最近、よく知られるようになってきた、HSP(Highly Sensitive Person)ですが、神経が細やかで人よりも敏感なため、生きづらいと感じていることが多いです。
そんなHSPの人が、自分の気質を活かしながらやりがいを感じられる仕事をご紹介します。
HSPというのは生まれながらの気質ですので、変えることは難しいですし、変える必要もないものです。
生きづらいと感じる時は、気質を変えるのではなく、仕事を変えましょう。
Contents
HSPの人に向いている仕事は?
繊細なHSPの人には、人に左右されずに自分のペースを守れる仕事が向いています。
また、雑音が苦手なので、静かで落ち着いた環境を選べるということも大事な要素です。
自分のペースでできるフリーランスでできる仕事
フリーランスといってもいろいろありますが、 HSPの人にはWEB系のお仕事が向いているでしょう。
納期をきちんと守り、クライアントの要望通りの仕事ができれば、いつどこで仕事をしようと基本的には自由です。
WEB系の仕事には、どこか職人的な要素がありますし、自分で問いを立てて自分で考えなが問題を解決していく力も求められます。
細かいことが気になるHSPの人なら、小さいことにも気づいて、自分なりに掘り下げてきちんとした仕事をしていけるのではないでしょうか。
- システムエンジニア
- プログラマー
- WEBデザイナー
- WEBライター
- アナリスト
などが向いています。
セラピストなど人を癒す仕事
HSPの人は、自分が繊細なだけでなく、他人の心の機微にも敏感です。
セラピストは、クライアントの体の痛みだけでなく、心の疲れも感じ取ることができなければ、つとまりません。
クライアントの心に寄り添い、体や心の痛みを和らげることのできるセラピストという仕事は、共感力の高いHSPの人には、とても向いている仕事です。
人を癒すことによって喜ばれ、大きなやりがいも感じられるでしょう。
HSPの感性を生かす仕事
HSPの人は、非常に感受性や想像力が豊かなので、創造性のある仕事に向いています。
- デザイナー
- イラストレーター
- ハンドメイド作家
など、ものづくりを仕事にしてみてはいかがでしょうか?
はじめのうちは副業としてスタートしてもいいですし、フリーランスとしても活躍できる仕事です。
人と関わりの少ない仕事
繊細なHSPの人は、ガヤガヤ、ワイワイとうるさい環境にいると、それだけで疲れてしまいます。
できれば、大勢の人とは関わらない、一人ででできる仕事の方が向いているでしょう。
- 工場での作業
- 清掃の仕事
- 家事代行サービス
など、人と一緒ではなく、自分だけでできる仕事なら、ストレスも感じにくいです。
HSPの人が苦手とする仕事は?
では逆に、HSPの人に向いていない、あまりやらない方がいい仕事には、どのようなものがあるでしょうか。
もしこれから転職しようとお考えの方は、このような仕事は避けた方が良いでしょう。
人と順位を競い合うような仕事
営業職などは、チームごとに、またはチーム内で成績を争わなくてはいけない仕事です。
自社の良い商品を売りたいという気持ちだけでは難しく、結果が数字で現れますので、常に誰かと競いあわなくてはなりません。
HSPの人は自分のペースで仕事をする方が向いていますから、このような、常に誰かと競っている仕事は向いていないでしょう。
人とうまくコミュニケーションを取らないといけない仕事
例えば、営業事務の仕事は、自分の仕事をするだけでなく、営業職の人が仕事をしやすいようにサポートをしていかなくてはなりません。
また、秘書のような仕事も、上司が何をしているのか、何を求めているのかを常に把握し、他部署や外部との調整も必要とされる仕事です。
このように、誰かとコミュニケーションをとることが中心の仕事は苦手です。
HSPの人は共感力が高く、人が求めていることはわかるのです。
コミュニケーションができないことはないのですが、むしろ相手のことをわかりすぎてしまうため、常にコミュニケーションを求められると心身ともに疲れてしまうのです。
人を管理しないといけない仕事
チームリーダーとして、人をまとめたり、管理したりする仕事も苦手な分野です。
