落ち込む理由は人それぞれですが、多くの悩みについて回るのが人間関係ではないでしょうか。
今回は、落ち込んだ時に読んでほしい、人間関係のストレスに対処する方法をご紹介します。
人間関係に落ち込んだらやってみたい対処法
人間関係にトラブルを抱えて落ち込んだ際に試してみたい対処法を、精神面と行動面の両側からご紹介します。
精神面
・自分の内面を振り返る
まず初めにやってみたいのが、自分の内側を分析する作業です。
人間関係にトラブルを抱えると多くの人がトラブルを抱えた相手を分析始めるでしょう。
そして多くの場合が、相手の嫌なところ探しになるのです。
冷静に考えると、変えられない他人の嫌なところについて、思いを巡らせる時間ほど不毛なものはないでしょう。
それに、そんな頭の状態では相手と交流していては、良好な関係を築くことは不可能でしょう。
人間関係にトラブルを抱えているとき、自分の心の状態が荒んでいる場合が多いです。
相手との関係以外にストレスを抱えていることがないか?素直に相手のことが見られているか?など、自分の心を振り返ってみましょう。
知らず知らずのうちに噂を鵜呑みにして相手を見ていたり自分の欲望を秘めていたりするものです。
・「怒る自分」を疑ってみる
著名な著述家である僧侶は「人は全く怒る必要はない」と説きます。
「怒る」という行為は実に自己中心的な行為であり、物事を一方向でしか捉えられていないというのです。
確かに、物事は視点を変えれば実に多様な捉え方をすることが可能です。
例えば「会話に寄せてもらえない」という怒りを相手に感じたとします。
あなたの視点から見ると“意地悪をされた”とか“いじめられている”と感じるでしょう。
しかし、相手の視点からは“回答に困った”とか“返事のタイミングが合わなかった”と捉えることができるのです。
もしかするとただ聞こえていなかっただけかもしれませんし、全く別のことで頭がいっぱいだったのかもしれません。
このように、様々な視点から物事を把握する習慣がつけば、日常生活で怒ることなどほとんどないのかもしれません。
・一度悩みを忘れる
悩みを忘れるくらいに没頭できることに集中しましょう。
趣味でも自分の将来のことでも、子育てやペットとの時間でも良いでしょう。
仕事をバリバリこなす人こそ、プライベートで夢中になれるものを持っているものです。
大きな悩みができた際、別に集中できることを持っていれば、一度しっかりと悩みを忘れてフレッシュな頭でトラブルに向き合い直すことができます。
いいアイデアが生まれたり、全く違う態度で臨めたりすることは、人間関係のトラブルを解決する上で有効な手段です。
あなたの言動が変われば自ずと相手の反応も変わるでしょう。
行動面
・定時で帰宅する
特に、仕事の人間関係に落ち込んでいる場合、仕事を済ませたらなるべく早く帰宅するようにしましょう。
もやもやとした気持ちで同僚と余談をするとろくなことになりません。
場合によっては相手のグチをこぼしたり悪口を言ったりして、関係がますます悪化することもあります。
気持ちを切り替えたい時は、まず行動を切り替えてみましょう。
人間関係について思いを巡らせたい時は、該当する人間関係が存在しない場所でじっくりと時間を持つのがおすすめです。
また、仕事場の人間関係で悩んでいない場合でも、悩みが大きい場合は長時間仕事をするのは得策ではありません。
いつもより早く仕事を切り上げるようにして、悩みの解決に時間を使ってみましょう。
・ストレスの相手を食事の席に誘う
ストレスを抱えている相手を思い切って食事の席に誘ってみましょう。
おいしい食事を介すると人は心にゆとりを持つものです。
リラックスした雰囲気で会話を楽しめば、相手の全く違う一面をかなりの高確率で見ることができます。
誤解をしていることも多いですし、本当は価値観がとてもよく合う場合も多いです。
すぐには誘いに乗ってくれないこともあるかもしれませんが、気長に相手との距離を縮める努力をすることも、人間関係を良好にする秘訣と言えるでしょう。
