仕事や友人、恋愛など人間関係が構築されるところには必ずトラブルがつきものです。
人間関係が壊れてしまうようなトラブルに巻き込まれた場合、相手が貴重な人であればどうしても壊れた人間関係を修復したいと感じるでしょう。
今回は、壊れた人間関係を修復する方法をご紹介します。
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壊れた人間関係の修復が必要となる理由
壊れた人間関係になってしまったとき、そこには数パターンの理由が存在します。
ここでは代表的な理由を内的要因と外的要因に分けてご紹介します。
外的要因
・利害関係にある場合
職場での同僚や上司や部下、自治会やPTAでの役員など、人間関係に何らかの利害が発生していると関係が壊れやすい傾向にあります。
作業や権利、特にお金が絡むと余裕を持った人間関係の構築が難しくなります。
利害関係になければポジティブな思考で優しく接することができる人でも、人間関係が自己の損得を左右する場合には余裕を無くしたネガティブな交流になりがちです。
みなさんの中にも仕事の業務を奪い合ったり、業績を評価されたいがために同僚と不本意な争いを繰り広げたことがある人は多いでしょう。
中には子供のPTAの役員になり不本意に時間を奪われる作業の押し付け合いで、精神を消耗した経験のある人もいるでしょう。
いずれも、人間関係に利害関係が発生していることで関係が崩れやすくなっているものだと言えます。
・恋愛関係にある場合
恋愛における恋人同士の破局や一方的な失恋でも、壊れた人間関係となってしまうケースがあります。
破局ではパートナーとの関係が壊れることはもちろん、相手の友人や家族と交流があった場合には、彼らとの人間関係も崩れることになります。
恋愛関係にあった人の中には、相手がストーカー化したことで、精神的に大きなストレスを味わう人間関係の壊れ方を経験した人もいるでしょう。
他にも、失恋で心に大きな傷を負ったという人も大勢いるはずです。
破局や失恋は、プライベートにおいて頻繁に起こる人間関係のトラブルと言えるでしょう。
・家族や親戚関係にある場合
親しいはずの家族や親戚の関係にある人同士でも、よく壊れた人間関係になってしまうことがあります。
他人とは異なり、気を使わずにコミュニケーションが取れることは家族・親族との人間関係状のメリットですが、距離が近すぎる故に起こるトラブルもあります。
現に、テレビなどのニュース報道で目にする殺人・障害事件の多くが家族など血縁関係のある人同士で起こっています。
毎日の生活を共にする間柄だからこそ、他人とは起こり得ないトラブルが発生するのだと推測できます。
また、結婚をすると親戚関係が広がるものですが、相手の両親やきょうだいなどとトラブルを抱える人も多いでしょう。
特に、“嫁姑問題”と呼ばれる旦那さんのお母さんと自身との間柄にストレスやトラブルを抱えている女性が目立ちます。
内的要因
・性格によるもの
世の中には様々な性格の持ち主が存在するものですが、性格の中にはどうしても人間関係を良好に築くことが困難な場合があります。
代表的な性格としてあげられるのは、社交的でない・他人のミスを許せない・短気・他人に無関心などです。
人間関係を築きたいのに築くことができない人も、そもそも他人に興味がなく築きたいと感じない人もいるでしょう。
どのような理由にせよ、性格が原因となって一人で行動することが多く、新しく人間関係を築いても短期間で壊れてしまうという人がいるものです。
・障害によるもの
生まれ持った性格だと感じていたものが、近年の研究で障害として診断されるケースが増えています。
中でも人間関係の構築に支障が出るものは、ADHDやアダルトチルドレンなどと呼ばれる障害です。
性格との区別がつき辛く、大人になると症状が緩和されることもあり、診断されずに苦労を抱える人が多いのも特徴です。
・価値観の変化によるの
人は成長や生活の変化で様々に価値観を変えながら生きています。
そのため、昔は気の合った仲間でも大人になって再開するとどうにも良好な関係が構築できないというケースは多いです。
