こんな煩わしい人間関係、全部断ち切ってしまいたい!と思ったことは、一度や二度、誰にでもあるのではないでしょうか?
しかし、実際に行動に移すかどうかはまた別の話です。
すぐに人間関係を断ち切ってしまい、それを繰り返している人は、人間関係リセット症候群に陥っているかもしれません。
確かに必要のない関係もありますが、本当に必要な人間関係まで断ち切ってしまったら、それはもったいないことです。
しかしすぐに逃げ出したくなる自分をなんとかしたいと思うなら、対処法はありますので、安心してください。
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人間関係リセット症候群の人はこんなことをやりがち
インターネットやSNSの普及によって、実際に会ったことのない人とも簡単に繋がることができるようになった一方で、人との関係を断ち切ることも容易になりました。
もしかして、私は人間関係リセット症候群に陥ってる?と思う人は、このようなことを繰り返していないか、チェックしてみてください。
いきなりすべての連絡を断ち切る
例えば、携帯の電話番号やメールアドレスを変えて誰にも教えないとか、連絡の手段をなくしてしまい、誰とも連絡を取らなくなる人がいます。
相手からすると、メールは送れないし、電話をかけても通じない、おかしいなと思ったらどうやら自分だけではなく、友人たちもそうなっているということで、いきなり連絡を断たれてしまったのだと気づくことが多いです。
家の場所を知っているような間柄ですと、完全に断ち切ることは難しいですが、最近では連絡手段がLINEしかないという人も多く、そのような場合には意外と簡単に関係を切ることができてしまいます。
SNSの関係もリセットする
TwitterやFacebook、InstagramといったSNSも、突然アカウントを削除し、たどれなくなる人がいます。
嫌なコメントをされたり、思ったように「いいね!」が集まらなくて閉塞感を感じたりということが原因として考えられます。
たまに、使わなくなったアカウントを削除することはありますが、なんども作って削除して、を繰り返している人は人間関係リセット症候群になってしまっている可能性があります。
すぐに転職をしてしまう
もうこんな会社嫌だ!と思うと、すぐにやめてしまう人がいます。
正社員でこのようなことを繰り返すのは難しいですが、パートやアルバイトという形で働き、人間関係が嫌になったらやめればいいと、転職を繰り返している人は、人間関係リセット症候群だといえそうです。
誰にも何も言わずに引っ越す
これはお金のかかる方法ですが、引っ越すことで人と縁を切ろうとする人もいます。
当然、電話やメールも通じなくしていることが多いので、どこへ消えたのか、全くわからなくなってしまいます。
人間関係リセット症候群は悪いことなの?
人と縁を切るというと、なんだかとても良くないことのように感じてしまいますが、人間関係をリセットすること自体は、別に悪いことではありません。
進学したり就職したりして、ライフステージが変わる時には、それまで付き合ってきた人たちがガラッと変わることはよくあることです。
また、どうしても嫌な人がいて、その人のために自分の人生が楽しくないと判断したなら、いっそのこと縁を切ってしまった方が、新たに楽しく人生を歩んでいけるでしょう。
しかし、何でもかんでも断ち切ってしまうというのは、少しもったいないです。
人間関係で、100%良好というのはあり得ないこと。
仲のいい友達とだって喧嘩をすることはありますし、ちょっとした行き違いというのはあるものです。
自分にとって、本当に必要な縁は残しておかないと、自分が損をすることになります。
時に、人間関係をリセットするのは悪いことではないですが、何度も繰り返したり、全てを断ち切ってしまうことのないように、本当に大切な人との縁は繋いでおきたいものです。
人間関係リセット症候群から抜け出したいときは?
なんども人間関係をリセットしていると、結局それは根本的な解決にはならず、繰り返しても出口がないことに気づくと思います。
そんな時は、どうすれば良いのでしょうか?
