仕事で絶望感を感じたことはありますか?
仕事をしている以上、様々な感情を抱くことは否めません。
その感情の中には、少なからずネガティブな気持ちも含まれます。
しかし、頻繁に絶望というような大きな負の気持ちを抱くようであれば、それは働き方や環境を見直す必要があるでしょう。
今回は、そんな仕事で感じる絶望感と解消するヒントをご紹介します。
Contents
仕事に絶望感を感じる時とは?
まずは、2人の女性の実体験から仕事で絶望感を感じる時について確認して見ましょう。
体験談から知る仕事の絶望感
Aさん:30代女性 メーカー正社員
2人の子供を育て、メーカーで働くAさんは2人目の育休を終えたあたりから仕事に絶望感を感じるようになりました。
もともと自宅から会社までは1時間程度かかるのですが、育休が明けてから勤務を開始すると頻繁にさらに遠い支社での仕事を言い渡されるように。
実は、自分が育休に入ったことで元いたポジションに新しい社員が配属されていたため、原職にはあまり仕事が無くなっていたのです。
とは言え、幼い2人の子を育てながら時には片道2時間以上もかかる場所で仕事をする日々に疑問を持ち始めます。
睡眠時間や子供たちとの時間も減り始めたこと、また独身の頃は営業としてバリバリ働いていた記憶もあり、毎日機械の一部のような作業を繰り返す日々に次第に絶望感が高まっていったと話します。
Sさん:30代女性 事務職
金融系の仕事でマネージャーのポジションまで上り詰めたSさん。
結婚と妊活を機に一度、専業主婦の道を歩みました。
夫とは高齢出産の年齢に差し掛かったら無理に子供を作るのはよそうと話していたこともあり、30代後半で再びビジネスマンの道へ戻る決意をします。
体の負担も考えて始めは契約社員でのリスタートを決めました。
最初に配属されたのが、グングンと成長を続けるIT系企業の事務職。
経営層の年齢が自分より10歳以上も若く社風もこれまで経験していた企業のそれとは大きく異なりました。
いい意味では自由、悪くいうと無秩序です。
もともときっちりした性格でルールに従って仕事をすることに喜びを感じるタイプだったSさんには理解しがたい部分もあり、だんだんと職場へ出るのが辛くなり始めます。
頑張り屋のSさんはどうにか会社に貢献したいとルール作りや疑問に思う部分への提言を繰り返しますが、明確な答えは得られません。
次第に自分がいる意味を問うようになり、その答えを見出せない毎日が苦しくなったのです。
ご紹介した2例では、それぞれ全く違った理由で絶望感を感じている女性をご紹介しました。
前者の女性は、自分の力が十分に発揮されていないことや理不尽な職場環境へ絶望感を抱いています。
育児と仕事の両立の中で、睡眠時間が減るなど心身ともに余裕がなくなり絶望感を助長するような背景も伺えました。
もう一方の女性が絶望感を感じ始めた理由は、自分の性格と会社の性格でもある社風とのギャップでしょう。
プライベートのライフステージに区切りをつけて、ビジネスマンとしてのリスタートを切ろうとした矢先に、理想と現実とで大きなギャップを抱いてしまうとそこで感じる絶望感も大きくなるに違いありません。
仕事で“絶望感”を感じる原因別、対処法とは?
では、職場で絶望感を感じた際にはどのように対処すればいいのでしょうか?
