何からやったらいいのか、わからない。
やってもやっても仕事が片付かないとか、考える心の余裕もない。
そんな状態を「いっぱいいっぱい」といいます。
大丈夫、その状態に気づいたなら、対策を取れます。
今回は、仕事でいっぱいいっぱいで辛い時にはどうすればいいのか、その対処法についてお話しします。
Contents
仕事でいっぱいいっぱいになってしまったらどうすればいい?
ああ、もういっぱいいっぱいだ!
そんな風に思ったら、行動を変えなくてはなりません。
今のまま頑張っても、いっぱいいっぱいの状態を抜け出すのは難しいので、何が原因なのかを考えつつ、仕事の全体像を把握しようとすることが大切です。
いっぱいいっぱいなことを相談する
こんな状態になってどうしたらいいんだろうと悩んでいないで、早くSOSを出しましょう。
相談するのが恥ずかしいとか、こんなことを相談してもいいのだろうか?と悩むかもしれませんが、いっぱいいっぱいな状態を続けていてもいいことはありません。
恥ずかしいと思う気持ちは捨てて、相談するのが一番です。
先輩でも上司でも、話ができる人はいませんか?
同じチーム、部署の人が理想なのですが、身近にいなければ他部署の人でもいいです。
とにかく、人に相談することです。
そうすれば、良いアドバイスがもらえるかもしれないですし、人に話すことによって頭の整理にもなります。
やらなきゃいけないことを全て洗い出そう
頭がいっぱいいっぱいになっている時には、何をしたらいいのかもう判断ができなくなってしまっています。
何をいつまでにやるんだっけ?と分からなくなってしまうため、一度整理しましょう。
順序はどうでもいいので、1枚のふせんに1つ、やるべきことを書いてください。
- 案件
- いつ、誰に頼まれたか
- 納期
そして、それを並べ替えます。
- 今週中にやらないといけないこと
- 後回しでいいこと
- 気が付いた時にやればいいこと
など、自分なりに重要度をつけて、分類してみましょう。
そうすると、頭の中がスッキリします。
この時点で、どうしても間に合わないものがあれば、すぐに上司に相談しましょう。
今やるべきことは何か?を考える
例えば、先週から取り掛かっている仕事があるとしましょう。
そんな時、「これ2日でできる?」と違う仕事を振られた場合に、納期がどちらが先かを考えるのです。
先に頼まれたものを片付けないとと思いがちですが、納期を基準に考えます。
先に手をつけている仕事の納期がまだ1週間先なのであれば、あとから頼まれたものでも、納期が先のものを優先します。
今やっている仕事は、いったん脇においても大丈夫。
常に、「今日、どの仕事をやればいいか?」と冷静に考えてみてください。
そうすれば、あれこれ手をつけて、いっぱいいっぱいになることは少なくなるでしょう。
1つずつこなすことに集中する
あれこれと、一度にやろうとするからいっぱいいっぱいになってしまうので、やるべきことを決めたら、どれが一番重要なのかを考えて、やることを1つに絞ります。
「まずはこれだけやればいい」と思うことで、気持ちが楽になりますし、集中して取り組めるので、仕事の効率もアップします。
残業しすぎて疲労蓄積というループを抜け出す
疲れが溜まっていると、正常な判断力がなくなります。
そのせいで仕事が進まなくなり、いっぱいいっぱいになってしまっている可能性も大いにあります。
疲れていなかったならばきっとできることが、疲労のせいでできなくなっているだけ。
それならば、休むことによっていつもの力を取り戻すことができます。
どこかで今の負のループから抜け出さなくてはいけないので、労働時間を見て、残業が続いているなと感じたら、勇気を出して早く帰りましょう。
どうか、周りに流されないようにしてください。
周囲が残っているからといって、自分も残る必要はありません。
自分の仕事が終わったと思うなら、堂々と帰りましょう。
疲れが取れれば、またいい仕事ができるようになります。
仕事でいっぱいいっぱいにならないために気をつけたいこと
いっぱいいっぱいになってからどうにかしようとすると、時間がかかることもあります。
できれば、そうなる前になんとかしたいもの。
普段から、このようなことに気をつけてください。
面倒なことを先送りしないこと
急いでやらないといけないとわかっていても、苦手なことを避けてしまう癖はありませんか?
