女性管理職は目標とすべき人がおらず、どのようにチームをまとめるべきなのかわからないという人も多いでしょう。
女性には女性らしさを活かしたマネジメントがあります。
そのため、男性には作れない繋がりの深いチームを作り上げることができるのです。
ここでは、女性管理職がチームをまとめるための心得を4つご紹介します。
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女性管理職の心得その1:自分に期待されていることはなにかを理解する
管理職としてやらなければいけないことは、マネジメントです。
それは、チームとして目標を達成することであり、メンバーを成長させることでもあります。
では、女性らしいマネジメントとは、どのようなことが考えられるのでしょうか。
女性らしさを活かしたチームワークの形成
女性は男性よりもコミュニケーション能力が高い傾向にあり、メンバーに配慮してチームをまとめ上げ、程よいチームワークを形成できます。
男性のリーダーシップマネジメントとは違った形のチームを作り上げることが、女性管理職に求められることなのではないでしょうか。
そのため、男性管理職のやり方を真似する必要はありません。
女性らしい発想で、メンバーの機微に気づくことができるマネジメントが大切になります。
また、男性よりも共感力が高い女性管理職には、相談がしやすくメンバーの本音を引き出すことができる力があります。
チームをまとめるためにメンバーからの信頼を獲得
女性はコミュニケーション能力が高く、実際に女性管理職は男性よりもコミュニケーションを必要と考え、自身も楽しめるという調査結果もあります。
コミュニケーションを通じて、メンバーを助けたり些細な変化に気づくことができるため、メンバーから信頼を獲得しやすいのが女性管理職の利点と言えます。
コミュニケーション上手は聞き上手
話しをしていると、途中から自分語りになったり、相談をしているのに「私はもっと〇〇だった」といったように自分の話しにしてしまう人、いますよね?
リーダーとしてメンバーを引っ張っていきたいのであれば自分語りをしたり、人の話しに自分のことを被せて話すのはやめましょう。
話したいことを話せない状況というのは相手をイライラさせ、「あの人には相談したくない」「あの人とは話したくない」という気分にさせてしまいます。
自分は聞き役に回り、相手が話し終えるのを待ってから意見をいうようにしましょう。
将来を見据えて女性管理職を育てていく
女性管理職は増加傾向にありますが、まだまだ男性管理職に比べると少なく、ロールモデルになる人がほとんどいないというのが現状です。
男性管理職と女性管理職ではマネジメント方法も異なるため、今後女性管理職を増やしていきたいのであれば、女性に育成してもらうのが1番です。
「働き方改革」や「女性躍進法」などの影響により、女性管理職を育てたいと考える企業は今後さらに増えていくでしょう。
そのため、仕事と子育ての両立に悩む女性や、管理職になることは難しいのではないかと考える女性に、ライフイベントがあっても管理職として働けるというところを、自身がロールモデルとなり見せていく必要があるのです。
女性管理職の心得その2:失敗してもOKという気持ちで仕事を任せてみる
管理職になってまもないと、メンバーに対しどのように仕事を任せるべきなのか悩むこともあるでしょう。
今までは自分が任された仕事を自分でこなしてきたのに、「人に任せる」となると、自分が楽をしようとしているのではという気分になるからです。
また、メンバーに任せると失敗する可能性もあるから「自分でやった方が確実で早い」と考えてしまうこともあるかもしれません。
しかし、管理職になったからにはメンバーに仕事を割り振り、成長させなければなりません。
自分でやってしまっては、メンバーの成長機会を奪ってしまうことになりますし、自分自身も過労気味になってしまうでしょう。
ひとりで抱え込まずメンバーに割り振って
「リーダーだから人一倍頑張らないと」とひとりで仕事を抱え込んでいませんか?
