もう仕事が限界だと思った時には、かなりまずい状況になっていることが多いものです。
本当に壊れてしまう一歩手前の状態です。
ですから、そうなる前に自分で気づいて欲しいのです。
もしかしたら相当疲れているのではないか、限界に近いのではないか、そんなことを感じとったらどうすればいいのでしょうか。
大事な自分を壊さないためにできることがきっとあります。
Contents
仕事のストレスが限界だと感じている時の兆候
パワハラ上司や長時間残業などでストレスが溜まっている時、自分の心や体が疲れているということを自覚できればまだいいのですが、そうでないときは要注意です。
次のような症状が出てくるときには、あなたの心や体が「もうこの仕事は限界だ」と感じている証拠なので、注意をして欲しいです。
ストレスで出てくる体の症状
ストレスが溜まりすぎると、まずは体の症状が出てきます。
この段階で、自分の限界を知ることができれば、早めの対処ができるはずです。
- 頭痛
- めまい、立ちくらみ
- 肩こり
- 耳鳴り、耳の詰まり感
- 食欲不振
- 胃もたれ、胃痛、吐き気
- 眠れない
体の症状は「単なる疲労」と軽視されがちなので、注意して欲しいのです。
健康で元気だったら、このような症状は出てこないのですから、疲労で済ませてはいけません。
この段階で、勇気を出して休んで欲しいです。
ストレスで出てくる心の症状
体の症状を見過ごしていると、次に出てくるのは心の症状です。
心の症状が出始めると、それがうつ病に進むこともありますので、気をつけてください。
- 不安
- イライラする
- 小さなことで怒りっぽくなる
- 集中力が低下する
- 考えがうまくまとめられない
このような症状が出ているなら、仕事を休んで欲しいです。
真面目な人ほど、休んだら人に迷惑がかかるとか、このくらいの疲れで休んではいけないと思いがちですが、そんなことはありません。
これ以上悪くしないためにも、この段階で立ち止まって欲しいです。
無気力になったら要注意!
体の疲れに加えて、心の症状も出てきたなら、それは限界が近づいてきている証拠です。
その状態を放っておくと、もう何もしたくない、何も考えられないという「無気力」の状態になります。
無気力になるということは、すでにその人の限界を超えてしまっている可能性があるので、無気力になる前に心と体のケアを始めてください。
一度休んで心身を元気にしよう
心身が疲れているということを受け入れること、そして休むことを「甘え」ととらえる人もいますが、そんなことは決してありません。
どんなに丈夫な人だって、風邪をひくことがあります。
心だって同じことで、弱ることはあるのです。
心と体はつながっているので、体の疲れを放置しておくと、だんだん心も弱ってきてしまうのです。
弱いこと=恥ずかしいことだなんて思わないで、まず休みましょう。
特に、睡眠は大事です。
勇気を出して仕事を休んでください。
今後のことを冷静に考えるためにも、まずは休んで元気を取り戻すことが必要です。
仕事の能力が限界だと感じている時
限界というのは、自分の能力やスキルに対して感じることもあります。
一人で悩みを抱え込み、体調不良になってしまう人もいます。
この会社で頑張っても、これ以上の成果が出せないのでは…と悩んでいる場合には、どうやって気持ちを切り替えればいいのでしょうか。
仕事の量が多すぎるだけかもしれない
頑張っているのに、思ったように成果が出なくて、自分はこれ以上頑張っても無駄なのではないかと悩むこともあるでしょう。
あなたが成果を出せないのは、能力が不足しているのではなくて、単に仕事の量が多いからではないでしょうか?
じっくり考える時間が持てなくて、思うように力を発揮できていないだけかもしれません。
一度、今もっている仕事の量は本当に適正なのか?ということを考えてみるといいでしょう。
もしかしたら、やらなくてもいいことをやっている可能性もあります。
そして、多すぎると感じたら、他の人に任せられることは任せ、無駄を削るようにしてみてください。
そうすれば、思うように仕事を回せるようになるかもしれません。
できないことを断る勇気を持とう
頼まれるとつい引き受けてしまう、という人は要注意です。
今できないことはできないと、断る勇気も時には必要。
冷たいと思われるかもしれないと、不安に感じるかもしれませんが、できないことまで引き受けて、仕事が滞るよりも、最初に断った方が結果として迷惑をかけずに済みます。
仕事をたくさん抱えて、辛くなってしまったら、その仕事を受けなければできていたはずのこともできなくなってしまう。
とてももったいないことです。
自分の能力をしっかりとはっきするためにも、余力ができるまでは、担当以外の仕事は断りましょう。
できないことは得意な人に任せよう
本来は自分の担当なのだけれど、どうにもできないことってありませんか?
