です。
代表的な方法は「3つのR」と呼ばれるものです・
・Rest(休養)
・Recreation(娯楽)
・Relaxation(癒し)
上記3つは、全てにストレス状態を緩和させる力を持っています。
どれが自分に最も当てはまるのかは個人によって異なるため、日頃から最良の方法と知っておく必要があるでしょう。
・Rest(休養)
心身をしっかりと休めることで英気を養います。「睡眠」「食事」「運動」を最適な量で取ることがベースになります。
・Recreation(娯楽)
仕事に追われているとどうしても削りがちになる娯楽の時間も、ストレスを緩和させるためにはなくてはならないものです。趣味や遊びに興じる時間を意識的に設けることで、心身のバランスを保ちます。
・Relaxation(癒し)
心身の緊張や不安を緩和することを指しますが、その方法は人によって様々。マッサージやエステに癒しを感じる人もいれば、子供や動物と遊んだり美味しい料理や好きなものを買うことが癒しとなる人いるでしょう。
人間関係によるストレスを減らすために事前にできること
・職場では“仲良し”にならない
職場の人間関係を良好にするために、必要以上に同僚との関係を詰めようとする人がいます。
しかし、職場に限って言うとその行動は逆効果。
人間関係のストレスは、不必要な仲の良さがほころび始めた時に訪れることが多いでしょう。
プライベートと仕事をきっちりと区切ることで、職場での人間関係のトラブルを少なくすることができます。
余談はランチタイムだけにする、定時に帰る、休日はプライベートにのみ利用する、などルールを決めると効果的です。
・相手ではなく自分を変える
「過去と他人は変えられない、変えられるのは未来と自分だけ」と言う言葉が表すように、相手を変えることはできません。
変えられるのは自分の心だけですが、自分の心が変わることによって自分の言動が変わり、それに反応する相手の言動が変わります。
先述のアサーティブコミュニケーションの方法を利用するのもおすすめです。
・仕事で成果を出す
職場での人間関係を改善する最良の方法は、仕事に邁進することです。
仕事で成果を上げていれば、不要な攻撃は受けませんし孤立していたとしても孤独感を感じません。
あくまで仕事をする場と割り切ることで、真のビジネスマンの姿を体得できるでしょう。
人間関係の不安を感じたら、まずは自分を見直してみる
人間関係のストレスがあると言うことは、少なからず自分の内側に何らかのトラブルを抱えています。
まずは、日頃の自分を見つえ直してみましょう。
一般社団法人 Mission Leaders Academy Japan 代表理事
堀内 博文
1990年、高知県生まれ。
若手起業家、または起業を目指す 20 代を中心に、ビジネスでの結果を約束する Result Business Producer として活躍していたが、『自分の命の使い道』を『人を目覚めさせ本来の在るべき真の姿に導くこと』と定め、現在は一般社団法人 Mission Leaders Academy Japan 代表理事としてさらに活動の場を大きくしている。