メンバーに仕事を割り振らないとメンバーは成長しませんし、「信頼されていない」と感じてしまうかもしれません。
ひとりで仕事をせず、割り振ってみんなで仕事を進めていきましょう。
仕事を任せてメンバーが成長すれば、チームとしての能力が上がり、自分自身のためにもなります。
ただし、割り振る際には注意しなければならないことがあります。
まず、メンバーの個々の得意分野や個性を把握したうえで、その人に合った仕事を与えましょう。
次に、その人がやったことのない業務であれば、説明をした後に自分で手本を見せてから実際に任せてみるようにしましょう。
やらせてみてどうだったかのフィードバックも忘れずに。
最後に、もしメンバーが失敗してもフォローできるように失敗を視野に入れておきます。
失敗をしても責めるのではなく、「なぜ失敗したのか」を一緒に考えてあげましょう。
メンバーに仕事を割り振っていれば、忙しく働きまわる状況を回避できるので、そのように話し合う時間もとることができるでしょう。
目標や指示を明確に
まず目標を達成するためにいつまでに何をしなければならないのかを明確にしましょう。
「SMARTの法則」というものを耳にしたことがあるかもしれませんが、目標を設定するときに役立ちますので、ご存じの方もあらためて確認してみましょう。
Specific…具体性
目標を具体的に示すには、英語で習う「5W1H」を考えるといいでしょう。
5W1Hは、
- Who(だれが)
- When(いつ)
- Where(どこで)
- What(なにを)
- Why(なぜ)
- How(どのように)
ですので、これにあてはめて具体的に示しましょう。
そうすることで、アクションに結び付けやすくなります。
Measurable…測定可能
ここでいう測定とは数字のことです。
抽象的な目標ではなく数字を設定すると、何をしなければならないのかが明確になります。
例えば「ヒット商品を作る」という目標なら「新商品で5万個の売上を達成する」と変えることができます。
Achievable…達成可能
高すぎる目標はやる気に結びつかないだけでなく、モチベーションを下げてしまうこともあります。
目標を設定するときは、達成できる目標を掲げましょう。
Relevant…関連性
最終的な目標にたどり着くためには、いくつかのステップを踏むでしょう。
そのたびに目標設定をする必要がありますが、その目標は最終目標に関連しているのかを考えましょう。
Time bound…時間誓約
期限が決まっていないと集中力が低下しモチベーションも下がります。
タスクごとに期限を設けて、効率化を計りましょう。
また、仕事を割り振ったら必ず進捗管理をしてください。
丸投げしてしまうのは絶対にNGです。
割り振った仕事は最後まで見届けましょう。
模範的に行動することを意識
自分が悪い見本となってしまってはメンバーにそれが伝線してしまいます。
また、メンバーにさまざまなことを伝えるときに模範的でなければ説得力がありません。
自分が模範となる行動をとっていてもメンバーもそれにならってくれるかというと、すぐには難しいかもしれません。
それでも最後まで模範でい続けるように動くことで、その行動は少しずつメンバーにも広がっていくでしょう。
女性管理職の心得その3:コミュニケーションを通じてメンバーの目標を見つける
チームとしての目標だけで動いていても個々のパフォーマンスは上がりません。
メンバーひとりひとりが目標を持ち、それを達成するために動いた方がメンバーの成長にも繋げることができます。
しかし、「目標を作れ」と言われても漠然としすぎていて「コレ!」という目標を掲げられる人は少ないでしょう。
また、本気で取り組みたいと思える目標でなければ働く意欲に繋がらず、意味がありません。
そこで、
- 仕事をしていて嬉しかった、楽しかったこと
- やりがいを感じたこと
- 仕事に対してのこだわり
このようなことを掘り下げて聞いてみることで、
- クライアントから喜んでもらえたとき
- 自分のアイデアが採用されたとき
といった具体的な意見が出てくるでしょう。
そのような経験を繰り返すことで、どのように自分が成長できるかを想像させることで「こうなりたい」という目標を見つけてあげることができるでしょう。
相談しやすい環境を作る
仕事が遅いメンバーに対して
- 「〇〇しておいてっていったはずだけど?」とただ叱る
- 「どうして間に合わなかったのか」と理由を明確にし、進め方を考える
上記のどちらがいいかといえば、当然後者です。
しかし、仕事が遅いメンバーにイライラしてしまい、前者のように怒りをぶつけてしまうことはありませんか?