そんな時は、遠慮しないで得意な人にサポートを頼みましょう。
大人になってから、苦手を克服するというのは、結構大変なことなのです。
苦手なことを一生懸命やっても成果には結びつきにくく、結果として自信をなくし、「もうこの仕事は限界だ」と感じてしまいがちです。
ですから、どうにも苦手でできないと思ったら、遠慮なく得意な人に助けを求め、やってもらえばいいのです。
その代わり、自分が得意とする分野については、人の仕事を積極的に手伝うようにしましょう。
そのようにして、ギブアンドテイクのいい関係ができれば、仕事も周り、自信にもつながるでしょう。
仕事が限界でもう辞めたいと思うことは甘えじゃない!
もう限界だ、いっそのこと辞めてしまいたいと思う気持ちと、こんなことくらいで辞めてはいけないのではないか?それは単なる自分の甘えなのでは?という気持ちの間で、揺れ動いている人もいると思います。
しかし、あなたの人生です。
甘えだという人もいるかもしれませんが、あなた自身が限界だと感じるなら、そこから逃げても良いのではないでしょうか。
周囲の人は気づいてくれない
今が限界の状態なのかどうか、自分で気づかないといけません。
というのは、あなたが疲れていることや悩んでいることを、周囲の人はわからないからです。
誰かが限界になっていることに気付けるほど、余裕のある人は今少ないでしょう。
ですから、先ほど説明したことを参考に、自分で気づいてほしいのです。
そして、自分で自分を守るための行動に出なければ、本当に限界を超えて、心も体も壊れてしまいます。
弱いこと=恥ずかしいと思わないで!
仕事が限界だと感じて、休むということに対して、自分はどうしてこんなに弱いのだろうかと気にする人もいると思います。
また、自分が弱いとは思いたくなくて、まだまだ限界なんかじゃないと自分に嘘をついてしまうこともあるでしょう。
しかし、弱いことはいけないことなのでしょうか?
誰だって疲れることはあるものです。
疲れたから、少し休んで元気になろうと思うことは、決して悪いことではありません。
むしろ、自分の状態を的確に把握して、自分を大事にするための行動であり、勇気のあることです。
休むことは弱いからだ、そして弱いことはよくないことだ、という考えを捨ててください。
今自分を大事にしないで、誰があなたを大事にするというのでしょうか?
休んでから辞めるかどうするか考えよう
今は冷静な判断が難しい状況だと思います。
そんな時に、無理をして今後のことを考えようとしても、きっと納得のいく答えは得られないでしょう。
ですから、まずは休んでください。
一度休んで元気になれば、何がこんなに自分を追い込んだのか、原因もわかると思います。
仕事を辞めることはいつでもできるので、焦って辞めるのではなく、いったん心を落ち着けましょう。
まとめ:仕事の限界は自分にしかわからない。早めに気づいて!
精神的な限界も、肉体的な限界も、そして能力の限界も、周りから見てすぐにわかるものではありません。
真面目な人ほど、辛いのに頑張ってしまいますから、余計に周囲が気づきにくいのです。
だからこそ、限界を超える前に、自分で気づいてください。
そしてしっかり休んで、考える力を取り戻して欲しいと思います。
仕事を辞めるかどうするかも、それから考えても遅くはありません。
一般社団法人 Mission Leaders Academy Japan 代表理事
堀内 博文
1990年、高知県生まれ。
若手起業家、または起業を目指す 20 代を中心に、ビジネスでの結果を約束する Result Business Producer として活躍していたが、『自分の命の使い道』を『人を目覚めさせ本来の在るべき真の姿に導くこと』と定め、現在は一般社団法人 Mission Leaders Academy Japan 代表理事としてさらに活動の場を大きくしている。