・信頼できる相手と過ごす
どれだけ人間関係が崩れても、自分と良好に繋がり続けてくれる人がいるものです。
人間関係のトラブルに落ち込んだ時こそ、そんな関係を大切にしましょう。
家族や恋人、親友と呼べるそうした人たちとの時間は、疲れた自分に癒しや元気を与えてくれるでしょう。
悩みを相談することで自分だけでは思いつかなかった新しい視点を発見することもできます。
・「食事・睡眠・運動」を意識する
ストレスを抱えた時こそ必ず正したいのが食事・睡眠・運動と言われる基本的な生活習慣です。
心に余裕がある時は多少手抜きをしても健康を保てるものですが、ストレスのある時はどれかに手を抜くと一気に心身に悪影響を及ぼしてしまいます。
自分にとって最適な睡眠時間を確保する、そのためには栄養バランスのとれた食事を腹八分目程度口にする。
可能であれば、早朝にジョギングやウォーキングをするのもおすすめです。
体が健康でいることは、ストレスを克服する絶対必要条件なのです。
・自分に癒しを与える
悩んでいる時こそたっぷりと自分に癒しを与えましょう。
自分が心の底から楽しめるものにお金や時間を使うのです。
買い物やエステ、映画鑑賞や料理など、自分が癒されると感じるものに時間を使います。
心が癒されると知らないうちに頭の中がリセットされ整理されるもの。
癒しの時間を終えるとトラブルを解決するアイデアが生まれていたり、「なんてちっぽけなことで悩んでいたんだ」と楽観的に受け止められたりするでしょう。
人間関係に悩んだら!先人たちの金言集
ウィストン・チャーチル(イギリスの政治家・ノーベル文学賞受賞者)
「誠実でなければ、人を動かすことはできない。人を感動させるには、自分が心の底から感動しなければならない。自分が涙を流さなければ、人の涙を誘うことはできない。自分が信じなければ、人を信じさせることはできない。」
デール・カーネギー(アメリカの実業家・作家・ビジネスセミナー講師)
「人は誰でも、他人よりも何らかの点で優れていると考えていることを忘れてはならない。相手の心を確実に掴む方法は、相手が相手なりの重要人物であるとそれとなく、あるいは心から認めてやることである。」
アリストテレス(古代ギリシャの哲学者)
「垣根は相手がつくっているのではなく、自分がつくっている。」
斎藤茂太(日本の精神科医・随筆家)
「人と会うのが苦手な人の大半は、相手と打ち解けるのに時間がかかるものだが、それは出会いの一瞬に相手に対する親愛の情を示さないからだ。」
ガンジー(インドの弁護士・宗教家・政治指導者)
「弱い者ほど相手を許すことができない。許すということは、強さの証だ。」
ベンジャミン・フランクリン(アメリカの政治家・外交官・著述家・物理学者・企業学者)
「どんな愚かな者でも、他人の短所を指摘できる。そして、たいていの愚かな者が、それをやりたがる。」
人間関係に落ち込んだら、静かに自分をみつめてみる
人間関係のトラブルを抱えた時は、出来事が自分の外側で起こっているように感じるものです。
しかし、実際は自身の中にトラブルの種が隠れており、同時に解決法が潜んでいる場合が多いでしょう。
ストレスを抱えている時こそゆっくりする時間をとって冷静に自分の内側をみつめてみたいものです。
そうすることで、自然と人間関係のトラブルも解消されていくでしょう。
一般社団法人 Mission Leaders Academy Japan 代表理事
堀内 博文
1990年、高知県生まれ。
若手起業家、または起業を目指す 20 代を中心に、ビジネスでの結果を約束する Result Business Producer として活躍していたが、『自分の命の使い道』を『人を目覚めさせ本来の在るべき真の姿に導くこと』と定め、現在は一般社団法人 Mission Leaders Academy Japan 代表理事としてさらに活動の場を大きくしている。