もしかしたら、遅れたメンバーは与えらた仕事の進め方がわからなかったのかもしれません。
その場合、頭ごなしに怒りをぶつけてしまっては余計に相談ができなくなってしまいます。
しかし、後者のように一緒になって考えてくれるリーダーなら、「困っていることがあれば相談してもいいんだ」とメンバーも感じるでしょう。
話しかけやすさはコミュニケーションでもっとも大切なことと言っても過言ではありません。
声のトーンや口調、返答のしかたを意識してみましょう。
また、「あのさぁ」「ねぇ、ちょっと」といったように名前を呼ばれないと、「この人は自分に関心がないのでは?」と感じてしまいます。
話しかけるときは、しっかり相手の名前を呼びましょう。
感謝の気持ちを伝えて
例えばメンバーから何かをしてもらったときに、「仕事なんだからして当たり前」と思っていませんか。
それはもしかしたら本当に当たり前なことかもしれませんが、ひとこと「ありがとう」という言葉があるかないかでは、あなたに対する印象も相手のモチベーションも大きく変わるでしょう。
ただし、「ありがとう」と伝えるときも、そっぽを向かれたまま言われるのと笑顔で言われるのはまったく印象が違いますので、感謝を伝えるときには、必ず相手の顔を見て感謝の気持ちを笑顔で示してください。
正論を振りかざすだけでは聞いてもらえない
正論を振りかざしたときに「正しいことを言っているのだから聞くべき!」と多くの人は心の奥底で思っているでしょう。
しかし正論をぶつけられた相手は「一方的な理屈を押し付けられた」と感じてしまいます。
正論は「こうであるべき」という理屈ですが、理屈をいくら述べても人の心は動かせません。
しかし、理屈は理屈として知ってもらわなければならないことですので、ではその理屈通りにするためにはどうすべきかを一緒になって考えるなど、相手をフォローしたり感情に寄り添うことを忘れないようにしましょう。
リーダーだから偉いということはない
リーダーになることで、「みんなを引っ張っていかなきゃ」という気持ちから尊大な態度になってしまったり威圧的になってしまう人がいます。
いわゆる「上から目線」の人のいうことを聞きたいと思う人はあまりいません。
あくまでもメンバーと対等であるこということを肝に銘じて接しましょう。
だからといって、むやみにメンバーを持ち上げることをしてはいけません。
叱るべきときにはしっかりと叱ります。
叱ったあとは必ずフォローをすればいいのです。
女性管理職の心得その4:メンバーは褒めてやる気を出させる
メンバーの目標がさだまったら、あとは業務上でのコミュニケーションです。
メンバーにどのような態度で接するべきか、叱らなければならない場面でどうしたらいいのかと悩んでしまうこともあるでしょう。
部下に対しての接し方についてご説明します。
自分は「褒められて伸びる」と感じている人が7割以上
マイナビが2018年におこなったアンケートによると、「自分は褒められて伸びる方だ」と回答した人は72.8%もいました。
理由として、
- 褒められるとやる気が出る
- 次も頑張ろうと思える
- 叱られると落ち込んでしまい、なかなか回復できない
などがあります。
褒めることはやる気を引き出すことができるので確かに大切。
しかし、なんでもかんでも褒めていては褒められた方も嬉しさが半減してやる気に繋げることができなくなってしまうでしょう。
ただ褒めるだけではなく、
- 成果を出したとき、どのような行動が良かったかを褒める
- 失敗をした中でも、プロセスの中で褒められる行動があれば褒める
このように、成果だけでなくプロセスに対して評価をし、褒めるようにしましょう。
そうすることで、メンバーはただ適当に褒められているのではなく、「自分の行動をしっかりみてくれた上で評価してくれた」と感じます。
このような承認感はやる気にも結びつけやすく、メンバーの成長にも繋がります。
叱らなければならないときの叱り方
前述したとおり、多くの人は「褒められた方が伸びるし、叱られるとやる気をなくす」と感じています。
しかし、どうしても叱る必要のある場面は出てくるでしょう。
