仕事の悩み

メニエール病と仕事は両立できる?症状や原因を知って対策を

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メニエール病は、真面目で几帳面な人がかかりやすいといわれています。

急なめまいや吐き気に襲われるので、仕事もままならなくなり、辞めてしまおうかと悩む人もいるでしょう。

しかし、症状を悪化させないようにすることはできますので、まだ諦めないでください。

そこで今回は、メニエール病と上手に付き合いながら仕事を続けていく方法と、頑張ってもダメな時にはどうしたらいいかということについて、まとめました。

また、メニエール病のせいで仕事にならないという場合は、こちらの動画を見て働き方を見直すことも検討してはいかがでしょうか。

仕事の悩みがメニエール病を引き起こしていたという報告もあるので、ぜひ動画を確認して改善をしてください。

これはメニエール病?単なるめまいと間違えやすい症状

これはメニエール病?単なるめまいと間違えやすい症状

メニエール病の症状が一般的に浸透しているわけではないので、めまいが続くなどして、ちょっと疲れているだけとは違うかな?と思っても、最初からメニエール病だと思う人はあまりいないでしょう。

どのような症状があるときに、メニエール病を疑うべきでしょうか。

めまいだけじゃない、メニエール病の症状

メニエール病は、めまい以外にも様々な症状があります。

  • 耳鳴り
  • 嘔吐感
  • 耳の圧迫感
  • 音が聞こえにくい

これらの症状がどのくらい続くかは、個人差があります。

30分〜1時間程度で治まる人もいれば、数時間続いて、日常生活にすら支障をきたしてしまう人もいます。

また、音の聞こえに影響が出ることが厄介で、メニエール病の発作を繰り返すことにより、次第に難聴になっていくケースもあります。

通常は、片方の耳に見られる症状なのですが、何度も発作を起こしているうちに、両方の耳に症状が出ることもあります。

はっきりしていないメニエール病の原因

なぜメニエール病を発症するのか、専門家の間でも意見が分かれており、はっきりした原因がわかっていません。

ただ、原因はわからないものの、そのメカニズムはわかっています。

耳の中には内耳という部分があり、その中に、

  • 半規管(はんきかん)
  • 耳石器(じせきき)
  • 蝸牛(かぎゅう)

があります。

そして、蝸牛の中に前庭階(ぜんていかい)というところがあり、ここに内リンパ液がたまりすぎることによって、めまい等の症状が起こるのです。

なぜ内リンパ液が過剰にたまるのか、ストレスや疲労が原因だという説もありますが、まだ確定はしていないというのが現状です。

メニエール病になりやすい人

メニエール病の患者の統計から、男性よりも女性に多い病気だということがわかっています。

年代的には、20〜40代が多く、仕事に家庭にと忙しい世代が、ストレスなどによって発症するのではないかと考えられています。

特に、

  • 痩せ型の人
  • 真面目で几帳面な人
  • ストレスを溜め込みやすい人

このような特徴の人がかかりやすいといわれています。

メニエール病かな?と思ったら耳鼻科へ

メニエール病は、早期に発見して治療を開始しないと、ゆくゆくは難聴になる可能性もあるので、初期のうちに病院へ行きたいものです。

もしもこのような症状があれば、メニエール病を疑って、耳鼻科へ行きましょう。

  • 回転性のめまいを何度も繰り返す
  • 吐き気や耳鳴り、耳の圧迫感など他の症状を伴う

など、メニエール病特有の症状があれば、なるべく症状を感じているうちに耳鼻科で検査してください。

メニエール病かどうかの診断には、聴こえの検査も必要なため、回復してしまってからでは診断が難しい場合もあるからです。

間違いやすい、他の病気

メニエール病の特徴は、めまいに耳の症状を伴うことなので、めまいが治っても耳鳴りが続いているなら、突発性難聴の可能性もあります。

また、めまいだけでなく、急にろれつが回らなくなったり、手足のしびれを感じる場合には、脳に何らかのトラブルが起きている可能性もあります。

いずれにせよ、ただのめまいではないと感じたら、早急に病院へ行ってください。

メニエール病になっても仕事を続けていくには?

メニエール病になっても仕事を続けていくには?

仕事をしていて突然めまいが起こると困ります。

発作はいつ起こるかわからないため、普段は特に問題なく過ごせていたとしても、もし仕事中に発作が起きたらどうしようと不安になるでしょう。

メニエール病とうまく付き合いながら仕事を続けていくには、どうすれば良いのでしょうか。

まずは上司に相談しよう

会社員として仕事をしているなら、上司の理解を得ることが非常に重要です。

症状がひどい時には、休みを取らなくてはいけませんし、仕事中に発作が起きて周りに迷惑をかけてしまうより、先に自分から言っておいた方が印象が違うということもあります。

メニエール病になったからといって、仕事を辞める必要は全くありませんが、万が一仕事中に発作が起こったときのことを考え、先に申告しておきましょう。

同僚にも理解を求めよう

メニエール病は、ストレスや疲労が引き金となることはわかっていますから、少しでも良い環境で仕事ができるようにしていかなくてはなりません。

そのためにも、同僚にも病気の理解を求めることが大切です。

発作が起きたら迷惑をかけてしまうと心配すること自体が大きなストレスになりますので、少しでもそのような心理的負担を減らすためにも、同僚に病気の説明をしておいた方が安心です。

