こんなに私は頑張っているのに、どうして誰も感謝してくれないの?
そんな辛い思いをしていませんか?
感謝されないと、むなしい、報われないという思いが強くなってきて、やる気も失われてしまいます。
仕事を頑張っても感謝されないのは何故なのでしょうか?
その理由をひもとくとともに、感謝されないときの気持ちの持ち方について、お話しします。
今は辛いと思いますが、頑張る方向性さえ間違えなければ、その頑張りが報われる日が必ずきます。
Contents
仕事で感謝されないと辛いのは自分の存在価値がわからなくなるから
仕事は頑張って当たり前、結果を出して当たり前という会社であれば、仕事をして感謝されることは少ないでしょう。
確かに、お給料をもらっている以上、仕事は頑張るのが当たり前です。
しかし、頑張るためにはお給料以外のものも必要ではないでしょうか?
モチベーションを保つには、心のエネルギーが必要です。
頑張ろうと思うための、心の燃料です。
それが、感謝なのではないかと考えます。
同僚でもお客様でもいい、誰かに「ありがとう」と言ってもらえることで、もっと頑張ろうという気持ちが湧いてくるでしょう。
そして、感謝されることによって自分の仕事の価値を実感できるようになりますし、自分の頑張りを認めてもらっているという自己肯定感にもつながるのです。
ですから、頑張っているのに感謝の一つもされないという状況が続くと、自分のやっていることの意味がわからなくなり、辛くなってしまうのです。
仕事を頑張っても感謝されない理由
私はちゃんと頑張ってる!
しかも、人のためになることだってしている!
あなたがそう思っていても、感謝されないのにはこのような理由が考えられます。
思い当たることはありますか?
やって当然だと思われている
あなたは感謝してほしい、ありがとうくらい言ってほしいと思っていることでも、相手にとっては「そのくらい、当たり前のことじゃない?」ということなのかもしれません。
あなたにとっては感謝して当然と思えることが、相手にとってはやって当然、ということはあり得ます。
いくら仕事だといっても、誰かに何かしてもらったなら、感謝するのが礼儀なのでは?と思うかもしれません。
しかしそこは価値観の違いですので、どちらが正しいという問題ではないのですが、心にモヤモヤが残るでしょう。
「感謝してほしい」気持ちが態度に出てしまっている
これをしてあげたら感謝してくれるだろうという気持ちは、他人への期待です。
つまり、自分の行為に対して見返りを求めてしまっているのです。
感謝して欲しいという期待が態度や言葉に現れてしまうと、相手はそれを敏感に感じ取り、感謝したくなくなる可能性があります。
やっていることが相手の望むことではない可能性がある
あなたが善意でやったこと、良かれと思ってやったことが、おせっかいだった可能性もあります。
あなたにしてみれば、最善の方法を選んだつもりですし、相手のためになると信じてやったことかもしれませんが、それは相手が本当に望んでいることだったかどうかはわかりません。
人のために良かれと思って行動することが悪いのではないのですが、善意の押し付けになってしまうと、「別に、頼んでないのに…」と、感謝されるどころか迷惑がられることもあります。
もし、自発的に行なっている行動について感謝されないという不満があるなら、それは本当に人のためになっているのだろうか?ということを考えてみた方が良さそうです。
自分が感謝していない可能性もある
中には、人には感謝してほしいと思いながら、自分が感謝することを忘れてしまっている人がいます。
自分が感謝をされなかったから、人に感謝できなくなってしまったのか、それとも自分が感謝をしないから人に感謝されなくなったのか、どっちが先だったかはわからないですが、感謝しないからされない、の悪循環に陥っている可能性があります。
仕事で感謝されない時、どこにやりがいを見出せば良い?
感謝されない理由に、思い当たることはありましたか?
