「人間関係を一時的には作れるけどすぐに疎遠になる」「知り合いから嫌われて関係が崩れることが多い」など、人間関係に悩んでいませんか?
社会人になってから友達と友好な関係を築くには何に気をつければ良いのでしょう。
本記事では、人間関係を4つのパターンに分けて、良好な関係を築くためのポイントを解説します。
Contents
人間関係における4つのパターン
人間関係が続かないと悩んでいるのであれば、まず知っておいてほしいことがあります。
それは、人間関係を築く際に知っておくべき4つのパターンです。
それぞれを説明していきます。
Win-Winな関係
企業間の関係を表す際に使われることが多い“win-winな関係”と呼ばれる言葉。
耳にしたことはありますか?
両者の存在が勝者にとって良い結果を生む場合に用いられます。
A社とB社による協業が結果的に2社に利益をもたらすわけですが、この構造は人間関係にも当てはめるのです。
家族や親友など、良好な関係が続いている相手の存在を思い起こすと納得できるでしょう。
相手の存在が自分に力を与えてくれ、相手もそう感じている。
競争するのではなく協力することでなくてはならない存在になるのです。
競争してしまうと、これからご紹介するいずれかのパターンに陥ってしまい、人間関係は続きにくいものとなってしまいます。
Win-loseな関係
自分が勝ちで相手が負けている状態を指しますが、一時的には人間関係が作れるのに気づけば周りが去ってしまうという人に多いタイプです。
何らかの形であなただけが得をしたり“勝った”状態になったりしていると、相手はあなたといることで“負けた”状態にならなければいけません。
多くの人にとって負けた状態でいることは心地よいことではないので、あなたを避ける人が増えるのです。
知らず知らずのうちに自慢話をしているようなことはありませんか?
自分自身や家族のこと、仕事やお金、趣味など、大人になると相手の状態によっては聴き心地が悪いことが増えるものです。
Lose-Winの関係
あなたが負けて相手が勝手いる状態を指します。
人間関係を作る際、常に相手を優先して自己犠牲を払うクセがついている人がいます。
「人と交流するなんて疲れるだけだから嫌だ」と感じている人に多いタイプです。
持って生まれた性格でもあるため、すぐに改善することは難しいですが、良好な人間関係を築くためにはあなたばかりが損をしたり“負けた”状態になったりしてはいけません。
自己主張を恐れるあまり、本当は会話をしたいのに相手の話ばかりを聞いていませんか?
示された提案を常に承諾したり、相手に合わせるために無理をし続けたりすると、人間関係を続けることが辛くなってしまうものです。
Lose-Loseの関係
自分と相手がお互いの存在によって負ける状態です。
まさしく不毛な関係となるわけですが、常に相手と競争をするクセがついている者同士が仲良くなるとこの状態になることが多いです。
相手といることになんの意味も見出せず、争うばかりの状態が続き、自然と周囲の人間関係も壊れていくでしょう。
人間関係が続かない人でも、人と友好な関係を築ける方法
では、どのようなことに気をつければ、相手とWin-Winの関係、良好な人間関係が作れるのでしょうか?