「叱られるとやる気をなくす」と感じている人は、おそらく良くない叱り方をされたことがある人なのだと思います。
叱らなければならないときに気をつけたいのが、
- 打算的に叱らない
- 人によって叱るラインを変えない
- 自分のために叱らない
ということです。
まず、「打算的に叱らない」というのは、
- ここでは叱っておいた方がいいだろう
- 言うことを聞かせるために威圧が必要
などと考えながら叱ることです。
そのような叱り方は相手に伝わり、逆効果にしかなりません。
本当に叱らなくてはならない場面でのみ、叱るようにしましょう。
次に、「人によって叱るラインを変えない」というのは、ある人に叱ったことを別の人には叱らなかったということがないように、条件を明確にしておく必要があるということです。
このような叱り方をしていては、叱られたメンバーからすれば「自分は嫌われているのでは」と思ってしまいますし、あなた自身がただの気分屋だと思われかねません。
最後に、「自分のために叱らない」というのは、相手のためと言いながらも、本心は自分の責任になることを嫌って声を荒げているとメンバーに伝わってしまったら、メンバーからの信頼感の低下に繋がりますし、自己保身に必死だと思われてしまいます。
しかし、本人は相手のためを思って叱っていると錯覚していることもあるため、叱る前に「本当に相手のためなのか」を自分の中で確認するようにしましょう。
また、叱ると言っても声を荒げたり、威圧的になる必要はありません。
メンバーの行動に対して、起こったことや事実、自分からどう見えたのかをフィードバックしましょう。
フィードバックをすることで、自分自身も感情的にならず、本当に伝えたいことを伝えることができます。
女性リーダーがチームを成功させるセルフコントロール
チームを管理するなら、まず自分自身の管理が大切です。
自分自身が万全の状態で仕事ができるように整えましょう。
時間管理
ビジネスでは当たり前のことですが、時間の管理を徹底しましょう。
カレンダーアプリやToDoリストのリマインダー機能を使用して、スケジュールの漏れをなくします。
さらに、通勤中など始業前に1日のスケジュールを確認し、優先順位など整理しておくといいでしょう。
健康管理
日々、体調を崩さないように自分自身の健康管理も怠らないようにしましょう。
- 3食決まった時間にバランスの取れた食事をする
- 決めた時間の前には就寝する
- 適度な運動をする
など、当たり前のことのように思えますが、自信をもって「できている」と答えられる人は多くないでしょう。
また、もしも体調を崩してしまったときにはしっかり休み、体調を直すことに専念するのも大切です。
精神面の管理
リーダーをしていると、壁にぶつかったりメンバーとの関係で悩んでしまうこともあるでしょう。
しかし、感情的になってしまってはミスにつながったりメンバーとの関係性の悪化に繋がる可能性も。
感情が高ぶりそうになったら、ひとりになる時間を作るなどして自分を落ち着かせる方法を考えておきましょう。
管理職にキャリアアップしたことで感じるストレス
女性は男性よりもストレスを感じやすいということをご存知でしたか?
一般的に女性はEQ(感情を読み取る能力・共感力)が男性よりも高いと言われています。
自分の感情の変化にも敏感だったり、まだ起きてもいないことを心配する能力があるのでストレを感じやすいのです。
実際に厚生労働省が行った調査を見ても、全年齢で女性の方が男性よりも悩み・ストレスを抱えていることが分かります。
出典:https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa16/dl/04.pdf
また、なぜ女性がキャリアアップしてストレスを抱えてしまうのかというと、男性にはない“ライフステージの変化”があるからです。
結婚、出産、子育ては女性のキャリアに大きな影響を与えることは間違いありません。
・結婚・妊娠したら仕事をやめる
・子育てが終わったら社会復帰したいけど…
・まだまだ仕事がしたいのに、パートナーが子どもを欲しがっている
・育休明けてももとの仕事をできるだろうか
・子育てと仕事を両立できる?