もしあれば、改善していきましょう。
しかし、理由がわからないという人もいると思います。
そんな時は次のように考えてみてください。
人の気持ちはコントロールできなくても、自分の気持ちならできるはずです。
仕事は自分のためにすると思ってみて
仕事で感謝されないとイライラする時は、いったんそのことを忘れてみましょう。
せっかくやったのに、という気持ちが出てくると思うのですが、それをいったん脇に置き、「仕事は人のためにやっているのではない。まずは自分のために頑張っているのだ」と思ってみてください。
感謝されないと思う人は、人のために尽くしたい、という気持ちが強いのだと思うのですが、まずは自分がスキルアップすることによって、より人の役に立てるのだと考えてみましょう。
今は力をつけるために頑張っているのだと思って、目の前にある仕事に集中してみてください。
他人に期待はしないことです。
あなたの仕事は必ず誰かの役に立っている
感謝されないと、自分のやっていることは本当に意味があるのか?と疑う気持ちが出てくると思いますが、感謝されることと役に立つかどうかは、切り離して考えてみてください。
もし、誰からも感謝されなかったとしても、それはあなたが役に立っていないということにはなりません。
特に、成果が数字に表れにくい仕事をしていると、自分のやっていることに自信が持てなくなることもあると思います。
しかし、会社の仕事は、すべての人が自分の仕事を全うすることによって、より良い製品、サービスが生み出されていきます。
あなたの仕事も、必ず役に立っているということを忘れないでください。
頑張っていることは必ず誰かが見てる
感謝されなかったとしても、今の頑張る気持ちをなくさないで欲しいです。
直接何かをしてあげた人は感謝をしてくれなかったかもしれません。
しかし、あなたがいつも周囲の人に気配りをして、自分以外の人のためにも頑張っていることを見ている人が必ずいます。
自分のしたことは必ず自分に返ってきますので、ここで腐らないことが大切です。
あなたの感謝の基準が人と違うこともある
誰かに何かをしてあげた時、「感謝してほしい」という気持ちを持つのは当然のことです。
それは、「私だって、誰かに何かをしてもらったらありがとうと言ってる!」という思いがあるからではないでしょうか?
ここで考えてほしいのは、その感謝の基準です。
私たちは小さい頃から、何かしてもらったらありがとうと言いなさいと教えられてきたと思います。
そんなの常識じゃない?と思うかもしれませんが、あなたの常識と他人の常識は違います。
つまり、こんなことをしてもらったらありがとうと言わないと!と思う基準が人によって違うということです。
その感覚のズレに気づかないと、「感謝されない」という思いだけが強くなってしない、イライラが募ります。
感謝してほしいという気持ちが出てくるのは当然のこととしても、感謝されて当然と思わない方が、自分のためには良いでしょう。
誰かに何かしてあげた時には、自分のやったことは忘れてしまうくらいで、ちょうど良いのかもしれません。
人に尽くすことで自分を癒そうとしていませんか?
感謝されたい気持ちが強い人は、自己肯定感が低い可能性もあります。
自分の価値を自分で認められないため、他人からの感謝という形で自分を高めたいのです。
自分のことを大事にできているかどうか、次の項目をチェックしてみてください。
- 今の仕事に満足しているか
- 時間を忘れて没頭できる好きなことはあるか
- 自分のいいところを10個以上あげられるか
- 仕事でミスした時にすぐ立ち直れるか
- やろうと思ったことは人の評価を気にせず行動に移せるか
- 将来の夢、やりたいことはあるか
当てはまるものが2つ以下ですと、自己肯定感が低くなっています。
もし、当てはまるものが1つもなかったら、自分のいいところ探し、やりたいこと探しからやってみましょう。
自己肯定感を高めるのは時間がかかりますが、人に感謝を求めるよりは気持ちが楽になります。
まとめ:仕事で感謝されなくても自分の頑張りに目を向けて!
感謝してもらえるかどうかは人の気持ちひとつなので、自分でコントロールすることはできません。
しかし、自分の気持ちならコントロールできます。
自分が頑張っていることにもっと目を向けると同時に、他人に期待するのはやめておきましょう。
あなたがやるべきことをしっかりとやっていれば、その頑張りを見てくれている人が必ずいます。
やったことは自分に返ってきますから、自分の仕事に集中しましょう!
一般社団法人 Mission Leaders Academy Japan 代表理事
堀内 博文
1990年、高知県生まれ。
若手起業家、または起業を目指す 20 代を中心に、ビジネスでの結果を約束する Result Business Producer として活躍していたが、『自分の命の使い道』を『人を目覚めさせ本来の在るべき真の姿に導くこと』と定め、現在は一般社団法人 Mission Leaders Academy Japan 代表理事としてさらに活動の場を大きくしている。