ここでは絶望感の原因別に対処法をご紹介します。
1:激務が続く時
→早いうちに自分を癒す時間を作る
“ブラック企業”などと称される会社での働き方をしていると、絶望感はすぐに訪れます。
長時間の残業や休日出勤など、続いているようであれば早いうちに自分を癒す時間を取るようにしましょう。
また、働いている会社がホワイト企業だとしても、先述のAさんのようにプライベートが多忙で現実に睡眠時間が削られているようであれば、状態は同様です。
睡眠時間が削られたり休暇がないという状態は、絶望感が高まる以上に心身への影響が大きいもの。
仕事が気になる気持ちもわかりますが、自分の命を守るためにも意識して自分を癒す時間を作りましょう。
休日に全く仕事のことを考えず自分のしたいことをしたり、子供がいる場合にはパートナーや親戚に子供を預けて一人になる時間を数時間でも作る必要があるでしょう。
2:他者から評価されない時
→自分を認める
仕事をしている限り、どんな形でも他者から評価される場面に出くわします。
サラリーマンとして企業に属している人であればなおさらです。
しかし、業務というのは実に様々な要素が組み合わさってなされています。
また、評価する人の立場が異なればあなたの評価が大きく変わることもあるのが事実。
「他者から評価されない」と絶望感を感じているのであれば、まずは自分が自分を認める習慣をつけるようにしてみましょう。
他者から評価されない状態が続くことで最も恐れなければならないのは、お給料が上がらないことでも昇進できないことでもありません。
それは、自分を認めることができなくなりビジネスマンとしてのキャリアを諦めてしまうことです。
あなたのことを常に見ている誰でもないあなた自身が、自分を認めることを心がけてみましょう。
3:将来が見えない
→目標を立てる
仕事で絶望感を感じる時、多くの人が「将来が見えない」という漠然とした不安を抱えるものです。
また、将来に希望が見えない状態は仕事に関わらず大きなストレスを与えます。
山あり谷ありなのが人生です。
様々な人の思惑が絡みシビアであることの多いビジネスキャリアならなおさらのこと。
それに、将来が見えなくなるような絶望感に襲われるのは、何もあなただけではありません。
みんな大なり小なり絶望感を克服してキャリアを歩んでいるわけですが、「将来が見えない」と不安になったら、まずは目標を立ててみましょう。
目標を立てられるほど心が健康でない時であれば、少し休憩するのもおすすめです。
余裕が出てきたら、仕事に限らずプライベートや趣味などでも良いので、将来が見えるような目標を立ててみるのです。
心が不健康な時はネガティブになりがちですが、「世界一周をしたい」とか「子供が○人欲しい」というような大きな目標が良いでしょう。
無気力になりがちな思考に少し希望の風を吹かせることができます。
4:現状をうまく理解できない時
→まずは、規則正しい生活を意識して
絶望感をしっかり感じる前に訪れるのが、自分に迫っている不安な状態をうまく理解できず混乱してしまう精神状態です。
嫌なことは重なることが多く、あまりに精神的なダメージが大きいと人はそれを理解することができません。
そんな時はうまく休憩を取りながら、規則正しい生活が送れるように意識しましょう。
まずはしっかり眠り栄養バランスの良いものを食べましょう。
余裕がある時は、軽く体を動かすのもおすすめです。
心と体は強く繋がっているので、体が健康になると心にも良い影響を与えてくれます。
心が元気になり始めたら、現状を理解できるようになり、自分なりの打開策をひらめくようになります。
まとめ
仕事に絶望感を感じたときの原因別対処法についてお話しました。
今回ご紹介した4つのケースに、あなたも当てはまる部分があるのではないでしょうか。
・激務が続く時
・他者から評価されない時
・将来が見えない時
・現状をうまく理解できない時
どれも確かに絶望感を感じてしまう状況ではありますが、そこには必ず解決の糸口はあります。
本記事が、あなたを仕事の切望感から抜け出すためのきっかけとなれればと心から願っています。
一般社団法人 Mission Leaders Academy Japan 代表理事
堀内 博文
1990年、高知県生まれ。
若手起業家、または起業を目指す 20 代を中心に、ビジネスでの結果を約束する Result Business Producer として活躍していたが、『自分の命の使い道』を『人を目覚めさせ本来の在るべき真の姿に導くこと』と定め、現在は一般社団法人 Mission Leaders Academy Japan 代表理事としてさらに活動の場を大きくしている。