などなど、結婚・出産・子育てによって仕事に制限が出てきてしまうためそれがストレスになってしまうケースも多いのです。
ただでさえストレスを感じやすいのに、管理職になるとさらにストレスが増えてしまいます。
負担が増える
管理職になると、今までの業務に加えてマネジメントもしなければならないなど、多くの場合は負担が大きく増します。
仕事量が増えるので、残業が増えることもめずらしくありません。
休日も休めず有休が取りづらいなど、負担が大きく増える半面、その負担に見合うだけの昇給がないということもあるでしょう。
上司と部下それぞれとコミュニケーションをとらなくてはならない
管理職になると、部下の管理をしなければいけなくなりますが、上司ともコミュニケーションをとる必要があるため、上司と部下の板挟みになることも。
上司は管理職になったことで今まで以上の要求をしてくるでしょうし、部下が素直にいうことを聞くとも限りません。
部下も教育係として育成するのであればまだストレスも大きくないかもしれませんが、管理職になると複数の部下を個々に理解して動かさなくてはならず、大きなストレスになってしまう可能性があるのです。
ノルマなどに責任を負わなくてはならない
管理職になると、部下のノルマに対する進捗管理などもしなければならなくなります。
部下が思ったように動いてくれず、結果ノルマを達成いできなかったとしても、それは管理職の責任となってしまいます。
自分だけのノルマを負うことと、他人のノルマまで管理しなければならないのでは、当然後者の方がはるかにストレスを感じます。
さらに、自分の部下が仕事でミスをしたりトラブルを起こした場合は、自分が責任をとらなくてはなりません。
部下に振り回される可能性がある
直属の上司となると、部下も何かと相談をしやすい存在です。
またメンタル不調で仕事がおろそかになっている部下がいれば、悩みを聞かないわけにいかないこともあります。
それが仕事上の悩みであればいいのですが、プライベートな悩みや愚痴を聞かなくてはならず、自分の時間を削られることも。
また、1度話しを聞くことでは解決せず、何度も愚痴を聞かされることで自分自身が精神的にまいってしまうこともあります。
特に女性は信頼関係を築くことを大切にする人が多いので、男性以上に悩まされてしまうかもしれません。
管理職になることで感じるストレスへの対処法
望まないのに管理職になってしまったら、それに対してストレスを感じているだけでは「うつ」になってしまう可能性もあります。
そうならないためにもストレスに対処しなくてはなりません。
ストレスが溜まっていると感じたら以下のことを試してみましょう。
仕事とプライベート、両方でできるストレス対処法です。
ひとりで完璧に仕事をしようとしない
部下の不満、上司の期待、顧客からの要望など、すべてひとりでどうにかしようとするのは難しいことです。
管理職になって業務が増えてしまったのであれば、その分自分の時間を犠牲にするのではなく、人を頼るようにしてみましょう。
最初は少し大変かもしれませんが、少しずつ部下の能力に合わせて達成可能な範囲で業務を割り振りましょう。
少しずつ育ってくれれば部下の成長に繋がり、あなたの負担も徐々に減らすことができます。
しかし、部下に適切に指示が出せなければ、割り振られた仕事をこなすことができず、自信を喪失してしまうかもしれません。
また、あなた自身も割り振った仕事をできない部下に対してよりストレスを感じてしまう可能性もあります。
部下の力量を見極めて、あくまでも部下が確実にこなせる仕事を割り振りましょう。
部下は思い通りに動かないものと割り切る
部下が指示通りに動かないときにイライラしてしまう理由は、自分の期待通りにならないことでガッカリしてしまうからです。
期待をしなければガッカリさせられることもなく、ストレスになりにくいので「期待すること」をやめてみましょう。
ただし、勘違いしてはいけないのが、期待をしないからといって部下を過小評価すること。
また、「期待してない」と公言してしまうのもNGです。
あくまでも信頼はしますが、人は思い通りに動いてくれるものではないことを理解しましょう。
気晴らしの時間をこまめにとる
一番やってはいけないことは、ストレスを溜め込むこと。
人間ですから毎日ストレスを感じるのは当たり前。
それをいかにこまめに発散するかが大切になってきます。