チームには色々な人がいますから、この人の要望を聞いたり、あの人をなだめたり、なんてことをしていると、それだけで気持ちが疲れてしまいます。
繊細な人は、大勢の人を相手にするだけで疲れるので、人に振り回されないような立場の方が仕事がしやすいです。
HSPという特性を仕事に生かして自分らしく生きよう
HSPの人が、できるだけストレスを少なくし、やりがいを感じながら仕事をしていくには、自分の特性をよく理解することが大切です。
漠然と「生きづらい」と思っていても、自分に合った仕事は見つかりません。
自分には何ができて、何ができないのか、その点を見極めることが必要です。
無理に自分を変えようとしなくていい
生きづらさを感じているHSPの人は、自分を変えないといけないと思うかもしれません。
こんなに生きづらいのは、私がいけないのでは?と自分を責めてしまう人もいるでしょう。
しかし、HSPは生まれ持った気質です。
変える必要は全くありませんし、むしろ変えようとしてはいけないものです。
性格は後天的にできるものですので、変えることは可能なのですが、気質は生まれつきのもの。
変えようとするほど、余計に辛くなってしまいます。
ですから、HSPであることをなんとかしようとするのではなく、HSPにあった生き方をしていけば良いのです。
自分の特性を把握しよう
HSPの人が自分らしく生きるためには、自分のタイプを知ることです。
- 人に共感しやすい
- 音や匂いに敏感
- 行動が慎重
- 自然、芸術作品などの刺激を受けやすい
- 疲れやすい
- 小さな変化に敏感
HSPだからといって、特徴がすべて同じではありません。
自分が一番強いと感じる特性は何かを考えてみましょう。
例えば、共感する力に優れていると思えば、セラピストのような仕事が向いているでしょうし、音や匂いなどの微妙な違いを感じ取る力があれば、職人的な仕事が向いているかもしれません。
これまでは、「敏感で生きづらい」としか思わなかったかもしれませんが、その敏感さがあなたの武器になるのです。
仕事だけでなく働く環境もよく考えること
HSPの人が、コツコツ自分のペースでできる仕事が分かったとしましょう。
その仕事なら、どんな会社でもいいのかというと、決してそうではありません。
仕事をする環境も、非常に大切です。
例えば職場の人が、元気ハツラツで、いつも仲間で何かをしよう!という雰囲気の人ばかりの会社だったらどうでしょう。
相手は悪気なく、話しかけてきたり、色々と誘ってくるでしょうが、あなたとしては放っておいて欲しいわけです。
しかし、それをストレートに伝えるのもはばかられますから、仕事以外のところで気疲れしてしまいます。
また、向上心ややる気に満ちているといえば聞こえはいいですが、ミスを許さない雰囲気だったり、みんなで競い合って上を目指そう!という雰囲気もHSPの人には辛いものです。
こればかりは入社前にわからないことも多いのですが、できるだけ職場の雰囲気などは会社見学をさせてもらい、肌で感じておいた方が良さそうです。
まとめ:HSPの人は自分の特性を知りそれを生かせる仕事を選ぼう
HSPは生まれ持った気質なので、無理に変えようとする必要は全くないものです。
むしろ、自分の個性として大切にしていきましょう。
HSPの人に向いている仕事は、今回ご紹介したようにたくさんあります。
自分のペースでできて、人と争わない仕事なら、気持ちも穏やかに仕事ができるのではないでしょうか?
決して自分を責めることなく、自分に合った仕事を見つければいい!と気楽に考えてみてください。
一般社団法人 Mission Leaders Academy Japan 代表理事
堀内 博文
1990年、高知県生まれ。
若手起業家、または起業を目指す 20 代を中心に、ビジネスでの結果を約束する Result Business Producer として活躍していたが、『自分の命の使い道』を『人を目覚めさせ本来の在るべき真の姿に導くこと』と定め、現在は一般社団法人 Mission Leaders Academy Japan 代表理事としてさらに活動の場を大きくしている。