もしそうなら、順番を逆に。
嫌だなと思うこと、面倒だと思うことから、先に片付けてしまいましょう。
その方が、後が楽になります。
周囲に合わせようと無理しないこと
人には、できることとできないことがあり、自分が不得意なことを、得意な人と同じようにやろうとしてもそれは難しいです。
- こんなことくらいできない自分はダメだ
- みんな頑張ってるから私も頑張らないといけない
と、基準を周囲に合わせてしまうと、辛くなります。
ですから、今の自分のキャパシティがどのくらいなのか、自分で把握しておくことが大事です。
できない自分を責めないこと
「どうしてみんなと同じようにできないんだろう」と自分を責めて頑張りすぎてしまう人がいます。
しかし、自分を責めても仕事が進むわけではありません。
いっぱいいっぱいになることは、きっと心のどこかでわかっているはずです。
ですから、今自分ができる範囲で、確実に仕事をこなしていくことの方が大事だと、気持ちを切り替えてください。
頑張ることはもちろん大事です。
少し背伸びして、大きな仕事にチャレンジすることも必要な時があります。
しかし、成長のスピードは人それぞれなので、もっと頑張らないと!と自分を責めないようにしてください。
できないことはできないと断る勇気を持つ
仕事のスピードが早い人は、自分ができる範囲のことを把握するのが上手なのです。
できないことを引き受けて、結果としてやはりできなかったとなると、周りにも迷惑をかけてしまうということがわかっているので、自分でやらずに人に任せることも上手です。
仕事を振られた時に、「今は余裕がないな」と思ったら、断る勇気を持ちましょう。
相手が気を悪くするのではないかと気にすると思いますが、できないことを引き受ける方が良くないことです。
上手に断るには、
- 今○○の仕事をしているので、来週でしたらできますが、それでも大丈夫でしょうか?
- 締め切りが○日だったらできそうです。
というように、できない理由を添えて、代替案を出すと、スムーズに断りやすいです。
自分では気づけないこともある!だから時々立ち止まることが大事
実は、いっぱいいっぱいだと口に出しているなら、まだいい方です。
自分で把握しているということなので、行動を変える勇気さえあればなんとかなります。
問題は、自分では気づいていない場合です。
頑張っても仕事が思うように進まないという時は、自分はいっぱいっぱいなのかもしれないと疑ってみてほしいです。
例えばこのようなことに思い当たるなら、いっぱいいっぱいになっている可能性があります。
- 何から手をつけたらいいかわからない
- やってもやっても仕事が終わらない
- 仕事に対する意欲がわかない
- 仕事のことを考えると眠れない
- 会社に行くのが億劫になる
こんな状態なら、まずは一度立ち止まり、心の余裕を取り戻すことが必要でしょう。
まずは深呼吸をしてリラックス。
そして、頭の中をスッキリさせてから、上記でご紹介したような対策を取ってみてください。
まとめ:仕事でいっぱいいっぱいになったら早めに誰かに相談!
いっぱいいっぱいな状態で頑張っても、いい仕事はできません。
自分でもうこれ以上無理!と思ったなら、早めに周囲に相談をしましょう。
そして、やるべきことを整理して、一つ一つに集中しながらこなしていくようにすれば、きっと片付きます。
それと同時に、同じことを繰り返さないためにも、いっぱいいっぱいにならない工夫もしていきましょう。
できないことは断り、仕事を抱えすぎないようにするが大切です。

一般社団法人 Mission Leaders Academy Japan 代表理事
堀内 博文
1990年、高知県生まれ。
若手起業家、または起業を目指す 20 代を中心に、ビジネスでの結果を約束する Result Business Producer として活躍していたが、『自分の命の使い道』を『人を目覚めさせ本来の在るべき真の姿に導くこと』と定め、現在は一般社団法人 Mission Leaders Academy Japan 代表理事としてさらに活動の場を大きくしている。