お休みの日にまとめてストレス発散するのもいいですが、朝のちょっとした時間、通勤中、お昼休みなど、ちょっとした空き時間でできる自分なりのストレス発散法を見つけておくのがおすすめです。
他人の意見に惑わされない
友人や家族、ネットの情報など、現代にはありとあらゆる情報が溢れています。
さまざまなライフスタイルがある中で、仕事や育児・家庭にについても多種多様な意見があります。
そういった情報を知ると、「あれもやらなきゃ」「これもやらなきゃ」と焦りや不安が出てきますが、自分は自分。
他人の意見ももちろん大事なときもありますが、あくまでも決めるのは自分です。
不必要な情報はどんどん置いていきましょう。
睡眠をしっかりとる
意外に思うかもしれませんが、睡眠不足だとストレスが溜まりやすくなると言われています。
反対に、睡眠をしっかりとればストレス解消に繋がります。
最低でも1日6時間以上は睡眠を取るようにしましょう。
あれもこれもやらなきゃと夜遅くまで起きているのだけは避けてくださいね。
誰かに相談する
誰かに相談することを遠慮しないでください。
自分の中で溜め込むと、ストレスはどんどん大きくなります。
信頼できる人にまずは相談してみましょう。
案外相談してみたらすぐに解決する場合もありますし、
誰かに話すこと自体がストレス解消にもなります。
優先順位を決める
仕事で一番ストレスが溜まる瞬間は、やるべきことが山積みで何からやればいいのか分からないというときではないでしょうか?
女性は家庭でもやることがいっぱい。
その上仕事までやることがいっぱいとなっては、とにかく目の前のことをこなすだけでいっぱいいっぱいになり、ストレスも溜まるし体力も尽き果てます。
そんなときはまずはいったんタスクを整理してみましょう。
やるべきことを分類し、優先順位をつけてみてください。
今すぐやらなければならないものはそんなにないことに気づくはず。
頭の中が整理されていると、ストレスも溜まりにくいものです。
好きなものを食べる
ストレスが溜まるとドカ食いしてしまう…という人がいますよね。
それはある意味理にかなっていて、食と幸福度は密接に関係しているため、本能的にストレスを軽減するために食べるという行動に走っているのです。
とはいえ食べ過ぎは身体に悪いですし後々罪悪感も生まれやすいため、「本当に大好きなものをご褒美程度に食べる」というのがおすすめです。
たとえば毎週金曜日は、1週間がんばった自分へのご褒美としてハーゲンダッツのアイスを食べる、など。
ささいなご褒美でも、好きなものを食べるというのはストレス軽減にかなり効果的です。
転職も視野に入れておく
これは最終手段となりますが、本当にストレスなのであれば転職も考えておくといいでしょう。
常に求人情報をチェックしておくなど、いざとなったら現状から逃げることもできるということを、頭の隅に置いておきましょう。
まとめ:女性管理職はチームの繋がりを強くする大切な存在
女性のコミュニケーション能力の高さや、メンバーの細かな変化への気づきは、チームの結束力を上げます。
しかし、メンバーから女性管理職になったばかりの頃は気持ちの切り替えがうまくいかず、やり方もわからないためメンバーとどのように接するべきかわからなくなることも多いでしょう。
メンバーと接する時には、失敗を恐れず仕事を任せて、自分はフォローに回ることを意識してみましょう。
また、目標が定まっていないメンバーには、コミュニケーションを通じて目標を見つける手伝いをしてあげる必要があります。
メンバーが何かを成功、達成した時はもちろん、失敗したときでもプロセスに褒められる点があれば褒めましょう。
叱るときは自分本意で叱らず、フィードバックをするように心がけてみてください。
そして、管理職ならではのストレスに対処する方法を数多く身に付けておくことが大切です。
女性は男性よりもストレスを感じやすいので、上手にストレスをやり過ごすようにし、自分自身の心と体を大事にしてください。
一般社団法人 Mission Leaders Academy Japan 代表理事
堀内 博文
1990年、高知県生まれ。
若手起業家、または起業を目指す 20 代を中心に、ビジネスでの結果を約束する Result Business Producer として活躍していたが、『自分の命の使い道』を『人を目覚めさせ本来の在るべき真の姿に導くこと』と定め、現在は一般社団法人 Mission Leaders Academy Japan 代表理事としてさらに活動の場を大きくしている。