仕事で不公平感を感じると、やる気が出なくなったり毎日が辛くなったりするもの。
平日は毎日向き合わなければならないのが仕事のため、仕事のモチベーションが下がると毎日が辛く長いものに感じられます。
今回はそんな仕事での不公平が生まれる理由や不公平への対処法をご紹介します。
少しでも毎日を幸せに過ごせるよう、記事を参考にしてみてください。
Contents
仕事に不公平が生まれる原因
まずは、仕事で不公平が生まれる原因について探っていきましょう。
個々が置かれている環境で、原因は様々ですがここでは代表的なものをいくつか挙げていくことにします。
仕事が出来る人に仕事は偏るから
成長を求める企業にいる以上、会社(具体的には仕事の采配権がある上司)は成果を出せる社員に仕事を与えます。
そのため、仕事量は成果が出せる社員に偏ります。
人より短時間で大きな成果が出せたとしても、それを超える量の仕事が絶え間なく押し寄せてくる構造になっているので、仕事が出来る社員は「気づいたら自分ばかり残業している」と不公平を感じることになるでしょう。
采配者が仕事量を把握していないから
仕事を采配する上司が仕事量を正確に把握できていない場合も、仕事量で不公平を感じることになります。
特に、どう考えても長時間かけずにはこなせない仕事を与えられている自分と短時間の労力で同じくらいの成果(もしくは自分よりも大きな成果)が出る仕事を与えられている同僚がいる場合。
同ジャンルの仕事でも全く同じ仕事は2つとしてないため、こうした差が出ることもあります。
この事実を上司が把握していないと「どうして○○はもう成果を出しているのに君は・・・」などという言葉をかけられて不公平を感じることになるでしょう。
職種によって仕事量が異なるから
同じ会社にいても職種によっては大きな仕事の差が生まれます。
具体的には、顧客の都合で仕事量や仕事の場所・時間に差が出る営業職と、ある程度自分だけで仕事が管理できる技術職や企画職とでは格差が生まれます。
営業職から見るとこうした職に就く同僚は「毎日同じ時間に帰れていいな」と思うかもしれません。
こればかりはどこかにボトルネックがあるというよりは、職種による宿命でもあるためある程度の覚悟は必要です。
一方で、働き方改革が進められている昨今のビジネス環境では、顧客の環境も残業是正の方向で動いているので営業職であっても仕事量が軽減できる流れが進んでいます。
部署の人員が不足しているから
ここ数年で日本の働き手の減少が深刻さを増しています。
特に、専門性の高い仕事など誰でもが就けるわけではない職種では、その深刻さはさらに過酷です。
単純に、こなさなければならない仕事の量よりも部署の人員が不足していると一人当たりの仕事量が増えます。
すぐ近くにさほど人出の不足していない部署があると、その差に不公平を感じることもあるでしょう。
無駄な仕事をしているから
会議をしているつもりが途中から無駄話になっていたり、絶対にやらないといけないと自分では感じている仕事がチームに上げるとさほど重要でなかったり。
実は長時間かけている仕事が無駄だったということは山のようにあります。
私たちは機械ではないため、完璧に無駄を省くことができません。
また、無駄だと感じることから新たな仕事のアイデアが出たり、回り回って実ったりすることもあるので一概に無駄を無くすことが良いと言えないのも事実です。
しかし今あなたが、仕事量の多さで不公平を感じているなら、毎日の無駄について思いを巡らすのも方法でしょう。
会議を時間内に切り上げる、定時までに何としてでも作業を終える、という習慣を身につけてみましょう。
仕事の不公平を対処するための自己改革
前章では仕事に不公平が出る原因についていくつかご紹介しました。
では一体どのようなことを意識すれば不公平を解消することができるのでしょうか。
まずは、自分を改革することで実践できる方法をご紹介します。
本当に仕事が出来る人になる
まずは、仕事が出来るが故に仕事量が増えてしまうという原因について。
対処法はズバリ、真の仕事が出来る人になることです。
言葉で言うのは簡単ですが、意識改革から初めてその道のりは容易いものではありません。
大きなイメージは「優秀なマシーンになるのではなく、仕事をマネジメントするビジネスマンになる」ことです。
これからもっとビジネス作業のデジタル化が進みます。
しかし、機械にできないことがあるのも事実。
それは仕事をマネジメントする能力です。
「この仕事は自分しかできないか?本当にすべきか?」と思いを巡らせる習慣をつけ、専門担当者や外注先、作業のカットなどで仕事をマネジメントする立場に立つように心がけてみましょう。
この意識を持てば自然と無駄な作業をしなくて済むようにもなります。
完璧主義をやめる
仕事量がコントロールできなくなる人に多いのが、完璧主義である性格です。
ビジネスマンである以上、何かのプロなわけですが完璧主義であり続けると必ずキャリアにほころびが出始めます。
業界をリードするような一流の人には完璧主義者が多いと言われています。
自分が世の中に出す仕事をとことん追求する姿勢の人が多いです。
そんな憧れを抱いていると「完璧主義でないといけないのでは?」と感じることがあるでしょう。
しかし、彼らは完璧に仕上げる仕事とそうでない仕事を選んでいると言う背景があります。
そして、様々な事情から自分が完璧に仕上げられないと思う仕事は、そもそも受けません。
その結果、「○○さんの仕事は完璧だ」「○○さんは一流だ」と言われる評判が生まれるわけです。
一流の仕事をヒントにすると、「完璧にできない仕事は受けない勇気を持つ」べきだと言えます。
自分で対処できないときは、周囲を頼るのも大事な手
ビジネスの基本とも言える上司への報連相。
「当たり前!」と思う人もいるかもしれませんが、実はこれ中堅・ベテランへとキャリアを進めるうちに無意識にカットすることが増えるのです。
自分が仕事を采配する立場にいる人なら別ですが、(とはいえ、大企業の社長だってステークホルダーへ業績を報告する義務やスキルは必要とされる)適切なタイミングでスマートに報連相をする習慣を持ちましょう。
そうすることで仕事量の把握や現状を正確に把握してもらうことができます。
上司によっては人員不足に気づき、新しいメンバーを採用してくれたり他部署へ仕事を振り出してくれることもあるでしょう。
もちろん、上司だけでは解決できない問題もあります。
社内に自分の理解者や産業カウンセラー、組合担当者など相談できる窓口を確保しておくことも重要だと言えるでしょう。
まとめ
今回は、仕事で感じる不公平感についてその代表的な原因や対処法についてご紹介しました。
特に、仕事量の多さに不公平を感じる人は毎日の忙しさに追われていることでしょう。
「なんで自分は不公平だと感じるのか?」「その真の原因には何があるのか?」と立ち止まることすらできずに、毎日目の前の仕事をこなしているかもしれません。
それを続けても不公平感は無くならないどころか、長年の思いとして蓄積されさらに大きな違和感を感じることになります。
「プチッ!」と切れて大切な職場から離れたりビジネスマンであることを辞めたりする前に、意識的に時間を作って不公平感の根本にあるものを探ってみましょう。
必ず、新しいビジネスとしての自分に出会うことができるものです。
一般社団法人 Mission Leaders Academy Japan 代表理事
堀内 博文
1990年、高知県生まれ。
若手起業家、または起業を目指す 20 代を中心に、ビジネスでの結果を約束する Result Business Producer として活躍していたが、『自分の命の使い道』を『人を目覚めさせ本来の在るべき真の姿に導くこと』と定め、現在は一般社団法人 Mission Leaders Academy Japan 代表理事としてさらに活動の場を大きくしている。