どちらか一方が昔のように仲を深めたいと考えていると、価値観のズレからトラブルを招くこともあります。
壊れた人間関係を修復する前に一人で考えておきたいこと
相手の気持ちを考える
修復を急ぐ前に、相手の気持ちを考えてみるようにしましょう。
壊れた人間関係になってしまうということは、相手に何らかの思いがある場合がほとんどです。
自分の立場からだけではわからない事実を、相手の立場に立って考えることで人間関係修復のヒントを探ってみましょう。
相手があなたとの関係以外に大きなトラブルを抱えていることもあります。
可能であれば、相手と親しい人と連絡を取って近況を確認するなどの事前調査が必要になるかもしれません。
壊れた人間関係になった理由を熟考する
壊れた人間関係になった理由を冷静になって考えてみましょう。
できれば、関係が壊れるしばらく前からのお互いの関係を思い起こすのがおすすめです。
人間関係が壊れる前には、必ず何らかの予兆があります。
その予兆を探るとトラブルの本当の原因が見えてくるものです。
修復する以外の選択肢も検討する
人間関係の修復にどれだけ励んでも、関係を改善できないことは多々あります。
そのため、修復に挑む前から修復以外の選択肢を考えておくことも必要です。
相手があなたにとってかけがえのない存在であればあるほど、修復できない時のダメージは大きいですが、そんな相手でも修復できない可能性はあります。
代わりとなる関係を構築したり、自分の力でその穴を埋めたり、ストレスに負けてしまわない事前の心構えが必要です。
壊れた人間関係を修復する3つのステップ
1:笑顔で話す
基本的なことはありますが、トラブルを抱えている人といざ話すとなると緊張して顔がこわばってしまうものです。
深刻な会話をしている時に、ふと目に映った窓ガラスやミラーに映る自分の顔を見て驚いた経験がある人も多いでしょう。
関係を修復したい相手との会話ならなおさら、努めて笑顔でいるようにしましょう。
笑顔でいるだけで、お互いの心が和やかになり会話の内容もポジティブになるものです。
2:相手の話を聞く
トラブルの原因を互いに探っていくと、どうしてもそれぞれが利己的になるものです。
自分の主張を認めてもらいたいがために、自分ばかりが急いで話をしてしまいやすくもなります。
まずが、相手の気持ちを知るためにも話を聞く姿勢を続ける努力をしましょう。
途中で「おかしい!」と感じることもあるかもしれませんが、一人で準備していた時に“相手の立場に立った”経験を思い出して、実際の相手の気持ちを確認するようにしましょう。
3:相手を承認する
どれだけ納得いかないことを伝えられても、ひとまずは相手を承認する必要があります。
普段から自分の意見が正しいと感じており、実際に自分の意見が通る経験を積んでいる人であればかなり難しいことです。
しかし、関係を修復したいなら、菩薩の心を持ったつもりで相手の全ての認めてみましょう。
相手に「認められた」と感じさせることができれば、驚くほどにお互いの心は通じ合うものです。
修復できない人間関係は稀
残念ながら、世の中にはどんな方法を取っても修復できない人間関係も存在します。
しかし、ご紹介した方法に誠意を持って挑戦すればほとんどの人間関係は修復可能だと言えるでしょう。
対人関係における自分のスキルをアップさせるつもりで、根気強く取り組んでみてください。
人間関係の修復を繰り返すことで、自然と良好な人間関係を続けるコツを掴むこともできるでしょう。
一般社団法人 Mission Leaders Academy Japan 代表理事
堀内 博文
1990年、高知県生まれ。
若手起業家、または起業を目指す 20 代を中心に、ビジネスでの結果を約束する Result Business Producer として活躍していたが、『自分の命の使い道』を『人を目覚めさせ本来の在るべき真の姿に導くこと』と定め、現在は一般社団法人 Mission Leaders Academy Japan 代表理事としてさらに活動の場を大きくしている。