症状を悪化させないために自分でできること

少しゆったり過ごすようにして、しっかり睡眠をとり、疲れたら休むというように、生活習慣を見直していくことはとても大切です。

また、疲れやストレスが溜まりすぎないよう、

  • 趣味でリフレッシュする時間を作る
  • 適度な運動をする
  • 自分なりのリラックス法を見つける

など、発作が起こりにくくする工夫も必要です。

労働環境の改善を要望することも大事

メニエール病を発症する前に、残業続きで疲労が溜まっていたとか、人間関係のストレスで心が疲れていたということはありませんか?

あなたにとっては仕事の量が多すぎたのかもしれませんし、職場の環境に何らかの問題があったから、それがメニエール病という形で現れてきたのでしょう。

真面目な人は、何事も自分のせいにしてしまいがちですが、こんな時こそ心身ともに休ませることが大切なのです。

今のままでは症状が悪化しかねません。

症状が落ち着くまで、時短勤務にしてもらったり、仕事の量を減らしてもらったり、何らかの対処を要望しましょう。

症状によってはしばらく休んで治療に専念

仕事を減らしてもらっても、時短で早く帰っても、症状が改善しない場合、一度休職、もしくは退職して体調を整えるという選択肢もあります。

仕事の内容によっては、続けながらしっかり休養をとることが難しい場合もあるでしょう。

そんな時は、治療に専念するということも検討してみてください。

特に、

  • 看護師など医療関係の仕事
  • 乗り物を運転をする運送関係の仕事

など、仕事中に発作が起きると困る職業もあります。

このような仕事の場合は、まず休養を優先した方が良いでしょう。

治りが悪い場合は手術も視野に

病院では、生活習慣を見直すとともに、症状に合わせた薬が処方されますが、それでも治りが悪いことがあります。

その場合には、外科手術を提案されることもあるでしょう。

手術というと怖いと感じるかもしれませんが、かなり高い確率でメニエール病の症状を止める有効な方法です。

なかなか治らない、普通に仕事ができるようになりたいと思う場合には、医師と相談の上、手術も検討してみてほしいです。

メニエール病で仕事ができないときに受け取れる給付や支援

メニエール病で仕事ができないときに受け取れる給付や支援

メニエール病によって休職したり、退職した場合に、どのような支援が受けられるかを知っておくと、少し安心でしょう。

困った時には、公的支援を積極的に利用しましょう。

傷病手当金

1年以上健康保険に加入していれば、傷病手当金を請求できます。

ただし、以下の4つの条件が必要です。

  1. 病気のための療養であること
  2. 就労できない
  3. 連続する3日間を含んで4日以上仕事に就けなかった
  4. 休業中が無給

例えば、連続して1週間療養のために休んだ場合は良いのですが、2日休んで1日出勤、また2日休むというのでは、日数の要件を満たしません。

しばらく休職をするとなったら、その休み方でもらえるかどうか担当者に聞いてみましょう。

障害者手帳

メニエール病で仕事もままならないとなったら、障害者手帳を取得できる可能性があります。

税金の免除や障害者枠での就職など、色々な福祉サービスを受けることができるので、ここは積極的に支援を受けましょう。

就労の支援

障害者手帳があれば、障害者枠で就職できます。

市町村の障害福祉窓口で相談し、就労支援を受けることも考えてください。

無理のない範囲で仕事を続けていけるよう、病気に配慮してくれる職場が見つかるかもしれません。

障害年金

障害等級に該当するほどの症状が出ているならば、障害年金を請求できる可能性もあります。

自分が加入している年金の種類や、症状の程度によって等級は変わってきますし、障害者手帳とはまた違った制度なので、年金事務所で相談してみましょう。

まとめ:メニエール病の症状に応じて対策を考えよう

まとめ:メニエール病の症状に応じて対策を考えよう

まだそれほど症状が悪化していない状態であれば、上司や同僚にメニエール病であることの理解を求め、なるべく発作が出ないような環境で仕事を続けていけるように配慮してもらうこともできるでしょう。

悪化してしまうと、仕事ができなくなってしまう可能性もあります。

万が一、働けないという時には、休職して傷病手当金をもらいながら療養に専念する、障害者手帳をもらって、障害者枠で仕事を見つけるという方法もあります。

しかしなるべくなら、今の仕事を続けていけるよう、生活習慣の見直しをして、疲れやストレスを溜めないようにしてください。

この記事の監修

一般社団法人 Mission Leaders Academy Japan 代表理事
堀内 博文

1990年、高知県生まれ。
若手起業家、または起業を目指す 20 代を中心に、ビジネスでの結果を約束する Result Business Producer として活躍していたが、『自分の命の使い道』を『人を目覚めさせ本来の在るべき真の姿に導くこと』と定め、現在は一般社団法人 Mission Leaders Academy Japan 代表理事としてさらに活動の場を大きくしている。

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