日頃から意識すべきことを行動面と意識面の2つからチェックしてみましょう。
行動面
・笑顔で挨拶をする
幼稚園で習うような基本的なことですが、人間関係を良好にスタートさせるためには必ず行いたい習慣です。
また、簡単なことのように見えて実は続けるのが難しいことでもあります。
自分に辛いことがあっても体調が悪くても、またどんな相手にもその日初めて会ったら笑顔で挨拶をするのです。
意識し忘れていた人は、今日から心がけるようにしてみましょう。
驚くほど、相手からの反応が変わる者です。
・自ら声をかける
良好な人間関係をたくさん築ける人の特徴でもありますが、周囲の人はもちろん疎遠な状態が続いている人にも自ら声をかける習慣を持ちましょう。
何気ない会話をスタートさせるだけでいいのですが、これが実は難しいもの。
一時的ではありますが、自分が“負けた”状態になることを覚悟しなければならないからです。
もし自分が「元気?」と声をかけて無視されたら辛いですね。
無視はされなかったとしても素っ気ない態度を取られたら、その日1日を嫌な思いのまま過ごさなければならないでしょう。
そんな気分を覚悟して声をかけるのですから、勇気がいるものです。
しかし、冷静に考えれば声をかけて無視されたりそっけない反応をされたりすることは稀であることがわかるでしょう。
また、声をかけて生まれた会話が、その後に大きなチャンスを生んでくれることも多いものです。
自ら声をかける習慣をつければ、まずはあなたが人間関係における“Winer”になれることは間違いありません。
・自分のことを充実させる
仕事やプライベートが充実している人は、自然と輝いている者です。
誰にも媚びずに凛としている姿です。
何かに邁進していると一人でいることが増えるので一見、人間関係が築かれていないように見えます。
しかし、「ここぞ」という重要な時には必要な人を集めることができます。
輝いている姿に魅力を感じた人が集まってくるのです。
自分が満たされていると人と競争する心理も無くなります。
こうした心理状態にある人同士が関係を持つと、自ずとWin-Winな関係が作られるのです。
心理面
・謙虚である
人間関係が豊かな人や偉大な功績を上げる人に共通する点として、謙虚であることが挙げられます。
どれだけ社会的地位が高くとも有名人であれ金持ちであれ、謙虚である姿勢を貫く人は大勢います。
そして、そんな人の周りには良好な人間関係が築かれるのです。
謙虚でいるためには、周囲への感謝の心と自分への自信がなくてはいけません。
常に自分を満たし、縁があって自分と関係してくれている人を想うことが、謙虚でいる方法だと言えるでしょう。
・冷静である
感情的であることは時として魅力的なことですが、対人関係においては有効であることは非常に少ないと言えるでしょう。
人は感情的になっている時には冷静な判断ができなくなるもの。
特に、怒りや苛立ちなどの負の感情に心が占拠されている時には、自分の言動で相手を傷つけてしまいかねません。
自分が冷静でないと感じた時には、一人になるよう心がけてみましょう。
自分が短気だと自覚している人は特に注意する必要があります。
「我慢」することを意識して感情的な言動を慎まなければなりません。
・共有する
負の感情を我慢する一方で、喜びや悲しみなど人を傷つけることのない正の感情は積極的に人と共有するようにしましょう。
特に喜びは共有することで倍増する性質があります。
また、悲しみを共有すると自分の心が穏やかになるだけでなく、周囲との信頼感を得ることもできます。
人の悲しみに触れ癒しや解決策を与えることほど、互いの絆が深まることはないとも言えます。
・比較しない
相対評価が続く日本の学校教育で育てられた私たちは、人との比較が体に染み付いています。
しかし、友好な人間関係を築くためには比較から生まれた劣等感や優越感はなんの意味も持ちません。
自分を自分の尺度で測る絶対評価の感覚を身につけ、人を見下すことも見上げることもない人間関係を作らなければいけません。
自分が変わると人間関係が変わる
人間関係が続かないと悩んでいる人は、まず自分を変えてみることから始めましょう。
今回紹介した4パターンも意識してみてください。
自分が今、相手とどの関係性にあるのか、そこからWin-Winな関係になるにはどうすればよいか考えてみてください。
性格を変えたり新しい習慣を身につけたりすることは並大抵のことではありませんが、ルールを作るなどして取り組むと徐々に周囲の人間関係も変化していくでしょう。
一般社団法人 Mission Leaders Academy Japan 代表理事
堀内 博文
1990年、高知県生まれ。
若手起業家、または起業を目指す 20 代を中心に、ビジネスでの結果を約束する Result Business Producer として活躍していたが、『自分の命の使い道』を『人を目覚めさせ本来の在るべき真の姿に導くこと』と定め、現在は一般社団法人 Mission Leaders Academy Japan 代表理事としてさらに活動の場を大きくしている。