仕事で緊張ばかりして、ミスも増えるし、どうにかしたい!とお悩みの方へ、緊張をほぐして仕事をする方法をご紹介します。
まずは、仕事で緊張してしまう原因を探り、原因に応じた対策をとれば、だんだんと緊張しなくなっていきます。
また、緊張しにくくするための気持ちの持ち方についてもお話ししますので、気持ちを切り替えるための参考にしてください。
日常の仕事でも緊張してしまう原因は?
大勢の人の前で話をしなければいけない時や、重要な商談などは、誰しも緊張するものですが、ちょっとしたことでも緊張しやすい人がいます。
緊張しやすい原因には、このような原因が考えられます。
経験が少ないから
誰でも、やりなれていないことは緊張するものです。
初めてのことや、あまりやったことのないことをするときは、「うまくいくだろうか」と思うでしょう。
緊張しやすい人は、この気持ちが強いのです。
「初めてなんだから仕方ない、頑張ろう」と思えれば良いのですが、初めてなことに対する恐怖の方が大きく、他の人よりも緊張してしまうのです。
結果を出そうと気負いすぎ
理想が高い人は、緊張しやすいという特徴があります。
心のどこかでは、自分がまだそれほどでもないということを薄々感じているのですが、目標は大きい。
とにかく高みを目指して張り切っているため、それが緊張感を高めてしまうのです。
自分の実力と目標や理想との間に、少し距離があるのかもしれません。
失敗が怖い、失敗したくない
- うまく説明できなかったらどうしよう
- 質問に答えれなかったらどうしよう
そんな不安を抱えていると、やはり緊張してしまいます。
失敗が怖いのは、失敗がいけないことだと思っているからです。
確かに、仕事での失敗は少ない方がいいですが、人である以上は誰しも必ず失敗するものです。
あまり過剰に失敗を恐れる気持ちがあると、そのせいで余計に緊張して、失敗を引き起こしやすくなります。
自分に自信がない
失敗したら他の人にどう思われるだろうかと、評価ばかり気にして不安になってしまう人は、自分に自信がないのです。
実は、自分に自信がある人でも緊張はするのですが、自信があると緊張を楽しむくらいの余裕があります。
しかし自信のない人は、うまくいかなかったことばかりを考えてしまい、緊張のせいで思考がどんどんネガティブになってしまいます。
いわば、自分で「うまくいかないイメージトレーニング」をしているようなものです。
それで余計に緊張が高まってしまうのです。
仕事で緊張しないための対策
仕事で緊張しやすい人が、いきなり明日から緊張しなくなる魔法は、残念ながらありません。
ですから、一つずつ実践して、自信をつけていくようにしましょう。
大丈夫です、訓練次第で緊張しないで仕事に臨めるようになります。
深呼吸をする
まず、緊張したら深呼吸です。
この時、緊張しないようにと考えるのではなく「緊張しているけど、深呼吸すれば大丈夫」と思うようにしてみてください。
緊張しないようにと思うと、余計に緊張してしまうからです。
緊張していることを封じ込めるのではなく、緊張しているけどちゃんと対処できている思うことで、気持ちに余裕が出てきます。
ミスした時の準備をしておけば大丈夫
失敗が怖い人は、徹底的に準備に力を入れましょう。
失敗はするものという前提のもと、どんな失敗が起こるかを想定し、それぞれの失敗に対して対策法を考えておけばいいのです。
そうすれば、仮に失敗しても、「準備してあるから大丈夫!」と気持ちを落ち着けられるでしょう。
何も準備しないでうまくいく人はいないのです。
そして、準備をしたことで失敗なく仕事を進められるようになったり、上手にリカバリーできるようになれば、「やればできるんだ」という自信につながっていきます。
その自信があれば、緊張があっても失敗をしづらくなるでしょう。
イメージトレーニングをする
緊張しやすい場面はどんな時かを考えて、そこで成功している自分をイメージするトレーニングをしてみましょう。
「日本認知・行動療法学会」の機関誌に掲載されている「スピーチ不安に愛するイメージトレーニング方略の効果に関する検討」によりますと、イメージトレーニングは主観的な不安感を低くするのに有効だとされています。
例えば、
- 資料のプレゼンでスムーズに説明している自分
- 笑顔で堂々と話している自分
- 聞かれたことにさらっと答えている自分
などを繰り返しイメージするのです。
そうすると、いつも間にかそれが本当のことであるかのように思えてきます。
場数を踏んで経験を積み、自信をつけていこう!