よく寝て、よく食べて動く!健全な心と体を作る
疲れていると、ちょっとしたことでもネガティブに考えてしまうものです。
相手は深い意味もなく言ったことなのに、自分が深読みして悪くとってしまうということもあるでしょう。
その度にリセットしていたら、誰とも付き合えなくなってしまいます。
健全な思考は健全な身体に宿ります。
考え方がマイナスになっているなと思ったら、心の体力をつけるためにも、睡眠と食事をしっかり取るようにしてください。
規則的な生活と栄養バランスの良い食事を心がけ、疲れない心と体を手に入れれば、気持ちも前向きになってきます。
本当に不要なのかをよく見極める
この人、嫌だから切ってしまおう!ではなくて、本当に自分の人生に必要ないのかどうか、冷静に考えてみてください。
人間関係を切ることは簡単です。
本当に嫌になったらいつでも切ることはできますが、逆に、信頼関係を築いていくのはとても難しく、時間もかかります。
あなたにとって、本当に必要な人かもしれないのに、一時的な感情で断ち切ってしまうことで、人生損するかもしれません。
何か嫌なことがあったら、少し距離を置く程度にして、様子を見ても良いのではないでしょうか?
いきなり切ってしまうのではなく、しばらくお付き合いをやめてみて、それで自分の気持ちの変化を見てみましょう。
一人の時間を確保する
人間関係は、いいこともあれば悪いこともたくさんあって、何かとわずらわしいものです。
だからこそ、他人に惑わされず、一人を楽しむ時間が必要です。
週に1度は、1人で出かけて好きなことを楽しんでもいいし、夜はSNSを見ないとか、他人と関わらない時間を作ってみてはどうでしょうか?
好きなことを1人で楽しむことができたら、少しはストレスが解消できて、人間関係のわずらわしさも気にならなくなっていくでしょう。
同時に、自分の感情と向き合うことも必要です。
全てを断ち切りたいほどストレスを溜める前に、ネガティブな感情とも上手に付き合っていくことが大切。
いやだ、辛い、悲しいという感情に蓋をしないで、どうして私はこんなに辛いんだろう?というように、ネガティブな感情も丁寧に味わうことです。
そうして、自分で自分を癒せるようになると、いきなり人との関係を断ち切るという極端な行動には出なくなっていくでしょう。
空気を読まない鈍感さも必要
人にどう思われるのか、人からどう見られるかということを気にしすぎてしまうと、辛くなってしまいます。
自分で自分の首を絞めて、人間関係を断ち切らないと!という極端な発想になってしまいますので、あまり人のことを気にしないようにすることも、時には必要です。
どう思われてもいいやと、開き直ってみてください。
空気なんて読めなくてもいいし、あえて読まないという強さも必要なのです。
自分が嫌だと思う人に嫌われても、あなたの人生には大して害はないでしょう。
人間関係はいきなりリセットせずに上手に断捨離するといい
とはいえ、もうめんどくさくなって、切ってしまいたい関係もあると思います。
それはそれで構いません。
ただ、いきなり全てを断ち切る、ということを繰り返さないようにするためには、上手に関係を整理していくと良いでしょう。
いらないものをどんどん捨てていくように、人間関係も取捨選択をする必要があります。
よく考えてみて、無理して付き合っていたなと感じる人とは自分から連絡を取らないようにしたり、行きたくもない飲み会に参加しないようにしたりして、徐々に不要な関係をなくしていくのです。
そうすれば、人間関係で悩むことも少しずつ減っていくので、いきなりリセットしよう!と極端な行動をすることも減っていくでしょう。
友達はたくさんいればいいというものではありません。
自分にとって本当に必要な人は誰なのか?ということを考える良い機会だと思って、不要な関係を整理していくと、心地よい人とだけ繋がることができるようになります。
まとめ:人間関係リセット症候群は自分と向き合う時間が必要
嫌なことも我慢して、自分の感情に蓋をしてきた人は、その結果、知らず知らずのうちにストレスがたまり、急に人間関係を断ち切るという極端な行動に出てしまいがちです。
しかし、現実の人間関係はゲームとは違います。
リセットボタンを押せばすぐにやり直しがきくわけではありません。
本当に大切な人との関係まで断ち切ってしまわないよう、本当に不要なのかどうかをきちんと見極めたいものです。
その上で、必要ないなと思ったら、徐々に距離を置いて、うまく断捨離をしてくことをおすすめします。
一般社団法人 Mission Leaders Academy Japan 代表理事
堀内 博文
1990年、高知県生まれ。
若手起業家、または起業を目指す 20 代を中心に、ビジネスでの結果を約束する Result Business Producer として活躍していたが、『自分の命の使い道』を『人を目覚めさせ本来の在るべき真の姿に導くこと』と定め、現在は一般社団法人 Mission Leaders Academy Japan 代表理事としてさらに活動の場を大きくしている。