例えば、小学1年生の教科書のような簡単な原稿を、人前で読んでくださいと言われても、緊張することはないと思います。
それは、「やったことがあるからできる」という気持ちがあるからです。
言い換えれば、「自信」です。
緊張してしまうのは、この自信がないから。
それならば、経験を積んで、自信とつけていくしかありません。
失敗するかもしれないと怖い気持ちがあると思いますが、「数をこなせば大丈夫」と自分に言い聞かせてください。
経験は必ずあなたを強くしてくれます。
仕事で緊張しやすい人に身につけて欲しい考え方
気持ちを楽にして、緊張しにくくするためにはどうすればいいか、そのヒントになる考え方をご紹介しますので、少しずつ気持ちを切り替えて見てください。
緊張が悪いわけじゃないと開き直る
緊張することは、悪いことかというと、決してそうではありません。
適度な緊張感を持って仕事をしていけるということは、初心を忘れずに、新鮮な気持ちを持っている証拠でもあるからです。
緊張することはよくないと思うと、余計に緊張してしまうので、誰だって緊張くらいする!という開き直りの気持ちを持ってみましょう。
他人はそれほどあなたのことに関心がない
緊張しやすい人は、人の視線が気になったり、どう思われているか心配になる人が多いのですが、それはあまり気にしなくて大丈夫です。
なぜなら、あなたのことはそれほど気にしていないからです。
これは、逆に考えてみるとわかると思います。
よほど強く印象に残るような出来事でもなければ、会社であったことを細かく覚えている人は少ないのではないでしょうか?
試しに、今日1日のことを思い出してみてください。
あの時誰が何をして、と朝から帰るまでの間のことを、どのくらい覚えていますか?
多分、ほとんど覚えていないと思います。
そのくらい、あなたも人には関心がないということです。
ですから、他の人も、あなたのことをいちいち見ていません。
「そうか、みんな私に対して興味は持っていない」と思うようにして、目の前の仕事に集中しましょう。
仕事で失敗しても命を落とすわけじゃない
警察や消防などの特殊な仕事でない限り、仕事で多少の失敗をしても、命の危険があるわけではありません。
失敗をしても死ぬことはないのです。
命に関わるようなことはないので、あまり深刻に考えないようにしてみましょう。
緊張しすぎて、悩みすぎてストレスを溜める方が、よほど体によくありません。
それならば、「大丈夫、失敗しても死ぬわけじゃない」と開き直るくらいの気持ちでいた方が、逆に失敗は少なくなるでしょう。
大丈夫、大抵のことはどうにかなります。
失敗しても人より多くの経験が溜まったと思えばいい
失敗するのが怖い、うまくいかなかったらどうしようという不安な気持ちは、あなたのやる気の裏返しです。
それだけやる気があるのですから、「失敗しても、それだけ経験を積んだことになる」と前向きに考えてみてはいかがでしょうか?
失敗して初めてわかることはたくさんありますし、この失敗によって私は一つ賢くなった!と思えば、失敗だって無駄にはならないのです。
失敗は経験値。
チャレンジしたから失敗があったのです。
それだけ頑張った証拠だと思って、前向きにとらえましょう。
まとめ:仕事の緊張をほぐすには準備と経験が大事!
仕事で緊張しやすい人が、明日から急に緊張しなくなるというのは難しいですが、念入りに準備をして、イメージトレーニングをすることによって、少しでも緊張をほぐすことができます。
小さな経験を積んでいくことによって、自信もついてきますから、徐々に「緊張に強い自分」を作っていくことは可能です。
また、時には、仕事で失敗したって命には関係ない!と開き直ることも必要です。
今よりもう少し「図太くなる」くらいでちょうどいいのかもしれません。

一般社団法人 Mission Leaders Academy Japan 代表理事
堀内 博文
1990年、高知県生まれ。
若手起業家、または起業を目指す 20 代を中心に、ビジネスでの結果を約束する Result Business Producer として活躍していたが、『自分の命の使い道』を『人を目覚めさせ本来の在るべき真の姿に導くこと』と定め、現在は一般社団法人 Mission Leaders Academy Japan 代表理事としてさらに活動の場を大きくしている。